校長のつぶやき
生きる
朝、泰山木の下を見ると、
見事なバラが咲いていました。
昨年、四月と、校務員さんにつつじの剪定をしていただいていたので、バラも刈り込まれていました。
今年は無理かな?と思っていましたが、今朝、見事な花を咲かせました。
駐車場を見ると、
あの大胆に強剪定された楠(くすのき)も、新しい枝を茂らせ葉っぱを広げています。
昨日、人権・同和教育研修会がありました。
その会の中で、私たち大人がよく使う
「若手は・・・」
という言葉に、支部の方が苦言を話されました。
「若手は・・・、という言葉はおかしかと思わん?」
「みんな若かったころがあったでしょ。若いけん、教えなんとたい」
「自分をここに置いといて、お話ししよっとでしょ!」
とおっしゃいました。
説明を聴き続けると、「若手は・・・」という言葉が持つ、相手と自分を切り離した感覚。ちょっと嫌な言い方をすれば、おれたちとは違うという差別心が潜んでいることを感じ取ることができるようになりました。
「さん・くんづけ」「分かった人?と聞く行為」など、当たり前の日常の中に、差別はこっそり潜んでいます。
また、何気ない言動の中に、無意識に差別心が出てしまっていることもあります。
差別は当たり前過ぎて、学ばないと気づけないものです。
だから、学校で人権学習を学び、子どもたちの心を育てていく必要があります。
興味のある方は、
【排除と差別のエスノメソドロジー: いま-ここの権力作用を解読する】
新曜出版 山田富秋・吉井裕明著
を読んでみてください。
※ちょっと難しいですが、「〈いまーここ〉で働く「権力作用」を暴く」を読むと、「差別されると、なぜ差別されたことが分かるのか」がよく理解できます!
最後に、ずっと黙って聴いていらしゃった支部長の
「私たちには、差別をなくすために、校長先生をはじめ先生方にはお願いするしかない」
とおしゃった言葉がとても心に響きました。
部落差別が現存する現実に目を背けないこと、そして私たちに何ができるのかが問われているんだと思います。
人権意識を高め、部落差別をはじめあらゆる差別を無くすために、6月4日から実施している第1次人権月間を充実させていきたいと思います。
ご家庭でのご協力もよろしくお願いします。
始業のチャイムがなりました。
子どもたちが、全力で教室に帰って行きます。
今日の学習が始まります!
熊本県教育情報システム
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