学校だより

2022年3月の記事一覧

ひな祭り

 あかりをつけましょ(まちょ) 
 ぼんぼりに(ぼんぼいにぃ)
 お花をあげましょ(ちょ) 
 桃の花(みょみょのはにゃ)
 五人ばやしの(ばやちど) 
 笛太鼓(ぷえじゃいこ)
 今日はたのしい(たのちい) 
 ひなまつり(まちゅり)

 雛飾りの前で、おかっぱ髪の娘が嬉しそうに歌っているのを思い出しました。
 3月3日はひな祭り。「桃の節句」「弥生の節句」ともいわれ、女の子の美しい成長と幸福を願うものです。この頃になると、雛人形や桜餅、雛あられを売る店先から、「うれしいひな祭り」が聞こえてきました。4番までぜんぶ歌えますか。私はうろ覚えで2番まででした。

 【2番】
 お内裏様(だいりさま)と おひな様
 二人ならんで すまし顔
 お嫁にいらした 姉様に
 よく似た官女の 白い顔
 【3番】
 金のびょうぶに うつる灯(ひ)を
 かすかにゆする 春の風
 すこし白酒 めされたか
 あかいお顔の 右大臣
 【4番】
 着物をきかえて 帯しめて
 今日はわたしも はれ姿
 春のやよいの このよき日
 なによりうれしい ひなまつり

 この歌の、優しくて些か切ない歌詞と美しい旋律は、やはり名曲です。
 作詞者のサトウハチローさんは、詩人・童謡作家として「リンゴの唄」「ちいさい秋みつけた」など数々の名作を残しました。どの曲も世代を超えて歌い継がれています。
 作曲者の河村光陽(かわむら こうよう)さんは、作曲家のかたわら音楽教師なども務め、「ほろほろ鳥」「かもめの水兵さん」「赤い帽子白い帽子」などの代表作があります。どれも覚えやすく、口ずさんで楽しい曲ばかりです。

 孫娘が生まれたら(いつかな?)、倉庫に眠っている雛人形を引っ張り出して(倉庫の何処だっけ?)、飾ってやりたいと思います。