令和7年 8月
8月1日(金)
今日から8月に入りました。連日の猛暑、今後が心配です。今日は、頭の体操ということで、算数に関したおもしろ問題を出します。家族で楽しんでもらえれば幸いです。今後、数回に分けて出したいと思います。
①この問題は、私にとって思い出の問題です。今から約40数年前、大学を卒業し、最初に5年生44人を担任しました。その時、子どもたちに出した問題です。慶応幼稚舎(小学校)の入試問題から持ってきています。問題:ⒶとⒶ、ⒷとⒷ、ⒸとⒸを線で結(むす)んでください。ただし、線は交わったり、接したりすることはできません。また、円の中や長方形の外を通ることもできません。
②2年生や3年生のかけ算の時によく使う、とんちかけ算クイズです。
1.はっぱがちってるよ。何枚ちったのかな。
2. ごごになって、プールに行きました。何人で行ったのかな。
3. いろんな国をまわってきたよ。いくつの国をまわって来たのかな。
4. かいすいよくに行って、黒くなって帰って来たよ。何人だったかな。
5. 100歳になるおばあさんの顔にある、しわは何本かな。
➂単位の学習をする時に使っています。
問題:学校から10mはなれて家が建っています。誰の家でしょうか。
④6年生の線対称の時に使う問題です。
この絵は、ある決まりに従って書いてあります。5番目の絵を想像して描いてみましょう。
⑤どんな大きさでもいいので、大小2つのコップを用意してください。問題:ある酒屋では、大きな酒だるからマスで酒の量をはかって売っていました。ただ、マスは9㍑と5㍑がはかれるマスが1つずつしかありません。ある日客がやってきて、「酒を6㍑売ってくれ。」といいました。酒屋の主人は、どのようにして6㍑はかったでしょう。(ただし、酒は酒たるにもどすことができます。)
解答
①
② 1.はっぱ64まい 2.ごご25人 3.くに18か国 4.くろく54人 5.しわ32本
➂ 10mは㎝になおすと1000㎝になります。つまりセンセンチ=せんせんち=先生家です。
④ 数字の1、2、3、4を線対称として描いています。よって「5」を線対称の形にすると下記のようになります。
⑤
5㍑マスに酒を満たし、それを9㍑マスにうつします。次ぎにもう一度5㍑マスに酒を満たし、それを9㍑マスがいっぱいになるまでそそぎます。このとき、9㍑マスにはすでに5㍑の酒が入っているので、4㍑しかそそぐことができません。したがって、5㍑マスには酒が1㍑残ります。いっぱいになった9㍑マスの酒を全部酒だるに戻します。すると、5㍑マスに1㍑の酒が入っている状態になります。からになった9㍑マスへ、5㍑マスに残っていた1㍑の酒をうつしかえます。5㍑マスに酒をみたし、それを9㍑マスにうつしかえます。すると、9㍑マスに酒が6㍑入った状態ができあがります。
いかがだったでしょうか。今後まだまだ続きがありますよ!
8月4日(月)
【午前6時40分頃から雨が降り出しましたね。植物にとっては恵みの雨だったのではないでしょうか。また、小さな生き物にとっても恵みの雨だったと思います。午前8時頃の運動場の様子です。】
【算数おもしろ問題】
① 1から100まで全部足したらいくつになるでしょうか。
② 同じ長さの線香が2本あります。1時間でちょうど1本燃え尽きます。これを使って、45分間を計りましょう。
③ 次の問題は、子どもたちの概念を壊したいと思って出しています。問題:9つの黒い点を、直線で、一筆書きで全ての●通ってください。ただし、3回しか角度をかえることはできません。つまり4本の直線で全ての●を通ります。(ヒント:わくからはみ出しましょう。)
④ 1、1、2、3、5、8、13、21、□、55、89、・・・」という決まりを持った数字が並んでいます。決まりをみつけ□に入る数字を考えてみましょう。
⑤0から9までの整数から4つの数を選び、文字におきかえて式をつくりました。A、B、C、Dにあてはまる数を求めましょう。
(ヒント:最初十の位に着目して考えてみてください。)
解答
①ドイツの数学者ガウス氏は、7歳の時、算数の授業中教師から「1から100までの数字をすべて足すといくつになるか。」という問題を出されました。ガウス少年は数秒で「5050」と答えたそうです。考え方は1と100で101、2と99で101、・・・50と51で101。つまり101のかたまりが50個、101×50=5050と考えたそうです。別な説では1+2+3+・・・+98+99+100の下に100+99+98+・・・3+2+1と書いて上下を足すと、101が全部で100個なので10100。その半分だから10100÷2=5050と考えたという説もあります。7歳のガウス少年すごいですね。
② A、B、C同時に火をつけます。AーBが燃え尽きた時が30分です。その時、Dに火をつけます。Dに火をつけてC-Dがもえつきた時間は15分です。よって最初からは45分になります。
③
④ この数の並びを、フィボナッチ数列といいます。イタリアの数学者フィボナッチにちなんで名付けられた数列です。前の2つの数字を足すと、次の数字がわかります。□=13+21=34になります。フィボナッチ数列は、様々なところで活用されています。例えば長方形の面積だったり、黄金比だったりします。詳しくは個々で調べてみてください。
⑤十の位に注目しましょう。C+D=Cなので、D=0または、一の位から1繰り上がるとき、D=9になります。D=0のとき、一の位の等式が成り立ちません。したがって、D=9ということがわかります。次に、千の位と一の位に注目すると、千の位A+B=9または、百の位から1繰り上が;;るときA+B=8になります。一のくらいから、9+A=Bこれは、AはBより1大きいことを意味しています。これより、A=5、B=4が決まります。あてはめていくと、C=0になります。答えA=5 B=4 C=0 D=9になります。
夏休み期間中、ホームページに掲載する出来事が少ないです。そこで第1弾として「60年前の小学校生活」、第2弾として「算数おもしろ問題」を掲載しました。今日は第3弾として、教員歴40数年間で、ごく一部ですが、心に残っている本の紹介や講演会・研修会等で得た情報を紹介したいと思います。特に「教育に関すること」「子育てに関すること」「人としての方向性を示してくれる言葉に関すること」などを紹介します。ただ、本などは著作権の問題があるので、本の一部を抜粋して紹介することなどは控えさせていただきます。個々で調べてもらったら嬉しいです。
【1回目 子どもが育つ魔法の言葉】
「子どもが育つ魔法の言葉」作:ドロシー・ロー・ノルトを紹介します。ノルトさんは1924年アメリカで生まれ、40年以上にわたって、家庭教育や子育てコンサルタントをされた方です。2005年に永眠されました。子どもにどんな声かけをすればよいかなど、具体的な言葉でアドバイスをされています。私もいつもこの言葉を胸の中に置いています。検索等をしていただけると幸いです。
8月5日(火)
【夏休み期間中でも、運動場や体育館等の安全点検をおこなっています。】
【本格的に貯水タンクの設置作業が始まりました。】
【棚の上や高いところなど、日頃できない所の掃除をしています。】
【中庭の汚れを、高圧洗浄機を使ってきれいにしています。】
【算数おもしろ問題】
①2+4=24 この式に線1本入れて正しい答えにしましょう。
②電卓を用意してください。
123+369+987+741=を入力すると2220になります。次に147+789+963+321=を入力してみてください。規則性を見つけ、他にも、2220になる場合を見つけると楽しいですよ。
③途中の式を考えながら、式のきまりをみつけ、( )の中の数をみつけましょう。
0×9+1 = 1
1×9+2 = 11
12×9+3 = 111
123×9+4 = 1111
1234×9+5 = 11111
12345×9+6 = 111111
( ) = 1111111
1234567×9+8=( )
④3段に並んだ9個の数字1から9までの数字を1個ずつ、下の図のように並べます。すると、上段の192を2倍した384が中段に現れ、下段に576が現れます。同じ方法で、上段の左端に3を入れたときの並べ方を作ってください。
⑤1から6までの数字を1つずつ使って、下の式を完成させましょう。
▢▢✖▢=▢▢▢
解答
①この問題も、子どもたちの概念を壊したいですね。線と言ったら、直線でも曲線でも線は線ですね。よって0を入れて、20+4=24にします。
②例えば159+963+357+741=2220などがあります。
③123456×9+7)
(11111111)
④
⑤54✖3=162
【2回目 ブロークンウインドウ理論】今回は「ブロークンウインドウ理論」を紹介します。日本名「割れ窓理論」といいます。1台の車はきれいなまま、何もしないで放置しておきます。もう一台の車は、窓ガラスを割って放置しておきます。そうすると、窓ガラスを割って放置して置いた車の方は、すぐにタイヤ、ラジエター、バッテリーなどがとられたそうです。24時間でほとんど金目のものはなくなったということです。それに対し、きれいにしておいた車は、1週間以上誰も手をつけなかったそうです。この実験はアメリカで行われました。この理論を「ブロークンウィンドウ理論」といいます。以前ニューヨークの地下鉄は落書きがいっぱい書いてあったそうです。しかし、この理論をもとに、徹底的に落書きを消した結果、犯罪が激減(げきげん)したとのことです。ただ、この考え方も賛否両論あり、全てが正しいということではありません。学校環境におきかえてみましょう。教室がきれいに整理整頓されている場合、そのクラスの支持的風土が高まります。学習に関しても考えが深くなっていきます。40数年前、教師になった頃、年配の先生方から、「子どもたちが帰ったら、いつも教室は掃除をしとかなんばい。」と言われていたことを思い出します。整理整頓された環境は、子どもを大きく育てると考えています。
8月6日(水)
【昨日は、群馬県伊勢崎市で、日本最高気温41.8度が記録されました。熊本も最近は時々雨が降り、過ごしやすい時もありますが、まだまだ暑いです。体調に十分気をつけお過ごしください。】
【今日は8月6日です。今から80年前、昭和20年8月6日、午前8時15分広島市にB-29戦略爆撃機「エノラ・ゲイ」により、原子爆弾「リトルボーイ」が投下されました。被ばくから4か月以内に亡くなられた方々は、約9万~16万6000人と言われています。私が小学生の頃は、夏休み期間中、8月6日か8月9日に「平和登校日」が設けてありました。その日は学校に行き、平和について学習していました。戦後80年経ちます。「平和」について、もう一度考えてみるいい機会ですね。】
【本日は、御船町全員研修会が、御船中学校でおこなわれました。映像は本日の職員朝会の様子です。】
【算数おもしろ問題】
①正方形の面積の求め方は1辺×1辺です。下記の2つの正方形BCDEと正方形AEFGをあわせた面積を求めましょう。わかっているのはABの長さ3㎝、DFの長さ15㎝だけです。EFの長さを▢と考えて問題にチャレンジしてみたらいいですね。
②1から9まで書いてあるカードが1枚ずつあります。これをAくん、Bくん、Cくんの3人に、3枚ずつ配ったところ、3人とも、カードをたした合計の大きさが同じになりました。Aくんは1、Bくんは2と4を持っていました。Cくんのカード3枚を答えてください。
③クイズです。昔の長さの単位で1里(り)は約4㎞です。36㎞ある野菜は何でしょうか。
④長さ30㎝のひもを切って、A、B、Cの3本に分けると、AはBより5㎝長く、BはCより2㎝長くなりました。A、B、Cそれぞれの長さは何㎝でしょうか。
⑤太郎くんは、野球用品でバットを1本とボールを1個買いました。ねだんは2つ合わせて11000円で、バットのねだんはボールのねだんより10000円高かったそうです。ボールのねだんはいくらだったでしょうか。(ヒント:ボールのねだんは1000円ではありませんよ。図をかいて考えるといいですね。)
解答
①最初ABの長さ3㎝に目をつけます。ABの長さは大きな正方形と小さな正方形の1辺の長さは▢―3で表すことができます。EF=▢、DE=▢―3、DFが15㎝なので▢+▢―3=15。▢+▢=15+3=18。▢=9㎝ということがわかります。そこで小さい方の正方形の1辺は9-3=6㎝。よって、6×6+9×9=36+81=117。答え117㎠という結果を導きだすことができます。
②1から9までを全てたすと45になります。45を3人で分けると1人は15になります。Bくんは2と4を持っているので、残りは9です。Aくんは9が使えないので、1+▢+〇=15。▢と〇には6と8が入ります。あまった3と5と7がCくんの持っていたカードになります。
③36㎞=9里。よって「きゅうり」でした。
④AとBのひもを、Cのひもと同じ長さにします。そうするとAのひもはCのひもより2㎝+5㎝=7㎝長いです。BのひもはCのひもより2㎝長いです。だから、Cのひもより合計7㎝+2㎝=9㎝長くなっています。よって30㎝―9㎝=21㎝。21㎝÷3=7㎝。Cのひもが7㎝とわかったので、Bのひもは、7㎝+2㎝=9㎝。Aのひもは7㎝+7㎝=14㎝になります。
⑤
ボールが500円です。ちなみにバットは10500円です。
【3回目 ゆっくり力】10数年前「ゆっくり力ですべてがうまくいく」という本を読みました。著者は斎藤茂太(さいとうしげた)さんです。斎藤茂吉さんの長男さんです。精神科医・医学博士です。全部で82の文章から成り立っていました。教師としての立場、親としての立場、一人間としての立場、様々な立場から読ませて頂きました。共感するところが多数ありました。この本の中では、人もお酒もゆっくり熟成する、子どもは一夜では育たないこと等が書かれてありました。「ゆっくり力ですべてうまくいく」子育てに何かヒントを与えてくれると思います。
8月7日(木)
【今日は「立秋」です。暦の上では秋の始まりですね。また、夏休みがちょうど半分がすぎました。いかがお過ごしでしょうか。最近の雨で、少し過ごしやすくなったかなあと感じていますが、まだまだ暑さが続くと思います。体調に気をつけてお過ごしください。】
【学校で飼育しているメダカも気持ちよさそうに泳いでいます。】
【算数おもしろ問題】
①1~9までの数字を1回ずつ使って、たし算の筆算を完成させ、?に入る数字を求めましょう。
②車が止まっている駐車場の番号を、規則性を見つけて▢の中の番号を考えてみましょう。
➂八百屋さんに行くと、かぼちゃ、きゅうり、トマトを下のように売っていました。どれも、ざる1つ分が720円です。かぼちゃ、きゅうり、トマトそれぞれ1個のねだんを考えましょう。ただし、ざるのねだんは考えないものとします。(置きかえて考えるといいかもしれませんね。)
④もう1問置きかえて考える問題をだします。ある日のことです。昼の時間は、夜の時間より1時間長かったです。昼と夜の時間はそれぞれ何時間だったでしょうか。(昼の時間を〇、夜の時間を▢とおいて考えるといいかもしれませんね。)
⑤つるかめ算という問題をだします。どういうものかというと、もしもの場合を考えて、答えを導き出すものです。問題です。つるは足が2本、かめは足が4本です。つるとかめが合わせて16ぴきいます。その足の数の和は50本です。つるとかめはそれぞれ何匹いますか。
解答
①
?=8でした。
②逆から見るといいですね。91→90→89→88になります。
➂「置きかえてみる」というところがポイントになります。かぼちゃを●、きゅうりを▲、トマトを○で表すと、
①・・・・・● ▲▲▲ ○○○=720円
②・・・・・● ○○○○=720円
③・・・・・●● ▲▲▲▲▲▲ =720円
①と②から○=▲▲▲
③の▲▲▲▲▲▲を○で表すと、
▲▲▲▲▲▲=○○
つまり、③は●●○○=720円
これと②と③から●=○○
②をすべて○で表すと、
○○○○○○=720円
○=720÷6=120円
●=○○=120×2=240円
○=▲▲▲より、▲=120÷3=40円
答え かぼちゃ・・・240円 きゅうり・・・40円
トマト・・・120円
④昼の時間を〇、夜の時間を▢と置きかえてみます。わかっていることは、〇+▢=24。〇=▢+1です。そこで、〇+▢=24に〇=▢+1に置きかえると、▢+1+▢=24。▢+▢=23。よって▢=11.5。〇=12.5。つまり、昼の長さは12時間30分。夜の長さは11時間30分です。
⑤例えば、全部がつるだったらと仮定します。足の数は2本×16ぴき=32本です。実際、足の数は50本なので、50―32=18本多くならなければなりません。かめはつるより2本足が多いです。よって18÷2=9。かめは9ひき、つるは7羽になります。
【4回目 ハインリッヒの法則(1:29:300の法則)】
「ハインリッヒの法則」や「ヒヤリ・ハット」ということばをご存じですか。「ハインリッヒの法則」とは、1件の重大事故の裏には29件の軽微(けいび)な事故と300件のけがにいたらない事故(ヒヤリとしたりハットしたりすること)があるということです。別な言い方では「1:29:300の法則」とも呼ばれています。本校では、子どもたちが安全に、安心して過ごせるよう、毎月第1週目は、校内安全点検を実施しています。校内安全点検は、複数の職員で、運動場の遊具の点検をしたり、教室や廊下に危険物がないか、チェックをしたりしています。危険物があれば、すぐ取り除いたりします。また、子どもがけがをした場合は、現場に行き、状況を把握(はあく)し、どのようにしてけがが起きたか、全職員に知らせます。その後各担任から事故が再度起きないよう指導が行われます。児童にけがはなかったがヒヤリとしたとき、ハットしたときも、職員間で情報の共有化を図ります。「ハインリッヒの法則」に基づいて考えると、重大事故を防ぐには、軽微な事故やヒヤリとしたこと、ハットしたことの対策(たいさく)を行うことが有効だと言われています。学校もこの法則に従(したが)い、ヒヤリとした事例やハットした事例を出し合い、子どもたちに事故が起きないよう、日々対策をこうじています。学校は安全・安心が第一ですね!
8月8日(金)
【本日も多くの職員が出張に出かけています。午前9時から30分間電気工事のため、停電になりました。その間、校舎内外の清掃活動をしました。】
【明日は8月9日です。昭和20年8月9日、午前11時2分、原子爆弾「ファットマン」が長崎市上空に投下されました。一瞬のうちに多くの方々が亡くなられ、多くの方々が今なお後遺症に苦しんでいらっしゃいます。今年は戦後80年です。平和の大切さ、戦争の悲惨さを一人一人がじっくり考えるいい機会だと思います。】
【昨日の雷すごかったですね。本校には私(昭和32年生まれ)と同年代の職員が、私を含めて3人います。職員室で昼ご飯を食べている時です。私が小さい頃、雷が鳴ったら、蚊帳(かや)を張り、その中に逃げていた話をしました。2人の先生方にも共感してもらいました。その後、熊延鉄道の話。また、熊本市内では、現在市電は田崎~健軍間・上熊本~健軍間の2つの路線ですが、私たちが小さい頃には、川尻線や子飼線に乗った話などもしました。最後には、どこどこに映画館があった話やどこどこにボーリング場があった話などで盛り上がりました。】
【算数おもしろ問題】
① おこづかいの問題です。あなたが1か月にもらうおこづかいを決めるならば、どちらのおこづかいのもらい方を選びますか。
A:毎月、1日(ついたち)に1万円もらうもらい方。
B:1日に1円もらう。2日には2倍の2円。3日には2円の2倍の4円。4日には4円の2倍の8円というように、毎日、前日の2倍のおこづかいをもらうもらい方。ただし、月の半分の15日で終わりにします。AとBどちらのもらい方を選びますか。筆算や電卓等で計算してみてください。
解答
①1日目1円→2日目2円→3日目4円→4日目8円→5日目16円→・・・→15日目16384円になります。15日間の合計金額は32767円です。あなたはどちらを選びましたか。
② 三角形の面積を求める問題です。三角形の面積は底辺×高さ÷2で求めることができます。そこで、下記の2つの三角形の黒い部分を合わせた面積を求めてみましょう。これは等積変形といって、面積を変えずに形を変えて考える問題です。
②解答
Eを通り、辺ADに平行な直線をひきます。その直線上に点Fをとります。△AEDと△AFDは底辺が同じで、高さも等しいので面積が同じになります。同様に△BEC=△BFCになります。△AFHは長方形AGFHの半分の面積です。同様にして、△AFD+△BFCの面積は長方形ABCDの面積の半分になります。よって、△AED+△BEC面積は15×10÷2=75 答え75㎠になります。
➂ クイズです。100―1=何色でしょうか。(ヒント:漢字)
④ 下のかけ算九九表にある数字を全てたしたらいくつになるでしょうか。規則性を見つけ、計算で求めてみましょう。
⑤円に直線を3本ひいて、いくつかに分けます。下の図のように、6つに分ける分け方があります。他に、4つ・5つ・7つに分ける分け方を考えてみましょう。
⑥ 読解力を高める問題です。頭の中で考えることもいいですが、順番に整理すると、考えやすくなりますよ。問題:一郎さん、花子さん、太郎さんがそれぞれ色紙を持っています。一郎さんは80枚、花子さんは一郎さんより5枚多く、太郎さんは花子さんより7枚少なく持っています。3人の枚数を同じにするためには、花子さんから一郎さんと太郎さんへそれぞれ何枚わたせばよいでしょうか。
⑦論理的に考えていく問題です。Aさん、Bさん、Cさん、Dさんはどこの国の人でしょうか。下記の文を読んで考えてみましょう。
① 4人は、日本人、アメリカ人、イギリス人、フランス人です。
② Aさんは、アメリカ人ではありません。
③ Bさんは、フランス人ではありません。
④ Aさん、Dさんは、アメリカ人か日本人です。
解答
➂100ー1=百ー一=白 白色でした。
④1の段は1+2+・・・+8+9=45になります。2の段は45×2=90、3の段は45×3=135、・・・、9の段は45×9=405です。すべてをたすと45×(1+2+・・・+8+9)=45×45=2025になります。
⑤
⑥まず、3人の持っている枚数を考えてみます。
一郎さん80枚、花子さん85枚、太郎さん78枚になります。次に3人の枚数を同じにするので、(80+85+78)÷3=243÷3=81。3人が81枚になればよいので、花子さんから一郎さんへ1枚。花子さんから太郎さんへ3枚わたせば、3人の枚数が一緒になります。
⑦ ②と④から、Aさんは日本人であることがわかります。その結果、Dさんがアメリカ人ということも分かります。残るはBさんとCさんです。イギリス人かフランス人になりますが、➂からBさんはイギリス人、残ったCさんがフランス人というのが分かります。
【5回目 愛、深き淵より】40数年前はパソコンもなければ、インターネット通信などもありません。情報は紙媒体が主流です。教員になってすぐ、国語、算数、理科、社会、・・・道徳、学級活動、児童会、クラブ活動・・・などをまとめてあった本がありました。当時数十万円したと思いますが購入しました。また、1年1組せんせいあのね(鹿島和夫先生)や兔の目(灰谷健次郎先生)、また甲佐町出身の丘修三先生の「ぼくのお姉さん」などもよく読んでいました。そんな中、友人から星野富弘さんの「愛、深き淵より」を教えてもらいました。星野さんが、1970年群馬県の中学校で体育教師になられたばかりの頃です。放課後のクラブ活動で、器械体操の指導中、頸髄(けいずい)を損傷し、手足の自由が失われました。その後、口に筆をくわえ、詩画集をだされた人物です。とにかく衝撃を受けたことを覚えています。入院されている星野さんは、お母さんと大げんかをされていました。その時、1ぴきのハエが星野さんの顔の上をぶんぶん飛んでいます。大げんかをしていたにもかかわらず、お母さんは、手でそっとハエを払ってくれました。感動する文や言葉、絵がたくさんあります。星野さんが熊本県立美術館に来られた時、会いに行ったことを覚えています。詩画集「風の旅」や「かぎりなくやさしい花々」の本も購入しました。令和6年4月28日、星野富弘さんが永眠されました。
【6回目 ピグマリオン効果とゴーレム効果】
保護者の皆様、「ピグマリオン効果」という言葉を聞かれたことはありますか。ピグマリオン効果とは、教育心理学の用語で、他者から期待されると成績が向上する現象(げんしょう)をいいます。「頑張っているね。」「すごく伸びてきているよ。」「さすがだね。」「すごいね。」「さらにあなたはよくなるよ。」など多くの肯定的な言葉をかけることにより、子どもたちは、さらにがんばろうとする力が倍加します。
しかし、ここで教員は注意しなければいけないことがあります。一人の児童ばかりに声かけをして、不公平を生まないようにすることです。クラス全員の児童に、それぞれのよいところ、がんばっているところなど声かけをし、伸ばしていくことが大切です。家庭でも子どもたちのよさにしっかり声をかけてもらうと嬉しいです。
逆に、期待されないことで、成績が低下する現象を「ゴーレム効果」といいます。ゴーレム効果にならないように、子どもたちのよさやがんばりを多いに褒(ほ)めていきたいですね。家庭でも子どもたちをたくさん褒めてください。褒めることがないと言われるご家庭は、褒める場や機会をつくって、子どもたちを褒めてください。ご協力よろしくお願いします。
8月12日(火)
よく雨が降りましたね。大丈夫だったでしょうか。今日は8月12日です。1985年(昭和60年)8月12日、日航ジャンボ機墜落事故が起きました。亡くなられた方は520名でした。今日で丸40年が経過します。当時、私は教員をしていました。テレビのニュース番組をみて、心がとても痛みました。また、飛行機の制御ができず、左右にぶれることを「ダッチロール」という言葉もこの時、はじめて知りました。40年の歳月が過ぎましたが、昨日のように思い出します。ご冥福をお祈りいたします。
【算数おもしろ問題】今日の問題も算数オリンピックから引用しています。
①下の表は、ある法則にしたがって数字が並んでいます。ア、イ、ウに入る数字を考えましょう。
②答えが10になる2つの式があります。下の記号を使って、それぞれ正しい式にしましょう。(式の計算では、( )の中を最初にします。次に✖、÷、最後に+、-になります。原則計算は左からおこないます。)
解答
①
②
➂等積変形の問題です。下記の図のように1辺の長さが10cmの正三角形と直径が10㎝の半円が重なっています。このとき、黒い部分の面積①、②、③を合わせた面積を求めましょう。ただし、円周率は3.14とします。また、答えは小数第2位を四捨五入して、小数第1位まで求めましょう。
解答➂
まず、半円の中心をOとして、1辺の長さが5㎝の4つの合同(ぴったり重なる)な三角形に分けます。次に③の部分を④に移動させます。三角形ABEの面積になります。三角形ABEの面積と三角形BCOの面積は等しいので、求めたい面積は半径5㎝、中心角60度の扇形の面積を求めればよいです。よって、5×5×3.14×6分の1=13.08・・・
答え 約13.1㎠
④下記のような3つの正方形があります。真ん中の正方形の1辺は何㎝でしょうか。
⑤1~9の数字を1つずつ入れて、縦、横、斜め3つの数字の和が同じになるようにしましょう。
解答
④答えの出し方はいろいろあります。その1例です。
中くらいの正方形の1辺の長さをA、1番大きい正方形の1辺の長さをB、1番小さい正方形の1辺の長さをCとおきます。A+B+C=56、A=Bー5、C=Bー14に置きかえることができます。そこで、A+B+C=B-5+B+B-14=56。3Bー19=56。3B=75。よってB=15
答え15㎝
⑤
【7回目 イチロー氏の言葉より】
一日一日の積み重ねが みたことのない 世界へつれていってくれる
今日は、日本プロ野球、アメリカ大リーグで活躍された鈴木一郎氏の話をさせていただきます。
最初、私が感銘を受けた言葉は、野球の理論のことです。通常ボールをいかにうまくバットに当てるかを考えます。当時イチロー氏が言った言葉は「2ストライクまで追い込まれたら別だが、それまでは、打ちにいって、自分の考えと違ったボールがきたら、空振りする技術を身につけていると話されました。つまり、打ちにいって、ボテボテのゴロだったらアウトになる確率が高い、それよりも空振りする方が次につながると話されていました。発想の違いを感じました。
先日イチロー氏のアメリカ大リーグ殿堂入りのセレモニーが行われました。すべての人々に対して感謝の気持ちを話されていました。時にはジョークも交えた和やかなスピーチでした。すばらしかったですね。昨年殿堂入りのインタビューを受けられた時、子どもたちに次のようなメッセージを送られていました。
①大きな成果(せいか)をあげるには、いっきにそこへはいけない。地道に毎日をつみ重ねることが、大きな成果をあげる道である。
②人はだれでも才能(さいのう)を持っている。しかし、その才能を花開かせるのは、その人の毎日の努力である。
と話されていました。
5~6年前、現役を引退されたイチロー氏がテレビ出演をされていました。「教えてイチロー先生」というテレビ番組です。イチロー氏が子どもや大人相手に、質問を受け、それに答えていらっしゃいました。その中で、子どもから、こんな質問がありました。「宿題はなぜしなければいけないのですか。」という質問です。それに対しイチロー氏は「私も宿題はいやでした。しかし、大人になってから、いやなことをしなければならないことが沢山あります。その時の練習と思って取り組めばどうでしょうか。」と話されていました。なるほど、一つの考え方ですね。
次にこんな質問もありました。「出る杭は打たれるといいますが、どうすればよいでしょうか。」という質問です。イチロー氏は「出る杭は打たれますが、出すぎる杭は打たれません。」と話されました。この答えを聞いていた時、私は少し顔がほころびました。それは、20数年前から、私が言ってきたことと、イチロー氏が答えられたことが、一緒だったからです。10数年間ほぼ毎日、ホームページを更新(こうしん)しています。最初の方は、「そんなことは無駄(むだ)な事」などという声も聞きました。しかし、続けていくとそのような声が小さくなりました。出る杭は打たれます。しかし、出すぎた杭は打たれなくなります。継続は力です。でも、出すぎた時に気をつけなければならないことがあります。それは、謙虚(けんきょ)さが必要になります。出すぎることはいいことですが、同時に謙虚さも兼(か)ね備(そな)えなければいけませんね。
最後に、他人から嫌(きら)われるのは大好きだとも話されていました。一番いやなことは、興味(きょうみ)がないこと、無関心なことが一番つらいと話されました。心にしみる話でした。
【8回目 ひとつのことば 】
北原白秋先生は、1885年生誕、1942永眠されました。詩人でもあり童謡作家でもあり歌人でもあられました。お母様は熊本の南関町出身の方です。熊本にもゆかりのある方です。「あめあめふれふれ かあさんが」で知られる「あめふり」など聞かれたことがあるかもしれませんね。白秋先生の作品の中に「ひとつのことば」というものがあります。これは、いかにことばが大切で、いかにことばが人を傷つけるかなど、ことばの大切さが詩の中に凝縮しています。「ひとつのことば」目にしていただくと幸いです。
【9回目 マシュマロ実験】
アメリカのスタンフォード大学で1970年代に行われた実験です。4歳の子どもたち186人が実験に参加しました。机の上にはさらがあり、マシュマロが1このっています。実験者は「私はちょっと用がある。それはきみにあげるけど、私がもどってくるまで15分間、食べるのをがまんしていたら、マシュマロをもう1つあげる。私がいない間に食べたら、2つめはなしだよ」と言って部屋を出て行きました。最後までがまんして、2こめのマシュマロを手に入れた子どもは3分の1程度でした。
その後ついせき調査をし、マシュマロを食べなかったグループは、まわりから、より優秀と評価され、大学進学適性試験でも点数がよかったそうです。この傾向が、ずっと後の人生に継続していることがあきらかにされました。(生涯年収もよかったそうです。)
自分の衝動(しょうどう)や感情をコントロールし、目先の欲求(よっきゅう)をしんぼうする能力(のうりょく)は、人が社会で成功するうえで、重要であることを意味している実験です。がまんできることは、その人が将来よりよい人生をおくるのに重要なことを言っています。
すべて「がまん・がまん」ではありませんが、がまんする気持ちはその人を大きく成長させる行動ですね。
8月18日(月)
8月13日(水)から8月17日(日)まで学校閉庁でした。夏休み残り10日間になりました。生活リズム(特に寝る時間と起きる時間)を整えて、2学期の始まりに備えていきましょう。
【教科書(下)がきました。家庭科室に置いています。2学期始業式の日に配布します。】
【算数おもしろ問題】今日も算数オリンピックの問題から引用しています。
解答
長方形ABCDの面積は100㎠です。対角線ACと対角線DBを入れます。△OBCと△DBCは底辺が等しく、△DBCの高さは、△OBCの2倍です。よって△OBC=△DOC=100÷2÷2=25㎠。正十角形なので、25✖10=250。正十角形の面積は250㎠になります。
【算数おもしろ問題】算数オリンピックからの引用です。
台形ABCDの面積を求めましょう。辺BCは26㎝、辺ADは13㎝、辺ABは10㎝、辺ACは24㎝です。台形の面積=(上底+下底)✖高さ÷2で求めることができます。また三角形の面積=底辺✖高さ÷2ですね。用紙に写し取って考えてみましょう。
解答
点Aを通り、辺BCに垂直な線を引きます。これを▢cmとします。三角形ABCの面積=10✖24÷2=120㎠になります。底辺をBC高さを▢とした場合、26✖▢÷2=13✖▢=120。これより▢=120÷13になります。台形の公式にあてはめると(13+26)✖120÷13÷2=39✖120÷13÷2=3✖60=180。答え台形の面積は180㎠になります。
【算数おもしろ問題】灘中学校の入試問題から引用しています。
この問題は、筋道をたて、順序よく、理論的に解くことが大切になってきます。ちなみに、私はこのような問題が好きです。
下記の図のたて、よこ、ななめの3個の整数をかけた積は、みな等しくなっています。Bの数字は何でしょうか。ただし、0は使いません。用紙に問題を書き、考えてみてください。
解答
①と②から36✖B✖E=4✖B✖9から36✖B✖E=36✖B。よってE=1ということがわかります。③と②からA✖9✖12=4✖B✖9から108✖A=36✖B。よって3✖A=Bになります。④と⑤からA✖3A✖C=12✖1✖C。A✖3A=12。A✖A=4。A=2がわかります。B=3AよりB=3✖2=6 答えB=6になります。
【10回目 「償い」 】
職員研修の中には様々なものがあります。例えばパワハラやセクハラ、体罰やいじめ、不祥事防止等です。今日は10数年前受けた、飲酒運転防止研修会の話をします。ところで、さだまさしさんの歌すてきですね。グレープ時代の精霊流しをはじめ、案山子や防人の詩などたくさんいい歌があります。個人的には「風に立つライオン」が好きです。歌詞のストーリー性が好きです。飲酒運転防止研修会では、さだまさしさんが歌われている「償(つぐな)い」という歌詞をかみしめました。被害者になることも加害者になることも、多くの悲しみをうみます。飲酒運転は絶対にしてはだめなことです。さだまさしさんの「償い」を一度聞いてみてください。目の前にその状況が現れてくると思います。
【11回目 「七日間」】
私は現在67歳です。若い頃に比べると、膝や腰、血圧や心臓、目や耳など様々なところが衰えてきています。子どもたちのために、もっともっと動きたいのですが、なかなか思うように動けないのが現状です。今日紹介するのは、「七日間」という詩です。宮本英司氏の奥様容子様が書かれた詩です。容子様は2018年1月(享年70歳)がんで他界されました。その後、夫である英司氏が朝日新聞に投稿されたものです。この詩を読むと、喧嘩をしたり愚痴を言ったりしている時間はないな、一日一日を大切に過ごさなければならないなと思う日々です。「七日間」という詩を目にしてみてください。
【12回目 「やってみせ・・・」 】
やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ
私は、若い頃「体育と特別活動」の研究会に入っていました。特別活動は特に学級活動の研究です。いじめのない、いごごちのよいクラスにするには、どんな取組みがあるか、また、自分自身をもっと好きになるにはどんな手立てをすればよいか、などの研究を進めてきました。熊本市の研究会などにも参加していました。36~7年前作られた熊本市の「学級活動のてびき」の表紙に『やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ』と書かれていました。山本五十六(やまもといそろく)氏の言葉です。この言葉には続きもあります。『話し合い 耳を傾(かたむ)け 承認(しょうにん)し 任(まか)せてやらねば 人は育たず』さらに『やっている 姿(すがた)を感謝(かんしゃ)で見守って 信頼(しんらい)せねば 人は実(み)のらず』という言葉です。教師の指針につながりました。時々思い返して、自分自身に問いかけています。時として、子どもたちを「はやく はやく」とせきたてていることはなかったか、子どもたちを信頼し、任せていたか、自問自答の日々が今も続いています。
8月19日(火)
先日、自宅(高木在住)近くを散歩していました。その時鹿と目が合いました。3秒間ぐらいお互い見合っていました。その後鹿は逃げて行きました。最近は、鹿や猪が自宅近くにも増えてきました。畑に植えている農作物も被害を受けることが増してきました。動物や植物、また自然との共存と折り合いがとても大切になってきている時代だと感じています。
朝方は、いくぶん過ごしやすくなりましたね。日中はまだまだ残暑が厳しいです。職員も2学期に向けて様々な準備をしています。
【午後から、貯水槽タンクの工事がおこなわれました。】
【連日、中庭の清掃を中川先生にやってもらっています。】
【算数おもしろ問題】読解力の問題を出します。小学校中学年で解くやり方と小学校高学年で解くやり方の2つの方法を説明します。もちろんどちらの解き方をつかってもいいですよ。
問題:家族で魚つりに行きました。太郎さんは妹より7匹多く、弟より3匹多くつりました。3人がつった魚をあわせると20匹になりました。太郎さん、妹、弟はそれぞれ何匹つったでしょうか。
解答
解き方1:弟や妹がつった数が太郎さんと同じだとしたら、今より7+3=10匹ふえることになります。だから、20+10=30 30÷3=10 太郎さんは10匹つったことになります。よって、妹は10―7=3匹。弟は10―3=7匹になります。
解き方2:太郎さんがつった魚の数をA、妹がつった魚の数をB、弟がつった魚の数をCとおきます。B=Aー7。C=A―3。これをA+B+C=20にあてはめていくと、A+A―7+A―3=20。A+A+A=30。よってA=太郎さん=10匹。B=妹=3匹。C=弟=7匹と考えることができます。
【算数おもしろ問題】算数オリンピックから引用しています。
問題:1つの長方形を、面積の等しい4つの部分に分けました。?の部分の長さを求めましょう。
解答
大きな長方形の面積は9✖2✖4=72㎠です。たてが9㎝なので横は8㎝ということがわかります。求める?は8ー2=6㎝になります。いかがでしたか。単純に考えて単純に解くことも時には大切ですね。
【算数おもしろ問題】算数オリンピックからの引用です。
1~6までの数を1こずつ使い、下記の式を完成させましょう。
▢+▢+▢+▢=▢▢
解答
【算数おもしろ問題】算数オリンピックからの引用です。
問題:ピンクの部分は正方形です。長方形ABCDの周りの長さを求めましょう。
解答
様々な解答の仕方があります。1つの例を載せます。正方形の1辺の長さをa
とおきます。AB=a、BC=12-a+a+9-aと表すことができます。周りの長さはこの2倍ですので、(a+12-a+a+9-a)×2=21×2=42。答え42㎝となります。あくまでも1つの解き方です。
【13回目 教室はまちがうところだ】
今回は蒔田晋時(まきたしんじ)先生の「教室はまちがうところだ」を紹介します。蒔田先生は1925年静岡で生誕されました。小中学校の教師を50年間務められました。2008年永眠されました。
ことわざに「失敗は成功のもと」という言葉があります。御船小の子どもたちは真面目で、とても素直です。その反面、失敗や間違いをおそれる児童が多いように感じます。失敗や間違いのない人生や学問はありません。失敗や間違いから学ぶことがとても多いです。私がクラス担任をしたり、算数少人数担当をしたりしている時は、「教室はまちがうところだ」を広用紙に書いてよく掲示していました。保護者の皆様も小学生だったころ、「教室はまちがうところだ」を目にされた方もいらしゃるのではないでしょうか。子どもさんと一緒に、もう一度この詩を目にしてもらうと嬉しいです。
【14回目 どの子も子どもは星】
「どの子も子どもは星」を書かれた東井義雄(とういよしお)先生は1912年生まれ、1991年に亡くなられました。「いのちの教育」の探求に尽力された先生です。浄土真宗僧侶でもあります。教職生活は55年にもなられます。たくさん書かれている本はどれも、人の心を揺さぶります。今回は「どの子も子どもは星」という本を紹介します。それぞれの子どもたちが、それぞれの光を放っている話です。他にも名言がたくさんあります。私たち職員も心に留めておかなければならない言葉がたくさんあります。また、子育てにも何らかのヒントがあると思います。「どの子も子どもは星」目にしていただけると幸いです。
8月20日(水)
朝から日差しが強くなりましたね。しかし、午後からは一変雷雨になりました。今日は、益城町総合体育館や益城中央小学校を中心に「上益城郡人権教育研究会」が実施されました。
【算数おもしろ問題】算数オリンピックから引用。
角B=22.5° 角C=45° 辺AB=7㎝ 三角形ABCの面積を求めましょう。考え方:三角形の高さは底辺に対して垂直です。二等辺三角形は底角が等しく、2つの辺の長さが等しいです。底辺をABと考え、高さがわかれば三角形の面積が求められますね。
解答
まず、わかることは角Aです。角A=180°ー22.5°ー45°=112.5°がわかります。三角形ABCの面積を求めるには、辺ABを底辺と考えた場合、高さECの長さがわかれば、面積を求めることができます。角Cが45°なので角Dが45°になるような二等辺三角形ADCを作ります。次に角BADを求めると角Aは112.5°なので、角BAD=112.5°ー90°=22.5°になります。このことから三角形ABDは二等辺三角形がわかります。点Dから辺ABに垂直におろした点をFとします。辺AF=7÷2=3.5㎝ということがわかります。角EAC=180°ー22.5°ー90°=67.5°がわかります。角ECA=180°ー90°ー67.5°=22.5°がわかります。よって三角形AFDと三角形CEAは合同です。辺FA=辺EC=3.5㎝になります。三角形ABCの面積は7✖3.5÷2=12.25㎠になります。
いかがだったでしょうか。夏休みの脳トレーニングになったでしょうか。夏休み期間中の「算数おもしろ問題」は今回で終了させていただきます。ありがとうございました。
【15回目 何も咲かない寒い日は・・・】
何も咲かない寒い日は 下へ下へと根を伸ばせ やがて大きな花が咲く
箱根駅伝に出場している山梨学院大学、元駅伝部監督上田誠仁氏がよく使われていた言葉です。また、シドニー五輪金メダリストの高橋尚子さんが、高校時代の恩師から送られた言葉でもあります。人生順風満帆(じゅんぷうまんぱん)というわけにはいきません。うまくいかない時こそ、足元に目を向け、地道な努力を積み重ねていくことが大切です。つまり困難な時は、未来の成功に向けての準備期間ととらえるといいですね。準備を怠らないと、やがて大きな花を咲かせることでしょう。
8月21日(木)
【昨日は、郡学校人権教育研究会が実施されました。本日は校内での人権教育研修会が8時40分から11時30分までおこなわれました。ほとんどの職員が出勤し研修に励みました。その後は2学期に向けた準備等をおこないました。夏休み残り1週間ですね。】
【16回目 教育に大切なことは1】
60歳定年退職になる前の5年間、年齢にしたら56歳、57歳、58歳、59歳、60歳の最後の5年間、私の教員人生の集大成をしようと考え、教育論文を書きました。算数少人数担当や教務を長年やってきたので、算数の授業のことや教務の仕事のことなどをまとめました。最後の年、平成29年の夏休みに、教え子に手紙を出し、当時の私の授業の思い出や、現在の学校にのぞむことなどを、自由に書いてもらいました。
教育には昔から変わらないもの「不易(ふえき)」とICTや外国語など、新しい物を取り入れていく「流行(りゅうこう)」の2面があります。今回は、教育に変らない不易の面を、子どもたちの手紙からまとめたものを5回に分けて紹介したいと思います。あくまで私の個人的な見解ですので、違った考え方もあると思います。よろしくお願いします。
教育に大切なことは~教え子からの手紙をもとに~
(1)教育は、本気で褒(ほ)め、本気で叱(しか)ること
人は叱(しか)られるより褒(ほ)められる方が嬉しいです。叱られてばかりいると、気持ちが萎縮(いしゅく)し、頑張っていく気持ちが薄(うす)らいでいきます。笑顔で子どもを褒めると、子どもは自信を持ち、次も頑張ろうします。時々、子どもは授業中、間違った解答をすることもあります。しかし、その間違いを「あなたが間違ってくれたおかげで、学習内容が深まりました。ありがとう。」と切り返すこともできます。「この子は褒めることがない。」と言われる時もあります。褒めることがなければ、褒める場をつくり、その子に活動させ、それを褒めればよいです。日頃から沢山(たくさん)褒める言葉「ありがとう」「すごいね」「助かった」「上手だね」「頑張ってるね」「やったー」などの言葉を使っていきたいですね。
子どもが病気やけが等で学校を休んだ時も大切です。病気やけがの心配をすることは勿論(もちろん)ですが、保護者に、その子が学校で頑張っている様子などを話すいい機会です。保護者は安心し喜ばれ、その結果、教師との信頼関係が築かれていきます。
子どもを褒めるのは教師ばかりではありません。子ども同士褒め合うことも大切です。帰りの会での「今日のキラリさん」、学級活動での「クラス全員いいとこさがし」などの取り組みがあります。子ども同士の褒め合い・認め合いが定着すると、学級の支持的風土が高まり、児童の学力が伸びていきます。児童の自尊感情(じそんかんじょう)が高まっていきます。
褒めてばかりではだめです。悪いことをした時、いけないことをした時、しっかり叱(しか)ることも大切です。叱る時には、何故しかるのか、子どもに納得させながら叱ることが大切です。叱られるわけもわからず、叱られると、反発だけが残ってしまいます。叱る時は、叱っている子の5年先、10年先、その子の人生のことを考えて叱ることが大切です。褒めること、叱ることのバランスが大切になってきます。
【教え子の手紙から】
〇先生は良いことをしたらしっかり褒めて下さり、悪いことをしたらしっかり叱って下さいました。良いことは良い、悪いことは悪いということを教えて下さったことで、人として当たり前な「常識」を学べたと思っています。
〇先生が私を担任してくださった時のことです。たくさんありますが、私が「髄膜炎」の病気になり入院し、先生に心配させてしまった事です。毎日、毎日お見舞いに来て頂き、退院してからは入院していた時の分を、自宅まで来てくれ、教えてくださった事。当時は本当にイヤでした。でも、先生の熱血のご指導のおかげで、人の役に立つ事をしたいと思うようになりました。
私は子どもが3人います。時々子育てで悩みます。長男が5年生の時、問題を起こしてしまいました。学校の先生から悩まされることを言われました。私は学校が嫌いになっていました。その時なぜか先生の事を考えていたら、なんとポストに先生からのはがきが入っていました。先生は「焦らず・急がず・頑張らず 笑顔で接してください。」と言葉を書いていてくださっていました。ありがたく、ホットして泣きました。今保育園で保育士をさせてもらっています。先生のような先生になりたく「焦らず・急がず・頑張らず なんさま笑顔を大切に。」を心がけ、毎日子どもたちと遊んでいます。
〇休み時間には、男女一緒になって、サッカーやバスケット、たかたか鬼をして遊びましたね。夏休みには、学校でのキャンプ、海水浴。冬は休校日に雪合戦など、たくさんの遊びを通して、色々なことを教えてくれました。その中でも、キャンプ中でのできごとでは、騒ぎ過ぎて、校内放送を校外放送にして、警察が来てしまうハプニングもありましたね。(笑)あの時、先生方も冷汗が止まらなかったでしょうね。先生は悪いことをしてしまった時も、本気で叱ってくれました。あの頃は大人への不信感が芽生え、募り、自分自身でも、それが何なのかわからないでいました。今思えば周りへの感謝に気付けず、大人や自分を試していたのかもしれません。そして今、大人というよりは、私たちももう、人生の後半に差しかかる年齢になりました。私は子どもたちに先生のような教育ができたか自信がありませんが、ようやく先生が与えてくれたものが何だったかわかりました。それは「大我の愛」ですね。大人になると、慌ただしい日々に追われ、子どもの頃に感じていた、大切な何かを(気持ち)忘れがちになってしまい、今日それを懐かしく思い出すことができました。
〇良い事をすれば精一杯喜んだり、褒めてくれました。悪いことをすれば全力で叱ってくれました。そのメリハリがあったおかげで、こんなにも人として成長できたのではないかと思います。実際、空手でとってきた賞を見せると、先生が表彰してくれました。今思うと恥ずかしいですが、とても嬉しかったです。
8月22日(金)
【明日(8月23日、土曜日)のPTA美化作業お世話になります。天気が悪い場合はメールでお知らせする予定です。今年の夏休みは、猛暑と大雨で、いつもより雑草の成長がはやいように思います。大変とは思いますが、子どもたちの教育活動のため、よろしくお願いします。】
【17回目 教育に大切なことは2】
教育に大切なことは ~教え子からの手紙をもとに~
(2)教育は、一生懸命さや全力さを伝えること
教育は人間対人間から生み出されます。表面的に繕(つくろ)っても、子どもたちには響(ひび)かないです。本気の思いがないと教育は伝わってはいかないと考えています。遊び、掃除、勉強、何事も一生懸命さや全力さを子どもたちに伝えていくことが大切だと考えています。
【教え子の手紙から】
〇思いおこせば、朝の休み時間や、昼休み放課後、先生と一緒に校庭を走り回り、ソフトボールやサッカーを一緒にやっていた。また、雨の日は体育館でバドミントンをしていた。先生は小学生相手に、決して手を抜くことなく全力で勝負していた。今思えば、先生は大人げないほど、全力で私たちと勝負してくれていた。「何事も全力で行う」という言葉は、ありふれたものである。人間それぞれの全力がある。先生から教わったのは「全力」の鍛(きた)え方である。実は全力は鍛えることができると私は考えている。何事も中途半端(ちゅうとはんぱ)にやっていたら、人間が持つ「全力」の最大値は大きくならない。スポーツでも、遊びでも、中途半端にやっていたら「全力」の最大値は大きく育たない。遊ぶことを中途半端にやっては駄目(だめ)だ。くたくたになり、疲(つか)れて眠りにこけるまで遊んだほうがいい。そのパワーは大人になって、何かしら自分で決断(けつだん)し、道を進む時のパワーになる。やればできるという人がいるが、やればできるというのは、結局はやらない人の言い訳(わけ)だ。人や周囲の環境(かんきょう)のせいにせず、自分の「全力」で取り組む姿勢(しせい)とパワーは先生から教わった。そして、全力で取り組んだけれども、結果がついてこなかった時、それを受け入れ、新たな挑戦(ちょうせん)をしていくことも、またパワーが必要になる。これは先生と一緒にやった、部活動や遊びを通じて学んだことである。また、人間は一人では生きられない。周囲の人々のお陰(かげ)で何とか生きていける。仕事においても「これは俺がやった。」という人が多いが、そんなのは嘘(うそ)だと思う。何の仕事も、その手前、その先にいろんな人が携(たずさ)わっているから成立する。その人々に感謝のおもいを持ちながら、仕事をしないと傲慢(ごうまん)で独(ひと)りよがりな態度で接することになってしまう。
〇先生は毎日のように昼休みの校庭で、十字架(じゅうじか)おにごっこに誘(さそ)ってくださったこと、先生は子ども相手に手加減(てかげん)することなく本気で遊んで下さいました。叱(しか)る時は本気で叱り、教える時は本気で教え、謝(あやま)る時は本気で謝り、すべてが一生懸命である事が先生の教師としてのスタンスだったように思います。
もちろん熱血先生だけでもない部分がありました。私は偏食(へんしょく)がひどい子どもで、掃除のため、机が後方に寄せられた教室で一人残って給食を食べたり、一方で無理やり食べさせる相手の意志をコントロールしようと、目の前で豪快(ごうかい)に吐(は)き戻(もど)した事もあります。先生は当時の私にこれまでとは違い、そういう指導はあまりなさらず、家庭科の調理の時間、野菜炒めが食べられない私に「美味しいものが食べられなくてもったいないなぁ。」と声かけをされました。お説教臭(くさ)い印象がある「食べ物がもったいない。」という言い方は、タイミングや相手の状況、気持ち、なぜそういった状況にあるのかを吟味(ぎんみ)して発しないと「食べられないあなたは、食べ物を粗末(そまつ)にする酷(むご)い人間です。」というメッセージだけが余計(よけい)に伝わって、相手が豊かな食生活を送るための支援の言葉としては、使い方が難しいと思います。しかし、これは当時の学校の先生の指導文言の定番でした。あの頃、食べる愉(たの)しみを知らないからもったいない、という言い方をされたのはたぶん初めてで、なんだか自分だけ愉しみから置いてきぼりな事が、それこそもったいなくて、結局自分から野菜炒めを口にしました。でも、もしかしたら、このエピソードは先生の記憶にないかもしれません。(ごめんなさい。私の記憶には全くありませんでした。)当時先生が色々考えてテクニックだけでこの言葉を使っていたら、素直さが欠けていた私は真っ先に反抗した可能性があるからです。テクニックは大切なことですが、それに相手を大切にする心(=スタンス)が伴(ともな)わないと、どんな実践をしても効果が表れないのではないでしょうか。子どもに向き合う自分の態度と質はどうなのか、一人ひとりを大切にすることは表面だけの平等性だけで計(はか)る事とは異なります。相手がどんな事に困って悩んでいるか、何をやりたいと思っているのか、何が理解できないのか、どうしてうまく言えないのか、何が強みなのか、そして自分は温かい態度で相手に接しているだろうか、私たちは大切な人のことをもっと良く考えなければならないと思います。
先生本当におつかれさまでした。おそらくこれからも愛と情熱をもって一生懸命なままの先生のはずです。私もそこに、もっと学ばなければと思います。
〇紙飛行機(かみひこうき)とばし大会や紙飛行機の滞空(たいくう)時間を競う大会など、授業の合間に私たちが楽しめるレクレーションを、多く行って頂いておりました。そのような経験も、今となってみると「あの時紙飛行機の滞空時間大会で優勝した紙飛行機はこんな現象がおきていたんだ!」など後々に気づくことがあります。私の祖父は以前教師をしており、遊んでばかりいるとよく叱(しか)られていたのですが、紙飛行機のために、いろんな紙飛行機を折っていると、航空力学について説明してくれました。当時まったく気がつきませんでしたが、遊びの中にもたくさん学ぶことがあるのだと今は感じています。
8月25日(月)
【8月23日(土)PTA美化作業お世話になりました。保護者の皆様、子どもたちのおかげで、とてもきれいになりました。お礼を申し上げます。ありがとうございました。】
【美化作業の後、校舎内ではワックスかけがおこなわれました。廊下、教室、ピカピカになりました。】
【18回目 教育に大切なことは3】
教育に大切なことは ~教え子からの手紙をもとに~
(3)教育は、子どもたちの話を聞き、子どもたちに寄り添うこと
子どもの話を聞く、これほどの諸問題解決策はそうないです。人は、話を聞いてもらうと安心します。そして、次に自分はどうすればよいか考え、力が出てきます。その時に、求められたらアドバイス等をすればよいと考えています。
【教え子の手紙から】
〇フットベースボールのキャプテンとして悩み、途中でやめようとした時、先生は決定するようなことは言わず、ただ聞いてくれたことが思い出です。娘と息子の担任の先生はとても忙しく、でも毎日放課後でもいいので、みんなの前ではなく、1対1で5分間でもいいので、話を聞いてくださるとありがたいと思います。
〇間違ったことをした時、しっかり叱ってくれました。また、そういうことは何故いけなかったのかを、10歳にみたない私に対し、一人の人として、ちゃんとみて考えさせてくれていました。何故そうしたのかをしっかり説明すると、納得してくれ、話を聞いてくれていたと思います。それは小さい自分にとっては嬉しかったです。子どもと一緒に楽しんでくれたという印象が強くあります。小学校は子どもの考えや発想などを、素直にのばす教育があればいいなあと思います。少し人と違うからダメではなく、その人にしかないものをのばす環境がもっとあるべきです。みんな一緒のことしかしないようなら、平均的な人にしかならないので、その人の「好き」をのばしてあげたら、もっと良いのではないかと感じます。中学校の時、学校外での活動を否定されたり、高校では、先生たちはセンター試験を受けるように、型にはめるように促す所を見ていると、個人的に嫌気がさしていました。先生自身が子どもに与える影響は大きいと思うので、子どもの意思を尊重してほしいと思います。ダメな事は何故ダメなのかを考えさせてくれる先生がいいです。そういう教育が大切だと思います。
〇先生には書ききれないくらい色々な事を教えてもらいました。今、振り返って強く想うことは、周りの人、他の人の事を考えて、思いやって行動するコミュニケーションの大切さを教えて頂きました。自分はいじめられることが多く、先生に心配と御迷惑をかけていましたが、いじめられて、何か問題が発生した時、先生は両者の意見をきき、いじめた子を指導するのはもちろんでしたが、いじめられた自分にも、何が悪かったのか、これからどうしたらいいのか指導していただきました。その時、先生はいつも両者に相手の事を考えて行動するように指導してくれました。その度に、小学生の自分は「向こうが相手の事を考えていないのに、なんで自分にも言うんだろう。」と思っていました。今になって考えると、いじめられた原因も、相手の事を考えず、相手の意見も聞かず、自分も言わなかったことで発生していた事が多かったような気がします。大人になってコミュニケーションの大切さを日々身にしみています。熊本地震の時も、助け合うにも、コミュニケーションがないといけないことを改めて学びました。
8月26日(火)
2学期始業式(8月28日木曜日)まで残り2日になりました。始業式の日課は1校時目(8:45~9:20)2学期始業式及び教室で2学期のくらし。2校時目(9:30~10:15)通常授業。3校時目(10:25~:11:10)大掃除と学級活動。下校予定時刻は11時30分頃です。給食はありません。よろしくお願いします。
今日も多くの職員が出勤し、2学期の準備等に取り組んでいます。その一つとして、今週から、朝の職員朝会が終わって15分間ぐらい話し合いをしています。内容は、本校の学校目標「ふるさとを愛し、21世紀をたくましく生きぬく子供の育成~一人一人の良さが輝く学校を目指して~」です。そこで、2学期、一人一人の良さがさらに輝くにはどうすればよいかなどを話し合っています。
【19回目 教育に大切なことは4】
教育に大切なことは ~教え子からの手紙をもとに~
(4)教育は、やる気のでる授業を作りだすこと
教え込む授業ではなく、子どもたちが進んで、やる気のでる授業を作りだすことが大切になると考えます。
【教え子の手紙から】
〇先生の算数は本当に分かりやすく、ますます勉強が楽しくなりました。今、高校生(当時)ですが、数学が得意であるのは、先生のおかげだといっても過言ではありません。先生の気持ちの強さや、やる気などという事は、生徒に伝わるもので、常にテンションが高く、やる気にみなぎっていた先生を見て、小学4年生ながら、「今日も1日頑張った」など思っていました。今でも強く覚えています。(ちょっとてれますが、原文のまま載せています。)
〇教育で大切だと思うことは1番目は「みんなが仲よしで、助け合える心の暖かいクラス」が1番に必要だということです。中学校の頃不登校、小学校から中学校までずっと不登校、不登校で勉強の仕方すらわからない子が多いです。そういう子に話を聞いてみると、「学校がつまらなかった。」「クラスになじめなかった。」「いじめ。」などでした。しつこいぐらいの熱心な先生やクラスメートのフォローがあったら、不登校も少しは改善されるのかなあと思いました。フォローの最初の頃は「しつこいなあ。」と思うくらいだと思いますが、続けていくと「少し学校に行ってみようかなあ。」となると私は考えます。2番目に大切だと思うことは「生徒と同じ立場に立って一緒に考える授業。」です。一緒にやってみることが大切だと思います。先生の授業でやった算数の、水を入れたり捨てたりして〇リットルの水を、△リットルと▢リットルの入れ物で計るという問題が印象に残っています。紙の上で書いて考えたり、頭で考えたりするよりは、実際にやってみるところがとても良いと思いました。やってみて、あれは違う、これも違う、「あ、これだ」となった時の達成感でまた、色々勉強してみようとなると思います。
〇先生のことでよく覚えているのは、よく私の家に来られ、両親に普段の私の学校生活の事を話して頂きました。また、その際には、家での私の事も、両親から詳しく話を聞かれていました。今にして思うと、両親からの話をもとに、学校での私の指導にいかされていたんじゃないかと思います。また、私の祖母とも非常に仲よくして頂きました。家に遊びに来て頂いた際は、話し相手になって頂き、祖母の若い頃のエピソードや苦労話を聞いて頂きました。また話を聞くだけではなく、授業に祖母を呼んで頂き、みんなの前で、戦争の話や色々な話をする時間を作って頂きました。祖母自身の経験を話す事が出来て嬉しかったと思いますし、私たちも非常に勉強になった授業でした。
8月27日(水)
いよいよ今日が夏休み最後の日です。夏休み40日間が短かったと感じた人もいるでしょう。40日間が長かったと感じた人もいるでしょう。今年の夏休みを一言で表すと、私は「猛暑と大雨」です。とにかく暑かったです。それから、線状降水帯による大雨もひどかったです。大雨のため、楽しみにされていた「第52回御船があーっぱ祭り」も中止になりましたね。毎年私はよく蚊に刺されていました。しかし、今年は刺された回数が少なかったです。蚊自体が少なかったようにも感じました。また、セミの鳴き声です。いつもうるさいぐらい鳴いていましたが、今年は鳴き声が小さかったようにも感じました。明日から2学期が始まります。体調に気をつけ、安全面に気をつけ、「笑顔いっぱいで、明るく・楽しく・元気よく」やっていきましょう。
明日の2学期始業式は、暑さ対策、感染症対策で、体育館には集合せず、ズーム配信による始業式になります。
【職員朝会終了後、職員作業を実施しました。大型廃棄物や、先日PTA美化作業で、とっていただいた草をトラックで運びました。1時間30分ぐらいで終了しました。職員も、子どもたちを迎える準備を着々と実施しています。】
【明日に備え水道水の入れ替えをおこなっています。】
【黒板には、子どもたちを迎えるコメントが書かれています。お楽しみということで、明日掲載します。】
【19回目 教育に大切なことは 番外編】
教育に大切なことは ~教え子からの手紙をもとに~
番外編
〇いまでも忘れられないエピソードがある。先生のクラスに学校になかなか来ることができない友人がいた。その友人が頑張って学校に来ていた日のことだ。私のクラスで、給食時に牛乳が足りないことがあった。私は先生のクラスに「牛乳が余っていませんか?」と聞きにいった。私は悪気も何もなく聞きに行ったのだ。その日の夕方、先生は私のところに来て、ゆっくり丁寧(ていねい)に話をしてくれた。「Mくんに悪気がないのはよくわかっている。でも、久々に学校に来てくれた友人がいた。この子にとったら、いつも休んでいるからきっと牛乳が余っているだろうと思って、Mくんは取りに来たという気持ちにならないだろうか。Mくんならきっとそこまで考えて行動できるのではないか?」と叱(しか)るわけでもなく、ゆっくり話をしてくれた。ここまでの考えがなかった私に、相手の立場や気持ちになって考える大切さをじっくりお話してくださった。これは大人になっても忘れることのできないエピソードである。
昨今個性を大切にする教育がもてはやされている。個性を大切にするとは何か。それは自分の個性を大切にすることを真の意味で学ぶことで、同じく、周囲の人々の個性を受け入れ大切にしていくことではないだろうか。自分を大切にしたい気持を通じて、同じように周囲の人々を大切にする気持ちを育(はぐく)むことではないだろうか。
正直周囲の人々は他人なのだから、相手の気持ちなどわかるわけがない。気持がわかるというのはある意味傲慢(ごうまん)である。ただ、私たちができるのは「相手の気持ちに寄り添(そ)おうと思う姿勢」なのではないだろうか。寄り添う気持ちをもって生活することで、完璧(かんぺき)ではないが、「仲間を大切」に生きることができるのではないだろうか。
このようなことを、私は小学校時代に先生に教わった。現在40歳を過ぎているが、先生に教わったことを大切にし、家族や仕事仲間、近所のおじいちゃんおばあちゃんとともに生活している。
〇他国を訪れ仕事をしていく中で私は、ここ5、6年、とくに中国、南アジア、東南アジア、の発展が非常に速いスピードで進み、時代が変わるとはこういうことだなと身をもって感じています。日本は、「われわれはこれからも経済成長第一。勇(いさ)ましく歩みを続ける!」という無理に数あわせをしていくような経済ではなく、歴史の大きな流れや、日本の実情に目を向け、日本の良さをいかしながら国づくりをしてほしい。たとえば、世界の紛争(ふんそう)を作り出すような力に加担(かたん)したり、人を殺す兵器産業(へいきさんぎょう)を伸ばし、戦争がどこかで起きていないと成り立たないような、おかしなビジネスモデルに参加していくのではなく、弱者に優しく、自由で、文化的、より知的な国へ舵(かじ)を向けてほしいと思います。日本がこれからも、平和で文化的な生活ができ、子どもが夢を持ち、笑顔があふれた幸せな国であり続けてほしいと心から願います。
先生が私や、たくさんの子どもたちに与えてくださった大きな愛情に感謝するとともに、いただいた大切なものを、少しでも社会に返すことができるよう、私のできることを続けていきます。先生、長い間本当にお疲れさまでした。
保護者の方々からも手紙を頂きました。
【保護者の手紙から】
〇長男も自分の考えをしっかり持ち、自身が持ち得た力以上のことに挑戦し続けることができました。勉強の大切さだけでなく、人間関係の大切さ、相手の気持ちを考えて行動できる人間になること、そしていつでも思いやりを持つこと。先生はいじめ等絶対に見逃すことをしない方でしたね。
〇一番の思い出は、高校3年生の時、全国総合文化祭の弁論大会で最優秀賞(文部科学大臣賞)を頂いたことです。親として初めて聞いた時、涙があふれ、止まらないほど感動したことをいまでも忘れられない弁論でした。
〇学級懇談会が終わり、個人的に話す時、「〇〇さんは、算数の文章問題が苦手なので、まず、問題をよく読んで、絵をかかせてみてください。」と真面目な顔で言われた時のことです。私は、娘のことを「~さん」付けで呼ばれたことと、「文章問題ができない」ということにうろたえてしまいました。あの時、指導して頂いたおかげで、管理栄養士を目指して頑張っています。その時のことを何で時々思い出すかというと、知人が「うちの子、算数の文章問題ができないのよ。」と言うたびに、先生から教わった事を、どや顔で伝えているからです。
教育は日進月歩進化していますが、教育のそして教師の根幹は今も昔も、一人一人の子どもたちに寄り添い、一人一人の子どもたちを大切にすることだと考えています。
いよいよ明日から2学期が始まります。このシリーズは今回で終わりにさせていただきます。ありがとうございました。
8月28日(木)
40日間の夏休みが終わり、今日から2学期が始まりました。
【昨日、各担任が、子どもたちに向けて書いたメッセージです。】
【朝の様子です。夏休みの宿題や自由研究などを、たくさん持って来ていました。笑顔や笑い声、久しぶりに会った友との喜び等で学校がにぎやかになっています。40日ぶりに、児童靴箱の所であいさつをしていました。5年生の女の子に「身長のびたね。」と言うと「私も身長が伸びたと感じています。」と言ってくれました。日に日に大きくなっています。ほほに赤ペンをつけた男の子に「ほほの赤はなあに。」とたずねると「朝から宿題のまるつけけをしていたらつきました。」と答えてくれました。職員室で、冷房システムの一括操作ができます。7時15分になったら、各教室冷房が入るようにセットしています。子どもたちも、登校で暑かった体を教室で冷やして気持ちよさそうでした。】
暑さ対策や感染症対策で、ズームを使って2学期始業式がおこなわれました。
【これまで、育児休暇でお休みされていた篠原理恵子先生が、2学期から復帰されます。4年生、6年生算数少人数担当です。】
【木山邦博校長先生の話 内容は学校便りNO10をご覧ください。】
【2学期の抱負発表 5年生児童 授業中、集中して話を聞くことや人の気持ちを考えて行動することなどを発表してくれました。とても上手な発表でした。】
【各学級の様子】
【大掃除】
8月29日(金)
今日の給食:ハヤシライス、にらと卵のサラダ、牛乳
【朝の様子です。1学期に比べると運動場に出て遊ぶ児童は少ないです。しかし、日陰で一輪車やブランコ、ドッジボールを楽しんでいる児童もいます。】
【今日から給食が始まりました。夏休み期間中、子どもさんたちの昼食作り大変ではなかったでしょうか。今日の給食ハヤシライス、とてもおいしかったです。】
【来週から9月に入ります。8月下旬でも、とても暑かったです。下校の様子です。多くはありませんが、暑さ対策で日傘をさしている児童もいます。まだまだ暑いです。気をつけてお過ごしください。】