日誌

2019年3月の記事一覧

ありがとうございました 平成30年度

 笑顔いっぱい平成30年度の修了式。今学年の課程を修了したという証明書を子どもたちに渡しました。授業日数207日。今年は台風や大雪で休校となることもなく、順調に一年が過ぎていきました。運動会が雨で、白水の体育館で行う事になったことをのぞけばすばらしい1年だったと思います。体育館の運動会も考えて見れば子どもたちにとって貴重な一瞬だったかもしれません。さて、この1年で子どもたちは大きく成長しました。身長も体重も4月の時とは大きくちがいます。わたしたちの1年と子どもたちの1年は長さがちがいます。毎日みていると分からないかもしれませんが、確かに大きくなってきているのを感じます。目に見える成長ばかりでなく目に見えない部分も成長しています。通知表はその伸びを担任が記録して、ご家庭にお届けするものです。通知表には子どもたちの伸びの跡がたくさんつまっています。
 元気いっぱい 今年度も校医の先生にお出でいただき、2回、歯科検診を実施しました。う歯のある子どもには、治療のお願いの通知を渡しました。昨年の治療率(むし歯がみつかり治療した子ども)は、61.9%でした。今年度は78.9%です。保護者の皆様にはたくさんの呼び掛けに対応していただきました。全校児童の5.9%にあたる子どもたちが未治療です。ぜひ、春休みには治療をお願いしたいところです。ちなみに検診の時にむし歯なしだった児童は、53人/72でした。80・20(80歳まで20本の歯を残そう)が達成できますように、今から意識付けをしておきたいですね。  
 みどりあふれる中松小 恒例になった5,6年生赤飯配りでは、赤飯を炊くのに羽釜を使いました。例年時間短縮のために、家庭科室でガスを使ってお湯を沸かすのですが、今年は量も増えたので、かまどを使って羽釜で湯を沸かしました。以前からの伝統で本校には簡易竈、羽釜、臼、杵などが備えられてます。なかなかかまどで火をたくという機会もないなか、子どもたちと火の付け方から一から勉強の機会でした。昔はおふろをわかすのも子どもの仕事でしたが、なかなか火をおこしきれずよく怒られたものです。こうした体験的な学習は、座学と実学が結びつき、頭の中によく残ります。また、今年は3回、お弁当の日にも取り組みました。今月行われた第3回目にはいくつものコースのある中から、ひとりでつくる完ぺきコースに挑戦する子どもが全校で10人ほどでました。朝早くから起きて、「自分で作ったんだよ。」と担任にうれしそうに話す子どもの横顔をみて、ずいぶんとたくましくなったなと感じました。「みどりのみ」は実りある教育課程という意味ですが、机の上の勉強は体験をとおして、本物の学びのある学習になります。「なかまつ」で学んでよかったと思えるように来年度もいろいろな学習に取り組みます。

 一年を振り返って、今年取り組んだことを笑顔いっぱい、元気いっぱい、みどりあふれる中松小という合い言葉をもとにまとめてみました。たくさんの方にホームページを見ていただき、カウンタも10万を超えました。ありがとうございます。

 来年も子どもの力をしっかりはぐくみ伸ばす教育に取り組んでいきたいと思います。平成30年度中松小の教育にご理解いただきありがとうございました。

水路の主あらわる

 子どもの頃、校長先生が朝の放送で、「ボランティアを募集します。我と思わんものは、校長先生のお手伝いをしてください。」のアナウンスをよく聞いたものです。我先にと職員室によく走って行っていました。そのことを思いだし、先週金曜の朝、「校長先生のお手伝いをしてくれる人、玄関前に集合!」と呼び掛けました。勢いよく6,7名の子どもたちが走ってきてくれました。 実は学校近くの水路工事のため、学校南側の井手の水が止められたのですが、ここに子どもたちが毎朝楽しみしてた大きな主がいたのです。干上がる水路にのたうち回る一匹の鯉。ボランティアで来てくれた子どもたちといっしょに玄関前のビオトープに一時避難をさせました。体長は30センチぐらい、よくこんなに大きくなったものです。通学して来る子どもたちは、毎朝、水路をのぞき込んで鯉が元気にしているかを見ていたのですが、鯉は思わぬ工事に戸惑っていたかもしれません。水路がもとに戻ったら、また、子どもたちと水路にかえそうと思っています。
 実はこの話には後日談があります。水路には鯉の他にもアブラハヤが何匹かいまして、3年生がこれを救いにいきました。また、6年生の男の子2人は、土曜日に残るアブラハヤを救い、近くの水源下の流れに戻してくれました。春の季節、昔は井手の水を落とし、井手を掃除する井手さらえが行われていました。子どもたちにとっては水が少なくなった水路の魚をとることが楽しみでした。もちろん捕った魚は夕食のおかずになったのですが、中松の子どもたちはもとに戻そうとしています。子どもたちの優しさを感じさせる一コマでした。3月に入ります。子どもたちはこの1年、心と体も大きく成長してきました。優しい心が育ってくれたことをうれしく思います。