水上学園ブログ

水上学園日記

ICTが拓く学びの形ー全国学力調査に挑む9年生ー

 

新緑がまぶしい季節となりました。運動場では5・6年生がリレーの練習に励んでいました。

本日、9年生を対象に「全国学力・学習状況調査」が実施されました。

今年度の大きな特徴は、英語の試験において、本調査では初となる「CBT(Computer Based Testing)」が導入されたことです。

これまでの紙と鉛筆による筆記試験とは異なり、生徒たちは一人一台のタブレット端末に向かい、ヘッドセットを装着して解答を進めます。

画面から流れる音声を聞き取り、英語で答えを録音したり、キーボードを叩いて英文を入力したりする姿は、まさに今の時代の学びを象徴する光景でした。

本校は昨年度、文科省の「AIを活用した英語教育強化事業」の指定を受け、ICTを効果的に活用した英語教育の充実に力を注いでまいりました。

日常的な授業の中で、AI型教材でのスピーキング練習やタブレットを用いた意見交換を積み重ねてきた生徒たちにとって、デジタル端末はもはや「特別な道具」ではなく、自身の考えを表現するための「文房具」の一部となっています。

その成果もあり、初めてのCBT形式にもかかわらず、生徒たちは操作に戸惑うことなく、非常にスムーズに、そして集中してテストに取り組んでいました。

日頃の積み重ねが、変化に対応する力、そして自信を持って課題に向き合う姿勢に繋がっていることを、心強く感じた一日でした。

生徒たちのこれまでの努力が、どのような結果として表れるのか、今から非常に楽しみです。

さて、明日は9年生の国語と数学、そして6年生の国語と算数の調査が行われます。

明日も子供たちがリラックスして、持てる力を十分に発揮できることを願っています。

ご家庭におかれましても、今夜はゆっくりと休めるよう、温かい励ましをお願いいたします。

春風の吹き抜ける、成長の一日

久しぶりに、これ以上ないほどのお天気に恵まれました。雲ひとつない真っ青な空に、山の新緑が眩しいほどに映え、心地よい春風が学校中を吹き抜けています。

3時間目、運動場からは元気な1年生の声が聞こえてきました。彼らにとって初めてのスポーツテスト、50m走です。

「用意、ドン!」の合図で、コースを全力で駆け抜ける姿は、まさにさわやかな春風のよう。本当に「はやい、はやい!」と、そのスピードに驚かされました。

走り終わった後、一人の男の子が汗を輝かせながら、「先生、1番になりました!」と誇らしげに報告に駆け寄ってきました。その真っ直ぐな笑顔に、これからの成長がますます楽しみに感じられます。

一方で、3年生の教室をのぞいてみると、こちらはじっくりと学ぶ国語の時間でした。

題材は、今の季節にぴったりの「春風をたどって」。子供たちは机を寄せ合い、まるでみんなで頭をつつき合うようにして、真剣に考えを出し合っていました。

2年前、この子たちが1年生だった頃を思い出すと、前を向いて座っておくことすら大変だった場面もありました。それが今では、仲間とじっくり意見を交わし、学び深める姿を見せてくれています。その確かな大きな成長に、感慨深いものがありました。

次の4時間目、運動場には9年生の姿がありました。

彼らはリレー練習に励んでいました。バトンパスの瞬間を見ると、昨日行われた3・4年生の練習とは比べ物にならないほど、格段にスムーズで、力強さを感じさせる「進化」したバトンパスでした。最高学年としての意地と練習の成果が、そこにはっきりと表れていました。

1年生の全力疾走から、9年生の洗練された動きまで、それぞれの学年で大きな成長の足跡が見られる。これこそが、義務教育学校ならではの春の一日の風景です。

これからも、子供たちの健やかな成長を、地域、保護者の皆様と共に見守り続けていきたいと思います。

 

バトンがつなぐ心

今日は二十四節気の一つ穀雨(こくう)。日差しが少しずつ力強くなってきてテレビのニュースでは早くも熱中症予防の話題も出始めました。校内ではシャクナゲの薄ピンク色の花が、新緑に映えてとても美しく咲き誇っています。

さて、体育館からは、元気いっぱいの子供たちの声が聞こえてきます。覗いてみると、3・4年生が合同で体育祭を前に、リレーの練習をしていました。

今回の授業では、ただ走るだけでなく、リレーの要である「バトンパス」をいかにスムーズに行うかがテーマです。

授業の冒頭、電子黒板には、「バトンをスムーズにつなぐためにはどうしたらいいのか」という問いかけとともに、20メートルという具体的な数字と、バトンパスの動作を示すイラストが映し出されました。子供たちは、自分たちで最適なタイミングや手の出し方を考えるところからスタートしました。

実技練習が始まると、体育館中を子供たちが駆け回ります。最初はタイミングが合わず立ち止まってしまったり、バトンを落としてしまったりする場面もありました。しかし、子供たちは諦めません。

ペアになって、「いつ、どのタイミングで手を出す?」、「声を掛け合った方がいい?」と、お互いに意見を出し合い、何度も試行錯誤を繰り返していました。

コーンを目印に、走るスピードを合わせながらバトンを渡そうと必死に手を伸ばす姿。その真剣な表情からは、チームのためにという強い思いが伝わってきます。

バトンパスが成功したときの子供たちの笑顔は、シャクナゲの花のように輝いていました。

今回の練習を通じて、子供たちは技術だけでなく、協力することの難しさと、息を合わせて成功させる喜びを学んだことと思います。

陸上競技の世界では日本のお家芸ともいわれるスムーズなバトンパス。その完成形にはまだ遠いかもしれませんが、自分たちで考え、工夫し、高め合おうとするその姿勢は、間違いなく一歩ずつ理想に近づいています。

体育祭本番で、水上学園の3・4年生がどのような「バトン」をつなぎ、どのような「心」を見せてくれるのか、今からとても楽しみです。

保護者の皆様、地域の皆様、子供たちの成長と挑戦を、温かく見守り、応援していただければ幸いです。

手をつなぎ、心を通わせる「学校探検」― 2年生が見せた頼もしい背中

1年生の「学校探検」が行われました。学校にはどんな教室があり、どんな先生や先輩たちがいるのか。期待と少しの緊張を抱えた1年生を案内してくれたのは、ひとつ年上の2年生たちです。

「こっちだよ」「迷子にならないようにね」と優しく声をかけ、1年生の手をしっかり握って歩く2年生。体育館や音楽室、図書室、保健室、そして職員室と、校内のさまざまな場所を巡りました。音楽室では壁に並んだ音楽家の肖像画を一緒に見上げ、保健室では具合が悪くなった時にどうすればいいか説明するなど、2年生は自分たちが学んだことを一生懸命、そして誇らしげに伝えていました。

特に印象的だったのは、案内する2年生の成長ぶりです。ついこの間まで、今の1年生と同じように「ここはどこかな?」と不安そうな表情で案内されていた彼らが、今では堂々と後輩をリードする立派な「先輩」になっていました。その小さな背中は、去年よりも一回りも二回りも大きく見え、頼もしさを感じずにはいられませんでした。

1年生はお兄さん・お姉さんの話を真剣に聞きながら、新しい発見に目を輝かせていました。案内を終えた2年生の表情にも、大役を果たした満足感と少しの自信が溢れていました。

こうして、教えられる側から教える側へとバトンが渡されていく。こうした日々の交流の中にこそ、子供たちの確かな成長の瞬間があるのだと改めて実感した一日でした。水上学園の子供たちが、これからも互いに支え合い、共に育っていく姿を、地域・保護者の皆様と共に温かく見守っていきたいと思います。

明るく・楽しく・元気に!響き合う「楽しい授業」の足跡

昨日のどんよりとした曇り空が嘘のように、今朝は雲一つない快晴に恵まれました。鮮やかな青空と瑞々しい新緑に映える校舎は、まさに本校のスローガンである「明るく・楽しく・元気な水上学園」を象徴しているかのようです。そんな清々しい空気の中、今日も各教室では活気ある「楽しい授業」が展開されていました。

水上学園では今年度、このスローガンの下で「楽しい授業」をさらに具現化するため、「児童生徒を学びの主体とした授業への転換」を掲げています。教員が教え込むのではなく、子供たち自身が問いを持ち、対話を通して納得解を見つけていく。そんな活気ある学びの姿が、今日も校内のあちこちで見られました。

5年生の算数の教室を覗くと、子供たちが自然と机を寄せ合い、熱心に語り合う「学び合い」の光景が広がっていました。「ここはこうなるんじゃない?」「なるほど!」といった声が飛び交い、真剣な表情で互いの考えをぶつけ合っています。まさに子供たちが「学びの主体」となり、自分たちの力で課題を解決しようとするエネルギーに溢れていました。自分一人では解決が難しい問題も、仲間の視点に触れることで、理解が深まる喜びへとつながります。これこそが、私たちが目指す「楽しい授業」の姿です。

一方、8年生の数学では、より高度で自律的な学びが見られました。生徒たちが自ら立ち上がり、仲間のノートを覗き込みながら、身振り手振りを交えて解説する姿は実に頼もしいものです。教えられるのを待つのではなく、自ら動き、学びを作る。こうした先輩たちの主体的な姿勢は、下の学年の子供たちにとっても素晴らしいお手本となります。

そして、1年生の教室では、学びの原点に出会いました。算数の授業で「なかまはどれ?」という課題に挑戦する1年生。カラフルな教科書を前に、「あ、わかった!」「こっちはどうかな?」と目を輝かせながら鉛筆を動かしています。どんなに小さな学年であっても、自ら発見し、自分の手で答えを導き出す経験が、学習への主体性を育みます。

本校は1年生から9年生までが共に過ごす義務教育学校です。それぞれの発達段階に応じて「学びの主体」として成長していく姿を間近で見られることは、私たちの大きな喜びです。子供たちが「明日も学校へ行きたい」「今日の授業も楽しかった」と思えるよう、これからも全職員で授業改善に取り組んでまいります。

保護者の皆様、地域の皆様、これからも本校の教育活動へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

雨を吹き飛ばす笑顔!心がつながった見知り遠足

本日は、子どもたちが待ちに待った「見知り遠足」の日でした。あいにくの雨空となり、村民体育館での実施となりましたが、会場は雨音をかき消すほどの熱気に包まれました。

まずは、ピカピカの1年生の入場、自己紹介です。お兄さん、お姉さんたちの温かい拍手に迎えられ、少し照れくさそうに、でも堂々と入場する1年生の姿がとても微笑ましく感じられました。また、同時に新しく転入してきたお友達の紹介もありました。

続いて行われたのは、今年度から水上学園の仲間に加わった「新しく来られた先生方のクイズ」です。先生方の意外な一面が発表されるたびに、「えーっ!」と大きな歓声が上がり、子どもたちとの距離が一気に縮まった瞬間でした。

その後は、全校児童で「お誕生月なかま」のダンスを踊り、学年を超えて手をつなぎ合いました。さらに、迫力ある部活動紹介や、体育館いっぱいに巨大な列ができたじゃんけん列車、班の絆を深める縦割り班活動と、笑顔の絶えない時間が続きました。

お昼には、保護者の皆様が準備してくださった愛情たっぷりのお弁当を、班のみんなで仲良く頬張りました。

午後からは、空が味方をしてくれました!雨が上がったため、急きょ旧岩野小学校の運動場へ移動。広々としたグラウンドで、縦割り班対抗のドッヂビー大会を開催しました。フライングディスクを一生懸命に追いかけ、必死に班の仲間を応援する姿は、まさに水上学園の「団結力」そのものでした。

最後は、改めて安全な登下校や生活についての諸注意を確認し、笑顔で解散となりました。

雨天スタートというハプニングはありましたが、それさえも思い出のスパイスに変えてしまう子どもたちのパワーに圧倒された一日でした。新しい友達、新しい先生との出会いを大切に、明日からの学校生活もさらに充実させていってほしいと願っています。

そして、美味しいお弁当を持たせてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。

  

熊本地震から10年。命を守る避難訓練

2016年4月に発生した熊本地震から、早いもので10年が経過しました。被災されたすべての方々に、改めて心よりお見舞い申し上げます。

本日、水上学園では、地震発生を想定した避難訓練を実施しました。あの大震災の記憶を風化させることなく、いつ起こるかわからない災害に備え、子どもたちの命を守るための大切な訓練です。

緊急地震速報の合図とともに、子どもたちは机の下に身を隠し、頭部を守る行動をとりました。その後、教員の指示に従い、静かに、そして素早く体育館へ避難しました。話し声がまったく聞こえないほど、全員が真剣に訓練に取り組み、「自らの命を守る避難」をすることができました。

体育館に全員が無事に避難した後、熊本地震で亡くなられた方々へ向けて、全員で黙祷を捧げました。静寂に包まれた体育館で、子どもたちは命の尊さについて改めて深く考えたことでしょう。

災害はいつ、どこで発生するか分かりません。日頃からの備えと、冷静な行動が命を守ることにつながります。ご家庭でも、この機会に避難経路や家族との連絡方法などについて、話し合ってみてはいかがでしょうか。

熊本地震から10年。水上学園では、あの日得た教訓を忘れず、子どもたちが安全に、そして安心して過ごせる学校づくりに努めてまいります。今回の避難訓練が、子どもたちの防災意識をさらに高め、自ら命を守る力を育むきっかけとなることを願っています。保護者の皆様におかれましても、引き続きご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

雨の月曜日、校舎に響く「成長の足音」

しとしとと雨が降る、静かな週明けとなりました。校舎の向こうに広がる水上の山々には霧が立ち込め、まるで水墨画のような幻想的な風景が広がっています。

そんな落ち着いた雰囲気の中、校舎内では子供たちの確かな成長のドラマが繰り広げられていました。

はじめての「学び」のカタチ
今日が登校二日目となる1年生。2時間目は「見知り遠足」に向けた準備のお話でした。
単に持ち物を確認するだけではありません。「先生のお話をどう聞くか」「お友達にどう発表するか」という、学校生活の土台となるルールを、一つひとつ丁寧に学んでいます。真っ直ぐに手を挙げるその姿は、立派な「水上っ子」の第一歩です。

1年、2年の積み重ねが生む自信
お隣の教室からは、2年生の元気な声が聞こえてきました。国語の教科書の扉の詩「たんぽぽ」を音読していました。1年前の幼さが影を潜め、自信に満ちた大きな声で読む姿に、この1年間の歩みを感じずにはいられません。

さらに3年生の教室を覗くと、そこにはまた違った成長の姿が。「わたしの最高の一日」を想像して日記を書く授業では、担任の説明を聞いたあと、すぐに自らの力でノートに向き合っていました。想像を膨らませてペンを走らせる集中力は、低学年からの大きな飛躍を感じさせます。

9年間を見守る、本校ならではの光景
一方で、高学年では打って変わって緊張感のある空気が漂っています。
4年生以上は本日までテストが実施されました。特に7年生以上は、タブレット端末を活用したCBT(ComputerBasedTesting)に臨んでいます。
9年生の教室では、ヘッドセットを装着し、画面上の問題に集中して取り組む姿が見られました。最上級生としての自覚と、デジタル時代を生き抜く頼もしさが同居しています。

1年生の「学びの始まり」から、9年生の「自立した学び」まで。
わずか百メートルほどの校舎の中を歩くだけで、9年間にわたる子供たちの成長のグラデーションを俯瞰できる。これこそが、義務教育学校である本校の大きな特徴であり、私たち教職員にとっての喜びでもあります。

雨の音に混じって聞こえる子供たちの声や、鉛筆を走らせる音。その一つひとつが、未来へと続く大切な足音のように感じられた一日でした。

「ハイ、元気です!」から始まる、新しい一歩

大雨に雷も鳴り、荒れた朝となりましたが、今日からいよいよ全校児童生徒が揃っての学校生活がスタートしました。昨日の入学式を無事に終え、水上学園の誇る135名が全員顔を合わせた、今年度初めての朝です。

はじめての「ドキドキ」と「元気」
1年生の教室を覗くと、そこには「はじめて」が溢れていました。最初の山場は、朝の会での健康観察。担任の先生に名前を呼ばれても、最初は「なんて答えればいいんだろう?」と戸惑う初々しい姿が見られました。先生のお手本をじっと聞き、勇気を出して、「ハイ、元気です!」一人、また一人と返事が続くにつれ、少しずつ声が大きくなっていく。その様子を見守るこちらも、思わず自然と笑顔になってしまいます。しばらくは慣れないことばかりで大変かもしれませんが、この元気な返事があれば大丈夫。焦らず一歩ずつ、成長していきましょう。

真剣勝負の学力調査
一方、3年生から9年生のフロアには、心地よい緊張感が漂っていました。今日は学期初めの学力調査です。

3年生の挑戦
初めて本格的な調査に挑む3年生。問題用紙と解答用紙が分かれているという「初めての形式」に少し驚きながらも、先生の説明を真剣に聞き、一生懸命えんぴつを走らせていました。

7年生以上のCBTスタイル
高学年になると、試験の光景も一変します。タブレット端末を活用したCBT(ComputerBasedTesting)です。1時間目の国語では、全員がヘッドセットを装着して「聞き取り問題」に集中。GIGAスクール構想も第2章に入り、デバイスをスムーズに使いこなす姿には、デジタルネイティブ世代の頼もしさを感じます。

お待ちかね!はじめての給食
そして、1年生にとって大きな楽しみ(あるいは試練?)となったのが、「はじめての給食」です。メニューは、子どもたちに不動の人気を誇るカレーライス!
自分たちで配膳の準備を整え、みんなで声を合わせて「いただきます」。自分たちの力で準備し、みんなで味わう食事は、きっと格別の味だったことでしょう。作ってくださった方々への感謝の気持ちを忘れずに、たくさん食べて心も体も大きく育ってほしいと願っています。

明日は初めての週末。そして週明けにはどんな「はじめて」が待っているのでしょうか。子どもたちの小さな一歩を、これからも温かく見守っていきたいと思います。

【祝・入学式】「やるゾウ」がいっぱいの水上学園、スタートです!

先日まで満開だった桜も新緑へと移り変わり、生命の息吹を感じる本日、令和8年度水上村立水上学園の第4回入学式を挙行いたしました。水上村長様をはじめ、多くのご来賓や地域の皆様に見守られ、15名のピカピカの一年生が水上学園の仲間に加わりました。

担任の先生から名前を呼ばれると、会場に響き渡る元気いっぱいの返事。その姿はとても頼もしく、後ろで見守る上級生や私たち教職員、そして保護者の皆様の顔にも自然と笑みがこぼれる、温かい雰囲気に包まれた式となりました。

水上学園の「やるゾウ」くん
式辞では、一年生のみなさんに水上学園に隠れている「やるゾウ」くんのお話をしました。
「お勉強やるゾウ」「運動もやるゾウ」「あいさつもやるゾウ」……。自分から進んで行動する「やるゾウ」くんになれるよう、三つのお約束をしました。

  • 「明るく」自分からあいさつをしましょう
  • みんなで「楽しく」すごせるよう、お友達に優しくしましょう
  • 「元気な」毎日のために、早寝・早起き・朝ごはんを守りましょう

「この約束を守れますか?」という問いかけに、一年生のみんなが元気に「はい!」と答えてくれたときは、本当に嬉しく思いました。

義務教育学校として4年目の春
本校は義務教育学校として開校し、この4月で4年目を迎えました。1年生から9年生までが共に過ごすこの学び舎では、お兄さん・お姉さんが1年生の手を引いて歩く姿が日常の光景です。

水上村の宝である子供たちを真ん中に据え、保護者の皆様、地域の皆様、そして村当局と手を取り合う「五者連携」の下、子供たちの健やかな成長を支えてまいります。これからも「地域とともにある学校」づくりを推進してまいりますので、温かいご支援をよろしくお願いいたします。

15名の新入生のみなさん、今日から一緒に「明るく、楽しく、元気な水上学園」をつくっていきましょう!

令和8年度の幕開け!「やるゾウ」と進むMizukamiG4.0

先日まで満開だった桜の枝からはさわやかな新緑が、新しい希望に胸を膨らませた子どもたちの元気な声が、再び水上学園に戻ってきました。

令和8年度のスタートです!本日はまず就任式が行われ、新たに7名の先生方をお迎えしました。新しい風を吹き込んでくれる頼もしい仲間とともに、一丸となって水上学園を盛り上げてまいります。

続いて行われた始業式では、スライドを使いながら今年度のビジョンについてお話ししました。開校4年目を迎える今年は、さらなる進化を目指して「MizukamiG4.0」というロゴマークを作成しました。

式の中で子どもたちに伝えたのは、3月の修了式で交わした「自分で考え、自分で学び、自分で行動する」という約束のアップデートです。

この実践力を象徴するのが、おなじみのキャラクター「やるゾウ」くんです。

今年度は「やるゾウ」くんのように、主体的に次の3つのことに取り組んでほしいと願っています。

1.明るく:自分から明るいあいさつ
2.楽しく:いじめや差別のない、温かい学校
3.元気な:早寝・早起き・朝ごはんで、心身を健康に

「明るく・楽しく・元気な」学校をつくるのは、先生たちだけではありません。児童生徒一人一人の「やるゾウ!」という熱い心が、水上学園の未来を切り拓いていきます。

保護者の皆様、地域の皆様、今年度も本校の教育活動へのご理解と温かいご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

令和7年度修了式―「自ら考え、行動する」さらなる高みへ

満開の桜に迎えられ今年度最後の登校

春の柔らかな光が、校庭の桜を優しく包み込んでいます。本日、水上学園は令和7年度の修了式を無事に迎えることができました。

振り返れば、この1年間は「明るく・楽しく・元気な水上学園」を目指し、全校児童生徒と教職員が一丸となって駆け抜けた193日間でした。1年前の始業式の日と比べ、修了証を手にする一人ひとりの表情は驚くほど凛々しく、その成長の跡がはっきりと感じられ、胸が熱くなる思いです。

式の中では、代表児童生徒が今年度の振り返りと来年度への決意を力強く語ってくれました。

4年生のたいせいさん
「いよいよ第2ステージ(5年生)に上がるので、さらに気を引き締めてがんばりたい」
6年生のほのさん
「自分から進んで考え、新しいことにもどんどん挑戦していきたい」
8年生のさくやさん
「最高学年として、下級生の素晴らしいお手本になれるよう努力を続けたい」

それぞれのステージで、自分の役割と目標をしっかり見据えている姿は、まさに水上学園の誇りです。

校長から、修了式に際して、特に4月からがんばってほしいこととして、本校で掲げている目指す児童生徒像3つの中から「実践力」についてお話ししました。

>誰かに言われて動くのではなく、「自ら考え、自ら学び、行動する」。
>このサイクルが自分たちのものになれば、水上学園はもっともっと「明るく・楽しく・元気」な学校になります。

「次の学年で、自分はどんなことを、どのように頑張るのか」。その決意を自分自身の頭でしっかりと考え、4月8日の始業式には晴れやかな決意とともに登校してくることを約束しました。子どもたちの新しい一歩に、大きな期待を寄せています。

保護者の皆様、地域住民の皆様。この1年間、本校の教育活動に多大なるご理解と温かいご支援を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。
来年度も、子どもたちの可能性を最大限に引き出せるよう精進してまいります。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

 

箱根の王者がやってきた!~青山学院大学駅伝部との交流会~

満開の桜が、まるで今日の良き日を祝福しているかのようです。
本日、本村で合宿中の青山学院大学駅伝部の皆さんが本校を訪ねてくださいました。

テレビの向こう側で活躍する「憧れの選手たち」を前に、子どもたちは朝からソワソワ。しかし、いざ交流が始まると、そこには速さだけではない「強さの理由」がありました。

「感謝」と「意味」を大切にする王者の品格
今年度、数々の大会で輝かしい成績を収めた選手の皆さん。
その口から語られるのは、意外にも自分たちの強さではなく、周囲への「感謝の言葉」でした。支えてくれる人への思いがあるからこそ、一歩を前に踏み出せる。その謙虚な姿勢に、私たち教職員も深く学ぶものがありました。

また、青学独自の準備運動「青トレ」を教わる際には、こんなアドバイスをいただきました。

>「何事も、意味を考えながらやることが大切です」

「なぜこの動きが必要なのか?」「これが走りにどうつながるのか?」
目的意識を持って取り組むことの大切さは、スポーツだけでなく勉強や日々の生活にも通じる、魔法の言葉です。

笑顔あふれる「青学旋風」
校庭には子どもたちの弾けるような笑顔が広がりました。選手と一緒に体を動かし、直接触れ合った時間は、子どもたちにとって一生の宝物になったはずです。

満開の桜の下、青学のチームカラーである「フレッシュグリーン」と子どもたちの紅白帽子が混ざり合う光景は、春の素晴らしい思い出となりました。

青山学院大学駅伝部の皆さん、過酷な練習の合間に貴重な時間をありがとうございました。
皆さんの今後ますますのご活躍を、全校児童生徒・職員一同、心より応援しています!

 

伝統のタクト、次代へ。――鼓笛隊ラストステージに向けて

水上学園の体育館に、力強い太鼓の音と、澄み渡る鍵盤ハーモニカの旋律が響き渡りました。

いよいよ今週の土曜日、21日(土)に開催される「湯山温泉桜まつり」。このステージが、これまで本校の鼓笛隊を力強く牽引してきた6年生にとっての引退公演、いわば「ラストステージ」となります。本日はその本番に向けた最後のリハーサルが行われました。

 

3年生から6年生まで、全員が心を一つにして音を重ねる姿。そこには、1年間厳しい練習を積み重ねてきた自信と、仲間と共に演奏できる喜びが満ち溢れていました。真剣な眼差しで指揮を仰ぐ下級生たちの姿からも、最上級生への深い信頼が伝わってきます。

リハーサルの締めくくりには、この1年間、鼓笛隊の顔として、そして精神的支柱として重責を担ってきた主指揮の恒松さんから挨拶がありました。

 

「みんなで心を一つにして、最高の演奏を届けましょう」

 

その言葉には、伝統を守り抜いた達成感と、引退を間近に控えた寂しさ、そして後輩たちへの期待が込められていました。

そして、感動的な場面が訪れます。指揮者の象徴である「タクト(指揮杖)」が、恒松さんの手から、次年度の指揮者を務める5年の中村さんへと手渡されました。

 

物理的な重み以上に、水上学園の伝統と誇りという目に見えない「バトン」が、しっかりと受け継がれた瞬間でした。受け取った中村さんの表情も、引き締まった決意に満ちたものに変わっていきました。

令和7年度・水上学園鼓笛隊の集大成は、いよいよ今週末です。

---湯山温泉桜まつり---

日時:3月21日(土)午後3時30分過ぎ(予定)
場所:汗の原親水公園 湯山温泉桜まつり特設ステージ

 

6年生の勇姿を目に焼き付け、新しい代へと引き継がれる音色を、ぜひ会場で温かく見守っていただければ幸いです。桜舞い散る湯山の空に、子供たちの情熱が響き渡ることを願っています。

水上村公式ポータルサイト>トピックス>イベント>第55回 湯山温泉桜まつり 開催のお知らせ

 

成長の足跡、次の一歩へ―前期課程・学年末レポート

水上学園の各教室は今、一年間の集大成をむかえる活気に満ちています。本日は、締めくくりの段階に入った第1ステージ1年生から4年生までの様子をギュッとまとめてレポートします。

【1年生】AIドリルで「自分だけの学び」を深める
1年生は、タブレットPCを使ったAIドリルでの学習に夢中です。解答状況に合わせて、AIがその子に最適な問題を自動で出題してくれるこのシステム。「できた!」と声を弾ませ、小さな指でテキパキと操作する姿に、この一年の確かな成長を感じます。一人ひとりのペースを大切にする「個別最適な学び」が、1年生でもしっかりと根付いています。

 

【2年生】思い出を届けるプレゼンテーション
2年生の教室では、この一年の「楽しかったこと」の発表会が行われていました。黒板には「しせい」「目線」「大きさ」といった、伝えるためのポイントが掲げられています。大型モニターに思い出の写真を映しながら、自分の言葉で堂々と話す姿は、もうすぐ中学年になるという頼もしい自覚に溢れていました。

 

 

【3年生】協力して作る「学校の魅力」紹介
3年生は、校内のお気に入りの場所を紹介する準備に励んでいます。先日「ウェビング図」で広げた思考を、今はタブレットでプレゼン資料にまとめる段階です。写真の構図を工夫したり、友達と原稿を読み合ってアドバイスし合ったり。個人の気づきが「チームの協力」によって洗練されていく、素晴らしい学びの風景が見られました。

 

【4年生】技術室に響く創造の音
4年生は、図工の時間に技術室で「伝言板」の制作に没頭しています。設計図を片手に、金槌やボンドを使って木材を組み上げる手つきは真剣そのもの。これまで培った技能を総動員し、実用性と個性を兼ね備えた作品を仕上げようとする姿には、高学年へと向かう力強い意志が宿っています。

 

 

どの学年も、ただ「終える」のではなく、次へ「つなげる」ための大切な時間を過ごしています。

保護者の皆様、地域の皆様。一年間、子どもたちの挑戦を温かく見守り、支えてくださり本当にありがとうございました。修了式までの残りわずかな日々も、一人ひとりの「小さな自信」を大切に育んでまいります。

 

画面の向こうに広がる世界、5年生「最後の挑戦」

5年生の教室では、水上学園の教育課程の大きな特色である「オンライン英会話」が、今年度の締めくくりを迎えました。

黒板には大きく「最後のオンライン英会話です!」の文字。そこには、1年間積み重ねてきた学びの足跡が、いくつかの英語のフレーズとともに記されていました。

一対一で向き合う勇気と成長

子どもたちがヘッドセットを装着し、タブレットを立ち上げると、教室内は一気に「英語の空間」へと変わります。

画面の向こう側にいる海外の講師とつながる瞬間、最初は少し緊張した表情を見せていた子もいましたが、いざ会話が始まればその表情は一変します。

"Howoldareyou?" 

"What’syourhobby?" 

"What’syourfavorite...?"

これらの質問に対し、用意された答えを読むだけでなく、自分の言葉を付け加えようと試行錯誤する姿が印象的でした。

画面越しに映る講師の笑顔に励まされ、ジェスチャーを交えながら一対一で会話を続ける。この「逃げられない、でも伝わると嬉しい」という実感が、子どもたちの自信を育んでいます。

「伝わる」喜びを次のステップへ

今日、画面に出てきた単語には「yam(ヤム芋)」や「ham(ハム)」、「jam(ジャム)」などがありました。講師の発音を真剣に聴き取り、即座に反応するスピード感。今年度の初めには戸惑っていた子も、今では一人で堂々とセッションを完結させています。

教室を巡回するデビット先生も、子どもたちの自立した学習ぶりに目を細めていました。ICT機器を道具として使いこなし、物理的な距離を超えて世界と対話する力は、まさにこれからの時代を生き抜く「翼」となるはずです。

5年生で培ったこの「一歩踏み出す勇気」を胸に、6年生へと向かう彼らの背中が、今日は一回り大きく見えました。

よろしければ、今日お子様がどんなことを海外の先生とお話ししたのか、ご家庭での話題にしてみませんか?

桜の便りと、一年を締めくくる最後の一週間

水上村では先週、待望の桜の開花宣言が出されました。本校周辺の桜も一輪、また一輪と、春の訪れを告げるように愛らしい花を咲かせ始めています。

今朝は「花冷え」という言葉がぴったりの、身が引き締まるような冷え込みとなりました。しかし、太陽が昇るにつれて空は真っ青に晴れ渡り、日中は柔らかな陽光が校庭を包み込むポカポカとしたうららかな陽気となりました。

そんな春の光が降り注ぐ運動場では、1・2年生が体育の授業でサッカーに励んでいました。
小さな体で一生懸命にボールを追いかけ、チームの仲間と声を掛け合いながら走る姿は、活気に満ちあふれています。青空と色づき始めた桜、そして子供たちの真っすぐなエネルギー。そのコントラストは、見ているこちらの心まで温かくしてくれます。

さて、いよいよ今年度の授業も、今日を含めて残り一週間となりました。

今日から本格的に「学年のまとめ」の週に入ります。一年前より一回りも二回りも成長した子供たちの姿に目を見張ります。ノートを丁寧にまとめる手つき、友達と意見を交わす真剣な眼差し、そして掃除の時間に黙々と働く後ろ姿。その一つひとつが、この一年間の学びと成長の確かな証です。

この一週間は、学習の総仕上げを行うとともに、お世話になった教室や友達、先生への感謝の気持ちを育む大切な時間でもあります。子供たちが、自信を持って次のステップへと進めるよう、教職員一同、最後までしっかりと寄り添い、サポートしてまいります。

春の陽気に誘われて、校庭の桜も一気に満開へと向かうことでしょう。子供たちの笑顔も、この桜に負けないくらい満開で今年度の修了の日を迎えられることを願っています。

保護者の皆様、地域の皆様におかれましては、最後まで子供たちの登下校の安全や、温かい見守りをどうぞよろしくお願いいたします。

春の息吹と、6年生の真心

 

厳しい冬を越え、ようやく桜の開花が始まりましたね。学校周辺の木々も、日に日に薄いピンク色に染まり、まさに春本番といった趣です。

そんな春の陽気に包まれた先日、本校の6年生が、素晴らしい行動を見せてくれました。

来る3月21日・22日に開催される「桜まつり」を前に、会場となる汗の原親水公園のボランティア清掃に出かけてくれたのです。

公園に到着した子どもたちは、軍手にゴミ袋を手に、さっそく活動を開始しました。
「ここにもゴミがあるよ!」と、声を掛け合いながら斜面や広場を歩き回ります。中には、土に埋もれていた大きなゴミを見つけ出し、誇らしげに掲げる姿もありました。

自分たちが育ったこの村を、そして大切なお祭りを、最高の状態で迎えてほしい。
そんな郷土への愛と、おもてなしの心が、彼らの一生懸命な背中から伝わってきました。

桜まつりを彩る「心の花」

活動中、ふと見上げると、公園の桜もつぼみを膨らませ、一輪、二輪とほころび始めていました。
子どもたちの明るい笑顔と、清掃活動によって整えられた公園。そこには、桜の花に負けないくらい美しい「心の花」が咲いているようでした。

3月21日・22日の桜まつり当日には、きっと桜も見ごろを迎え、たくさんのお客さんでにぎわうことでしょう。
その時、会場を訪れる皆さんが心地よく過ごせるのは、影で支えてくれた子どもたちの頑張りがあったからです。

村の宝である子どもたちが、村のために汗を流す。
その優しさが、水上の春をよりいっそう温かいものにしてくれています。

なお、本校の児童生徒は前夜祭イベントに出演します。保護者の皆様には送迎等大変お世話になります。どうぞよろしくお願いいたします。

水上村公式ポータルサイト > トピックス > イベント > 第55回 湯山温泉桜まつり 開催のお知らせ

忘れない、あの日からつながる「命」のバトン

カレンダーが3月11日を指すたびに、私たちはあの日、東北の空の下で起きた出来事に思いを馳せます。2011年の東日本大震災から15年という節目を迎えました。

水上学園の校庭には、青空を背に半旗を掲げました。国旗、村旗、そして校旗。少し低い位置で風に揺れるその姿は、震災で亡くなられた多くの方々への深い弔いと、忘れてはならない記憶を私たちに示しています。

本日のお昼の放送では、教頭先生から全校生徒に向けて特別なメッセージが贈られました。

> 「1年生から8年生のみなさんは、まだ生まれていなかった頃の出来事です。でも、これを『昔の大変な事件』として終わらせてはいけません」

放送が流れる間、校内はしんと静まり返りました。子どもたちにとって、15年前は歴史の教科書の一ページのように感じるかもしれません。しかし、教頭先生の言葉にあったように、あの日を経験した方々が私たちに託してくれたのは、単なる悲しみの記憶ではなく、「今を生きる私たちが、どう命を守るか」という力強いメッセージです。

東北から熊本へ、受け継ぐ教訓

ここ熊本に生きる私たちにとっても、地震は決して他人事ではありません。熊本県では、平成28年熊本地震が発生した4月を「防災月間」として定めています。

本校でも、来月には避難訓練や防災教育を重点的に行う予定です。3月に東日本大震災を想い、4月に熊本地震を振り返る。この二ヶ月は、私たちにとって「命」について深く考え、行動に移すための大切な期間となります。

ご家庭で「もしも」を語り合ってください

学校での学びを確かなものにするために、ご家庭でもお子さんと一緒にぜひ以下のことを話し合ってみてください。

  • 避難場所の確認: 家族がバラバラの時に地震が起きたら、どこで待ち合わせるか。
  • 非常用持ち出し袋: どこに置いてあるか、中身は今の自分に合っているか。
  • 連絡手段: 災害用伝言ダイヤル(171)などの使い方を知っているか。

「備えること」は、自分を大切にすること、そして周りの大切な人を守ることにつながります。15年という月日が流れても、あの日の教訓は色褪せることはありません。

水上学園としても、子どもたちが「自分の命は自分で守れる」たくましい大人へと成長できるよう、これからも防災教育に力を注いでまいります。

来月の防災月間に向けて、ご家庭で備蓄品(水や非常食)の点検を一緒にしてみるのはいかがでしょうか?「自分の命を守る準備」を、今日から始めてみましょう。

言葉がつむぐ成長の軌跡〜1時間目の「国語」の授業から〜

今朝の1時間目、校舎を巡ると、図らずも前期課程(1年生から6年生)のすべての教室で「国語」の授業が行われていました。低学年から高学年へと、教科書をめくる音が、子どもたちの成長の足音のように重なり合って聞こえてくる……そんな特別な朝の様子を詳しくお伝えします。

【1年生】心を通わせる「おはなしさんぽ」
1年生の教室では、名作「ずうっと、ずっと、大すきだよ」の学習が佳境を迎えていました。黒板には「ともだちのかんがえをよくきいてかんがえよう」というめあて。愛犬エルフとの別れを通し、主人公がなぜ「子犬はいらない」と言ったのか。1年生にとっては少し難しい「心の裏側」にある愛情を探ります。
感心したのは、床に座って友達とノートを見せ合う「おはなしさんぽ」の姿です。自分の書いた文字を一生懸命に読み上げ、それを真っ直ぐな瞳で聞く友達。言葉を介して「悲しみ」や「温かさ」を共有しようとする、純粋な学びの原点がそこにありました。

【2年生】自分を重ねる「共感の力」
2年生は「スーホーの白い馬」。モンゴルの草原を舞台にしたこの壮大な物語で、彼らは「一番心が動かされたところ」を特定し、その理由を言語化していました。
黒板には「もし自分だったら……」という記述のヒント。ただ物語を外側から眺めるのではなく、登場人物の苦しみや喜びに自分を投影させる「自分事」としての読解です。ノートを指差しながら、自分の価値観を一生懸命に友達に説明する姿に、1年間での大きな成長を感じました。

【3年生】思考を整理する「ウェビング図」
3年生になると、学びの道具が進化します。「お気に入りの場所、教えます」という単元では、「ウェビング図(思考マップ)」を駆使していました。
中心に「体育館」や「図書室」と書き、そこから連想される「なぜ好きなのか」「どんな思い出があるか」をクモの巣のように広げていく手法です。バラバラだった頭の中のイメージが、図を使うことで整理され、論理的な「説明の言葉」へと形を変えていく。中学年らしい、知的なワクワク感に溢れた時間でした。

【4年生】表現を味わう「言葉の追いかけっこ」
4年生は小手鞠るいさんの「ハワンレイケのほとりで」。ここでは表現の面白さに焦点が当てられていました。
「なぜ、歌とグレンは言葉の追いかけっこを楽しんでいたのか」。黒板には「スパゲティ・スクワッシュ」「パンプキンの仲間」など、弾むような言葉が並びます。タブレットを自在に操り、友達と画面を共有しながら、リズミカルな会話が二人の距離を縮めていく様子を丁寧に分析していました。デジタルツールが、文学の深い理解を支える頼もしい相棒となっています。

【5年生】論理的に読み解く「4つのヒント」
5年生の「大造じいさんとガン」では、さらに高度な分析が行われていました。教室の大型モニターには、心情を読み解くための「4つのヒント(行動・心の中の言葉・対比・情景描写)」が。
大造じいさんが宿敵・残雪に対して抱いた「尊敬」にも似た複雑な感情。子どもたちは、単なる勘ではなく、教科書の「空の様子」や「じいさんの表情」といった確かな根拠(エビデンス)をもとに意見を戦わせていました。論理的思考の種が、着実に芽吹いています。

【6年生】学びの集大成、そして後期課程へ
そして6年生。取り組んでいたのは「海の命」です。前期課程の国語の集大成として、「後期課程へつなげよう」という意識が教室全体に満ちていました。
主人公・太一が、父の仇とも言える大クエをなぜ殺さなかったのか。6年生はこれまでの「読む・書く・話す」の全スキルを動員し、太一の生き様を80字程度の指定された条件で論述していました。静まり返った教室で、ペンを走らせる音だけが響く。自分の信念と言葉を一致させようとするその背中は、もう立派な「表現者」の風格でした。

ひらがなを一生懸命に追いかけていた1年生が、やがて物語の裏側を読み解き、自分の哲学を言葉に込める6年生へと育っていく。水上学園の廊下を歩くだけで、その6年間の美しいグラデーションを目の当たりにすることができました。
言葉は、一生の宝物です。これからも子どもたちが、自分の心と言葉を大切に育てていけるよう、一時間一時間の授業を丁寧に創り上げてまいります。
各学年の学びの深まりが伝わったでしょうか。
「今日の国語、どんなこと考えたの?」と、ぜひご家庭でも話題にしてみてくださいね。