学校生活
ピノキオ その1
入学式
ちょっぴり緊張していましたが、式での担任の先生の氏名点呼に、大きな声で返事ができた、ピッカピカの新入生4名でした。
本校3年目突入の校長先生から式辞です。
今年は教育目標を少し変え『自ら考え伸びていく』をいれたことは、小さい学校だからこそ!中原のブランドを保つ・・・現状維持ではなく、さらなる成長をするためにがんばりましょう!
『地域とともに夢実現に向けて』は変えずにそのままであることは、来賓としておいでの中原後援会さん 区長さん 民生委員さん 老人会さん 婦人会さん 学校安全指導員さん 郵便局さん・・・・町や中原地域の方々、保護者の方にたくさんお世話になっている、そのことへのお礼も含めてのあいさつと、新しい教育目標の紹介、そして宣言のようでした。
お客様方からお祝いに、
○「おはようございます」「ありがとう」「いただきます」など大きな声であいさつをすることの大切さ。
○新しい紙幣の人物がかわるニュースで、小さいころにこの町でも過ごした、北里柴三郎博士が決まったことをうれしく思っている。
○小学校は、いやーな宿題や勉強、きつーい体育があるかもしれない、こわーい先生がいるかもしれない。でも、楽しいこともあるかもしれないからがんばって!いつも応援してる。
○『令和』の新しい時代を生きる子どもたちに力をつけてください。
・・・・などのお言葉をいただきました。
教頭先生がお客様方の紹介をしたときに、「おめでとう」+αのメッセージがありました。
中原の歴史の本を書かれた方からは、
「入学おめでとう。今日、この式に来るときに75年前の自分を思い出していました。
出がけにじいさんから、「元気にあいさつして来いよ!」と言われ、「はい」とは答えたものの、式ではピノキオのように、カクカクなりながら歩きました。」と。
毎朝、子どもたちの登校の時に自転車でついて安全見守りをしてくださる方からは、
「入学おめでとう。今年も毎朝 顔を見に行くよ。」と。
また一年、中原小学校をどうぞよろしくお願いいたします。
のびる
4月8日の朝ミーティングのお題は『春休み たのしかったこと』でした。
友だちの家に遊びに行ったこと 家族でお泊り バーベキュー 家の山の野焼き しいたけのコマうち 買い物 かけっこ教室 いとこと集まっての遊び 阿蘇山 動物園 家でダラダラ 病院 きょうだいの入学・入園 習い事などなど・・・。
1年前は、この場でなかなか発表できなかった子が、「○○と□□と△△です。」とちょっと余計に発表していたり、声がおおきくなっていたり、うれしい一日、そして一年の始まりになりました。
新しい3名の先生を迎える就任式では、毎年新6年生が歓迎の言葉を言います。
昨年度末から自宅で、春休み中のかけっこ教室の途中も、自分で練習を重ねていた成果を発揮したあと、全員そろって新しい先生に「よろしくお願いします」と大きな声であいさつをしました。
春休み中にひとつ 学年も教室も階段を上った子どもたち。
新しい教室、新しい先生と、今年がんばることなどの目標を考えて書いていました。
今年も全員に無償(ただ)で教科書が配られました。
町の広報誌『きよら4月号』9ページにも、ご自身が小学校に通った頃(昭和30年入学)は教科書が有償で、買わずに兄のおさがりをもらい、みんなと同じ新しい教科書が欲しかったという経験があること、
3月はじめ、小国郷の劇団で、何度も無償要求の交渉をされる側の高知市教育長役で出演したをした公演(当日は観に来て下さった方から花束ももらっていました)に参加したこと、
その観覧者の方の感想の記事がありました。
当たり前のように思っていたこと。
でも実はそうでないという歴史や事実を、(今は聞く 知る だけですが)情報不足や無関心にならないため!に。
全教室で先生から教科書をただにするために、憲法の学習をした人、生活をかけて運動をした人たちがいたことの説明がありました。
春休みに入る前に、各学級の先生から宿題が出されていたので提出していました。
年度初めのいろんな仕事に加えて、春休みの宿題のマルつけ。
担任の先生は「しもた~、宿題やらださんならよかった・・・。」とか言いながらも、ワークやプリントのマルつけをしていました。
『きよらっこノート』を見ながら「これがいいとだもんねぇ。」と言って、職員室で日記を読んでくれました。
「きょうのあさ、おとうさんとおかあさんとわたしとおとうとといもうととで きゅうりばたけで トラクターにお父さんといっしょに 3人一人ずつのりました。
たのしいなあとおもいました。
わたしがのるのがさいごだったから、まっているとき のびる という草をもってかえって おままがとでおみそしるをつくったりしました。
きょうはとてもたのしかったです。」
始業式で校長先生のお話は、新しい教育目標の説明、そして最後のスライドは、今朝の通勤の途中で見つけた『つくし』の写真でした。
教育目標の『自らのびていく「中原っ子」』
「主体的な学習でのびていく学校づくり」にこだわる今年、節目を大切にのびる『つくし』です。
「も一回!も一回!」
3月29日(金)のかけっこ教室は、いつものように運動場を軽く走りながら準備運動をしてから・・・・の時に、いろんな体操がありました。
こ、このポーズは!!
健康診断のひとつ 骨や筋肉や関節の様子を知るための「運動器検診のポーズ」があり、『しゃがみこみ』で足の裏をつけると、ぐらっとしたりコロンとひっくり返りそうになる子もいましたね。
ラダーでピョンピョン、チョコチョコ、タタタタ・・・忍者走りなどをしたあと休憩。
今回は高い鉄棒に集まりました。
すっげ~逆上がりやジャンプを見たら、自分も!とやってみていましたね。
そんなの関係なく、クローバー摘みをする子もいて。(ふふふっ)
お次は、ひとり二つずつタグをつけて取り合います。
個人戦とチーム戦をしました。
個人戦の時はすぐにタグをとられてしまっていた子も、チーム戦では上級生が前で守ってくれるから、その後ろにいるといつまでも中にいることができて、ものすごいニコニコうれしそうな低学年の女の子たちでした。
最後のいつものリレーは、少しルールが変わりました。
前回は低学年がワープゾーン、高学年が外レーンでした。
でもこの日は、チームのふたり だれがワープゾーンを走ってもよい だったので、チームで話してうまい作戦のところが1位をとっていました。
タグのとりあいおにごっこのときも、リレーの時も、「も一回!も一回!」が何度も聞こえましたが、時間がきて「もう終わり~」
クローバーとりの子は、休憩時間ごとにクローバーをつないでいました。
自分の手首にまいたけど、最後は自分では結べないので、かけっこのコーチに帰るときに結んでもらっていました。
出来上がり!
かけっこの途中で「きれい!」とひとりの女の子が青空を指さしました。
終わってから、地面に時計を書いて遊んでいました。
文字盤が13時までありましたね。(ふふっ)
7人分
中原小学校児童玄関には、ペットボトルキャップ回収ボックスがあります。
卒業生が遊びに来たとき、おうちの方が持たせてくれたようで、袋にいれたのをぶら下げて来て、ボックスにひっくり返してくれていたり、中原後援会の方や保護者の方が学校に用事でおいでたときに、袋に集めていたのを持ってきて、バサバサと回収ボックスに入れて下さったりしているのが聞こえます。
おかげでまたいっぱいになりましたので、『ペットボトルキャップで世界の子どもにワクチンを届けよう』キャンペーンに協力することができました。
これがポリオワクチン約7人分になります。
持続可能な地域、持続可能な社会を創るためのSDGsの目標17は、
1に『貧困をなくそう』 2に『飢餓をゼロに』 3は『すべての人に健康と福祉を』 4は『質の高い教育をみんなに』 5・・・・と17の目標が続いています。
こんなの・・・世界レベルの高~い目標のような気がしますが、『何も新しい取組や事業を行っていくものではありません。』とあります。
中原もそうなんです。何も特別の取組ではないんです。
実は、こうして定期的に満タンになるまで集まるのですけど、呼びかけとかをしたことは一度もないのです
中原のみなさま方の「意識」に感謝します。
いつもありがとうございます。これからも続けて、どうぞよろしくお願いします。
春。その② 退任式
3月28日(木)退任式でした。
児童は全員登校し、保護者の方と、昨日保育園を卒園したもうすぐ1年生もご参加くださっての会になりました。
3名の先生とお別れです。
お一人目。37年間のうち、最後の4年間がこの中原小でした。
子どもにとっても保護者にとっても同僚にとっても『教師』でした。
先生は笑顔でみんなの前に立ち、すでに「言葉」の授業を受けた子どもたちとのかけあいです。
先生「私の好きな 美しい言葉は何だったっけ?」
子「ありがとう」
中原の子どもたちとのいろんな場面をふりかえって話しながら、たくさん「ありがとう」を言ってくれました。
が、この話には続きがありました。
退任式の後、2年教室に戻ってから、言葉は、美しいものばかりではないこと。
人を傷つけたりすることがある。実際言葉によってとっても悲しいことが起こっていること。いい人になってほしいと願っていることを、「これまでも、いつも言って来たよね。」 と。
『授業』がとても上手な先生でした。
「日記読み ほほえむ先生 あったかい」
放課後の職員室で、子どもの日記の赤ペンを入れるときのことを、元同僚が俳句にしてくれました。
毎日発行された学級通信の綴りは、百科事典のような厚みになっていました。
お二人目。3.4年担任の先生は、中原に来て夢を叶えた『雪合戦』の体験や、運動会でUSAダンスを踊ったことなど、この3年間の思い出と一緒に、中原小のいいところを話してくれました。
あいさつ 朝ミーティング 全校遊び 掃除など、子どもたちにとっては、いつの間にか当たり前のようになっていることを、たしかめることができたと思います。
職員室でも職員一人ひとりへ、教室に戻ってからも帰る時間直前まで、子どもたち一人ひとりへメッセージを言って、最後のジャンケンをしてから教室を出ました。
3人目の先生の紹介を校長先生は、全学年の子どもたちの学習支援だけでなく、少しでも時間があれば花壇の草取りをしたり、運動会では放送係で盛り上げ、ぎんなん祭では変身したりもした先生でした と紹介しました。
その紹介通り「妖精」と「魔女」と「先生(?)」に変身して、子どもたちと保護者の方にメッセージ、それからこの先生が作詞をした中原小校歌(卒業生とのコラボ ヨーデルバージョン)を歌ってくれました。
(たくさんお世話になった1年生のひとりが、退任式の後「あぁ~おもしろかった。」と言っていました。)
退任式のおわりのことばで教頭先生が
「退任式はお別れではありますが、次につながるスタートのときです。もう始まっています。」と言いました。
そうなのです。
退任式の後、来年度の教室設営準備のため、必要となる教室を整備をしました。
これまでは準備室として荷物が置かれていたところも、先生がコツコツ片付けして実用的なスペースになったのですが、昭和→平成10年ごろまで器楽合奏コンクールに出ていたころの制服 楽器 大きな楽器の搬送用具 賞状 写真が出てきました。(なつかしい方もいらっしゃるのでは?)
元号が新しく変わる年です。
三名の先生方、どうもありがとうございました。一緒にスタートです。
学校便りをアップしました。
学校便りNo.27をアップしました。
ご覧ください。
春。その② かけっこ教室
春休みに入りました。
3月26日 お休みに入ったら恒例の『かけっこ教室』です。
先週お別れをした卒業生を含む小学生19人と、朝から運動場で待っていたゆかいな3人のなかまと一緒に、ジョギングから始まりました。
トントン走りやチョコチョコ走り、いろいろなステップ、もも上げなどなど・・・・コーチのまねをしてすすめます。
大幅でできるだけ歩数を少なく、むこうのマーカーまで行くのは、スーイスーイと飛んで、見ていて気持ちがよかったです。
ぽかぽか春日和・・・。すぐに、あったかくなっていました。
休み時間は水分補給をしてから、遊びに行く約束や、高校野球の話や鉄棒!
お次のメニューはトラック内で、鬼がどんどんふえていく鬼ごっこ。
それから次は新しい道具を使ってです。
『投げる』を練習するために『中原後援会』様から購入いただきました。
他にも、子どもたちに『教科書ワーク』や、職員用図書なども『中原後援会』から毎年購入いただいています。職員の送別会を開いてくださるのです
本当にいつもありがとうございます。
この道具、正確な名前があるのだと思いますが、中原では『エビフライ』となりました。
春。その① 卒業
修了式の朝も、いつものように書いて持ってきていた2年生の 俳句タイトル付き日記で、卒業式の報告をします。
「かなしいな そつぎょうしき 本番だ」
今日そつぎょうしきがありました。六年生は、わたしにとって大切なそんざいです。でもいなくなってしまいました。とてもかなしいです。かなしすぎてなみだがでました。
かなしさで六年生たいじょうのときに えがおがつくれませんでした。
でも、少しは会えると思います。なぜなら○○さんが自てん車で中学校へ行くので、わたしが歩いてくるときに会えると思います。だからです。
かなしくて なみだにたえていられませんでした。
「クスン ハァ あぁ いやだ。そつぎょうしき ないといいのに。」と小さな声でいいました。
一番さいごは「じゃあね。」といいました。
「そつぎょうしき おわかれでたくさん ないたよ」
そつぎょうしきの時 きんちょうしました。
さいしょはれんしゅうしました。つぎに先生がマイクで「つぎは本番だよ。」
といいました。みんなは
「いやぁ、まじか。」といっていました。
本番が来たときに、たくさんおきゃくさんが来ていました。
らいひんの方があいさつをしてくれました。先生が
「たびだちへのメッセージ」と言ったので、六年生はいすをわたしたちの方へむけました。
わたしは大きな声で六年生に向かって言えたと思います。
かえるとき、六年生の「えがおがいっぱい」と思いました。
組織のつながりのことを『チーム』と言いますが、1年間を見通してのいろいろな企画と日常のやさしさや楽しさ、ここぞ!でみせてくれる力で、中原小の人と人、中原小と他の学校、中原小と地域、中原小と歴史をつなぎ、中原小を『チームとしての学校』にしてくれた6人の卒業生でした。
卒業制作ができあがりました。
さよなら ありがとう その2
卒業前に、6年生に担任以外の先生が授業 の続きです。
『30分クッキング!』
昨年一緒にバケツでお米を育てた先生が授業をしました。
昨年の保存していたお米を6年生がコツコツ精米し、炊飯をする授業でした。
この日の朝ミーティングのお題「今日楽しみなこと」で6年生は「先生とごはんを炊くことです。」と発表していました。
校長先生の授業は『算数』でした。
3つの四角形がくっついています。その合計の面積を求める問題でした。
毎朝登校して職員室へあいさつをするたびに、こまめに声をかけて世間話をしたり、毎日全教室を回って授業中の子どもの様子を見たりしている校長先生です。
子どもたちは自分の考え方を口に出していくたびに、校長先生はクスクス・・・
そしてケラケラ
それからガハハハ・・・・
(だって計算をして一辺の長さを出すところを、指の関節の長さではかるんですもん・・・!!そしてそれを関節技!と。
え?ほんと?と隣の子もやってみるんですぅ。)
本当はこの問題を解いてからの次のプリントも準備されていましたが、時間が来たので この問題の解説をしました。
子「へ~。中学校はこんなむずかしいことをするんですか?」
校長先生「これは小学校の勉強ばい!」
6年生が授業者をニッコニコにして終わりました。
(校長先生は予行練習の時「卒業式のとき泣きそうだ・・・」と、涙をがまんする練習をされていました。)
『国語』の授業をしたのは、3年生の時の担任の先生でした。
まずは漢字の読み方クイズ
続いての問題は
Q「笑う」「粧う」「眠る」「滴る」これに漢字一文字をつけると季語になるよ。なんだと思う?
元担任と子どもたちの波長はピッタリ!
発問にひとりひとりがつぶやくところ、相談するところ、自然に意見をまとめます。
『言葉』を知るのが大好きな先生の解答は解説がいっぱいくっついています。
(まるでプレ〇トを観ているような時間です。出張講座とかされると引く手あまたでは?)
次にたくさんの季語が黒板に貼られ、それを春夏秋冬に分けるのです。
また相談がはじまりました。
子「ラグビーは?」
子「ワールドカップが秋に開催だけん秋ばい。」
さすがの発想に感心したり 笑いをこらえたり・・・
それから次はオノマトペを使って・・・
普段の授業や一日の過ごし方も「この時間を無駄にしたらもったいない!」と時間を大事に使われる先生と、『季節のうつろい』や『美しい言葉』にココロを澄ましていました。
さよなら ありがとう その1
あれあれ?6年担任が3.4年生教室に?
卒業前に、6年生に担任以外の先生が授業をしています。
3月初めの週に3.4年担任が6年教室で『お弁当&愛情』の授業をしました。
『マジック&かがやき』
『宝物はなあに?』
『阿蘇&ヨーデル』
『足し算漢字 2画増やして』
子どもたちの思いと願いがつまった学級目標の実現に向けて!が一日一日感じられる、あっという間の1年間でした。
6年生は自分の学級のことだけでなく、中原小学校全体のことを考えて、やるべきことを徹底したり、学校を彩る企画をしてくれたりしました。
準備や慮りで不十分なところがあれば、担任から考えるチャンスを作ってもらい、やり直したり時にはツン!と背中を押してもらったり、うまくいったらたくさんほめてもらったりして大きく成長してきました。
1年生から5年生、先生たちからも信頼され、たくさんのことを任され、やり遂げてくれた6年生でした。
1年生が描いた、大!大!だ~い好きな6年生のお兄さんお姉さんの似顔絵。似すぎです!
(担任の先生の似顔絵は、ちょっと前に同勤した炭焼きが上手な元教頭先生にも少し似ています・・・。)