学校生活

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知る

23日 火曜日 4・5・6年生の子どもたちのまえに「お母さん」。

子どもを出産した時のことをお話されるとき見せてくれたのは、上のお兄ちゃんが描いたという絵でした。

うまれてからの様子が、上の子と何か違うなとおもっていたけど、3ヶ月検診でお医者さんから「ゆっくり成長する」と言われたのだと。

 

「でも、今思ったら心配したけど、その時その時おおきくなっていくのがうれしかったです。

上の子たちとちがって、この子は人見知りがなくて、誰にでもにこにこで。

いつも心の中に幸せがあるんだろうなって思いました。

3才で保育園に行きました。

発表会の練習で、みんながダンスをしている時に、この子はできませんでした。

「つらいのかな?」と思っていました。

でも発表会当日、親としてドキドキしたけど、お友だちがダンスをする近くで、うれしそうに立ってみんなを見ているところを見て、

 『この子はみんなが楽しそうにしているところにいるのが楽しいんだな。』って思いました。」

と言いながら「おばちゃんは涙腺がゆるいからもぅ・・・」とバッグからハンカチを出されていました。

 

 一緒に過ごしていると、ゆっくりが気にならない。

いるのが当たり前。

この子はこの子。

みんなにもそう思ってほしい・・・・。

中原小学校に来ることを決めた話をすることに、「ずっと聴いてほしいと思っていたんですけど、いざとなるとドキドキします。」と、お話の前に緊張されていたお母さん。

 

お話を聞いた子どもたちからの質問、おうちでの様子や名前の由来、中原小をどう思うか?についてお話くださったあと、「中学校になる前に、また考えないといけないときがきます。みんなからもお話を聞かせてね。」と言われて。

最後に先生が、『知らないことを知ろうとすること 近づいて、本当のことを知るということ』を、「僕が小学校の頃・・・」と経験談からお話をして、この時間が終わりました。

障害者雇用について中央省庁や自治体などで水増しが問題になっていますが、この翌日(24日)の地元新聞一面には、熊本は『水増し無縁』と新聞の見出しにありました。

別の新聞も、『福岡の2企業は 障害者 わが社の戦力』とあり、ある会社の専務さんの言葉「『できない』と決めつけない。『できません』と言う本人のことばをうのみにしない。『やりたい』と自ら言える段取りをするのがわれわれの仕事」という記事もありました。

進む

22日(月)5時間目 

5・6年生にゲストティチャーが紹介してくれた今日の活動はゲームです。

「人生ゲームやったことある?少し似ているけど・・・人生のゴールと世界のゴール 2度おいしいを味わえるの。」と始まりました。

首相になって、与えられたお金を使ってプロジェクト活動を行い、設定時間の終わりまでにゴールするというものです。

飲み込みのよい子どもたちは、SDGsの配られたカードを自分のもとに広げ、与えられた目標にまっしぐらの前半でした。

 

それぞれに与えられた目標は・・・

お金が一番大事な人

時間がたっぷりあるのが幸せな人

貧困をなくしたい人

環境を守りたい人

 

プロジェクト(例:交通インフラの整備)を実行すると、並行してカードに書かれた世界の状況メーターが変化するのです。

 

経済 環境 社会 はじめは5ポイントずつありました。

どのプロジェクトを選ぶかで、世界の状況が変わるのです。

自分の目標だけ達成しようとすると、自己実現はするけど世界の状況が危うくなってきていることに気付く子もではじめました。

自分のカードばかりを見ていましたが、後半は周りの子のカードをのぞいたり、動かしたいカード(プロジェクト)を持っている人にねえ!と話をもちかけて。

危うくなってきた世界の状況メーターを見て、バランスをとろうと動こうとする子もでてきていました。

 

ゲストティーチャーはゲームをする子どもの行動を見ながら、一人一ひとり子の性格や、この学級の様子をつかまれていました。なぜなら・・・

これはゲームだけど、「これから先ってこんな力が必要なんだよね・・・。」というのががいっぱい詰まっていました。

子どもだけど、「そうそう、そこ考えきれなくちゃ!なのよね・・・。」と、おとなになるまでに見えるようになってほしいことを経験する場がありました。

教室でのゲームだけど日本、いやいや世界のことを思い浮かべないといけないことがありました。

 

これから先の、『新しい経験』に対する考え方がつまっていたゲームを終え、「どうだった?」とたずねられると、

「相手のことを考える」と、交渉の時のことのふりかえりが一番に出ました。

(自分とちがう価値の人に話をもちかけたりがありましたからね。)

 

そして、そのあとにゲストティーチャーは、職員のICT研修の講師になりました。

学校現場は、日々のこと、目の前のことに追われがちですが、教育改革のこと(新しい学習指導要領とOECDのとらえる教育の課題)や、教員採用試験以来ご無沙汰していた、心理学者や発達段階のこととICT活用のつながりから、『子どもたちにどんなことを学んでほしいのですか』と『考える』ことを与えてくれました。

タブレットを使ってこんなこともできますよ!と具体的に紹介してもらい、早速2日後の体育で鉄棒をしているところを撮影し、それは初めてその子が逆上がりをできた時でした。
「見て見て!!」と廊下で見せてくれました。

1024日 逆上がり記念日&国連デー

磨く

19日の業間活動はボランティアでした。

もう3回目?いや4回目かな。









はじめて

17日(水)に稲刈りをしました。

実は、春にさつまいもの苗植えはしましたが、天候などの理由でうまく育たなくて・・・ということでつまり、今年は芋ほりはできません。

事情により、予定していた近くの田んぼでの稲刈りもできなくなりました。

今年はもう・・・と思っていましたが・・・・!

 

〇かまで お米をきるのが 力がいったけど、きれたときは たのしいなあと思いました。

〇いねかりで いねがかたくて むずかしかったです。また、はじめてだったので、さいしょ あしをきらないかがしんぱいで、こわかったけど、やってみたら とてもたのしくなりました。

〇いねかりで きるのがむずかしかったので、はじめてできたので、よかったです。

〇ぼくはいねかりで かまでやることを びっくりしました。家では きかいでやっているので、手さぎょうときいておどろきました。


〇はじめて いねかりをしました。のこぎりみたいに なっているかまをもって やりました。いっぱいとれたので よかったです。さいごは おにぎりを たべました。とっても おいしかったです。

〇いねが太くて つかめませんでした。きりにくかったです。さいごに おにぎりを つくってくれて いました。おいしかったです。

〇はじめて いねかりをしました。こめの いちばん したのところを きるとき、かたかったけど かまで とったので なんこもとれました。こめをとるのは ゆうがたくらいは つかれると 思いました。

 

学級からの通信には「やっぱり稲刈りができてよかったです。本当にいい体験ができて、ありがたいです。」「充実の体験でした。」とありました。

 

田んぼまでの往復お世話になったタクシーの運転手さんが、言われていました。

「中原は学校があるからいいなあ。自分の卒業した学校は、中原より人数は多かったのにのうなった(閉校した)ばい。さみしいなあ。」

(稲刈りをさせてくれる方を探すのに、学校の近所の方にも連絡などでお世話になりました。ありがとうございました。)

「しゃんと!」

毎週末の中原小学校駐車場は、ウィークデーよりたくさんの車が並びます。

グランドゴルフです。


18日(木)クラブ活動は、毎週なかよく、かっこよく、たくましく練習されているおじいちゃんおばあちゃんたちにグランドゴルフを教えていただきました。

 

敬老会の時に、「一緒にグランドゴルフをしましょう!と約束をしていました。ようやくその約束を実現することができました。」と校長先生のごあいさつの後、ルールの説明と班作りをしてスタート。

 

各班で個別に、手取り足取り伝授いただきながら、本格的にスコアもつけて、コースを回りました。


グランドゴルフのルールや、どんなふうにするとうまくいくのという技術のことだけでなく、周りを見て動くこと、コースを考えて打つ順番をゆずったり、気を利かせて、次の人や前の人のカードを持ってあげたりすることなども、やりながらさりげなく教えてもらったり。

「しゃんとせんかい!」と、背中をおしてもらったりもありの特別授業でした。
 

最後に感想を発表してから、みんなで記念写真。

 

町からお借りしたグランドゴルフの道具を片づけしながら「先生、部活動もグランドゴルフがしたいです。」と、部活動の先生に言っていました。

来年度から部活動がなくなるんです・・・。

「しゃべる」

   17日の校内研修。5・6年生 研究授業「国語」がありました。

『大造じいさんとガン』と『やまなし』でした。

中原小は3.4年 5.6年が複式ですから、毎回、教材研究は2倍(+α(プラスアルファ))です。

先生が『直接』教える時間と、自分たちで学ぶ『間接』の時間の分です。

実際は『渡り』や『ずらし』があるので、教材研究に要するエネルギーは2倍どころじゃないように見えます。

現在のところ1年生と2年生は単式ですが、こちらもただの単式ではありません。

入学した時からすでに複式になってからを想定し、学習リーダーを育てながら授業をしています。


事後研究会では、2人や3人のグループになったとき、マニュアルとかもなしですすめていたことと、6年生がこの1年間でさらにまた成長していることに、「これまでどんなふうに指導してきたのですか?」の質問が一番にだされました。

授業者は「今年になってからはあまりしていないけど、これまでに積み上げてもらっているものがあるので。」

と答えながらも、日常の授業の中で型を身につけてきたこと。その延長で、話し合いの中で『疑問』の発表にでも、子どもが『拍手』しているとき、「え?それでよかったと?」と自分たちで学び合いをつくることに気づく声かけをして・・・。

これまでのガイド学習などベースになってきたものから、そのまま型にはめてしまうだけでなく、授業の中で段階を踏んできていることがわかりました。

 

複式経験があり、間接学習を大事にしないといけない!という校長先生や教頭先生からも、

「新しい指導の仕方だと思いました。自分たちで学習をすすめる間接の時も、学ぶ・深めるが大事なのだが、今日のはさすがです。」と。

 研究協議では、まとめの朗読や音読劇にむけて、人物の心情をつかむためのこと、

間接時の練り上げのための手立てのこと(焦点化する話し合いの場合と、オープンエンドの場合など)

「自分の学級ではこんなふうに『手掛かり』や『視点』を考えてやっているところだ」と取り組んでいることや、すすめながら悩んでいることなど出し合われました。

 

授業の中で「わかった人は手を挙げる!」とか「わかりません!」とかではなく、「しゃべってみて!」と、子どもたちに声をかけていた先生。

3人組の話し合いの中で、『た~だ』の話を盛り込みながら、「ふざけているのか?」と思うようなところも通りながら!の、あんなふうに型にはめられない話し合い(対話)ができていたからだったのでしょう。

参観の先生方からの感想に「日ごろの学級経営がよくわかる。」と。(やっぱりここです。)

想像

17日(水)

不審者避難訓練がありました。

先生たちが、子どもたちの安全を守るための実際の(児童避難を含めた)動きを、警察の方に見てもらってから、ご指導をいただきました。
 

子どもたちは警察の方から、帰り道などに、知らない人から声をかけられたときの行動について、話を聴くだけではなく、実際に声をかけられた時、どちらの方に動くか・・・、不審者かも?と思ったらどのくらい距離を保つか・・・、手をつかまれたらどう動くか・・・、いざというときはどう声を出すか!など、からだをつかっての安全指導をしていただきました。

 

お話の中に「ときどき防犯ブザーの電池をチェックするように」とありました。

安全のために水曜日は集団下校です。さよならの前に、毎週鳴らしてチェックしていますね。

17日は、さよならの前にもう一つ、「みなさんにお知らせしたいこと」と、前に出て5.6年生が並び、発表がありました。

 

「先週の土曜日に、人権集会に行きました。」

と、パークドームでの集会の様子と感想を発表してくれました。

たくさんの人が、『なかまはずれ』や『知らんぷり』をしない社会を目指して集まっていたこと。

ステージ発表の中身に、聞きながせないところがあったこと。

ステージ発表の人と自分を、つなげて考えたこと・感じたこと。

学習会ってなんだろう?とか、知らないこと、わからないことがあること・・・

 

そういえば・・・

15日の朝ミーティングのお題は「土日に楽しかったこと」

「先週の土曜に県の人権集会に行ったことです。」

と言っていましたね。

 

発表の後に先生から、どんな目的で行われている集会なのかの説明と「来年もあるよ。」とお話がありました。

高校生になってから、この集会の実行委員さんで参加している先輩もいます。

 

この日、17日(水)は『貧困撲滅のための国際デー』でした。

戦闘に巻き込まれたり、おなかいっぱい食べるものや、ゆっくりすごす時間や場所を奪われていたり、家族がバラバラにされたりしている人がいること、避難生活を余儀なくされている人がいること、・・・それらはよその国のこと、遠くのこと、関係ないことみたいに考えがちです。

・・・・・でも、なのです。

『社会をよくしていこう!』『となりの友だちをたいせつにしよう!』と考える子どもが育てば、それがとなりの子にも、よその国にも、遠くにもつながっていくかもしれないです。

 

朝ドラ『半分、青い』が終わりましたが、この脚本家さんは、ご自身が左耳を完全失調されているのだそうです。

秋風羽織先生から片耳が失調しているヒロインに、「障がいをハンディに思わなくていいんだよ。」と伝えるメッセージに「想像の翼を広げて!」というセリフがありました。

目の前の事ではないこと、目に見えない心の中のこと、遠いところの事だけど。『想像』です。

ぬくもり

15日(月)3.4年生が総合の時間に「中原のよさをみつけよう」の学習の中で、校区内の工務店さんにおじゃましました。

ログハウスの雑誌に何度も載っている工務店さんです。

 

地元の木を大事にしながら、きれいに、ていねいに、ぬくもりのあるおうちを作られていることを、説明してくださいました。


工場を見学してから、実際に木に触ったり、測ったり、切ったり・・体験もさせていただきました。

 

豊かに脳が発達する乳幼児期から8歳くらいまでに過ごした環境や体験は「原体験」になると言われるほど、価値観などに影響を与えます。

その大切な時期、中原の子どもたちはこの森林に囲まれ、こうして具体的に触れる体験をさせていただく学習もできています。

このあと高学年になってから、『森林について』の町の合同出前授業につながります。

 

この日教えてもらったことも、ぎんなん祭の3.4年生の劇シナリオに書き加えられました。

お楽しみに。

歩く

12日(金)鍛錬遠足、目的地は押戸石の丘でした。

歓迎遠足の時はバスを利用しましたが、今回は鍛錬遠足。

往路は2時間かけて、キラキラ木漏れ日の下を歩きました。

押戸石はパワースポットで知られています。

映画の舞台にもなりました。

年間通して、デートや観光スポットとしても人気です。

 

押戸石の丘はいろんな楽しみ方があります。

調べる!!方位磁石を使って。

 

探す!!シュメール文字をが刻まれています。

 

感じる!!360度のパノラマと、ことばにできない気(パワー)があります。

 

さあ、子どもたちは到着後お楽しみのお弁当を食べてから・・・。

 
ねっころがって。

 

休憩してからみんなで頂上へ行き、石の周り(標高845M)で遊んでから



欠席のため全員で ではありませんが、記念写真を撮りました。


 いつもはたたんでいたはねをひろげて駆け降り、ゴミ拾いをして、管理の方にお礼を言って帰りました。

 

 放牧や採草、野焼きや道路の整備をしながら、代々この丘を守ってくださっている中原の方々のおかげで、秋いっぱいの一日を過ごせました。

帰りにこどもたちにおやつもいただきました。
どうもありがとうございました。


帰りみちにひろったどんぐりです。


10日()は後期始業式でした。

朝から子どもたちを見ているのは家族や先生たちだけではありません。

定期的に校門でこどもたちを迎えてくださる更生保護女性会の方々。

「おはよう」だけでなく「今日もがんばってね!」とみんなに声をかけてくださいます。

 

始業式での校長先生のお話は、「夢」

前期終業式との前・後編になっていました。

後編では、中原小を数字や漢字で表わし、その中に大切な自分がいること、となりの人と、みんながつながっていること。

みんな(子どもも先生も)のことを、校長先生は見ているよ!と言ってくれているようなお話でした。

 

続いて児童発表は、後期に向けてのめあてです。

こうした発表は、いきなり本番を迎えるのではありません。

みんなの前で発表するのは各学年ひとりずつですが、全員が教室では後期のめあてを考えて、すぐに行動化できるように紙に書いていました。

前期をふりかえり、後期の行事など黒板に書き出して、3月までの6か月を想像して決めためあてです。

教室や廊下に掲示して、いつでも確認をし、年度の終わりに努力した達成感を感じられるように・・・。

 

「周りを見て行動する!」などリーダーとしての自分を自覚してのこと

「算数をがんばる どうしてかというと大人になって使うから」などの学習のこと

「係のしごとをがんばる 前期はお友だちから手伝ってもらうことがおおかったから」と学級の役割のこと

「自分の行動でみんなを笑顔にしたい」と自分のまわりのこと・・・

 

進行の先生のひとことで、発表を聴く子たちの『目』と『ココロ』は、発表する人を真剣に、そして応援するように向いていました。

 目の愛護デーの給食でした。

目が喜ぶメニューが続きます!