水上学園日記
## 世代を超えて交流! 地域の方とのグランドゴルフ大会
「地域交流・散策クラブ」は、地域のお年寄りの皆さまと一緒に、ほいほい広場でグランドゴルフを楽しみました!子どもたちもみんな地域社会の一員であることを肌で感じ、世代を超えた交流を通じて、多様な価値観を学ぶ貴重な時間となりました。
この活動は、日頃から水上学園が大切にしている「地域に開かれた学校づくり」の一環でもあります。
当日は、クラブの生徒たちと地域の皆さんが混合チームを作り、広々とした芝生の上で和気あいあいとボールを追いかけました。
グランドゴルフが初めての生徒も多く、最初は戸惑う姿も見られましたが、そこはさすが、長年地域で様々な活動をされてきたお年寄りの皆さん! 打ち方のコツや力加減を、優しく丁寧に教えてくださいました。
生徒たちは、「ナイスショット!」「すごいね!」と励まし合い、「どうやったら入るんですか?」と真剣に質問。お年寄りの皆さんも、生徒たちの元気な姿に触れ、満面の笑みを浮かべてプレーを楽しんでおられました。
ナイスショットが出た時には、広場全体に歓声が響き渡り、まさに世代の垣根を越えた一体感が生まれていました。一緒に汗を流し、笑い合う中で、子どもたちと地域の皆さんの間に温かい絆が結ばれていくのを実感しました。
活動後は、皆さんの笑顔が輝いており、充実した時間だったことを物語っています。
水上学園では、これからも地域との連携を深め、子どもたちが郷土を愛し、人を思いやる心豊かな人間に育つよう、様々な活動を推進してまいります。
地域の皆様、今後ともどうぞ温かいご支援とご協力をお願いいたします。
未来を問う!「水上村子ども議会」:地域課題に挑んだ若きリーダーたちの提言
「水上村子ども議会」が開催され9年生が議員となって登壇しました。これは、生徒たちが社会科や総合的な学習の時間で学んだ村の福祉、産業、防災といった課題について、村政に直接提言する極めて貴重な実践の場です。
中嶽村長をはじめ、村役場の各課責任者の皆様が生徒たちを温かく迎え入れてくださいました。村長からは、議会制度の解説とともに「皆さんの違う切り口からの視点は、私たちにとっても新たな気づきとなる」という、生徒の意見を尊重する真摯な言葉をいただきました。生徒たちは、水上村の一員として村政に主体的に関わる、記念すべき第一歩を踏み出したのです。
事前学習に裏打ちされた、本質を突く質問
生徒たちが積み重ねてきた学びは、質疑応答に明確に表れていました。彼らが投げかけた質問は、深い探究心と村の現実的な課題への高い理解度を示すものでした。
【質問テーマの例】
- 子育て支援の充実: 合計特殊出生率が高い本村の強みをさらに伸ばすため、具体的な支援策の効果と展望を問いました。
- スポーツ振興と地域活性化: クロススカントリーコース「水上スカイビレッジ」などの施設整備がもたらした経済効果や、村全体の活性化に向けたビジョンについて当局の見解を求めました。
他にも、農業政策、鳥獣害対策、財政計画といった複雑な問題にまで質問は及び、生徒たちは村の課題を包括的に理解していることを示しました。そして、質問に留まらず、より良い未来を目指すための具体的な政策を提案しました。
「問い」の先へ:若者らしい柔軟な発想からの政策提言
生徒たちの提案は、村の持つ資産と彼ら自身のデジタル技術への精通を活用した、実践的で影響力の大きい解決策でした。
【主な提言内容】
- 国際理解の促進: 村内在住の外国の方と交流イベントを学園で開催し、生きた英語力と多文化共生への意識を育む。
- 移住・定住の促進: 子育て支援策などの充実した補助金制度を分かりやすくまとめた広報物を作成し、村外での配布・掲示を行う。
- 情報発信の強化: 村の公式SNS広告を活用し、「日本でトップの本数とも言える1万本桜」などの魅力を発信することで、観光やイベントの収益性を高める。
これらの提言は、生徒たちが受け身の学習者ではなく、村の未来を創る当事者であるという強い意志の表れです。
未来を築く、意欲的な若者たちへの投資
閉会の挨拶では、議長を務めた川俣くんが「水上村の課題を解決していくために、今、私たちにできることを考え、行動し、より良い未来を築いていきたい」と力強く決意を述べました。
この「子ども議会」は、単なる公民の授業ではなく、「生きた公民の実践」そのものであり、村の未来を築く準備ができている、意欲的で聡明な若者たちへの確かな投資です。
おいそがしい中、生徒たちの質問に丁寧にご答弁くださった村当局の皆様に心から感謝申し上げます。水上学園は、これからも地域全体で生徒たちの成長を見守り、彼らが描く水上村の明るい未来に大きな期待を寄せながら、教育活動に邁進してまいります。
「認知症サポーター」に!〜みんなで支え合う地域へ〜
本日、4年生を対象に保健福祉課の方を講師にお招きし、「認知症サポーター養成講座」を実施しました。
今回の講座は、単に「高齢者の病気」として認知症を学ぶだけでなく、10代でも発症のリスクがあるというお話や、認知症の方への接し方など、子どもたちにとっても身近な問題として捉えられる内容でした。
### 講座で学んだことのポイント
* 認知症とは?: 脳の病気で、記憶力や判断力などが少しずつ低下してしまうこと。高齢者だけではなく、若い人でも発症する可能性があることを学びました。
* サポーターの役割: 認知症の方やその家族を「温かく見守り」、「自分のできる範囲で手助け」をすること。特別なことをするのではなく、日頃からの「理解」と「声かけ」が大切であることを学びました。
* 具体的な接し方:
- 「驚かせない」、「急がせない」、「自尊心を傷つけない」の3つの「ない」を意識すること。
- 優しく「目線を合わせて」話を聞き、「落ち着いて対応」すること。
子どもたちは真剣に講師の方の話に耳を傾けていました。
### 地域社会の一員として
10歳になったばかりの4年生が、認知症というテーマについて深く学ぶことは、「地域社会の一員」としての意識を高める大変良い機会となりました。
この講座を通して、子どもたちは「自分たちの力で、困っている人を助けられる」という自信を持つことができたようです。講座の最後には、全員が「認知症サポーター」の証であるオレンジリングを受け取りました。
持ち帰ったオレンジリングを見て、ご家庭でもぜひ「今日、どんなことを学んだの?」と話題にしていただけると幸いです。
この学びをきっかけに、ご家庭や地域の中で、誰にでも優しい社会について考えるきっかけになればと思っています。
地域の未来を肌で感じる二日間!
10月1日(水)・2日(木)の二日間、7年生は農業林業体験、8年生は職場体験に臨みました。地域の皆様の温かいご協力のもと、生徒たちは働くことの意義や喜びを肌で感じることができました。
### 【7年生】大地の恵みと森の仕事に挑戦!
7年生は、水上村の基幹産業である農業と林業の現場を体験しました。体験を通して、生産者・従事者の方々の情熱や、日々の地道な努力を学びました。農業体験では、作物を育てる大変さと、それが食卓に届くまでのプロセスを実感し、林業体験では、木材を扱う技術や、森を守り育てる役割の重要性を知ることができました。
この体験は、生徒たちが自分たちの生活する水上村について深く考え、働くことの意義を学ぶ貴重な機会となりました。
### 【8年生】多岐にわたる職場で「働く」を体験!
8年生23名は、村内外の多岐にわたる職場で、社会の仕組みやマナーを学ぶ職場体験に臨みました。
生徒たちは、緊張しながらも意欲的に業務に取り組んでいました。福祉の現場では優しさと責任感を、お客様と接する商業・サービスの現場では笑顔とコミュニケーションの大切さを、また、村を支える行政や消防・警察の仕事を通して地域貢献の意識など、それぞれの事業所で、学校だけでは学ぶことのできない、多くのことを学ぶことのできた二日間だったと思います。
この二日間を通して、生徒たちは人間関係の大切さや、社会で生きていくためのルールやマナーといった必要な資質を高めることができました。
### 地域の皆様への感謝を込めて
7年生、8年生ともに、この体験学習は生徒たちの将来の職業観や勤労観を養う上で、かけがえのないものとなりました。これもひとえに、生徒たちの受け入れにご理解と温かいご指導をくださった、全ての事業所様、そして農林業従事者の皆様のおかげです。お忙しい中、未来の担い手である生徒たちのために貴重な時間を割いていただき、本当にありがとうございました。
水上学園は、今後も「自らの可能性を拡げ、未来を切り拓く水上の人づくり」を目指してまいります。
成長の光景!1・2年生合同体育「風船トス」チャレンジ
体育館では1・2年生が合同で体育の授業に取り組んでいました。
今日のテーマは「風船トス」チャレンジ!4人一組のグループに分かれ、黄色い風船を床に落とさずに何回トスし続けられるかに挑戦しました。このチャレンジのポイントは、なんといっても「チームワーク」と「力加減」です。
### 垣間見える発達段階の違いと成長
グループは1年生と2年生の混合チームで構成されました。
写真に写っている子どもたちの真剣な眼差しから、その熱気が伝わってくるようです。
1年生は、全身を使って一生懸命に風船を追いかけ、大きな動きでトス! まだ力加減の調整が難しく、「エイッ!」と気合を込めたトスが勢いあまって遠くへ飛んでいってしまう場面も見られました。体全体で取り組むその姿は、見ていてとても微笑ましいものです。
一方、隣でプレーする2年生からは、お兄さん・お姉さんらしい成長が垣間見えました。
彼らは、指先を使ってそっと風船に触れ、優しくコントロールして隣の1年生にパスを送るような動きを見せていました。自分だけでなく、チームメイトの動きを意識し、風船を「繋ぐ」ことを考えたプレーに、この1年間で身につけた身体の調整能力や状況判断力の違いを強く感じました。
### 助け合い、学び合う時間
時には風船が予期せぬ方向へ飛んでしまい、グループで「ああ〜!」と悔しがる声も上がりましたが、すぐに「もう一回!頑張ろう!」と声を掛け合っていました。
2年生が1年生に「もっと優しく触ってみて」とアドバイスを送ったり、1年生が必死に風船を追いかける姿に2年生が拍手を送ったり...。この合同授業は、単なる運動能力の向上だけでなく、異学年との交流を通して、優しさや思いやり、そして教え合う楽しさを学ぶ貴重な時間にもなっています。
これからも子どもたちは、様々な活動を通じて心も体も大きく成長していきます。温かい応援をよろしくお願いします!
読書の楽しさを地域と共に!今年度初の読み聞かせ開催
今年度初めての読み聞かせが行われました。ご多忙の中、ご協力いただいたボランティアの皆様、心よりありがとうございました。子どもたちは、物語の世界に引き込まれ、豊かな時間を過ごすことができました。
読み聞かせがもたらす2つの大きな効果
小・中学生に対する読み聞かせは、それぞれの発達段階に応じた、多様で重要な教育効果が期待できます。
A. 子どもたちの内面を育む効果
- 言語能力・語彙力の向上
- 思考力・想像力・感性の育成
- 精神的な安定と集中力の向上
B. 地域とのつながりを深める教育効果
さらに、学校の教室で、地域の方々などのボランティアの皆さんに読み聞かせをしていただくことは、単に物語を聞く以上の、多面的な教育効果が期待できます。
- 子どもたちの学びや体験の拡大
- 地域とのつながりや社会性の育成
- 学校全体の読書活動の質が向上
- 開かれた学校づくり
ボランティアによる読み聞かせは、読書の楽しさを伝えるだけでなく、子どもたちにとって社会とつながり、様々な価値観に触れる生きた学びの場となるでしょう。
新しいご縁と今後の交流
今回から新たに、村内在住で以前からご協力いただいている方々に加え、ご縁があり、やまえおなはしグループ「おひさま」の皆さんにもご協力をいただけることになりました。貴重なご縁に心より感謝申し上げます。今後は「おひさま」の皆さんと、読み聞かせについての情報交換や交流ができることを楽しみにしています。
読書の秋を楽しみませんか
さて、めっきり秋らしくなってきました。読書の秋です。今回、子どもたちが体験したように、本には心を豊かにする力があります。ご家庭でも、秋の夜長に親子で一緒に読書を楽しんでみてはいかがでしょうか。
なお、本校では、読み聞かせにご協力いただくボランティアを募集しています。ご興味のあられる方は、学校にご連絡ください。
学び続ける先生たち!
先生たちも日々、学んでいます!
熊本県教育委員会主催の「共創型次世代教員研修」の一環として、授業研究会を開催いたしました。
この研修は、主に採用から6年目を迎える先生方が対象の、未来の教育を担うための重要な研修です 。教師自身や組織の課題を探究し、協働的に課題解決に向かう力を育成することを目的としています 。
吉田先生による研究授業:2年生「おもちゃランド」への挑戦
本日の研究授業の授業者は吉田先生です。
公開されたのは、2年生の生活科の授業でした。子どもたちの今日の課題は、「1年生を招待する『おもちゃランド』を、より楽しい遊びやおもちゃにするにはどうしたらいいか」を考えること。
各班の子どもたちは、「1年生が喜ぶには?」「もっと夢中になって遊んでもらうには?」と、相手を想像しながら活発に意見を出し合っていました。作ったおもちゃを実際に動かして確認したり、工夫点を何度も話し合ったりと、まさに思考錯誤の連続。活動を通して、子どもたちが深く学び、成長していく姿が見られました。
県立教育センター指導主事をお招きして
授業後には、県立教育センターから指導主事の先生をお招きし、研究協議を行いました。
「相手意識(1年生)を持たせるために、授業の冒頭でどんな仕掛けができるか」「子どもたちの協働的な活動を、さらに深めるための教師の働きかけ」といった専門的な視点から、具体的なご指導とアドバイスをいただきました。
今回の研修で得られた指導や学びは、吉田先生はもちろん、本校の全教職員で共有し、日々の授業改善に活かしていきます。
地域と共に、未来の学びを創る
この「共創型次世代教員研修」の目的の一つには、自身や学校の課題を探究し、協働的に解決に向かう力を育成することが挙げられています 。
今後も、地域や保護者の皆様と「共創」しながら、より魅力的な学校づくりを進めてまいります。
引き続き、本校の教育活動へのご理解とご協力をお願いいたします。
みんなの生活を守る人たち
4年生が社会科見学として球磨川上流浄化センターとクリーンプラザを訪れました。私たちの生活で使われた後の水やごみが、どのように処理され、環境が守られているのかを学び、子どもたちは驚きと感動の連続でした。
驚き!微生物の力が汚れた水をきれいにする下水処理施設
最初に訪れたのは球磨川上流浄化センターです。家庭や学校、工場から出た汚れた水(汚水)が、どうやって川や海に戻せるきれいな水に変わるのかを見学しました。
子どもたちが特に驚いたのは、水をきれいにするために微生物の力が使われていることです。最大の驚きは、その微生物を顕微鏡で直接観察した瞬間でした。
「うわっ、動いてる!」「小さいのがたくさんいる!」
顕微鏡をのぞいてみると、ウネウネと動き回る原生動物や、フワフワとした綿状の塊(活性汚泥)でした。子どもたちは、今まで目に見えなかった、何億もの小さな生き物たちが、汚水の中の汚れを必死に食べ、水をきれいにするという「命がけの浄化作業」を目の当たりにし、歓声を上げました。
薬や機械だけでなく、この小さな働き者たちの力と、それを24時間体制で管理する人々の仕事のおかげで、私たちの生活排水が自然に戻されていることを、強く実感した貴重な体験となりました。
命を守る仕事:ごみ処理施設での徹底した環境対策
続いては、クリーンプラザへ。ここでは、私たちが毎日出すごみがどのように処分されているか、その舞台裏を学びました。
ごみの収集から、焼却炉での徹底した燃焼処理、そして環境を汚染しないための排ガス処理の仕組みを見学しました。特に、ごみ処理の過程で発生する汚れた水(浸出水など)も、微生物の力で処理され、環境基準を満たした上で排出されていることを知り、その徹底した環境対策に感心しました。
汚水処理もごみ処理も、私たちの命と環境を守るなくてはならない仕事であり、そこには多くの専門的な知識と技術、そして強い責任感を持つ方々が携わっていることを実感しました。
見学を終えて
今回の社会科見学を通して、子どもたちは「水とごみ」という身近なテーマから、社会を支える人々の仕事の重要性を深く学びました。
そして、
・水を大切に使うこと
・ゴミを減らすこと
・ゴミを正しく分別すること
これらは、施設で働く方々の努力を無駄にせず、美しい環境を未来に引き継ぐために、私たち一人ひとりがすぐにできる大切な行動です。
今回の学びを生かし、4年生は家庭や地域でも、環境を守るための行動を呼びかけていくことだと思います。保護者の皆様、地域住民の皆様にも、ぜひこの学びの共有にご協力いただければ幸いです。
これからも、水上学園は子どもたちが社会の仕組みを理解し、水上村や熊本県、ひいては日本の「未来を切り拓く人」として成長できるよう、様々な学習活動を続けてまいります。
山江村の皆様が視察に来られました!
義務教育学校の設立を検討されている山江村の皆様がお見えになりました。山江村の皆様が熱心に検討されている様子に触れ、私たちも改めて、義務教育学校としての使命と可能性を再確認する貴重な機会となりました。
視察は、本校開校までの経緯について、教育委員会事務局から詳しくご説明することから始まりました。施設分離型から施設一体型への移行、カリキュラムの調整など、開校に至るまでの試行錯誤の道のりをお伝えしました。
熱心なご質問
続く質疑応答の時間では様々な角度からのご質問をいただきました。
- 「4・3・2」のステージ制をとった理由は?
- 「異年齢交流」による子どもたちへのメリットは?
- 特色のある地域との交流にはどのようなものがあるか?
- 修学旅行や制服は? などなど
特に、子どもたちの健全な成長を支えるための具体的な実践例や、学校運営上の工夫について、時間をかけて熱心にご質問いただきました。その真剣な姿勢から、山江村が未来の義務教育学校にかける高い意識と熱意を強く感じました。
すてきな校内をご案内
質疑応答の後は、実際に授業が行われている校内施設の見学へご案内しました。木材をふんだんに使用した温かい雰囲気の校舎で、子どもたちが伸び伸びと学ぶ様子や、小学校と中学校の教員が連携して授業を行う様子などをご覧いただきました。視察団の皆様には、水上学園の「今」の活気と、施設一体型ならではの連携の強みを感じていただけたのではないかと思います。
今回の交流を力に!
今回の山江村の皆様との交流を通して、私たちは改めて、地域全体で子どもたちの未来を支えていくことの大切さを痛感しました。
山江村で設立を目指している義務教育学校が、素晴らしい学び舎となることを心より願っております。水上学園としても、今回の経験を糧に、さらに質の高い、地域に根差した、世界に一つだけの学校づくりを推進していきたいと気持ちを新たにすることができました。
本日はご訪問いただき、誠にありがとうございました。
「ポスター探偵団」が出動!
みなさんは、普段の生活でどれだけポスターを目にしているか意識したことはありますか?
3年生の国語の授業では、タブレットを活用して「ポスターを読もう」というテーマで授業が展開されました。この日、先生が黒板に書かれたのは次の3つの項目です。
- キャッチコピー
- 絵や写真
- 知らせたい内容
子どもたちは、これらの項目を意識しながら、校内に貼られている様々なポスターをタブレットで撮影しに行きました。
この授業で特に素晴らしいと感じたのは、ただ教室で教科書を読むだけでなく、子どもたちが自分から「情報を見つけに行く」という能動的な学習を体験したことです。タブレットを使うことで、気になるポスターをすぐに写真に撮って記録でき、後から教室でじっくりと見返すことができます。これは、タブレットパソコンを授業で活用する大きな利点の一つです。
「このポスターのキャッチコピーはどれだろう?」「この写真にはどんな意味があるのかな?」と、友達と話し合いながら、生き生きと活動する子どもたち。タブレットは、便利なツールとしてだけでなく、子どもたちの探究心や学びを広げるための大切な道具になっています。今回の授業のように、これからもICTを上手に活用した、楽しい授業をどんどん取り入れていきたいと思います。
ご家庭でも、お買い物に行った際などに、お子さんと一緒にポスターや広告について話してみてはいかがでしょうか。「これはどういう人に向けたポスターかな?」「何が一番伝えたいことだと思う?」といった質問が、新しい発見につながるかもしれません。
お彼岸
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉を実感する今日この頃。日ごとに涼しさが増し、秋の訪れを感じています。
村の至る所に彼岸花が咲き誇り、先日まであれだけ厳しかった残暑が嘘のようです。今年は記録的な暑さとなった夏でしたが、生き物の力はすごいですね。お彼岸になると、ちゃんと花を咲かせています。この美しい原風景をいつまでも大切にしていきたいものです。
さて、秋といえば読書や勉強、食欲など、様々な楽しみが思い浮かびますが、この数週間はスポーツの話題も花盛りでした。世界陸上に注目された方も多かったのではないでしょうか。世界のアスリートたちが、走り、跳び、投げる姿から、大きな感動と勇気をもらうことができました。
遠くの世界で活躍するアスリートたちも素晴らしいですが、私たちの身近にも、ひたむきにスポーツに取り組んでいる人達がいますので、ここでほんの一部ですが、結果を紹介します。
- ハヤカワスポーツ旗 人吉球磨中学生新人ソフトテニス大会
- 女子団体 優勝 水上学園
- 熊本県民体育祭
- 水泳競技 男子55歳以上 50m平泳ぎ 2位 上村裕一 教頭先生
- 陸上競技 男子29才以下400m 4位 松森史晃 先生
おめでとうございます!
AI時代の教育の意義
AI技術の急速な発展は、私たちの生活を大きく変えつつあります。その一方で、AIが生み出す情報やコンテンツの真偽を見極める難しさから、不安を抱かれている方もいらっしゃるかもしれません。
本校では、そのような時代だからこそ、AIを「脅威」としてではなく「学習のパートナー」として活用する道を模索しています。今年度からAIを活用した英語教育強化事業に取り組んでおり、日々、AIと対話しながら英語を学ぶ授業を実践しています。
先日は熊本県の教育委員会の方々が視察にお越しになり、生徒たちの学習の様子を熱心にご覧になりました。
生徒たちはAIを相手に発音や文法をチェックするだけでなく、身近な友達やデビット先生と英語でコミュニケーションをとり、自分の考えを伝え合っていました。AIが持つ利便性を最大限に生かしつつ、人とのリアルな対話を通して「生きた英語」を学んでいる姿は、とても印象的でした。
AIがどんなに進化しても、人間にしかできないことは必ずあります。これからの時代を生き抜く子どもたちに、私たちは何を教え、何を伝えるべきなのか。この問いに向き合うことこそ、教育機関である私たちの使命だと、改めて感じた一日でした。
ご来校ありがとうございました
終日フリー参観日
本日は、朝から夕方まで終日フリー参観日でした。お忙しい中、たくさんの方にご来校いただき、誠にありがとうございました。
今回は、日頃のありのままの授業を見ていただきました。子どもたちが落ち着いて授業に取り組む様子や、タブレットPCを使いこなす姿など、いつもの学校生活をご覧いただけたかと思います。村の民生委員の皆様からも、「子どもたちが素直で、授業のレベルが高い」とのお言葉をいただき、大変嬉しく思いました。
これも、保護者の皆様の温かいご支援、村当局の力強いバックアップ、そして先生方の熱心な指導が一体となって生み出された相乗効果だと感じています。皆様のご協力に、心より感謝申し上げます。
球磨川「緑の流域治水」出前授業を実施
午後は、4〜6年生を対象に、熊本県球磨川流域復興局と市房ダム管理所の皆様による「緑の流域治水」についての出前授業を行いました。
令和2年7月豪雨災害の被害状況や、洪水が発生する仕組みについて、わかりやすく説明していただきました。子どもたちは、球磨川流域の立体地図を実際に触りながら、真剣に学習に取り組んでいました。
授業の最後に、児童代表が「今日帰ったら家族とマイタイムラインづくりに取り組みます」と力強く話してくれました。これをきっかけに、各ご家庭でも防災について話し合う機会を持っていただけたら幸いです。
くまもとマイタイムライン(熊本県知事公室危機管理防災課へのリンク)
全員が主役!クラウドで創る新しい国語の授業
今日の国語の授業を参観すると、5年生の子どもたちが新しく配られたタブレットPCを前に、熱心に画面を覗き込み、キーボードを打っていました。
一見すると、個々に作業しているように見えます。しかし、彼らが入力しているのは、クラス全員で共有されたたった一つのドキュメント。周りの友だちの考えがリアルタイムで画面に表示され、それを読みながら自分の意見を加えていたのです。
従来の授業との大きな違い
従来は、先生が一方的に情報を伝える受け身の授業が中心でした。意見発表の機会も限られ、一部の子どもたちの考えしか共有されないことも少なくありませんでした。
しかし、GIGAスクール構想でクラウドの活用が広がり、授業のあり方は大きく変わりました。
クラウド上の同一ドキュメントに全員が同時に書き込むことで、一人ひとりの思考が「見える化」されます。子どもたちは、友達の意見に刺激を受けたり、疑問を投げかけたりしながら、自分の考えをより深く、広くすることができます。
この共同作業のプロセスを通じて、子どもたちは受け身の学習者ではなく、自ら学びを創り上げる「共同構築者」へと変化していきます。クラス全体で活発な意見交流が生まれ、より多層的な議論が可能になっていることを実感しました。
先生たちの学びも深まる放課後
子どもたちの学びの質を飛躍的に高めるクラウド活用。今日の放課後は、私たち教員も研修を通して、さらなる授業改善に向けて学びを深めます。
このような新しい学びの形を、子どもたちと先生が一緒になって創り上げていけることに、大きな期待を感じています。
「わび・さび」を体験
6年生が社会科で千利休を学んだ後、抹茶体験をしました。これは、歴史を五感で深く理解するための工夫です。教科書だけでは得られない「わび・さび」の世界を、実際に体験してもらおうというねらいです。
厳しい戦国の世で、千利休は茶の湯を通して人々が心を落ち着かせる時間をつくりました。抹茶を点て、味わう一連の動作から、「一期一会」や「和敬清寂」といった茶の湯の精神を体感できたのではないでしょうか。
豊臣秀吉らと利休の関係を学んだ後の体験は、より深い意味を持ちます。単にお茶を飲むだけでなく、利休が目指した「質素で静謐な美」を肌で感じ、当時の文化や人々の暮らしを想像する力も養われたことでしょう。
今回の体験は、歴史の知識を暗記するだけでなく、体感し、自分なりの考えを持つきっかけになったはずです。これこそまさに「為すことによって学ぶ」です。日本の伝統文化に触れる貴重な機会として、子どもたちの心に深く残る体験となったことでしょう。
さて、皆さんの身の回りには、他にどんな日本の伝統文化があるでしょうか?ぜひ意識して探してみてください。
何を学んできましたか?
3年生が多良木町にあるスーパーマーケットへ社会科見学に出かけました。
子どもたちは、普段買い物で訪れる場所が、実はたくさんの学びの宝庫であることに気づいたようです。
今回の見学の主な目的は、身近な地域社会の仕組みや人々の生活との関わりを学ぶことです。
単に買い物をする場所としてではなく、様々な学習の視点から見ていきました。
買い物だけじゃない!社会科の学習ポイント
- 商品の旅を知る: 生産者からお店に届き、私たちの食卓に並ぶまでの「経済の仕組み」を学びました。
- お店の工夫を発見: お客さんが気持ちよく買い物できるように、商品が工夫して並べられている様子や、お得なチラシの役割をじっくり観察しました。
- 支えられている食生活: 自分たちの毎日の食事が、スーパーで働くたくさんの人々の努力によって成り立っていることを実感しました。
将来を考えるキャリア教育の視点
- 仕事の数々を知る: レジ係や品出し、惣菜作り、そしてお店全体をまとめる店長さんなど、スーパーにはたくさんの仕事があることを学びました。
- 「働く」ことの意義: それぞれの仕事が、お客さんのためにどんな工夫をしているのかを知ることで、「働くこと」が社会や人の役に立つことだと実感したようです。
- みんなでつくるお店: 一つのお店が、多くの人々の「協力」によって成り立っていることを知り、将来働く上での大切な力を育むきっかけになりました。
このように、社会科見学や修学旅行などは、社会の仕組みを理解する社会科の学習の側面と、将来の夢や働くことへの関心を育むキャリア教育の側面、両方から子どもたちの学びを深める貴重な機会であることがわかります。
2学期は他の学年でも、学校を離れて行う学習活動がたくさん計画されています。ぜひ社会全体を大きな学びのフィールドとして、子どもたちが様々な体験を通して大きく成長してくれることを願っています。
健康を大切にする意識
思春期検診が行われました。成長過程にある10代を対象に、身体的・精神的な健康状態を総合的に診察し、病気の予防や心身の不調の早期発見・早期治療を目指す健康診断のことです。保健福祉課の主催で、健診センターコスモからお越しいただき、希望した生徒が受診しました。
思春期は、身体の急激な成長だけでなく、心も大きく変化する時期です。そのような時期に、自分の体の変化を知りたいとか、具体的な身体の不調や悩みを相談したいとか、心の問題や精神的な悩みを相談したいとか、それぞれの思いを持って受診したと思います。しかし何よりも、こうした検診を積極的に受けることは、「健康への関心を高める」ことにつながります。自分の心や体の状態に目を向けるきっかけになり、検診後のアドバイスをもとに、睡眠や食事、運動といった生活習慣を見直そうという意識が芽生えることも期待されます。
人生100年時代と言われる現代。その長い人生を健康に生きるための土台は、まさに成長過程にある今、築かれるものだと思います。みんなで、自分の健康を大切にする意識を高めて生活していきたいですね。今回の検診が、生徒一人ひとりが自分の心と体に向き合い、健やかな未来へとつながる大切な一歩となることを願っています。明るく・楽しく・元気な水上学園ですから。
将来に向けて
9年生の家庭科の学習の一環として、保育所での保育実習を実施しました。お世話になった岩野保育所と湯山保育所の皆さま、ありがとうございました。
これまでの家庭科の授業で製作したおもちゃを使い、保育所の園児たちと楽しく遊びました。教室は笑顔で溢れ、とても充実した時間となりました。
この実習の主な目的は、生徒たちが幼児と交流することで、子どもへの関心を高め、子育ての意義や親の役割を理解し、将来の家庭生活を考えるきっかけを得ることです。
また、保育実習は、単なる知識習得にとどまらず、生徒の人間形成に大きな意義をもたらします。たとえば、社会の一員としての自覚、自己肯定感の向上、親への感謝の気持ち、そして「生活力」の習得などが挙げられます。
このように、保育実習は、将来子どもを育む立場になったときに役立つ知識やスキルだけでなく、他者を思いやる心や社会性を育む、貴重な実践的な学びの機会といえるでしょう。
今日の活動を通して、生徒の皆さんは何を感じ、何を学び、そして将来にどう活かすのでしょうか?
蕎麦打ち体験
4年生から6年生のクラブ活動で、「地域交流・地域散策クラブ」がそば打ちに挑戦しました。
水の上の市場の椎葉さんのご協力のもと、そば粉を練るところから、生地を延ばし、切るまでの全工程を体験することができました。どの工程も丁寧に教えていただいたおかげで、とてもおいしそうなそばが出来上がりました。
地元水上村の特産品の一つであるそばは、みんなの自慢の一つです。
また、このように地域の方々が、気軽に教育活動に協力してくださるのは、水上村の大きな自慢でもあります。本当にありがたいことで、心から感謝申し上げます。
水上村には、そば以外にもおいしいものがたくさんあり、住民の方々は優しくて素敵な人ばかりです。
観光の秋、食欲の秋。ぜひ水上村へお越しください。
マリーゴールド
1学期の終盤7月17日に5・6年生と地域の皆さんと一緒に植えたマリーゴールドの苗は、あの猛暑つづきだった8月を乗り切り、元気に大きく育っています。(7/17緑の少年団出動)
が…しかし、大きくはなったものの、夏休みの間は、全く花が咲きませんでした。
9月に入ってから、チラホラと蕾が膨らみ始め、花が咲くようになってきました。
これから、たくさんの花を咲かせてくれることを期待して、先週、学校の花壇では、あまりに大きくなりすぎた苗を中心に切り戻しをしてみました。
きっとこれから涼しくなれば、もっとたくさん花が咲くだろうと楽しみな気持ち半分、このまま寒くなって枯れてしまうのではないかと心配半分の気持ちで、学校の花壇や岩野の交差点の花壇を眺めています。
しかし今年はほんとうに暑い日が続きますね。どうかみなさまもご自愛ください。