水上学園日記
合唱への思いを深める授業研究会
急に秋が深まって来ました。水上学園では子供たちが文化祭に向けて活発に活動しています。芸術の秋、文化の秋の雰囲気が感じられるようになってきました。
県立教育センターより指導主事の先生をお招きし、7年生の音楽の授業研究会を実施しました。今回の授業は、文化祭で披露する合唱曲「友達の友達」を題材に、「仲間とともに、表情豊かに合唱しよう」というテーマで展開されました。
本時の学習課題は「曲にふさわしい表現にするために、歌詞や音楽的な特徴を踏まえて、どのように表現を工夫すればよいだろうか」というものです。生徒たちは、前時に録音した自分たちの歌声と模範演奏を聴き比べ、その違いから表現を工夫する必要性に気づきました 。
授業では、歌詞の内容や「作曲者の思い」を踏まえながら、どのような歌い方が曲にふさわしいか、グループで活発に意見交換する姿が見られました。特に、一人一台端末のCanva(キャンバ)を活用し、各自の考えをホワイトボード機能で共有・集約することで、多様な意見に触れ、自分の考えを広げたり深めたりすることができていました 。
生徒たちは「強弱をつけて歌う」「音のつながりを滑らかにする」「歌詞の内容を想像して歌う」といった具体的な工夫点を出し合い、楽譜に書き込みながら全体で歌い試しました 。
指導主事の先生からは、生徒一人ひとりが音楽を形づくる要素と曲想、歌詞の内容との関わりを深く考え、主体的に学びに臨んでいる点について、温かいお言葉をいただきました。
今回の学びを経て、7年生の合唱に対する思いは一層深まったことでしょう。11月16日の文化祭で、生徒たちが工夫を凝らした、心に響く「友達の友達」の歌声を披露してくれるのが今から本当に楽しみです。保護者の皆様、地域の皆様のご来場を心からお待ちしております。
主体的な活動が見られた学活の研究授業
本校を会場に「人吉球磨特別活動研究会」の授業研究会が行われ、8年生が生き生きと活動する姿を公開しました。ご参会いただいた皆様、誠にありがとうございました。
今回の授業は、単元名「チームビルディングを通した課題解決ができる集団づくり」の最終段階として、「謎のマラソンランナー」という課題解決学習に取り組みました 。この活動は、目標情報が分散された課題に協力して取り組むことを通して、協力することと責任を果たすことの重要性を学びながら、自分のグループの中での働きを考え、行動することを目標としています。
生徒たちは、与えられた情報カードを相手に分かりやすく伝えたり、相手の話を聴いたりしながら課題達成を目指しました。話の聴き方である「ハーリス(HEART LISTENING)」や「ボディリス(BODY LISTENING)」を意識しながら、真剣に、そして楽しそうに、自らの役割を考え行動する姿が見られました。
授業後の研究協議では、この単元に取り組むにあたり、「チームビルディング」を軸とした一連の活動を積み重ねてきたプロセスや、日常の学級経営における「関係の質」を高める取り組みについて、活発な意見交換がなされました。
最後のまとめでは、特別活動研究会会長より「特別活動では、生徒が自己決定をする場面をどのように作っていくかが大切であり、それは今後の生き方につながる」という貴重な言葉をいただき、本校の研究テーマ「主体的に学びに向かい、自らの考えを表現できる児童生徒の育成」に向けて、指導の方向性を再確認することができました。
今回の学びを活かし、これからも子どもたちの主体的で協働的な活動を支援してまいります 。ご参加いただいた各学校の先生方、誠にありがとうございました。
水上っ子タイムトンネルに向けて
10月31日(金)に迫った「第3回水上っ子タイムトンネル」に向け、指導いただく皆様と学校職員との事前打ち合わせ会を実施しました。ご多用な中、ご協力くださる地域の皆様に心より感謝申し上げます。
この「水上っ子タイムトンネル」は、子どもたちの縦のつながりを強くするとともに、水上村の大人と子どもが交流を深め、地域に伝わる文化や遊びなどを体験する貴重な機会です。
また、「水上村人づくり推進委員会」の機能を生かし、地域とともに子どもを育む実践として、岩野小学校時代から地域の皆様のご協力のもと、長きにわたり取り組んできたものを、水上学園で引き継いでいます。
打ち合わせでは、当日の日程や活動内容について、細部にわたり最終確認を行いました 。特に、地域の皆様には、竹細工、わら細工、じゅず玉遊び、絵手紙、布ぞうり、紙工作、草アートなど、多岐にわたる10の活動の指導者としてご尽力いただきます。それぞれの活動について、指導者の方々から具体的な内容や、子どもたちへの指導のポイントなどを共有していただきました。
地域の方々の温かいご協力と情熱に触れ、改めて水上っ子たちの笑顔が目に浮かび、開催が本当に楽しみになりました。子どもたちにとって、思い出深い一日となるよう、職員一同、準備を進めてまいります!ご協力いただく皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
全校お弁当の日! 食を学び、感謝の心を育む「お弁当プロジェクト」
本日10月17日(金)は、水上学園の「お弁当プロジェクト」実施日でした。
目的は、家族との相談を通して食事の重要性を知り、感謝の心を養うこと、そしてお弁当作りを通して食品を選択する能力を身につけることです。
プロジェクトでは、学年や目標に合わせて選べる「完璧コース」から「相談&バッグ詰めコース」まで、5つのコースを用意しました。最上級生は「買い物から調理、盛り付けまで一人で全部」に挑戦する「完璧コース」 を、低学年の児童は家族とメニューを相談して自分でバッグに詰める「相談&バッグ詰めコース」 を選ぶなど、それぞれの目標に向かって積極的に取り組みました。
写真に写っている子どもたちの笑顔が、今日の達成感と楽しさを物語っていますね。色とりどりのお弁当を前に、皆誇らしげな表情を浮かべていました。
お弁当作りの過程では、事前に献立を家族と相談し、どんな食材が必要か、栄養バランスはどうかなど、真剣に考えたことでしょう。お弁当箱を6つに分けた場合、「主食(ごはんやパン)3つ、主菜(魚・肉・たまご)1つ、副菜(野菜・きのこ・海そう)2つ」の割合にする、という指導も参考に、バランスの良いお弁当を目指しました。
このプロジェクトは、単に料理の技術を学ぶだけでなく、食の大切さ、そして日頃支えてくれるご家族への「ありがとう」という感謝の言葉を伝える機会にもなりました。
ご協力いただいた保護者の皆様に心より感謝申し上げます。子どもたちの学びを深める貴重な一日となりました。
五穀豊穣に感謝!5・6年生が稲刈りに挑戦!
秋晴れの空の下、5・6年生が地域の方々のご協力のもと、稲刈りを行いました。6月5日に小さな苗を植えた田んぼは、黄金色の稲穂が頭を垂れ、まさに収穫の時を迎えていました。
この日も、田植えでお世話になったJA青壮年部の皆様が、安全管理から作業指導まで、温かくサポートしてくださいました。鎌を使って稲を刈る作業は初めての児童も多く、最初は恐る恐る手を動かしていましたが、すぐに慣れ、青壮年部の皆さんの教えを受けながら、力強い手つきで次々と稲を刈り取っていきました。
機械化された現代の農業ですが、こうして手作業で汗を流すことで、子どもたちは食の恵みや、米作りに関わる人々の苦労を肌で感じたようです。
刈り取った稲は、日本の伝統的な手法である「はざ掛け」をして天日干しをします。青壮年部の皆さんが立ててくださった「はざ」に、協力して稲束をかけていく作業は、チームワークが試される大切な工程でした。天高く組まれた「はざ」に、黄金色の稲が美しく並ぶ光景は、日本の原風景そのもので、子どもたちにとっても印象深い体験になったことでしょう。
しばらく乾燥させた後、脱穀や籾すりといった工程を経て、いよいよ新米となります。そして、この収穫した大切なお米を使って、12月にはもちつきを行う予定です。自分たちで植えて収穫したお米で作るお餅は、きっと格別の味がすることでしょう。
体験を通して、自然の恵みと地域の方々への感謝の気持ちを育んでほしいと願っています。ご協力くださったJA青壮年部の皆様、本当にありがとうございました。
児童生徒集会で高まる水上学園の自治と活力!
児童生徒会主催の「児童生徒集会」が開催されました。児童生徒が主体となり、学校生活をより良くするための素晴らしい取り組みが発表・共有され、学園全体の活力が一段と高まった一日となりました。
集会ではまず、環境委員会からの報告がありました。かねてより取り組んでいた、途上国へのワクチン購入に繋がるペットボトルキャップ集めについて、全校児童生徒の頑張りが発表されました。その結果、最も多くのキャップを集めたのは9年生で、みごと表彰を受けました!環境問題への意識だけでなく、社会貢献への熱意も高い本校の子どもたちを誇りに思います。ご家庭でのご協力にも感謝申し上げます。
次に、図書委員会からは「読書アンケート」の結果報告がありました。この結果に基づき、読書の楽しさや大切さを伝えるためのクイズ形式の啓発活動が行われ、生徒たちは楽しみながら読書への関心を深めていました。読書は知識を広げ、心を豊かにする大切な活動です。秋の夜長、ぜひご家族で読書に親しんでいただきたいと思います。
そして、執行部からは「新あいさつ運動」の提案がありました。「よりよいあいさつ」を目指し、その意義と実践方法が説明された後、全員で元気の良いあいさつの練習が行われました。「あいさつ」は人と人との関係を築く第一歩です。今回の集会で練習した、響きのある気持ちの良いあいさつが、日常の学校生活や地域にも広がっていくことを期待しています。
今回の集会は、児童生徒一人一人が「自分たちの学校を自分たちの手で良くしていこう」という自治の意識を持って運営されていることを示すものであり、大変感動しました。主体的な活動を通じて、将来社会で活躍するための資質・能力を育んでまいります。保護者の皆様、地域の皆様、引き続き温かいご支援とご協力をよろしくお願いいたします。
命を守るお仕事!3年生が上球磨消防本部へ社会科見学
3年生は社会科見学で上球磨消防本部を訪問しました!
学校での学習を深め、「自分たちの生活は、様々な人の働きによって支えられている」ということを肌で感じる、貴重な体験となりました。
子どもたちは黄色い帽子をかぶり、消防署に着くとすぐに、その迫力に目を輝かせていました。特に、大きな消防車や救急車を間近で見た時の歓声は、とても印象的でしたね。
消防士の皆さんから、消防車に積まれている様々な道具や、それらがどんな時に、どのように使われるのかを、詳しく教えていただきました。子どもたちはメモを取りながら、真剣な眼差しで話を聞いていました。
特に、レスキュー隊の皆さんが使う機材を見せてもらった時には、「わあ、すごい!」「かっこいい!」と、感動の声が上がっていました。子どもたちにとって、消防士さんの仕事は、ただ火を消すだけでなく、人命救助という、命を守るとても大切で、専門的なお仕事なんだということがよく理解できたようです。
また、「火事や災害を未然に防ぐために、日頃からどんなことに気を付けているか」といった質問にも、消防士さんが丁寧に答えてくださいました。子どもたちからは、「どうして消防士さんになろうと思ったんですか?」「怖くないですか?」といった、素朴で鋭い質問も飛び出し、消防士さんたちも笑顔で応じてくださる温かいやり取りもありました。
今回の見学を通して、子どもたちは地域のために働く人々の尊さと、その強い使命感を感じ取ってくれたことと思います。
「備えあれば憂いなし」という言葉を胸に、学校としても、子どもたちが安全について考え、行動できる力を育むよう、指導を続けてまいります。
上球磨消防本部の皆様、お忙しい中、子どもたちのために丁寧なご対応をいただき、本当にありがとうございました!
熱い想いをタスキに込めて!中体連駅伝大会、感動の力走!
球磨人吉中体連駅伝競走大会に、本校の代表選手が出場し、素晴らしいレースを見せてくれました。最高気温が30度を超えるという厳しい暑さでしたが、選手たちはそれを吹き飛ばすような熱い走りで、水上学園の誇りを胸に懸命にタスキをつなぎました。
女子・男子ともに堂々の力走!
女子の部(10時スタート)
女子の部は10時にスタート。エース区間である1区を任された平井さんが、序盤から力強い走りで集団に食らいつき、なんと4位という素晴らしい順位でタスキをつなぎました!チームが大きく沸いた瞬間でした。その後も粘り強く走りきり、結果は8位でゴール。一人ひとりが自分の役割を果たし、持てる力を出し切った結果です。
男子の部(12時スタート)
男子の部は正午スタート。気温が最も高くなる時間帯でしたが、選手たちは果敢に挑みました。強豪校との差はあったものの、5区を走った小林君が区間5位の力走を見せ、チームの順位を押し上げる活躍を見せてくれました!最終順位は女子と同じく8位でしたが、最後まで諦めず、懸命に前を追う姿は感動的でした。
努力が実を結んだ素晴らしい大会
この厳しい暑さの中で、多くの選手が自己記録を更新するという素晴らしい走りを見せてくれたことは、これまでの地道な努力が実を結んだ証拠です。記録的な暑さとなった夏休みの練習に始まり、2学期になっても早朝や放課後の練習で流した汗、仲間と励まし合った日々が、この日の感動的なレースを生み出しました。
結果はもちろん大切ですが、それ以上に、一つの目標に向かってチーム一丸となり、最後までタスキを繋ぎきった強い意志と団結力こそが、選手たちにとって何物にも代えがたい財産になったと確信しています。
選手の皆さん、本当にお疲れ様でした!そして感動をありがとう!
この経験を、これからの学校生活や次の目標への大きなステップとして活かしてくれることを期待しています。
1年生をご招待! 2年生が考えた「おもちゃランド」は大成功!
今日は朝から、多目的ホールが歓声に包まれました。生活科の授業で2年生が企画・準備を進めてきた「おもちゃランド」に、1年生を招待したのです。
2年生の子どもたちは、この日のために約10時間もの授業時間を費やし、準備を重ねてきました。単に自分たちが作りたいおもちゃを作るのではなく、「どうすれば1年生がもっと喜んでくれるかな?」「飽きずに楽しく遊んでもらうにはどんなルールがいいかな?」と、友達と真剣に話し合い、意見をぶつけ合いながら、おもちゃの工夫やゲームのアイデアを練り上げてきました。
例えば、紙コップや牛乳パックを使った工作のおもちゃ一つをとっても、色使いを工夫したり、遊び方を何パターンも試したりと、「相手意識」をもって取り組む姿が見られました。
そして、いよいよ迎えた当日。
1年生を教室まで迎えに行き、優しく手を引いて案内する2年生の姿は、まるで小さな先生のようでした。
「さあ、これはね、こうやって遊ぶんだよ!」「もしよかったら、もう一回挑戦してみる?」
遊び方の説明をする真剣な表情。1年生がうまくいったときに見せる、自分のことのように喜ぶ笑顔。
一番印象的だったのは、1年生が遊んでいる間、2年生はただ立っているのではなく、常に1年生の表情や反応を見ていることです。遊びに夢中になってルールがわからなくなった子にはすぐに駆け寄り、景品が当たって嬉しそうな子には一緒に拍手。多目的ホールのあちらこちらで、温かい交流の輪が広がっていました。
この日の主役は、もちろん楽しそうに目を輝かせて遊んでいた1年生です。でも、裏の主役は、その「楽しい」を一生懸命に作り上げ、見事に役割を果たした2年生の子どもたちでした。準備の過程で培われた、計画性、協力、そして相手を思いやる気持ち。これこそが、生活科で学ぶべき大切な力です。
帰る前の1年生から、「また遊びたい!」「楽しかった!」という声がたくさん聞こえてきました。この成功体験は、きっと2年生の大きな自信につながったことでしょう。
子どもたちの成長を感じる素晴らしい一日となりました。
薬物乱用防止キャンペーン
登校時間に合わせて「薬物乱用防止キャンペーン」が実施されました。
このキャンペーンは、免田ライオンズクラブの皆様を中心に、保護司、そして駐在さんにもご協力いただき、日頃から学校の安全を見守ってくださる皆様が一堂に会しての活動となりました。
近年、残念ながら全国的に違法薬物等の所持や利用により検挙される青少年が増加傾向にあります。これは、私たち教育に携わる者、そして保護者・地域住民の皆様にとっても、決して見過ごすことのできない重大な問題です。
今朝は、登校してくる子どもたち一人ひとりに、薬物乱用の恐ろしさや、身近に潜む誘惑から身を守るための知識を啓発するリーフレットを配布しながら、「絶対に手を出してはいけない」というメッセージを伝えました。リーフレットを家庭に持ち帰ると思いますので、ぜひご家庭でも話題にしてみてください。
改めて、今回のキャンペーンにご尽力くださった免田ライオンズクラブの皆様、保護司の山中様、駐在所の村﨑さんに心より感謝申し上げます。
学校・家庭・地域が一体となり、子どもたちが健やかに、そして安全に成長できる環境を守り続けることが、私たちの使命です。水上学園は、今後も薬物乱用防止教育を徹底し、子どもたちの未来を守るための活動を継続してまいります。
保護者の皆様、地域の皆様におかれましても、引き続き、子どもたちの変化に目を配り、もしもの時には学校や関係機関にご相談いただくなど、ご協力をお願いいたします。