10月24~25日の一泊二日で、6年生の修学旅行を行いました。一日目は平和学習を、二日目は歴史・文化・科学の学習を積み上げました。行程は、どの学校でもある長崎修学旅行でしたが、子どもたちの様子というか子どもたちの質が違います。
語り部の方やボランティアガイドさんの説明を真剣に聞いている南小の子どもたち。戦争というものの恐ろしさ・愚かさ・悲惨さと同時に、平和の尊さをしっかりと学ぶ姿勢がありました。学習を離れたら、とにかく仲が良く、その中にいると、ほわ~んとした心地よい空気に包まれて、見ているこちらの表情が自然と穏やかな笑みを浮かべていることに気づきます。
6年生保護者は、子ども不在で寂しい思いをされたことと思いますが、本当に立派で素敵な姿を見せてくれたことをお知らせします。これまで、ご家庭で大切に育てられてきた子どもたちだからこそ、人として立派に育っています。
この南小の子どもたちは、一生懸命で、やさしく、温かく、人を大切にする、そのことをしっかりと証明してくれた6年生でした。
10月21日(月)に、5年生が稲刈りを行いました。これは、西岡和明様のご厚意により成り立っている、田植えから稲刈りまでをとおした体験活動です。
大切なお米なのに、小学生の成長のためにお力添えいただけることに、深く感謝申し上げます。
教育は子どもたちの人格を完成させるために行いますが、それは教室だけで行うものではありません。教室を飛び出して、人やものと出会い、肌で感じたり、実際に手足を動かして体験したり、失敗しながらだんだんできるようになったりしながら、人として大切なことを学んでいくというか、人間としての幅が広がっていくのです。真に重要な教育です。だからこそ、このような教育を行わせていただけることに感謝の思いでいっぱいです。
こうした地域の支えにより、貴重な体験を経ながら育つことができた子どもたちには、豊かな心が育まれ、これからの南小、菊陽町をつくっていってくれることでしょう。
10月18日(金)に、鼻ぐり井手ボランティアガイド養成講座の閉講式が行われ、冨永南部町民センター長から3・4年生の子どもたちへ、修了証が渡されました。当日は、バスに乗って井手の主要箇所を巡り、実際に目で確かめながら学びを深めていきました。
最後に、これまでの講座で多くのことを教え続けてくださった先生方お一人お一人から温かいお言葉をいただきました。
いま、子どもたちは鼻ぐり井手祭に向けて、発表の練習も頑張っています。昼休みに自主練習を行い続ける一生懸
命な姿から、伝統を守り伝えようとする人材が確かに育っていることを実感しています。本番での活躍が楽しみで
す。
本校のホームページへのアクセスがさらに伸びています。6月には2週間で1万件を超える勢いでしたが、7月末に、夏季休業日に入ってからのわずか5日間で、なんと21,000件を超えていました。単純計算で1日に4200件のアクセスをいただいております。
学校便りや記事の更新をしないと、すぐにアクセス数が減少する状況です。本校及び菊陽町の教育について情報を発信し、できるだけ多くの方々に、本校の教育について、ご理解とご協力を賜ることができましたら幸いです。
10月11日から秋休みに入りました。この5日間でもたくさんの方々にご覧いただければありがたいです。
本日(10月11日)、前期終業式を終えました。1年の半分の学校生活を無事に終えることができました。これも、多くの方々に支えられてのことと心より感謝申し上げます。
通知表には、担任が見取った子どもたちの頑張りと成長が記されていて、それを読んで、本当にうれしくなったところです。後期も、学校教育目標「あいさつ 笑顔 思いやり すすんで学ぶ南っ子」の具現化に向けて、職員一丸となって取り組んでまいります。
引き続き、保護者及び地域の皆様のご理解とご協力を賜れば幸いです。
学校運営協議会のご意見で始まった南小あいさつ運動。そこには、とても素敵な光景が広がっています。
子どもと子どものふれ合い、保護者や地域の方々と子どもたちのふれ合い、あいさつ運動への子どもの自主的な参加。
その時間と空間は、笑顔と温もりでいっぱいです。
南小花いっぱい運動についてお願いしたところ、たくさんの善意の花が寄せられて、教室や学校が潤いある環境となっています。
花そのものもきれいなのですが、その花の向こうに、「人の思い」があるから、より美しく、ありがたく、うれしく感じてしまいます。
花を摘み取るとき、新聞紙で包むとき、子どもに持たせるとき、どんな思いで花を手に取られていたのだろうと思うと、感謝の思いでいっぱいになります。
家庭や地域の皆様に支えられて、南小は輝いています。
写真では、すべてをご紹介できませんが、ここにお礼を申し上げます。あわせて、今後もどうぞよろしくお願いいたします。
私たちは、授業力や指導力の向上のために、毎週水曜日の午後に研修を重ねているところです。その一環で、25日(水)に、3年生(大津教諭)で研究授業(算数科「あまりのあるわり算」)を行いました。
そこで見せてくれた子どもたちの姿に感動しました。出された課題について一生懸命に考える目や表情がキラキラとしていました。図をノートに書きながら思考する姿、自分の考えを文章で表現していく姿、それを言葉で表現していく姿、考えを交流させていくことで、自分とは違う考えに触れ、「あっ、そうか!」と考えを広げたり、「そうだよね!」と自分の考えを強化させたりする姿なども素敵でした。
とにかく、その45分間、3年生の教室の中では、一人一人の「一生懸命」がキラキラと輝き続けていました。その時の様子は学校便り「和気香風」第14号②をご覧ください。
私が子どもの頃に親から言われて嫌だった言葉に「はよ(早く)、勉強せんか!」「はよ(早く)風呂入らんか!」などがあります。その言葉への反応として、「うん」という生返事、黙って無視、そして「今、しようと思っとったつに!いちいち言わんでもわかっとる!」という反発でした。
ところが、子どもの頃に反発していた自分が親になってみると、同じように我が子に「はよ(早く)、勉強せんか!」「はよ(早く)風呂入らんか!」と言っていました。振り返ると、いま子どもがどんな学習をしているのか、国語や算数等で何を習っているのか全くわかっておらず、まして我が子が何を理解できておらず、どこでつまずいているのかなんて把握もしていないで、ただただその言葉を浴びせかけるだけだったように思います。『これじゃ、いかんな』と自省するのもつかの間で、『仕事、仕事で忙しい。そんな余裕はない』という思いも正直ありました。丁寧な関わりでなく、単なる一言で済ませようとしていた面がありました。お恥ずかしい限りです。
下のグラフは、親子で将来や進路について話をすることと子どもの学習時間の関係を表したものです。(ベネッセコーポレーションより引用)
このグラフを見ると、親子で将来や進路について話をするほうが、子どもの学習時間は長いという明らかな結果が出ています。親と将来や進路について話をしている子どものほうが、勉強時間が長いのはどの学年も共通しています。特に小4以降はその差が歴然として、小4~小5では20分前後、小6では30分以上の差になっています。中学生でも同様に、中1~中2は20分弱、中3では30分以上の差と、受験の前にさらに差がつく傾向が見てとれます。
「勉強しなさい」の声かけより、「親子で将来や進路について話をする」ことのほうが、子どもの学習意欲を高める効果があるのかもしれません。それを裏付けるかのように、「将来の目標イメージが明確な子どもは、自律的に勉強している」というデータもあります。自分の将来の目標イメージを描く手助けとして「子どもと将来や進路について話をする」ことは、どの学年の子どもにとっても学習意欲を高めるために大切な働きかけであり、中学生になるまで待つ必要はないと言えます。
「勉強しなさい」の声かけが必要なときも、もちろんありますが、それだけでなく、今から将来について親子で楽しく話し合うことを、積極的に始めてみてはいかがでしょうか。
学校だより№12でお知らせとお願いをしたところでしたが、時期悪く、猛暑続きで花がほとんどない頃でした。そんな厳しい中に、花や花瓶を届けてくださった保護者や地域の方々に、感謝の思いでいっぱいです。本当にありがとうございました。
さて、この南小にも、朝夕は涼しい風が吹き、やっと秋を感じられるようになってきました。道端に彼岸花が咲いているのを見つけ、秋の花々が彩りを見せる時期が来たかとわくわくしております。
そこで、再度のお願いです。南小の教室や校舎を花でいっぱいにするために、
庭先や道ばたに咲いている花を、
子どもたちに持たせてください。学校にお寄せください。
お待ちしております。
9月5~6日の集団宿泊教室で、5年生の子どもたちが大事な学びを得て、また一つ成長してくれました。友達や北小の同級生とのつながりを大切にすること、自然の豊かさ、命の尊さやその命をいただくこと、どんなにきつくてもあきらめずに最後までやり遂げること、困難な状況を友達と協力して乗り越えていくこと、友達と寝食を共にして関係を深める楽しさなど、様々な体験活動をとおして学びを深めてくれたことでしょう。
11月には、来年度新1年生の就学時健診があります。大きく成長した5年生の活躍ぶりが楽しみでなりません。
9月17日(火)に、菊陽町中学生海外派遣事業の派遣先であるオーストラリアのバッカスマーシュ・グラマー校から、生徒さん4名が本校を訪問し、子どもたちと交流を行いました。
まず、6年生と一緒に給食を食べてもらいました。最初は恥ずかしがって話しかけることができなかった6年生も、徐々に緊張が解け、簡単な英語で趣味や好きな食べ物等について会話をしていました。
次に、5年生と習字にチャレンジ。自分の好きな言葉を筆を使って表現し、互いに交流をしました。
昼休みには、音楽室で鼻ぐり井手祭に向けて練習している4年生と合流し、和太鼓に興味を持って叩いていた生徒さんの姿もありました。
そんな姿を見ていて思ったのです。『人間って、言葉や文化等が違っても分かり合えるもんだなぁ』『違いがあるからこそ、近づいてわかろうとするんだなぁ』『実は、言葉の壁なんて大したことないなぁ』と。
また、タレントの出川哲朗さん(出川イングリッシュ)の凄さを改めて感じました。テレビ番組で、海外の街ゆく人にメチャクチャな英語で話しかけていき、何とか情報をゲットしながらミッションをクリアしていく人気企画をご覧になられたことはありますか? あのたくましい姿は、英語のある程度の知識はあっても、いざ外国人に英語で話しかけることにかなりの勇気を要する私にとって、『これでいいんだよね』と思わせてくれるものです。
注目すべきは、出川さんの「マインド」の強さです。外国人相手の心の壁を突破すること、すなわち、物怖じせずに話しかけるメンタルがとても大事です。次に、間違いを気にしすぎないこと。ついつい、単語や文法が正しくないと話しかけられないと思いがちです。失敗を気にしすぎないマインドも重要です。そして違う角度から何度もトライする姿勢とコミュニケーション力。出川さんは、相手に言葉が伝わらなくても諦めずに、伝え方を変えて何度もトライしながら必要な情報をゲットしていきます。いろいろな言葉やボディランゲージを積極的に使って、相手とコミュニケーションするのもポイントです。
今回の交流では、子どもたちはお世辞にも積極的であったとはいえない姿がありました。しかし、相手への興味は高く、何とかして英語を使ってコミュニケーションを図ろうとする姿勢がありました。そして、その結果、分かり合えて楽しいという場面を経験することができました。これこそが、英語教育の成果であり、求められる力なんだと感じました。世界中の人と分かり合い、つながることができるって最高ですよね。
以前、学校だより№10でお知らせしたとおり、学校運営協議会委員、区長会、民生委員、地域学校協働活動推進員、PTAなどの皆様のお力をお借りして、あいさつ運動を展開しています。今月は既に2回実施したところです。1回目はびっくりした様子の子どもたちでしたが、2回目は少し声が大きくなったように感じました。中でもうれしかったことは、地域の方々の横に自主的に立って、一緒に活動する子どもが出てきてくれたことです。地域の皆様の笑顔と明るいあいさつが、子どもたちの心を育ててくださっています。まさに南小校区の「和気香風」です。
昔の学校では、教卓の上やロッカーの上に、いつも花が飾られていました。朝から、よく新聞紙にくるんだ花を持って登校したという思い出をお持ちの方も多いのではないでしょうか。花は、各家庭のおばあちゃんやお母さんが「これ、学校に持って行きなっせ!」と言って、持たせてくれたものだったでしょう。花屋で買ったものではなく、庭先に咲いていた花々を持たせてくれていました。おかげで、昔の学校は、そうした人の思いが込められた花々に包まれて、潤いある学校生活を送ることができていたと感じます。
いつの頃からでしょうか、そうした文化がなくなってきたのは。核家族化や住宅事情等、様々な要因があるかと思いますが、失いたくない日本の学校風景そして文化だと思います。
生花がもたらす心理的効果を調べたところ、花のない部屋に比べて花のある部屋では「活気」「リラックス」が大幅に増加し、「混乱」・「疲労」・「緊張・不安」・「抑うつ」・「怒り・敵意」が低下することが明らかになっているそうです。子どもたちは、学校というストレスが強い社会に行くわけですから、花は必要な心の栄養と言えるでしょう。
だからこそ、この南小の教室や校舎を花でいっぱいにしたいのです。教卓の上や廊下のいたる所に、家庭や地域から寄せられた善意の花々が飾られている、潤いに満ちた学校にしたいのです。そうして、子どもたちが大人になったとき、『学校にはいつも花が飾られていたなぁ』『小さい頃、よく新聞紙にくるんだ花を学校に持って行っていたなぁ。』という思い出を振り返られるようにしたいのです。
花は形も、色も、大きさも、香りも様々です。その一つ一つが、それぞれの美しさで光り輝き、愛おしい存在です。
それは、子どもたちも同じです。どんな子だって、個性に輝き、みんなみんな愛おしい存在です。体が大きな子、小さな子。勉強が得意な子、勉強は苦手だけど人にやさしい子。活発に活動する子、おとなしくじっくり考える子。恥ずかしがり屋な子、いつも堂々としている子。あわてんぼうな子、のんびりやさんな子。
そのどれもが、素敵な個性であり、愛おしい。SMAPの「世界に一つだけの花」でも、「もともと特別なOnlyOne」と歌われています。花は、私たちの日常の中で、そうした大事なことを教えてくれる大切な存在です。
そこで、お願いです。庭先や道ばたに咲いている花を、子どもたちに持たせていただけませんか?学校に寄せていただけませんか? 南小の保護者及び地域の方々のお力をお貸しください。すぐにでも、明日にでも、花が届くといいなと思いながらお待ちしております。あわせて、ご自宅に眠っている使わない花瓶や一輪挿し、それに代わる物がございましたら、学校用としていただけたら幸いです。
お願いばかりで申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
夏休みを利用してバリアフリー化工事に取り組んでもらい、無事に完了しました。玄関、新棟との通路、児童昇降口が、段差がなく、スロープや手すりが付いたものへと変わりました。
前号でも書きましたが、夏休みの北海道旅行で、母を車椅子に乗せて各地を回りました。観光地と言えども、スロープなどほとんど無く、段差ばかりでとても困り果てたものです。やはり、「みんなにやさしい」環境づくりが必要だと強く感じたところです。
新棟との通路は、車椅子で通られるスロープ優先ですから、運動場への車の乗り入れはできません。通路の半分だけを歩行者用通路とします。写真のブルーシートを敷いている部分です。
この夏、私の母が卒寿(90歳)を迎えました。母の生まれ故郷は、北海道の富良野市です。あの1981年の放送開始以来、日本中を感動の渦に巻き込んだ不朽の名作『北の国から』は、富良野の大自然を舞台にした“小さな家族の、大きな愛の物語”でした。
母は、9人兄妹の7番目。「小さな家族」ではなく、昔の子だくさんの大家族に生まれました。小さい頃から家の手伝いというより、働き手として毎日汗を流して過ごしていたので、兄妹全員身体が丈夫で、長生きする方だったと感じます。
そんな母も、80歳後半から急激に足が弱くなり、今では自力歩行も危うく、些細なことでバタンと倒れたりするようになってしまいました。そんな姿を観ていて、『最後に、もう一目、ふるさとを見せてあげたいなぁ』と思い、夏休みに家族旅行を計画しました。富良野では、唯一元気にしている妹や幼馴染と会ったり、生家の跡地に立ち昔を懐かしんだり、お墓参りをしたりできました。「もう最後だから」と言いながらたくさんの人にあいさつをしたり、生家の跡地で山を見つめたり、残っていた納屋にあった大きな草刈り鎌を「持って帰りたい」と言ったりする姿を見て、思ったのです。人生の中で大切な思い出とは、家族や友達と共に過ごし働いた日常であり、場所なんだと。特別な記念日ではなく、ふるさとで過ごした何気ない日常の日々が宝物なのだと。
この時、心に浮かんだのが文部省唱歌「ふるさと」です。社会状況が目まぐるしく変化する中で、100年以上経ってもなおも歌い続けられている歌です。日本人にとって、心が落ち着き、癒され、初めて聞いてもどこか懐かしく、無意識に口ずさんでしまう、心の琴線に触れる歌です。その場所の景色、におい、空気、一緒に暮らす家族、まわりの友達や先生、そんな当たり前の日常こそ、実はかけがえのない日々なのかもしれません。そんな毎日に刻ん
できた足跡が、いつか自分の「ふるさと」と呼べるようになっているのだと思いました。
子どもたちの「ふるさと」は、この南小校区で育まれる日常の毎日です。豊かな自然と、人と人との結びつき、脈々と流れる伝統と文化。その宝物に包まれて、アイデンティティを形成していきます。南小の門をくぐり、卒業された多くの先達もそうであったことでしょう。
来年度、菊陽南小学校は創立150周年を迎えます。その記念すべき日に、多くの方々と、校歌と唱歌「ふるさと」を歌うことができたらと一人思いを馳せております。
子どもたちの将来の姿は未知です。どこに住み、どんな生活をしていくのかわかりません。
しかし、どんなに時代が変わっても、景観が変わっても、遠く離れた地で暮らそうとも、「南小校歌」と「ふるさと」を歌えば、そこには自分だけのふるさとが再現され、人生の応援歌となり、たくましく生き抜いていく礎になってくれるのではないでしょうか。
ふるさととは、自分の生きてきた証であり、足跡であり、人生を豊かにしてくれるものなのですね。だからこそ、菊陽町そして本校では、ふるさと教育に力を尽くしてまいります。
8月27日に、前期後半の開始式を行いました。夏休みに入り、各地で悲しい事故が起きていたので心配していたのですが、大きな事故や病気等もなく、夏休みの思い出を胸に、子どもたちが元気に登校してくれたことが何よりの喜びでした。
前期後半の開始式では、「道は二つに一つ」という話をしました。
私たちは、毎日生活していく中で、いろいろな道を自分で選んでいます。あいさつも、勉強も、物事の取り組み姿勢も、友達に対する行動も、実は分かれ道があって、どちらに進むかは、自分で選んで、自分で決めています。だからこそ大事なのは、自分を高めるということ、そして、人を大切にするということです。子どもたちが、どのように道を選んで、すてきな人へと育っていくか、楽しみにしています。
4年生が植えたゴーヤ。毎日、子どもたちが水やりをし、その成長を観察していました。
自分たちで植えたゴーヤへの愛情が、その水やりの姿からあふれていました。本当に愛おしそうに、大事に見守っていました。
葉っぱ1枚1枚に、そうした子どもたちの思いをのせて、上へ上へと伸び行くゴーヤカーテン。
涼しい話題なのに、なぜだか温かい。!(^^)!
1年生の学級花壇を見ると、ひまわりをはじめとする花々が、美しく、元気に咲いています。
その姿を見ながら、『子どもたちも元気に夏休みを過ごしていてくれているのだろうなぁ』と思いを巡らせ、シャッターを切りました。
菊陽南小学校の子どもたちよ、夏休みにも、元気にすくすくと伸びて、前期後半の開始式にすてきな姿を見せてください。
夏休みに入り、校舎及び体育館入口のバリアフリー化の工事が進んでいます。
本校の校舎は古いつくりであったため、いたるところに段差がありました。体育館が避難所に指定されていることもあって、誰にでもやさしい校舎及び体育館へと変容します。
現在、本棟玄関、本棟と新棟の間、本棟児童昇降口、体育館入口スロープ設置、給食棟横の倉庫解体(エレベーターが設置できるように)と、工事が急ピッチで進められています。
前期後半の学校生活に支障をきたさないように、工事関係者の方々が土曜日も作業を進めてくださっています。
菊陽中学校の2年生4名が、本校で3日間、職場体験を行いました。
4名とも本校の卒業生です。まだ、職業的な夢ははっきりとしていないこの時期に、こうした体験をすることは有意義なことです。
最初は緊張していたものの、次第に小学生の目線に高さを合わせて話したり、一緒に遊んだり、授業の支援をやさしく行ってくれました。
卒業生が、このように一歩一歩成長してくれることを、うれしく思いながら観ていました。
小学生も、以前仲良しだったお兄さん・お姉さんと共に過ごすことができて、とても楽しそうにしていました。
小学生にとっても、中学生にとっても、とても意味ある3日間でした。
先日の、授業参観、家庭教育学級、そして学級懇談会と、多数の保護者にご参加いただき、ありがとうございました。子どもたちも、頑張っているところを観てもらうのがうれしかったことと思います。
子どもたちの授業中に頑張る姿はいかがでしたか?担任の考えや話し方、授業での姿もしっかり観られたことと思います。授業に参加いただいた学年もありました。ありがとうございました。
そして、家庭教育学級では、SNSとの付き合い方をテーマに学びました。夏休みという期間は楽しいものですし、スマホやゲームも正しい使い方をしていけば便利で生活を豊かにしてくれるものです。しかし、使い方を間違うと取り返しのつかない事態を招くこともある怖さがあります。ご家庭で、しっかり話し合って、ルールを決めて、徹底させていくことが、子どもを守ることにつながります。保護者の責任として、スマホ等の管理をよろしくお願いします。
前期前半、本校の教育へのご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございました。今後も、よろしくお願いいたします。
3年生の国語の授業が面白い!面白いというか、その場にいることが、本当に心地よい。いつまでも、ずっと、観ていたいし、聞いていたい。そう感じさせてくれる雰囲気があるのです。
担任の大津教諭がチャレンジしているのは「指名なし音読」。先生に指名されることなく、自らの意思で立ち上がって音読をしていくのです。それをクラスのみんなで交代しながらつないでいき、一つの題材を最初から最後まで読み上げるのです。
まず、「自ら立つ」というのがいいですね。そこには、音読という学習活動一つとっても、決して人任せにしないで、主体的に動く姿勢が表出してきます。授業というのは、先生が創り出したものを受けるものではなく、自分たちの力で展開していくという意識が重要です。そのことを「自ら立つ」という行動で育てようとしているのだとわかりました。
次に、相手意識。この音読で難しいのは、一度に何人も同時に立ってしまうこと。『どうしても、この段落は自分が読みたい。』という意思で立っているものの、友達も同じ思いで立っています。そこに、譲り合いや、音読回数が少ない友達への配慮、発表が苦手な友達への励ましなどが入り混ざります。だからこそ、ほわ~んとした温もりある雰囲気を肌で感じ取ることができるのです。
クラスの一人一人の力と力と力が合わさって(+)、学級としての大きな力となっていく、それが「協力」なのです。
子どもたちの目はきらきらしています。自分たちの音読がどんどん仕上がっていくと、みんなで共有した喜びが笑顔として表れてきています。「今度は、明日の2時間目に音読しますよ!」と自慢げに私を誘ってくれます。それだけ、「自分たち」に自信をつけているのです。
自己選択、自己決定を行い、自らの意思で主体的に活動していく子どもたちの、今後の授業での姿が楽しみでなりません。
7月12日(金)に、学校運営協議会委員、区長会、民生委員、地域学校協働活動推進員などの皆様をお迎えして、地域でのあいさつ運動促進会議を行いました。5月の第1回学校運営協議会で「学校教育目標(あいさつ 笑顔 思いやり すすんで学ぶ南っ子)にもある“あいさつ”を、もっとよくしよう」という目標を設定し、目標達成のために「多くの地域の方の協力を得ては?」というご意見を伺いました。それを受けて、具体的に実践するための今回の会議となりました。
当日は、お忙しい中、8名の方がご出席してくださいました。本当にありがとうございました。決定したことは以下のとおりです。
★あいさつ運動を、第1・第3水曜日の、7:20~8:10に実施する。第1回目は、9月4日(水)の校門前で行う。
9月4日(水)は多くの方といっしょにあいさつ運動ができればと考えます。できる時間だけで構いません。保護者の方の参加も大歓迎です。是非、よろしくお願いします。
学校便り第8号でお知らせした能楽ワークショップの様子が、ケーブルテレビ(J:COM)で放送されます。
7月13日(土)の11時から放送される「ジモト トピックス」で紹介されます。
あわせて、地域情報アプリ「ど・ろーかる」でも配信されるそうです。
学力向上のための取組として、朝活動の時間に「コミュニケーションタイム」を設定することにしました。目的は対話力を高めることです。相手や内容を意識しながら、質問したり、自分の考えを表現したりしながら、多様性を互いに受け入れ、新たな道を生み出し、共に創造していく力の土台を育てていきます。
今回は、ペアで質問し合って互いの共通点を見つけ合うゲームを通して、質問することで相手のことを知る楽しさに気づかせることをねらいとしました。
本校は、菊陽町教育委員会から学力充実研究指定を受けて、算数の授業づくりの研究を進めています。昨年度の取組の成果として、子どもたちの「わかった」「できた」という実感が高まったことが挙げられます。一方、問題(点)としては、算数の「楽しさ」まで実感するに至っていないことです。その点を重点に、今年度の研究を進めているところです。
さて、「問題を子どもに返す」とはどういうことかと言うと、問題の解決を大人だけが行うのではなく、子どもたちに投げかけて(話をして)、その問題の解決のために何ができるのか自分たちで考え、自分たちで動いていけるよう働きかけることです。
今回は、算数の楽しさを広く子どもたちに伝えるために、「算数レンジャー」を募集し、組織していきました。なんと17名の子どもたちが算数レンジャーになるべく集まってくれました。
そこで決まった内容は、一つ目は、「チャレンジ算数問題」を初級・中級・上級の三種を作って掲示し、たくさんの人に問題を解いてもらって、楽しさを知ってもらうこと。二つ目は、自分の強み(得意なこと)を活かして活動することです。本が好きな人は本で調べたり、タブレットが得意な人はインターネットで調べたりしながら問題を作ります。イラストが得意な人は、ポスターやキャラクターを描いたりして、「チャレンジ算数問題」のことをたくさんの人に知ってもらいます。
この算数レンジャーのスタート会の場にいて、脚色抜きでうれしくてたまりませんでした。学校全体の問題を解決するために多くの子どもが集まってくれたこと。ここに、本校の根っこに流れる豊かなエネルギーを感じました。
現在、掲示板(算数チャレンジコーナー)には、子どもたちが考えた問題、それを受けての回答用紙、ポスターやキャラクター、イラスト入りの楽しい回答箱が並んでいます。今、まさに、子どもたちの自主活動が始まりました。「校長先生、〇〇ができました!」と活動報告を、にこにこ笑顔で、生き生きとしてくれます。そんな時に感じるのです。『あぁ、これこそ、「生きる力」だなぁ。課題解決に向けて、あらゆる方法を使って、友達と協働して動いていく。こんな力を高めた子どもたちが、将来の菊陽町、日本、そして世界を創っていってくれるにちがいない!』と。
6月は人権月間として、全学級で教材をとおして、人間として大事なことを学びました。そして、その学びを
全校児童で共有するのが「みなみっこ集会」です。何を学び、どのように深く考えたのか。これからの自分たちの生活にどう活かしていくのか。これからの自分の在り方はどうしていくのか。それぞれの発達段階で精一杯考え、それを伝え合っていきました。多くの保護者の温かい眼差しに包まれながら、みなみっこたちは、人間としてまた一つ階段を上りました。
人間とは、字のごとく、人と人の間で生きるもの。だからこそ、人を想う心が重要です。でも、これが難しいのです。自分の心は見えても、人の心は見えないから。だからこそ、毎日の生活の中で、何が温もりで、何が冷たさなのか、人の震える心や踏ん張るたくましさなどを見つめていくことが大切です。
一つ一つの事象に立ち止まって考えることで、人の痛みがわかる感
性が育っていきます。人の笑顔を生み出す実践力が高まります。
6月18、19日の2日間、文化庁芸術鑑賞事業により能楽のワークショップを開催しました。能楽(能や狂言)は、室町時代より600年以上受け継がれてきている日本の伝統芸能です。講師の先生は、鼻ぐり井手を題材にした狂言を創作された劇作家の山川さんをはじめ、日本全国から集まられた能楽師の方々です。講話からは、長い年月の中、その文化が人から人へと伝承されてきたこと、笑いの文化を大事にしながら、たくましく生き抜いてきた日本人のたくましさなどを感じることができました。また、笛や鼓(つづみ)の演奏体験や発声・演技の体験を通して、その難しさ・奥深さを感じ取っていた子どもたちでした。
今、ウクライナをはじめ、世界のいたるところで紛争等が起き、尊い命が奪われている現実があります。これからの世界を築いていくのは、目の前の子どもたちです。グローバル人材とは、いろいろな人々と協働して、困難な課題を解決していく人材です。違いを認め合って、互いの文化等を尊重し合って、手を取り合う力が必要です。その力は、まず自分たちが生まれたふるさと、そして日本のすばらしさを知ることが重要です。
日本の文化や、そこに脈々と流れ続けた日本人の魂のすばらしさを理解した子どもたちが、将来、世界中の人々とつながって活躍し、すてきな未来を築いてくれることと信じています。
私が小学生の頃の通知表には、必ず「落ち着きがない」と書かれています。その落ち着きのない少年森田は、漢字も苦手でした。1・2年の担任の先生は、よく私を放課後に残して、徹底的に漢字の書き取り練習をさせてくださいました。3・4年の担任の先生は、私が文字に興味を持てるように、土曜日の昼から習字を無償で教えてくださいました。そうした恩師の深い愛情に育てられ、ついに6年生の漢字小テスト(10問)で、初めて100点を取ったことを今でも覚えています。
本町の二殿教育長がよくおっしゃられることは、「目の前の子どもたちに、これでもかの愛情を!」ということです。「教育は人なり」と言われますが、やはり、子どもたちの人生にとって、教職員の深い愛情は、欠かすことのできない重要な教育環境なのです。
本校の1年生教室には、その「これでもかの愛情」がたくさん詰まっています。1年生の最重要学習内容は「文字の学習」です。
これから何十年と続く子どもたちの人生を豊かにしていくのが「文字の獲得」です。だからこそ、稲葉教諭は、様々な工夫した学習活動により、楽しみながら、体感しながら、子どもたちが文字を獲得していけるようにしています。
クラス全員の手形を集めて作った「て」の字。針金と綿で作った「ゆ」の字。アルミホイールをねじってかたどった「ね」の字、
井野教諭が『子どもたちが楽しみながら覚えられるように』との思いで作った「アンパンマン指人形ひらがな表」など、「これでもかの愛情」に包まれています。本校の教室では、子どもたちの「瞳が輝く」授業づくりが日々展開されています。
今年も、読み聞かせボランティアの方々による「本の読み聞かせ」が始まりました。皆さんは、事前に2冊3冊と、読み聞かせの練習をして来られていました。そこには、「ひとりでも多くの子どもたちに、絵本や物語の面白さを伝えたい。本を読むことで、わくわくする感動を覚えてほしい。知恵と勇気、そして、生きることの大切さを知ってほしい。」という願いがあられるのではと拝察しております。
一冊の本との出会いから様々なことを学び、心も成長してくれることでしょう。
今朝(6月17日)も、二ノ文様から、きれいなお花をいただきました。
朝、交通安全指導をしていると、きれいなお花を持って歩いて学校に届けてくださるお姿をお見かけしました。すぐに歩み寄って、「いつもありがとうございます。」とお礼を申し上げると、このようにおっしゃいました。
「子どもたちが喜んでくれることが、母や私の幸せです。」(二ノ文様は、母娘で届けてくださっています。)
誰かの笑顔のために・・・。人の喜びが自分の幸せ・・・。なんて、すてきなことでしょう。
自分も、『こんなすてきな人になりたいなぁ』と強く思ったところでした。
早速、朝の会議で、この二ノ文様の思いを子どもたちに伝え、その価値について各学級で触れるように、職員に話をしました。
本校を愛してくださる皆様のお気持ち等について、一つ一つ立ち止まって触れることで、子どもたちの感性を育てていきます。
暑い季節を迎え、今年もプール開きを行いました。速く、長く泳げるようになることも大事ですが、自分の命を守る力をつけることが重要です。さらに、苦手なことや苦しいことでも、目標を持って粘り強く取り組み、さらなる自身の成長へとつないでいくたくましさを身につけてほしいと願っています。
毎年恒例の「子どもガイド養成講座」の開講式を実施しました。今年も、「菊陽町文化財ボランティアガイドの会」の松永様、矢野様、上村様、有働様に講師としておいでいただきます。また、開講式には岡本生涯学習課長もおみえになり、3・4年の子どもたちへ、ガイドの証である帽子を贈呈してくださいました。開講式のあと、基礎講座①「加藤清正公の水物語」を学習しました。3年生にとっては初めての本講座。秋には、ガイド活動や本講座をベースにした音楽劇を披露することになります。このような形でふるさとについて学習できることは、本当に幸運なことです。これからの子どもたちの学習の様子がとても楽しみです。
私は、校長室の窓から見える光景が大好きです。運動場で、子どもたちがブランコに乗ったり、鬼ごっこをしたり、サッカーをしたり、虫取りをしたりと、その遊びは様々です。よく見ると、単学年ではなく、様々な学年の子が共に遊んでいることに気付きます。高学年が低学年をおんぶしたり、抱っこしたり。サッカーでも、上の学年の子が下の学年の子にやさしくパスを回してシュートをさせたりしています。そこには、「見守る」という意識が確かに存在します。決して「してやってる」という上から目線ではなく、その場その時間を一緒に過ごすことに「楽しみ」を覚えているのです。
これは、本校独自の「サウスくんデイ」の効果でもあります。「サウスくんデイ」とは、全校児童が縦割り班(どの班も全ての学年児童で構成されている班)に分かれて、自分たちで遊びや掃除等について考え、一緒に活動する日です。1年生から6年生までが、一緒に話し合い、遊び、給食を食べ、掃除をするためには、お互いのことを考えたり、折り合いをつけたり、より協力する意識を持たなければなりません。そうした縦割りのつながりの中で、自分の思いを相手に伝えたり、相手の気持ちを考え行動したりできる感性が育っています。だからこそ、毎日の学校生活の中でもつながり、共に過ごす楽しさを感じ、笑顔が溢れているのです。
6年生のリーダーシップの下、主体的活動が進められています!
本校の玄関には、いつもきれいな花が絶えることがありません。これは、近くにお住まいの二ノ文様が、いつも学校に届けてくださるお花です。毎日、毎日、この美しい花が、子どもたちや来客の方々、そして職員を迎えてくれます。このような潤いある環境を提供していただいている二ノ文様に深く感謝申し上げます。
キリスト教の行事のひとつである花の日は、「6月の第2日曜日」です。花の日とは、花も人も神様から与えられ、守られ、愛されていることを感謝する日だそうです。
宗教に関係なく、この学校が、地域の方々から守られ、愛されていることをつくづく感じる毎日であり、その中で暮らし、教育に取り組むことができる幸せに、感謝の思いでいっぱいです。
グリーンパークで芋の苗植えを行いました。苗植えが実現できるまでずっと、保護者である東様が畝づくり、肥料まき、マルチ張り、植え方の指導等のお世話をしてくださいました。
苗植えは、2年生と5年生、1年生と6年生と、学年の枠を越えて一緒に植えていきました。小規模校ならではの取組です。下学年の様子を見守る高学年のあたたかい眼差し、表情。全くの抵抗感や緊張感なく、屈託のない笑顔をお兄さん・お姉さんに見せる1・2年生の姿。こうした子どもたちの姿そして体験の場を支えていただいていることに、感謝の念しかございません。
4年生が、毎年恒例のゴーヤの苗を植えました。ゴーヤカーテンを作るという、自分たちにできる環境を守る具体的な取組です。こうした体験による学びは地域学校協働活動によるものです。この活動も多くの方々に支えていただいています。苗を提供していただいている紫藤様、植え方の指導をしてくださる南部町民センターの冨永センター長、地域と学校を結ぶ地域学校協働活動推進員の内田様。たくさんの方々に見守られて、4年生は苗を大切そうに両手で持って、丁寧に植えていました。
4年生は毎日ゴーヤの成長を観察し、水をやり、嬉しそうに育てています。4年生、そして、活動を支えてくださって
いる方々の思いを受けて、天まで届くようにすくすくと育ってほしいものです。
5月31日(金)の朝、環境委員会による児童集会を実施しました。音楽室に集まった全児童の前に現れたのは、環境委員会ならぬ「環境ボランティア隊エコレンジャー」でした。節電・節水や分別、ペットボトルのキャップ集め等の活動は何のために行うのか、活動の結果として生み出されたお金は、どこで、どのように活用されているのか、環境ISO宣言に係る多くの内容について寸劇やクイズ形式で、具体的でわかりやすい説明をしてくれました。
本校では「対話・交流」を大事な柱としていますので、その発表を受けて、自分たちが感じた感想を交流しました。「集めたキャップが外国のこどもたちのワクチンに使われているとを知ったから、頑張って行動していきたい。」といった、一人一人が心に感じたことを発表し合った有意義な時間でした。
5月28日(火)の11:20~13:00に、本年度最初の学校運営協議会を実施しました。今年は、8人の委員の皆様にお願いし、学校運営についてご意見をいただきます。早速、学校教育目標「あいさつ 笑顔 思いやり すすんで学ぶ南っ子」の「あいさつ」について、「環境・あいさつ班をつくって学校運営協議会委員持ち回りで担当したらどうか。」「家庭内でのあいさつの様子も知りたい。」「地域全体であいさつを広げていこう。」など貴重なご意見をたくさんいただきました。学校としても、まずはオープンスクール、授業参観などにたくさん足を運んでいただけるように働きかけていきます。本校では、この会を通称「南ba小会(なんばしょうかい)」と言います。まさに、その名のとおり、子ども達の育ちのために、何をしていくかを具体的に考える貴重な会になりました。委員の皆様、どうぞ、これからもよろしくお願いします。
運動会当日は、天気に恵まれ、多くのご来賓の参列を賜りながら、PTAの方々のご協力のもとに運動会を実施することができましたことに厚くお礼を申しあげます。
子どもたちの姿を観られていかがだったでしょうか?感動を覚えたり、育ちを実感したり、誇らしかったりと様々な感情が生まれられたのではないでしょうか。なぜそのような感情を持つかというと、やはり一生懸命な姿、頑張っている姿、微笑ましい姿に心が動かされるから。
子どもたちは、運動会という行事に取り組んでいく過程で、確かな育ちを見せてくれます。
徒走では、胸をドキドキさせながらスタートラインに立ちます。多くの子は、勝ち負けや順位にこだわっています。これは当然の気持ちです。中には、「1番だったら・・・。」「○位内だったら・・・。」とご褒美が用意されているご家庭もあったようです。
ところで、どんな姿がかっこいいでしょう。それは一生懸命な姿だと考えます。一生懸命は、子どもたちの体からあふれ出るエネルギーです。苦しいときに負けない、だめかもしれないと思っても最後まであきらめない、やりぬこうとする、心の力です。
徒走で、一等賞でゴールテープを切る姿はかっこいいですが、一番最後でもゴールまで全力で走り抜ける姿は、一等に負けないくらいかっこいいです。1等賞には誰でもがなれませんが、一生懸命には、誰でもなれます。そして、その一生懸命の姿が、一番かっこいい。
子どもたちは、運動会の練習や本番を通して、このことを学んでくれたことと思います。
各係活動や応援団の活動もよく頑張ってくれていました。それぞれの係(例えば出発係や決勝係等)の役割を担い、事前に練習を重ね、当日に自分の役割を全うしていく姿も光り輝いていました。
応援団の練習が始まった頃、応援団長が悩んでいました。担任が話を聞いてみると、「応援団がうまくまとまらず、全員がそろって一生懸命に動くことができない」ことへの悔しさと焦りでした。肩書きに「長」がつく重みですね。全体を動かす難しさ(壁)にぶつかっていたのです。担任は、壁を乗り越えて、さらに大きく成長してくれることを信じて見守ることにしました。
それから、応援団内で話し合いが行われ、みんなが一生懸命取り組み始めました。団長としての指示の声も元気で大きく響いていました。学級での様子もさらに活発となり、一歩前進した姿がそこにはありました。
左の写真は「勉学の神様」と呼ばれている二宮金次郎(二宮尊徳)の像です。昔の学校にはよくありました。「大事をなさんと欲せば、小なることを怠らず勤むべし。小つもりて大となればなり。」という名言を残しています。偉業を成し遂げたいと思うのであれば、毎日コツコツと努力することが欠かせません。それが積もり積もって大事となるのです。
二宮金次郎の7代目のお孫さんが書いた本によると、金次郎が大事にしたのは、手に持っている本ではなく、背負っている薪、働くことや汗をかく勤労にこだわったそうです。しっかり働ける人は、たくさん勉強することもできると教えています。
子どもたちにとって、「働く」ことは何かというと、例えば学校生活では、学習、掃除や日直、係活動や委員会活動とかいろいろあります。家庭では、玄関掃除やお風呂掃除、食器洗いに、洗濯物をたたんだり、弟や妹のお世話等といった家族の一員としての役割があります。こうした「働く」ことを、最初はいやいやながらやっていても、それを積み重ねていくうちに「あたりまえ」にできるようになるときがきます。そのときに、人としてのしなやかさであったり、優しさやたくましさを身に付けていくのではないでしょうか。
二宮金次郎像の足元を見てください。ここに最も重要なメッセージが込められているそうです。「像の本当のメッセージは足元。一歩前に踏み出した足です。それは自分が大切だと思うことは、人から何を言われようが貫き通す人になりなさい。どんなときも一歩前に出て行動することが一番大切。」というメッセージだそうです。
目の前の一つ一つのことに一生懸命に取り組んだり、自分の役割を全うしてコツコツと働き続けたりすることは、人間としての土台づくりにつながるのです。そして、そのことが一歩前に出るたくましさとなり、子どもたちの成長につながるのです。
この菊陽南小学校には、過去から現在まで、
校訓「やさしく かしこく たくましく」が脈々と流れ続けています。
このすばらしき校訓は、菊陽の土壌に温められた伝統の姿であり、
これはまた、人間の心の尊い原点であることを教えてくれています。
運動会(5月25日)が目前に迫ってきました。今年度のスローガンは、「勝っても負けても盛り上がる 心に残る最高な運動会」です。
このスローガンのもと、今まで練習を頑張ってきた子どもたちです。本番では、その頑張りが表れた姿を、しっかり観てやってください。
子どもたちの代表として、応援団長にインタビューをしました。内容は、①団長になろうと思った理由、②難しいと感じること、③困難を解決する手立て、④応援団を頑張ってよかったこと、⑤観る人へのメッセージの五つです。
実を言うと、先週までの応援団は、課題がたくさんありました。自分たちが思い描いたように事が進まない現実。自分たちだけでなく、全体を動かす難しさ。そのような壁にぶつかっていました。放課後の練習時間延長を要求してきた子どもたちでした。そして、今週。表情と声の大きさ、指示の出し方に大きな変化がありました。明らかに変容しているし、成長している応援団。そこには、「困難を学び(成長)に変える力」が確かに感じられました。考え方や価値観が違う相手と一緒に生活し、物事を進めるわけですから、そこには「ずれ」や「対立」があるのは当たり前です。その困難を「対話」により解決し、同じ方向のベクトルへと変換して、他者と協働していく力こそが菊陽町そして本校が追い求めてきている生きる力の一つです。そのことを具現化した姿を観て、心が震えるほど嬉しくなりました。
そこには、子どもたちを「信じて、任せて、支える」担任(応援団担当)の姿がありました。子どもは必ず成長すると信じ、いろいろな経験や判断ができるように任せ、やりたいことがやれるようにとことん支える。そして、最後まで忍耐強く待つ。この教育理念のもと、子どもたちが育っている南小です。
この教育の根本を、私たち大人は忘れてしまいがちで、つい先回りをして、答えを教えがちです。子どもが失敗しないように、大人が解決してしまい、「失敗する場」や「困難を乗り越える場」を保障しきれていないことも多々あるものです。「人は経験によって育つ」ことを常に大事にしていきたいものです。
この運動会の取組をとおして、教育の本質を改めて考えることができました。
この南小で感じることは、学校というものが、たくさんの人の思いに支えられて成り立っているということです。
その一つがグリーンパークです。グリーンパークとは、学校の西側にある農地で、子どもたちが芋などを育てたり、収穫したりする体験活動ができる貴重な場所です。
これは、学校の所有地ではありません。地域の森田秀久様からお借りしている土地です。
TSMC効果で、土地の値段が高騰している現在においても、「子どもたちのために!」と、この広大な土地を無料で提供していただいている状況です。
そのおかげで、南小の子どもたちは、土に触れ、作物を育て、収穫する喜びを味わうこ
とができています。命を直接感じ、豊かな心が育まれている一つの要因です。
森田様は、毎朝登校班と一緒に歩いて来られ、出会う子どもたちすべてに「おはよう。」
「いってらっしゃい。」と声をかけながら見守ってくださっています。
子どもたちも、「おはようございます。」「いってきます。」と元気にあいさつができています。こうした地域の「人の思い」に包まれて、南小の子どもたちが育てられていることに、感謝の思いでいっぱいになります。
私が大好きな光景の一つが、運動場で子どもたちがキラキラとした笑顔で遊んでいる光景です。毎朝、その姿を校長室の窓から眺めることが楽しみの一つになっています。
その美しい光景を見られるのは、本校の二人の校務支援員(春木光雄先生、佐藤浩明先生)の活躍があってのものです。毎日、毎日、美しい環境づくりに励まれています。下の写真は、一日で刈り取られたり、集められた草や落ち葉です。だからこそ、子どもたちは、美しく整えられた運動場や花壇や校舎の中で、おもいっきり遊んだり、学習したりできるのです。
上のグリーンパークの写真を見てください。草が1本もなく整えられ、きれいに耕してあります。これを見て思うのです。教育は環境によって成せることだと。そしてその環境を整え、守り、提供する人こそが、教育の最高の環境であり、宝だと。子どもたちの教育を支えてくださっていることに感謝です。
また、このような人材を確保し、学校の教育環境整備を支えてくださっている菊陽町に感謝です。
2年生は、事前に自分たちで調べた情報をもとに、わかりやすく、丁寧に教えていました。すっかり立派なお姉さんたちです。1年生は、目をキラキラさせて、1年生にとっては広い校舎の中を興味深く探検していました。
9日(火)、4年ぶりに多数のご来賓をお迎えし、令和6年度の入学式を執り行いました。2年生・6年生の歓迎の言葉や、校歌をはじめ大きな歌声が響く、和やかで立派な式となりました。新入生は、しっかり話を聞いたり礼をしたりしていて感心しました。
新入生の希望に満ちた姿、それを迎え入れる在校生の温もりいっぱいの姿、ご来賓の方々の見守る愛情に溢れた入学式でした。
新1年生のみなさん、これから、やさしいお兄さんお姉さんと一緒に、楽しく充実した学校生活をおくりましょうね。
今年度の学校教育目標は「あいさつ 笑顔 思いやり すすんで学ぶ南っ子」です。始業式で以下のように話しました。
あいさつ・・これは、人と人とがつながっていくための第一歩です。「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」「ありがとうございます」「ごめんなさい」といった言葉は、人の心を開く魔法の言葉です。だからこそ、あいさつができる人になってもらいます。
笑顔・・・・笑顔は、うれしいときや楽しいときに、自然と生み出されるものです。だれでも、一つ一つのことに一生懸命に頑張ると、そんな自分に自信をもつことができ、笑顔になれます。友だちのやさしさに触れたとき、うれしくて笑顔になります。だからこそ、自分のことや友だちのことに一生懸命になって、笑顔がいっぱいの南小にしてほしいと思います。
思いやり・・人の笑顔は、温もりいっぱいの行動で生み出すことができます。そのために、友だちのことをしっかり見つめてください。「何でだろう?」「どうしたんだろう?」「大丈夫かな?」と心の中に?マークをもってください。そして、人のために自分の力を使ってください。行動してください。人の笑顔を生み出すことのできるもの、それが思いやりです。
すすんで学ぶ・・これは、学習を頑張ることです。授業では先生の話をしっかり聞いて課題に取り組みましょう。最後まで粘り強く考えましょう。しっかり手を挙げて、自分の考えを発表しましょう。わからないときは「わからない」と言いましょう。でも、それだけでは不十分です。家庭学習をしっかりやることです。南小のみなさんは、あまり家で予習・復習をやっていないというアンケート結果が出ていました。分からないところをそのままにするのではなく、自分の納得のいくところまで先生や友だちに聞いたり、繰り返し課題に取り組んだりしましょう。
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