今日で11月の給食 も最後です。今月は、熊本県で収穫された秋においしくなる農産物などを中心に紹介しました。熊本県は山や海があり、起伏にとんだ地形で豊かな水や土があるため、県内でさまざまな農産物が季節ごとに栽培されています。今月紹介した熊本県内の農産物や海産物は、全部で16種類ありました。何を紹介したか覚えていますか?学校給食では、地産地消の取組をすることで、みなさんに郷土のすばらしさを知ってもらいたいと思っています。これからも紹介していくので、熊本県のおいしいものを通じて、地域で働く人や風土について知る機会にしてくださいね。
今日は、熊本県で収穫された大豆を使って、ポークビーンズをしました。ポークビーンズに入っている大豆の旬を知っていますか?大豆の旬は秋です。乾燥している大豆であっても、新しものほどやわらかく炊けます。給食では、大豆の煮汁も使ってポークビーンズを作っています。大豆の煮汁にはたんぱく質やミネラルがとけでているので、ポークビーンズにうま味を加えてくれます。ポークビーンズのトマトソースをパンにつけて食べてもおいしいですよ。
今日は、白菜の昆布あえをしました。白菜も寒くなるとおいしくなる野菜のひとつです。白菜は、熊本県でもさまざまな地域で栽培されています。白菜の栄養は、ビタミンCやカリウムというミネラルが多く、体の調子を整える働きがあります。白菜の軸の部分に黒いごまのようなものがついていることがありますが、これは、白菜の中のポリフェノールという成分が黒くなったものです。ポリフェノールは病気を予防する働きがあるため、黒いごまの部分はもちろん食べることができます。
今日は、今が旬のさつまいもを使ったクリームシチューをしました。さつまいもは、この前のくまさんデーで紹介したように、熊本県の大津町や西原村などで盛んに栽培されています。栄養は、ビタミンCや食物繊維が豊富なため、体の調子を整えて病気などにかかりにくくしてくれます。寒くなると、免疫の力が落ちて病気にかかりやすくなる人もいるそうです。ふだんの食事にも気を付け、元気に過ごしたいですね。
今日は、今が旬の大根を使ったサラダをしました。大根は、熊本県でも栽培されており、御船町でも育てられています。私達が食べている白い部分は、土の中で育ちます。大根がまっすぐ育つようにするためには、土を深く耕し、土に石などが混ざって、大根が曲がらないようにすることが大切だそうです。まっすぐでおいしい大根を育てるためには、生産者の方たちの工夫や努力があってのことですね。給食ではいろいろな野菜を使いますが、それぞれの野菜を育てている生産者の方々のおかげで、給食 に使うことができます。野菜が苦手な人もいるかもしれませんが、食卓に食事が届くまでには多くの人たちが関わっていることも忘れず食べてほしいと思います。
今日は熊本県で収穫されたねぎを使った親子煮をしました。細く切ってあるので見つけにくいかもしれませんが、ねぎは、煮物や汁物に入れたりと、さまざまな料理で活躍します。それは、ねぎの色や香りに特徴があるためです。ねぎの色は緑色の部分と白い部分があります。この緑色や白色をいかして、料理の見た目をよくするために入れたり、強い香りのある白い部分を炒めて食べ物に香りをつけたりします。今日は緑の部分をいかして色よく仕上げるために入れています。
今日は熊本県でとれたれんこんを使ったサラダをしました。熊本県は全国的にれんこんの生産量が多い地域です。また、郷土料理に辛子れんこんという料理もあり、昔から食べられてきた野菜のひとつです。れんこんは、ほかの野菜のように畑で育つのではなく、水田や泥地で育ちます。泥の中に入って栽培も収穫もするので難しい作業です。しかし、れんこんは、口内炎や肌荒れに効果的なビタミンや食物繊維も多く、甘みがあって人気の野菜です。郷土で育った野菜、できるだけ食べられるといいですね。
今日は、熊本県で育った小松菜を使って中華あえをしました。小松菜には、カロテンという栄養が多く入っており、カロテンは、体の中でビタミンAという栄養に変わります。ビタミンAには、皮膚を丈夫にしたり、のどや鼻の粘膜を強くする働きがあるので、病気の予防に役立つ食品です。これから寒くなってくると、皮膚がかさかさしたり、のどや鼻の粘膜が乾燥する人も増える季節になります。これから旬を迎える小松菜は、夏の小松菜に比べて栄養が多く含まれ、寒さに耐えるために甘みも出てきます。和えものを食べて、病気にかかりにくい強い体を作りたいですね。
今日はふるさとくまさんデーです。
今日は、太刀魚ねぎソースをしました。熊本県で獲れた太刀魚に衣をつけて油で揚げています。熊本県は、阿蘇等の山もありますが、天草や芦北など、海にも面しています。芦北では、伝統的な漁法であるうたせ網漁が、幕末頃から行われています。うたせ網漁は、海底におろした底引き網を海風にまかせて帆船で引いていきます。自然の力に任せた環境に優しい漁で、車エビやカニなどが獲れます。このとき、船の上から釣り糸を垂らして、太刀魚を釣ることもできます。太刀魚は、くせのない味で人気の魚です。体を作るもととなるたんぱく質が多く、今日は太刀魚を揚げて、ごはんに合うねぎソースをかけています。ごはんと一緒に食べましょう。
今日は、手作りふりかけをしました。手作りふりかけには、ちりめんじゃこ・かつお節・ごま・青のりが入っています。これらの食品は、カルシウムが豊富ですが、うま味のもととなるアミノ酸も多いので、成長期の皆さんにぴったりのふりかけです。ごはんと一緒に食べることで、栄養のバランスがよくなります。11月は新米の季節です。給食のごはんのお米は、すべて御船町で収穫されたお米を使っています。地域の方が育てたごはんを残さないように食べたいですね。
今日は、ポトフをしました。ポトフはフランス料理のひとつです。フランスでは家庭で作るおでんのような煮込み料理として親しまれています。季節の野菜をお肉と一緒に煮込んで食べるので、季節ごとに入れる野菜が異なります。給食では、熊本県でとれた野菜をたっぷりと使って作りました。大根や人参、白菜など、今が旬の野菜の味や栄養がスープに溶けているので、スープまで味わってくださいね。
肥後ぎょうざは、熊本県で収穫されたキャベツを使って作った餃子です。熊本県では、平野や山地など起伏のある地形のため、年間を通じて県内のさまざまな地域で収穫されています。春においしくなるキャベツと冬においしくなるキャベツでは、形ややわらかさが異なります。冬においしくなるキャベツは、かためですが甘みがあるため餃子などに向いているキャベツです。中華丼やサラダとバランスよく食べて、元気に過ごしてくださいね。
今日は、エッグサラダを食パンにはさんでサンドイッチにして食べましょう。パンは何から作られているか知っていますか?こたえは小麦粉です。給食のパンは熊本県産小麦粉が半分以上入った国産小麦粉100% で作られています。日本の小麦は、本来パンにすることが難しい品種でしたが、品種改良とパンを作る工場の方たちの努力で外国の小麦と変わらないパンを作ることができるようになりました。熊本県の農家やパン工場の方々が熊本県の子どもたちのために熊本県で育った小麦粉でパンを作りたいという思いの詰まったパンです。残さず食べましょう。
今日はひじきごはんをしました。ひじきは、海中からでている岩に生える海藻で、天然のひじきを熊本県で収穫することができます。ひじきの栄養は、ヨウ素やカルシウムなどのミネラル、食物繊維が豊富で、成長期の皆さんに必要な栄養が多く含まれています。今日は、御船町でとれた米と甘辛く味付けしたひじきを混ぜごはんにしました。おいしく食べて丈夫な体を作りたいですね。
・今日は、いい歯の日です。よくかんで食べてもらうために、手作り佃煮をしました。佃煮に入っているいりこは、熊本県でも水揚げされる小さなかたくちいわしを煮て干したもののことです。かたくちいわしとは、いわしの仲間で、体長10cm~15cm程度まで大きくなる魚です。今日の佃煮に入っているいりこは、3cm程度と小さいですね。食べやすいように、まだ大きくなっていないものを使っているので、骨や頭も丸ごと食べることができます。かたいなと感じる人もいるかもしれませんが、かたい食べ物を食べることは、歯やあごを鍛えることにつながります。よくかんで食べましょう。
・"今日は石川県の郷土料理をしました。石川県は、日本海に面する海や山に囲まれた地域です。今年に入ってすぐに地震があり、9月には豪雨災害がありました。
石川県で頑張っている方々を応援するためにも、石川県のことを知ってもらいたくて今日の料理をしました。めった汁は、石川県で食べられている汁物です。特徴は、豚肉やさつまいもをはじめ大根やごぼうなどの根菜を入れ、みそで味付けすることです。また、ニギスフライは、ニギスという魚をフライにしています。ニギスは、体長20cm程度のキスに似た魚です。このためニギスという名前がついています。キスよりも口が少し長いのが特徴で、日本海でも水揚げされ食べられています。ゆずは、石川県でも食べられている果物で、冬においしくなります。今日は、白菜と一緒に和えました。石川県で育った食べものを食べることは、石川県で暮らす人を応援することにもつながるので、機会があったら食べてみてくださいね。"
・今日は、ハヤシライスをしました。ハヤシライスには、トマトをたくさん使います。熊本県では、トマトの栽培が盛んで、全国1位の出荷量を誇ります。これは、熊本県の地形に山や海があり、暑い時期には涼しい山側で栽培し、寒い時期には温かい海側で栽培するなど、一年を通してトマトの栽培ができるためです。トマトを使って、ケチャップやトマトピューレ、ドライトマトなどの加工品も作られています。今日は、完熟したトマトをやわらかくした水煮やトマトケチャップなどを使って味に深みを出しています。ごはんと一緒に食べましょう。
・今日のチリコンカンは、メキシコとの国境にあるアメリカの料理で、チリパウダーやカイエンペッパーなどのスパイスとトマトで味付けをした豆入りのスパイシーな煮込み料理です。今日は、熊本県風にアレンジして、熊本県でとれた大豆を使っています。豆を苦手だと感じている人もいるかもしれませんが、豆料理は世界中にあります。これは、豆は荒れた土地でも育ちやすく、保存がきき、栄養が豊富であるため、昔 から栽培され食べられてきたからです。成長期の皆さんは、筋肉や内臓を作るために多くのたんぱく質が必要です。肉や牛乳ばかりでたんぱく質をとると、一緒に脂肪も多くとることにつながります。大豆などの豆類を組み合わせることで、脂肪のとりすぎを防ぎ、肉や牛乳にはあまり含まれない食物繊維を多くとることができます。コッペパンにはさんで食べましょう。
今月の給食目標は、「秋の味覚・地産地消について知ろう」です。熊本県は、農業が盛んで、秋になるとさまざまな野菜が収穫されます。地産地消とは、地域で育ち収穫されたものをその地域で使ったり食べたりすることです。つまり、熊本県で育った食品を使った料理を熊本県に住む私たちが食べるということです。地産地消には、多くの良い点があります。収穫されてからすぐに食べることができるので、新鮮で栄養が豊富であること。また、トラックなどで遠くまで運ぶ必要がないので、環境にも優しいこと。運送料も少ないため、安く手に入ること。などなど、詳しくは今月の食育だよりに載せています。今月の放送では、御船町をはじめ熊本県 産の食品を中心に紹介していきます。
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