日誌

Today’s Q食レポ(令和5年度)

3月の「ふるさとくまさんデー」は地元菊池地域の食材を使って

そして最後の「ふるさとくまさんデー」は、地元の菊池地域から。献立は「きんぴら丼、さつまいものみそ汁、いちご」でした。こちらに赴任して3年が経とうとしていますが、以前よりもたくさん食べるようになったのが「ごぼう」と「さつまいも」です。さつまいもは、本校でも東さんの協力を得て児童が栽培していますし、給食でもたくさん使わせていただきました。今年もとてもおいしかったです。赴任前は、正直なところ、「さつまいも」といえば「大津町」というイメージしかなかったのですが、菊陽町も負けていない、ということをこちらに来てから知りました。おいしい菊陽のさつまいもは、知り合いへの贈り物にも使わせてもらいました。また、菊池の水田ごぼうがこんなに使い勝手のいいものとは知らず(下準備が面倒くさい、というイメージが染みついていました)、これまでずいぶん損をしていたような気がします。「きんぴら丼」は個人的にもお気に入りのメニューでした。もちろん、この2つの作物に限らず、菊池で穫れるおいしいものを、これからもたくさん食べていきたいですね。さて、来年もおいしいメニューを期待していてくださいね!

年度最後となりました!3月のキャロッピーデーは 「ほうれんそう」をいただきました!

最後の「キャロッピーデー」でいただいたのは、「ほうれんそう」。菊陽中部小学校区のある生産者さんのお宅では、12月9日に種まきされた「ほうれんそう」が、2月の上旬から収穫されています。よりおいしく、安心して食べてもらうために、毎日畑を見て回り、病気は入っていないか、虫はついていないかなど、生育状況を確認しておられます。「ほうれんそう」は機械を使って収穫することができないので、一株一株鎌を使って、丁寧に収穫されます。3月6日(水)の献立は、「ミルクパン、スパゲティミートソース(給食のパスタのおいしさは折り紙付き!)、ほうれんそうと大根のサラダ、はるか(かんきつ)、ミルメイク」でした。サラダは、じゃこもたくさん入っており、いくらでも食べられそうなおいしさでした。今年も、一年を通して、また食を通して地域への理解が更に深まったような気がします。ごちそうさまでした!

2月の「ふるさとくまさんデー」は 阿蘇の特産品をいただきました

今月の「ふるさとくまさんデー」は、阿蘇の特産品を使った献立でした。「三穀(さんごく)ご飯、団子汁、豆腐の田楽、いちご」はどれも味わい深いものばかりでした。高森は田楽で有名ですが、豆腐や芋、こんにゃく、ヤマメなどを串に刺し、いろりの炭火でじっくり焼き、仕上げに味噌をつけてあぶります。高森で田楽が食べられるようになったのは今から700~800年前という説があるくらい、歴史のある郷土料理です。かつては村人が輪になって座り収穫を祝って食べたとされています。給食では串に刺しいろりであぶることはできないので、厚揚げをカップに入れ、みそをその上にぬり、オーブンで焼きます。また、団子汁は、各家庭で、よく作られているかもしれませんね。「だご」の形は地域・家庭によって様々だと思います。私の実家では丸めて入れていたと思うのですが、今は、ちぎって入れています。皆さんのご家庭ではいかがでしょうか。子供たちもおいしそうにいただいていました。

2月の「キャロッピーデー」は 菊陽町の特産「にんじん」をいただきました!

2月の「キャロッピーデ-」は、菊陽町を代表する特産品の一つ「にんじん」を使った給食をいただきました。献立は、「セルフフィッシュバーガー、にんじんポタージュ、ムース」でした。(ちなみに、子供たちからの「リクエスト給食」の献立です)町のある生産者さんのお宅では、8月に種を植えたにんじんを、10月から収穫されています。今は機械で作業をされることが多いですが、昔は種まきから収穫まで、すべて手作業で行われ、とてもたいへんだったそうです(想像がつきませんね・・)。また、菊陽産のにんじんは甘みがあり、食感がいいのが特徴だそうです。3年生が、6月に人参農家さんで学習させていただいた際に、収穫直後の人参を味見させていただきましたが、本当に甘かったです!今回いただいた「にんじんポタージュ」は濃厚で人参の風味がよく出ており、とてもおいしかったです。今月もごちそうさまでした!

1月の「ふるさとくまさんデー」は八代地域から! ~ 今月もおいしいものがたくさん!~

今月は、八代地域の恵みをおいしくいただきました。献立は「麦ご飯、牛乳、トマト団子汁、ちくわの甘辛煮、れんこんの辛子マヨ和え」でした。ご存じの方も多いと思いますが、熊本県はトマトの生産量日本一。冬春トマトを中心に作られていますが、その約80%が八代のトマトです。「はちべえトマト」というブランド名で有名ですね。「はちべえトマト」は糖度が高く、日持ちのよいのが特徴だそうです。また、日奈久のちくわもとても有名ですね。家庭では、八代海の新鮮で質のよい魚のすり身を竹に巻いて食べていたそうで、それを岩崎和助という人が売り始め、日奈久の名物になりました。また、氷川町では、日本の在来の「あかねれんこん」が作られており、赤みがかった色、細長い形、デンプン質が多いことが特徴だそうです。赤いトマト団子はつるっと、もちっとして、とてもおいしいですよ!今月もごちそうさまでした。

12月の「ふるさとくまさんデー」は、「宇城」地域から! 「キャロッピーデー」は大根をおいしくいただきました!

今月はまとめて紹介します。19日(火)の「ふるさとくまさんデー」(写真左)では、宇城地区にちなんだ献立をいただきました。メニューは、「びりんめし、白玉汁、蓮根サラダ、みかん」。また、20日(水)のキャロッピーデー(写真右)では、大根をメイン食材とし、「食パン、野菜スープ、ヒレカツ、大根サラダ」をいただきました。私は宇城の出身ですが、「びりんめし」については聞いたことがありませんでした。これは、「戸馳島」(とばせじま:三角町です)に伝わる混ぜご飯で、仏事の際に出される精進料理とのこと。絞り豆腐を油で炒めるときの音が「びりん、びりん・・・」と聞こえるということで、この名前になったとか。また、菊陽町の大根ですが、南小校区のある生産者さんのところでは、「福誉(ふくほまれ)」という品種を育てておられます。今年は雨が少なかったので、例年より収穫が遅れたとのこと。この生産者の方は、65年野菜を作っておられ、野菜作りについてノートに記録し、次の栽培に生かしておられるそうです。大根は、やっと値段が落ち着いてきたので、我が家でも煮込みやサラダ、酢の物でよくいただいています。今月もおいしい食材と献立をありがとうございました!

今月の「ふるさとくまさんデー」は、荒尾・玉名地域から!

今月は、21日(火)が「ふるさとくまさんデー」。今回は、荒尾・玉名の特産品を使った給食をいただきました。献立は「南関あげ丼、牛乳、かつのりサラダ、みかん」。毎年いただいている「南関あげ丼」ですが、仕上がりがとてもふわふわで、するする食べてしまいます。これをいただくようになってから、我が家では南関あげを使う頻度が増えました。また、この丼の作り方を給食の先生に習って作ってみましたが、なかなか給食で食べるものと同じようにはなりません。(当たり前ですね・・・)

そこで、今回作り方を紹介します。

① 昆布とかつおぶしでだしをとる。

② だしの中に鶏肉を入れ、酒をふり、切った人参、玉ねぎ、しいたけを入れる。

③ あくをとり、しょうゆ・みりん・さとうで味を付ける。

④ かまぼこを入れる。

⑤ 南関あげを入れる。(一人当たり10グラム。短冊切り)

⑥ 味がととのったら、ねぎを入れる。

⑦ 片栗粉でとろみを付け、溶いた卵を回し入れる。

11月のキャロッピーデーは 「小松菜」をいただきました!

22日(水)は今月のキャロッピーデーで、小松菜をいただきました。献立は「食パン、小松菜のクリームパスタ、海藻サラダ、いちごジャム、牛乳」でした。小松菜は、暑さや寒さに強く、水や肥料を与える必要もないので、育てやすいそうです。種をまいてから1ヶ月で、20cm位の大きさに成長します。気温、湿度、水分の条件がよければ、どんどん大きく育ちます。また、小松菜は成長が早いため、ある農家さんでは、畑を変えながら1年に4回植えておられるとか。以前も書きましたが、本校の給食のパスタはとてもおいしく、個人的に楽しみにしているメニューの一つです。もちろん、今回もとてもおいしかったですよ!小松菜を使ったパスタは、我が家でも挑戦してみようと思います。どんなパスタだったかは、ぜひ子供さんに詳しく聞いてみてくださいね。ごちそうさまでした!

10月の「キャロッピーデ-」は、サツマイモを堪能!

 20日(金)は、10月の「キャロッピーデー」で、サツマイモをいただきました。(先週は、本校では「いも掘りウィーク」だったのですが、こちらはしばらくねかせた後にいただきます)献立は、「ココアパン、牛乳、八宝菜、大学芋、いりこ」でした。もちろん、サツマイモは大学芋でいただきました。南小校区のある畑では、「金時」「紅はるか」「シルクスイート」が栽培されています(よくご存じの品種かもしれませんね)。その農家さんでは、土作りや栽培方法などを含め、安心して食べられるおいしいものを作りたい、といつも考えておられるそうです。今年の夏は暑かったのですが、イモは順調に育っているとのことでした。そのサツマイモで作られた「大学芋」はお好きな方も多いと思います。今回の大学芋も、芋の甘さと飴の甘さがよくマッチしていて、とてもおいしかったです。学校で穫れたサツマイモも給食で登場予定ですので、こちらも楽しみです。

 

10月の「ふるさとくまさんデー」は上益城から!

19日(木)の「ふるさとくまさんデー」では、上益城地域に関係する給食をいただきました。献立は「にらひき肉丼、牛乳、いちょう葉汁、水前寺菜のサラダ、ブルーベリーゼリー」でした。上益城地区では、昔から「にら」の栽培が盛んだそうです。「にら」の香りにはアリシンという成分が含まれており、血液をサラサラにする効果があるそうです。また、山都町はブルーべリーの産地ですね。目によい栄養素として有名なアントシアニン色素だけではなく、ビタミンやミネラルが多く含まれるため、現代人に不足しがちな栄養を補ってくれます。そして、これも毎年の定番ですが、「いちょう葉汁」。その名のとおり、にんじんや大根、里芋をいちょうの葉に、炊いた大豆や枝豆を銀杏に見立てて作られています。また、水前寺菜は、きれいな水を使い、御船町で栽培されています。300年ほど前に中国から伝わった熊本の伝統野菜です。今回も、お腹だけではなく、心も満たされるような、そんな素敵な献立でした。