コミュニティスクール

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地域の先生に学ぶ~4年道徳科

12月8日(火)、4年生の道徳科のゲストティーチャーとして保護者をお招きして、お話を伺いました。

この日の教材は「世界の小学生」。

主題名は「ほかの国の文化と私の国の文化」。自分の国の文化と比べながら、他の国の人々や文化に関心を持ち、親しもうとする心情を育てることをねらいとしています。

自分たちの身の回りには、日本以外に多様な文化や生活があり、それぞれのよさや、日本のつながりがあることを知ることで、日本以外の国への関心や理解を深めてほしいという担任の願いがあります。

まず、教科書を通して、様々な国の似ているところや違うところ、いいなと思うところを探しました。

その後、外国のことに精通されている保護者に中国の小学生の様子や、中国のいいところをたくさん教えていただきました。

子供たちは、いろいろな質問をする中で、新しい発見もあり、充実した学習になりました。


 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

子供たちの感想です。

「今日の道徳はおもしろくて、外国のことを知れてよかったし、外国のいいところやうらやましいことがあって、とてもよかったです。また外国のことを知りたいです。そしてネットでいろいろ調べようと思います。」

「私は外国のことにあまりきょう味がもてなかったけど、今日教えてもらっていろいろなことにきょう味をもって気になる外国のこともっと知りたいなと思います。中国の朝にティータイムがあることもうらやましいなと思いました。学校におべんとうをもっていったり、(お昼に)家に帰ってごはんを食べることもいいなと思いました。」

中学年になると、自分たちの身の回りのことから、それ以外に視野を広げる学習が増えます。

様々な価値観に触れ、自分を高めることができます。

今の子供たちが大きくなる頃は、ますますグローバル化が進んでいることと思います。

自分の必要なことを身に付け、日本や他の国で社会に貢献できる人に成長してくれることを願います。

佐伊津町のために~消防団とサトウキビ

12月7日(月)、3年生が社会科の時間に消防団の格納庫を見学させていただきました。

当初中央消防署の見学を予定していたのですが、新型コロナウイルス感染症対策のため、計画段階では見学が難しいとのことで、学校で検討し、町の消防団の格納庫が学校近くにあったことから、推進員さんから見学を依頼していただきました。

当日は、天草市消防団本渡方面隊第8分団第3部格納庫(正式名称)を、天草市消防団本渡方面隊第8分団分団長の樫山さんと第3分団部長の原田さんにご説明いただきました。

消防団は、消防組織法に基づいて市町村が設置している公的な機関です。地域の有志の方で構成されています。団員の方は普段は別のお仕事をされながら、火災や災害への対応、火災の予防啓発などをされています。地域の安全と安心を守ってくださるリーダーさん達です。

子供たちは佐伊津コミセンの隣にあって、普段から見慣れている建物ではありますが、中に入ったことはなく、これまで佐伊津小学校からの見学は最近なかったとのことで、興味津々でした。

消防車を近くで見せていただいたり、格納庫にある様々な道具をみせていただきメモをたくさんとっていました。


 

 

 

 

 


 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

12月8日(火)には、中央消防署の見学に行きました。

消防署内でご検討いただき、短い時間で外での見学をさせていただけることになりました。

はしご車やポンプ車、拠点機能形成車(熊本では天草にしかないとのこと)など、たくさんの消防車を見せていただき、機能や働きについて教えていただきました。

防災ヘリコプターのご担当からもお話を伺うことができました。


 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

火災や災害から地域を守る消防団の方々、天草を守る中央消防署の方々、社会科の学習だけでなく、職業観や勤労観、そして社会のために自分の力を生かす人の生き方について学ぶよい機会となりました。小さい頃から人の生き方に触れることができる学習ができることは大変貴重なことです。

このあと3年生は消防団、消防署の学習のまとめを行っていきます。

 

12月7日(月)にはもう一学年、地域の方から学ぶ学習を行いました。

5年生の総合的な学習の時間「佐伊津の産業について調べよう~農業編」です。

天草市地域おこし隊の冨山さんから、佐伊津町のサトウキビ栽培から黒砂糖の製造についてお話を伺いました。


 

 

 

 

 

まず、自作のスライド資料でサトウキビ栽培のの歴史について教えていただきました。

200年前から天草とサトウキビ栽培は関わりがあり、明治時代、半農半漁の生活の中で2400トンもの生産量があったそうです。

明治20年頃から、質が良く値段も安い砂糖の輸入が始まったこと、漁業技術の発達により漁業で生計を立てられるようになったことから、サトウキビ栽培は少なくなっていったそうです。

それでも伝統は継承され、現在の佐伊津黒砂糖組合の方々を中心に栽培・加工を続けられているそうです。


 

 

 

 

 

歴史の話の後には、サトウキビ栽培や加工についてお話いただきました。

事前にサトウキビ畑を見学したり、サトウキビを試食したりしたことで、子供たちも大変興味深く話を聞いていました。

当初の予定は加工場に見学も予定されていたのですが、新型コロナウイルス感染症対策で見送りとなり残念です。

お話しくださった冨山さんは、千葉県のご出身です。天草と天草のサトウキビ栽培に、地域おこしの可能性を見いだされて、地域おこし協力隊をされています。

実際にご自分でサトウキビを栽培されたり、佐伊津黒砂糖組合のご協力で、黒砂糖づくりもされています。

3年生同様、農業についての学習ですが、働くことの意義や、自分の将来について信念を持って活動されている人の生き方を身近で学ばせていただきました。

工業、漁業、農業と現地学習を積み重ねてきた5年生。

学んだことを振り返り、未来を担う子供たちの視点から、佐伊津の産業についてまとめていきたいと思います。

ご協力いただきました地域の皆様、つないでいただいた推進員さん、ありがとうございました。

佐伊津の産業について考えよう4~水産業

11月26日(木)、5年生が総合的な学習の時間で、佐伊津町の水産業について学習するために、佐伊津漁港へサワラ漁の水揚げの見学と体験を行いました。

もともと9月に予定していた学習でしたが、その当時は不漁続きで魚がいないとうかがい、見学をあきらめていました。

11月に入り、サワラが捕れだしたという情報を推進員さんがキャッチされ、トントン拍子で見学の実現となりました。

漁港では、まずサワラの水揚げ作業を見学しました。水揚げされたサワラはキラキラしていてとてもきれいでした。漁師さんが一匹一匹を丁寧に優しく取り扱っておられるのが印象的でした。

その後、子供たちは漁協の建物の中で、サワラとキスの箱詰め作業と冷蔵庫への運搬を体験させていただきました。箱に並べられた魚にラップをかけ、その上にたっぷりと氷を詰めて、冷蔵庫へ運びました。

子供たちは初めての体験で戸惑いながらも、懸命に作業することができました。

子供たちの感想です。

「ぼくは、箱の中に氷を入れるのが楽しかったです。理由は、社会で魚の新鮮さを保つために箱に氷を入れるということを知って、それを実際体験でいたからです。まだ知りたいことがいっぱいあるので、もう少し水産業のことについて知りたいです。」

「氷を入れたり、ラップをしたり、運ぶ作業でした。家でしたことがあったけど、久しぶりにして楽しかったです。家ではあまり手伝いをしていなかったけれど、体験したときに「したかったのに・・・」と思ったので、家でたくさん手伝いをしたいと思いました。」

学校での学びを見学で学び直したり、体験をすることで家の手伝いに広げて考えたり、現地学習を通して、5年生は様々な職業に出会い、多様な生き方や価値観を学ぶことができていると感じます。

自分が体験したことは長く記憶に残ります。子供たちが将来どんな職業につくのかは分かりませんが、小学校で得た様々な出会いや体験、学習が進路選択を幅を広げていくことでしょう。

佐伊津町に様々な思いや信念を持って働く大人がいらっしゃることは、大きな財産です。

佐伊津漁協様、ご多用な中ご協力いただきありがとうございました。

今後も引き続き子供たちの成長につながる学習を工夫して行ってまいります。地域の皆様のご支援とご協力、そして情報提供をお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校の応援団2

12月3日(木)明瀨地区にお住まいの明瀨さんのご協力で、畑を整地していただきました。

ご自宅からトラクター等を持ってきていただき、堅くなった土を深く掘り返していただきました。

これまでは我々が鍬や小さな耕運機を使って耕していたのですが、なかなか良い土を作ったり、整地することができませんでした。

明瀨さんに耕していただくことで、あれだけ沈んでいた土が、掘り返されることでふんわりとした畑の土になり、その量も2倍に増えたように見えます。

今年は学校の落ち葉等でできた自家製の腐葉土も畑にまきましたので、立派な冬野菜ができるだろうと今から楽しみです。

ご多用な中に、子供たちのためにご尽力いただきありがとうございました。


 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

11月30日(月)、民生委員の益田さんよりキンセンカの苗を100本いただきました。

ちょうど学級園の植え替えをしておりましたので、大変ありがたかったです。

肉厚の立派な苗です。

しっかり育てて、花を咲かせ、長く学校を明るくしてくれるようにしたいと思います。


 

 

 

 

 

 

佐伊津の産業について考えよう3

11月24日(火)、5年生は総合的な学習の時間にババ商店さんの工場見学を行いました。

保護者の方お2人に引率のお手伝いをしていただき、工場に向かいました。

10月に事前学習でお世話になった社員の方を含め、たくさんの社員の方々が出迎えてくださいました。


 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

今回の見学にあたって、ババ商店さんでは小学生の見学を受け入れられるのが初めてとのことで、社内で打合せを何度もされたり、安全に見学ができるコースを作るために工場内を整理されたりされたそうです。


 

 

 

 

 

全体への説明があった後、工場見学コースとクレーン操作体験コースの2班に分かれて、見学がスタートしました。


 

 

 

 

 

工場見学では、加工の材料となる鉄板や鉄筋、鉄板をレーザーで切断するための大きな機械、大きな鉄パイプを曲げる機械、溶接の様子など、たくさんの現場を見ることができました。


 

 

 

 

 

クレーン操作体験では、機械の説明や加工品の重さを当てるクイズも行いました。クレーン操作はリモコンで行いますが、天井のレールを縦に横にさせると、なかなかの迫力がありました。


 

 

 

 

 

子供たちの質問の中から…

工場長さんに、仕事をしている中で大変なことと、よかったと思うことを教えていただきました。

大変なことは「納期を守ること」だそうです。これを続けていくこと自体が「信頼」につながるのだと感じました。

また、よかったことは、会社の入社して間もなく、初めてできた商品をお客様のところへ持っていったとき、「良いものを作ってくれてありがとう」と言われたことで、これを今も鮮明に覚えていらっしゃるそうです。

最後に社長さんのお話がありました。

「働くこととは、誰かの役に立つことでお金をもらうこと。鉄で天草の産業を盛り立てる会社として頑張っていきたい」

お二方の言葉はひょっとすると子供たちには難しい部分もあったかもしれませんが、自信とプライドを持って天草のために頑張っておられる姿、その想いは届いたのではないかと思います。

自分の住んでいる地域に世界とつながる工場があることを初めて知った子供たちはどんなことを考えたのでしょうか。

これからこの学びを学校生活や学習に生かせるよう、学びを深めていきたいと思います。

大変ご多用な中にご協力いただいたババ商店の皆様、紹介してくださった地域学校協働活動推進員さん、ありがとうございました。