水上学園日記
2月のスタート、前期選抜、そして数年後の未来…
いよいよ2月が始まりました。校内にはどこかぴりっとした緊張感と、春を待つ温かな期待が入り混じっています。
2月2日(月)、9年生の多くは公立高校の前期選抜に挑んでいます。9年生の教室では、今日が受検日ではない生徒が5人で肩を寄せ合うようにして勉強していました。
これまで積み重ねてきた努力を信じ、持てる力を出し切って、全員の第一志望合格を願っています。最後までがんばれ、9年生!
一方、校舎を回ると、5年生の教室では落ち着いた雰囲気の中で国語の授業が行われていました。
黒板には「あなたは、どう考える」という大きな問いが。友達と文章を読み合い、交流しながら、その内容や構成、言葉選びの良さを見つける学習です。子どもたちは一人一台の端末を自在に操り、自分の考えをまとめたり、友達の意見に真剣に目を通したりしていました。
思考を深める5年生の姿
今の5年生の学習内容を見ていると、情報の扱い方や自分の意見の表現の仕方が、非常に洗練されていることに驚かされます。
「内容」:どこが一番納得したか(主張・根拠・反論)
「構成」:はじめ、中、終わりの順序
「言葉」:納得した言葉、分かりやすかった言葉
これらの視点を持ちながら、ただ「おもしろかった」で終わらせず、論理的に分析しようとする姿勢。まさに、これからの時代に必要な「対話を通して納得解をつくる力」を養っている真っ最中です。
さらに驚かされたのは、子どもたちが一人一台の端末を、まるで身体の一部のように使いこなしている姿です。 自分の考えをまとめ、即座にクラスメートと共有する。かつての「自分と先生」だけの閉じた学びではなく、「クラス全員の思考をリアルタイムで参照する」という高度な学びが、当たり前の光景として展開されていました。
6年生の教室に見る「スピード感」
そのお隣、6年生の教室でも国語の授業が行われていました。 教材を読み進める中で「にわか雨」という言葉に出会った子どもたち。すると、指示を待つまでもなく、一斉にタブレット端末を叩き始めました。
かつて、言葉の意味を調べる手段といえば「国語辞典一択」でした。重い辞書をめくり、爪を立てて言葉を探した日々が懐かしく思い出されます。しかし今、子どもたちは数秒でその意味にたどり着き、付随する画像や関連語までをも同時に吸収しています。
時代の変遷と「辞書」の価値
辞書を引くという行為には、その前後の言葉が目に入ったり、手触りで言葉を探したりするという良さがありました。一方で、今のタブレット学習には、圧倒的な「スピード」と「情報の広がり」があります。
辞書を引く時間を、より深い「議論」や「表現」の時間へと充当する。情報の扱い方がこれほどまでに洗練されたのは、まさにこのスピード感があるからこそでしょう。
数年後の春を想像して
数年後、今の5年生や6年生が高校進学を目前にしたとき、世界はさらに変化していることだと思います。しかし、これほどまでに柔軟に道具を使いこなし、論理的に思考を深める彼らなら、どんな未来もたくましく切り拓いてくれるはずです。
9年生の背中を追いかけながら、下級生もまた、一日一日の学びを大切に積み重ねています。水上学園のすべての子どもたちの成長が、今から楽しみでなりません。
水上学園の子どもたちの成長を、これからも地域の皆様とともに見守っていきたいと思います。
寒波の先に待つ春を信じて
1月も最終登校日となりました。ここ最近、10日連続で最低気温が氷点下を記録するという、まさに厳しい寒波に包まれた1週間でした。吐く息の白さが冬の深さを物語っています。
学校内でも、この寒さと乾燥の影響か、インフルエンザや発熱でお休みする児童生徒が急増しています。学級によっては、登校している子がわずか3人という教室もあり、空席の目立つ光景に寂しさを感じざるを得ません。
中庭に見つけた「希望」の赤
そんな静かな校舎を歩いていると、中庭で小さな変化を見つけました。
厳しい寒風にさらされながらも、梅のつぼみがぷっくりと膨らみ、赤くほころび始めています。
「冬来たりなば春遠からじ」
どんなに冷え込みが厳しくても、自然界は着実に次の季節への準備を進めています。この寒さをじっと耐え忍んだ先にこそ、美しい花が咲く。その姿は、今、試練の中にいる子どもたちの姿とも重なって見えます。
9年生、いよいよ勝負の時
週明けからは、いよいよ2月が始まります。
最上級生である9年生(中学3年生)は、すでに私立高校などの入試がスタートしていますが、2月2日にはいよいよ公立高校の前期選抜が控えています。
学年閉鎖や欠席者が多い中、受験生本人もご家族も、例年以上に健康管理に気を揉む日々を過ごされていることとお察しいたします。今は何よりも、「体調を万全に整えること」が最大の準備です。
- 栄養のある食事
- 質の高い睡眠
- こまめな手洗い・換気
これまでの努力を信じ、心も体も温かくして、落ち着いて当日を迎えてほしいと願っています。
しばらくは厳しい冷え込みが続く予報です。
この週末、保護者の皆様も地域の方々も、どうか温かくしてお過ごしください。月曜日、また子どもたちの活気が学校に戻ってくるのを待っています。
水上村の恵みに感謝!給食週間で学ぶ「食」の大切さ
今週、水上学園では「給食週間」として、食への感謝を深めるさまざまな取り組みを行っています。学校給食の歴史や意義を理解し、命の源である食べ物、そしてそれらを支える方々に思いをはせる大切な一週間です 。
毎日いただく美味しい給食ですが、今週はさらにひと工夫。給食の時間に合わせて、食に関する動画配信を行っています 。これまでに「給食センターの1日」や「精米工場の様子」などを視聴し、私たちが口にする食事がどのように作られているのかを学んできました 。
本日29日は、「水上村の恵みに感謝しよう」というテーマで、地産地消にスポットを当てた動画を楽しみました 。教室のモニターには「人吉球磨地域の特産品クイズ」が映し出され、子どもたちは興味津々。
「熊本県内で生産量1位のものは?」という問いに、お茶、こめ、くりといった地元の自慢の産品が正解として並ぶと、教室からは驚きや納得の声が上がりました。
いつも何気なく食べている給食ですが、一皿の料理が完成するまでには、食材を育てる生産者の方々、衛生管理を徹底し朝早くから調理してくださる調理員さん、そして運搬に関わる方々など、本当に多くの人の手が関わっています 。
水上村の豊かな自然が育んだ食材、例えば今回の特別献立でも活用されたいちごやきくらげ、ジビエぎょうざなどを通して、郷土の良さを再発見する機会にもなりました 。
「いただきます」「ごちそうさま」という言葉に心を込め、好き嫌いせず残さず食べようと努力すること。それが、作ってくれた方々や、命を捧げてくれた食材への一番の恩返しになります 。
ご家庭でもぜひ、今日の給食や地元の特産品について話題にしてみてください。食を通じて、心も体も健やかに育ってほしいと願っています。
冬の寒さを吹き飛ばせ!体育館に響くシャトル音と子供たちの活気
今朝も氷点下まで気温が下がり、身を切るような寒さが続いています。水上村の冬らしい、凛とした空気の中での一日の始まりとなりました。
学校では、インフルエンザ等の流行で欠席していた児童生徒たちが、少しずつ元気な顔を見せてくれるようになりました。教室に賑やかさが戻りつつあるのは嬉しい限りですが、一方で、本日も数名が発熱のため早退するという状況です。
「治ったから安心」ではなく、手洗い、うがい、換気といった基本的な予防対策を、引き続き学校とご家庭で連携して進めていければと思います。
寒さを忘れる熱戦!5・6年生のバドミントン
そんなキンキンに冷え切った体育館を覗いてみると、そこには寒さを微塵も感じさせない熱気がありました。5・6年生によるバドミントンの授業です。
まずはウォーミングアップでしっかりと体をほぐし、体温を上げてからラケットを握ります。今日の課題は「シャトルをコントロールすること」。特に、相手のネット付近にそっとシャトルを落とすドロップショットのような動きに、子供たちは一生懸命チャレンジしていました。
「どう振ればあそこに落ちるかな?」
「力加減が難しい!」
そんな声を掛け合いながら、何度もシャトルを追いかける姿は、まさに「元気な水上っ子」そのものです。冷たい空気の中でも、シャトルがラケットに当たる「パンッ!」という乾いた良い音が、体育館の高い天井まで響き渡っていました。
「健康」は、楽しく学ぶための絶対条件
「明るく・楽しく・元気な水上学園」をつくるためには、何よりも児童生徒の健康が絶対条件です。
運動を通じて体力を高めることはもちろんですが、今の時期は、自分の体調の変化に気づいたり、進んで予防に努めたりといった「健康管理の力」を伸ばすことも重要な教育活動の一つだと考えています。
厳しい冬はまだ続きますが、寒さに負けない強い体と心、そしてお互いを思いやる健康意識を育んでいけるよう、これからも見守っていきます。ご家庭でも、温かい食事と十分な睡眠を心がけ、健やかな毎日をサポートしていただければ幸いです。
心を育む冬の贈り物:読み聞かせの豊かな時間
冬らしい凛とした冷え込みが続く今日この頃、水上学園の教室には温かく優しい空気が流れていました。本日も、村内外からお越しいただいたボランティアの皆様による「読み聞かせ」が行われました。
1・2年生向けには、この季節にぴったりの『かさじぞう』が披露されました。
雪の中に立つお地蔵様に、自分たちの売り物である傘を被せてあげるおじいさんの優しさ。そして、その真心に応えるお地蔵様たち。長く語り継がれてきた日本古来の物語ですが、ボランティアの方による「まんが日本昔ばなし」を彷彿とさせる味わい深い語り口に、子供たちは一気に物語の世界へと引き込まれていきました。
食い入るように紙芝居を見つめる子供たちの瞳は、雪の中に立つお地蔵様の寒さを案じ、そして最後に訪れる奇跡を自分のことのように喜んでいるようでした。
交流から生まれる「心の教育」
読み聞かせの魅力は、単に本を読んでもらうことだけではありません。物語が終わった後の、ほんの数分間の「交流」こそが、子供たちにとってかけがえのない時間となっています。
「おじいさん、優しかったね」
「雪の日は寒かっただろうね」
「次はどんなお話が聞きたい?」
ボランティアの方々と交わす何気ない言葉の一つひとつが、子供たちの情操を育み、地域の方との絆を深めています。デジタル化が進む現代だからこそ、こうした「人の声」で伝えられる物語や、対面での温かなやり取りは、子供たちの心に深く根を張る心の栄養となるはずです。
ボランティアの皆様に感謝
寒い中、子供たちのために足を運んでくださるボランティアの皆様、いつも本当にありがとうございます。皆様からいただいた温かな心の火を、大切に守っていきたいと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。