日誌

令和元年度までの校長室より

3月31日に ありがとうございました。

 本日で令和元年度を終了します。長らくお読みいただいたこの校長室からのコーナーもバトンタッチの時を迎えました。明日からは新しい体制で臨みます。最後の最後になって自然の宿命をうけることになり、子どもたちの生活も大きな変化を余儀なくされました。

 今朝の一心行の桜です。学校から数百メートルの地にあるこの桜は人類が幾度となく乗り越えてきた試練を見つめてきました。そして、今、私たちが乗り越えようとしているこの試練をひっそりと見守ってくれています。いつかまた、子どもたちの歓声がこの桜の木の下で聞くことができますように 今は子供たちの新学期の準備のために先生がたはがんばっています。校庭の桜も満開まであとすこし。入学式に在校生は参加できないけれどしっかりと新入生をあたかく迎えるために、準備をしてくれています。早く元通りの生活ができますように祈っているところです。

 皆様がたには、この一年たくさんのご支援をいただきありがとうございました。閉校まであと一年、今年は「最後の」という言葉のオンパレードになる一年です。しっかり145年の伝統が締めくくれますように中松小学校にあらためて応援をいただきたいと思います。ありがとうございました。

 

令和元年度修了式を終えて

 今日は、令和元年度の修了式。各教室をまわって、今学年の課程を修了したという証明書を子どもたちに渡しました。放送での修了式。授業日数は187日。想像もしなかった3月の休校。ご家庭でも子どもさんの健康、居場所、生活、お昼の心配、学校での勉強とご心配の数々だったのではないでしょうか。春休みになり、通常の生活にはまだ、ほど遠いですが、状況を見ながら、普通に戻せる部分は普通の生活にしながら新学期を迎えようとしています。
 さて、子どもたちの1年と私たちの1年は長さが違います。物理的な長さは同じなんですが、成長の度合いで見る長さは大きな差があるのを感じます。毎日みていると分からないかもしれませんが、確かに大きくなってきているのを感じます。目に見える成長ばかりでなく目に見えない部分も成長しています。通知表はその伸びを担任が記録して、ご家庭にお届けするものです。この1年をふりかえり、新しい学年の目標をぜひ、こどもさんとお家でお話し下さい。

 

卒業おめでとう

平成26年4月9日水曜日6年生の卒業生の入学式のお天気は「晴れ」。
 卒業おめでとうございます。
大きくなりましたね。6年という間は、あっと言う間でした。こんな小さかった体は、今はお父さんやお母さんの身長に届くほどになりました。これまでの6年間、保護者の皆様方のご苦労も大変だったものと思います。急な熱や体の不調、そのたびに病院へ連れて行き、気になって仕事も手に付かない親御さんもおられたことでしょう。子どもの成長は、時として親の成長の証しでもあります。今日の卒業式にはこの6年間の軌跡をたどりました。卒業生と保護者と職員のみのこじんまりとした卒業式でしたけど、ここにいない在校生の思いをかみしめて、旅立ちました。人生の節目、節目に今までの軌跡をふり返り、子どもさんの成長を喜び、確かめあう卒業式でした。

巣立ちの準備が始まりました。

 6年生が早くも卒業証書を紙すきをする時期となりました。今から20年ほど前、肥後の水資源賞受賞でいただいた賞金をもとに手漉き和紙の木枠を作成したと聞いています。それから、毎年伝統になった手漉き和紙の卒業証書。これも毎年書家の先生に一から筆耕していただいている正真正銘の世界に一つだけの卒業証書です。来月4日には中学校の体験入学です。いよいよ巣立つ時が近づいてきました。  

  5年生の学級通信からちょっといい話
  1年生の女の子3名が5年生教室に訪問。休み時間に2年生と遊びたかった1年生は、2年生に伝えようとします。遊びに夢中だった2年生は気づかない様子。そこに通りかかった5年生の男の子3人が、代わりに言ってあげたとのこと。3人の女の子はとてもうれしかったらしく5年生の教室へお礼を言いに来たのだそうです。
あとを引き継ぐ5年生も最後のリーダーとしての心の準備ができています。

子どもの伸びを確かめる日に

 82日間の長い2学期が終わります。暑い夏の連続かと思えた2学期の始まりでしたがその暑さも長続きはせず、雨の運動会や火山灰に気をもんだ2学期でした。毎日みているとなかなか子どもたちの伸びに気づかないことも多いのですが、一年の内で一番成長しているのがこの学期でしょう。

 一学期はそれほど目立たなかったのですが、昼休み、運動場で遊ぶ子どもたちが増えています。競技の普及のために各協会から贈呈され、学校の資料室に保管されていたラグビーボールとハンドボールを思い切って子どもたちに貸し出しました。ラグビーはワールドカップの影響もあってか、すぐに子どもたちは虜に。女の子も男の子も学年も関係なしにみんなで、ラグビーもどきの遊びに熱中しています。あまりにも熱中しすぎて、激しくぶつかることもありましたが、上級生が譲ってやる姿もあり、みんなで楽しむという本来の目的をしっかりと認識できているようです。12/16には女子ハンドボール世界選手権を5,6年生で観戦しに行ったこともあり、このころからはハンドボールが昼休みのイベントになってきました。
 子どもたちが様々な体験ができること、特に子どもの小学生から中学生にかけての9年間にいかに多くの種類の体験をしてきたかがその後の人生を左右するのではないかとまで思います。学習体験、生活体験、社会体験、そして社会貢献と数々の体験の場を提供してきた2学期でした。通知表には、その記録が書かれています。そして、その体験とともに子どもさんがどのように成長したかその伸びを示しています。いつもお話することですが、終業式の今日の日は、その伸びを子どもさんとともに確かめ合う日に。そして、来年の新年の抱負につなげていっていただければと思います。

今年も赤飯配りを行いました

 

 

11月22日恒例の赤飯配りを行いました。今年のもち米の収穫は、およそ200kgでした。ちょうど稲の花咲く7月頃に長雨で、収穫量は去年より少なくなったようです。当日は5年生の保護者の皆さんやおばあちゃんたちのおかげで、前日の仕込みから当日の赤飯づくりや餅つきまで、子どもたちと一緒に活動していただきました。お昼からは出来上がった赤飯を民生委員さん・婦人会のみなさん・一部は老人会の皆さんのお手伝いをいただき、70才以上の一人暮らしのみなさんやお二人でお過ごしの方などに計87軒の方々に一軒一軒渡していきました。子どもたちにとって、地域とのつながりを意識する一日でした。いろいろな方から声をかけていただき、子どもたちも元気をもらえたようです。 
 また、28日には、3,4年生が育てた芋を使い、婦人会の方々に料理を教えていただきました。メンバーの4人にお集まりいただき、いつもは焼き芋だけだったのですが、芋まんじゅう、ジュースで作る芋きんとんと工夫の一品を子どもたちとともに作りました。学校の職員だけではとてもこれだけのことはできません。子どもたちが自分の親以外の大人にいろいろなことを教えていただくこと、各地区でも子ども会の行事などでそういう機会もあるかと思いますが、人は人を浴びて大きくなることを実感しました。

みのるほど

 実りの秋となりました。3,4年生の芋、5,6年生の稲。そして、思いもかけずに今年はぶどう狩りも。まさに収穫の秋です。夏の長雨がたたったのか、芋もお米も今年の生育は昨年ほどとはいかないまでも、豊作の秋を感じさせる収穫量でした。日々の天候に左右されながらも、子どもたちは貴重な収穫の体験をすることができました。特に地域Uさんには以前中松小全校でぶどう狩りをしていたということで、全校児童にぶどう狩りのお誘いをうけました。教頭が初任で本校に在籍していた時の保護者だったということもあり、当時を思い出してのお誘いでもありました。初めて経験する子どもたちもいたようで貴重な体験をさせていただきました。お礼申し上げたいと思います。芋は一輪車3台分、お米は約500kg(昨年23俵)の収穫でした。このあと婦人会の方々、地域の方々にご協力いただき、赤飯配付などの社会貢献の学習活動につなげていきます。

思い通りにならない自然を相手に

   先生のたち誰もが子どもたちに運動場で運動会をやらせたかった。もちろん保護者の方もそう思われたでしょうし、一番やりたいと思ったのは、子どもたち自身だったことでしょう。2年連続の体育館での運動会。苦しい選択でした。このところ天気予報の精度が上がっており、想定外ということまでもある程度まで想定して、決めなければなりません。暑さ、火山灰、台風と思い通りにならない自然を相手に、それでも前向きに送り出していただいた地域保護者のみなさん方のご理解とご協力のおかげで、心に残る運動会となりました。体育館では一回も練習してはいないのですが、運動場と同じ位置取りで、ぶっつけ本番ながら子どもたちは変化に対応して頑張りました。さすが中松っ子というところです。
 赤組団長Kさんに優勝旗を渡すときに涙がにじんでいたこと、練習の時に白組Aさんの声が運動場に大きく響き渡っていたこと、体育委員長Sさんのきびきびとした台上での号令、赤白それぞれの6年生がリードして応援団演技をまとめてきたこと、とても忘れられないシーンでした。この子どもたちに最後の運動会を飾ってやれなかったことは心残りですが、来年、中松小最後の運動会に中学生として花を添えてもらえることができたらとてもうれしいです。体育館でしたけれど、地域と学校が一体となった運動会となったこと、皆様方のご協力にお礼申し上げます。

手つかずの 宿題みなで 片付ける

「手つかずの 宿題みなで 片付ける」通勤途中のラジオで聞いた川柳です。この土日、この川柳が身にしみるご家庭も多かったのではないでしょうか。1ヶ月を超える長期の夏休み、今年は天候が安定せず、暑かったかと思えば後半は雨が続く夏休みでした。
 今日は始業式、72名の笑顔いっぱいの2学期が始まりました。学校中が子どもたちの笑顔と歓声でいつもの学校の風景が戻ってきました。2学期はじめは、長期の休み明けで生活リズムの切替で大変なこともあります。早寝早起き朝ご飯で、早く生活のリズムをとりもどし、充実した2学期にしてもらいたいものです。
 6年生は、運動会の準備で夏休み中から動いています。さっそく運動会の練習が始まります。また、暑さが戻ってくるとの予報もあります。今年は暑さ対策のため、例年よりも1週遅らせて、21日(土)を運動会としています。給水、暑さ対策をしっかりやりながら練習を進めていきます。

 実りの秋になるように、あゆみをたしかめながら一歩一歩進めていきます。

夏休み始まる

  68日間の1学期が終わり、明日からは待ちに待った夏休み。10連休のせいか昨年よりも4日少ない1学期です。梅雨入り6月26日、梅雨明けはまだです。あんなに暑かった6月でしたが、あの暑さが少し恋しく思えるほど、梅雨明けが待ち遠しいですね。この時期は梅雨末期の豪雨が心配されます。この週末には台風の接近もあり被害がでないことを祈っています。(写真:ビオトープのアナカリス(水草)に花が咲きました。)
 さて、明日から始まる38日間の夏休み。いつも言うことですが、夏休みこそ普段学校ではできない体験をたくさんしてもらいたいと思います。そこで、保護者の皆様方にお願いです。今年の夏休みのキーワードは「続ける」。終業式の夜に子どもさんとお話していただき、どんな小さいことでもいいから、夏休みをとおして続けてやることを一つ決めてほしいと思います。例えば、毎朝、新聞を取ってくる。食べたお茶碗を流しに持って行く。などなど、たくさんのことが考えられると思います。そして、できたらほめる。途中、続かなかったとしても、「○日できた」と言ってほめる。できなかったことよりも「できた」ことに注目させてください。少しでもいいので達成感が得られる夏休みになるといいなと思います。夏休みが終わったあと、保護者の皆様からの体験談をお聞かせいただくとうれしいです。