そして最後の「ふるさとくまさんデー」は、地元の菊池地域から。献立は「きんぴら丼、さつまいものみそ汁、いちご」でした。こちらに赴任して3年が経とうとしていますが、以前よりもたくさん食べるようになったのが「ごぼう」と「さつまいも」です。さつまいもは、本校でも東さんの協力を得て児童が栽培していますし、給食でもたくさん使わせていただきました。今年もとてもおいしかったです。赴任前は、正直なところ、「さつまいも」といえば「大津町」というイメージしかなかったのですが、菊陽町も負けていない、ということをこちらに来てから知りました。おいしい菊陽のさつまいもは、知り合いへの贈り物にも使わせてもらいました。また、菊池の水田ごぼうがこんなに使い勝手のいいものとは知らず(下準備が面倒くさい、というイメージが染みついていました)、これまでずいぶん損をしていたような気がします。「きんぴら丼」は個人的にもお気に入りのメニューでした。もちろん、この2つの作物に限らず、菊池で穫れるおいしいものを、これからもたくさん食べていきたいですね。さて、来年もおいしいメニューを期待していてくださいね!
最後の「キャロッピーデー」でいただいたのは、「ほうれんそう」。菊陽中部小学校区のある生産者さんのお宅では、12月9日に種まきされた「ほうれんそう」が、2月の上旬から収穫されています。よりおいしく、安心して食べてもらうために、毎日畑を見て回り、病気は入っていないか、虫はついていないかなど、生育状況を確認しておられます。「ほうれんそう」は機械を使って収穫することができないので、一株一株鎌を使って、丁寧に収穫されます。3月6日(水)の献立は、「ミルクパン、スパゲティミートソース(給食のパスタのおいしさは折り紙付き!)、ほうれんそうと大根のサラダ、はるか(かんきつ)、ミルメイク」でした。サラダは、じゃこもたくさん入っており、いくらでも食べられそうなおいしさでした。今年も、一年を通して、また食を通して地域への理解が更に深まったような気がします。ごちそうさまでした!
今月の「ふるさとくまさんデー」は、阿蘇の特産品を使った献立でした。「三穀(さんごく)ご飯、団子汁、豆腐の田楽、いちご」はどれも味わい深いものばかりでした。高森は田楽で有名ですが、豆腐や芋、こんにゃく、ヤマメなどを串に刺し、いろりの炭火でじっくり焼き、仕上げに味噌をつけてあぶります。高森で田楽が食べられるようになったのは今から700~800年前という説があるくらい、歴史のある郷土料理です。かつては村人が輪になって座り収穫を祝って食べたとされています。給食では串に刺しいろりであぶることはできないので、厚揚げをカップに入れ、みそをその上にぬり、オーブンで焼きます。また、団子汁は、各家庭で、よく作られているかもしれませんね。「だご」の形は地域・家庭によって様々だと思います。私の実家では丸めて入れていたと思うのですが、今は、ちぎって入れています。皆さんのご家庭ではいかがでしょうか。子供たちもおいしそうにいただいていました。
2月の「キャロッピーデ-」は、菊陽町を代表する特産品の一つ「にんじん」を使った給食をいただきました。献立は、「セルフフィッシュバーガー、にんじんポタージュ、ムース」でした。(ちなみに、子供たちからの「リクエスト給食」の献立です)町のある生産者さんのお宅では、8月に種を植えたにんじんを、10月から収穫されています。今は機械で作業をされることが多いですが、昔は種まきから収穫まで、すべて手作業で行われ、とてもたいへんだったそうです(想像がつきませんね・・)。また、菊陽産のにんじんは甘みがあり、食感がいいのが特徴だそうです。3年生が、6月に人参農家さんで学習させていただいた際に、収穫直後の人参を味見させていただきましたが、本当に甘かったです!今回いただいた「にんじんポタージュ」は濃厚で人参の風味がよく出ており、とてもおいしかったです。今月もごちそうさまでした!
今月は、八代地域の恵みをおいしくいただきました。献立は「麦ご飯、牛乳、トマト団子汁、ちくわの甘辛煮、れんこんの辛子マヨ和え」でした。ご存じの方も多いと思いますが、熊本県はトマトの生産量日本一。冬春トマトを中心に作られていますが、その約80%が八代のトマトです。「はちべえトマト」というブランド名で有名ですね。「はちべえトマト」は糖度が高く、日持ちのよいのが特徴だそうです。また、日奈久のちくわもとても有名ですね。家庭では、八代海の新鮮で質のよい魚のすり身を竹に巻いて食べていたそうで、それを岩崎和助という人が売り始め、日奈久の名物になりました。また、氷川町では、日本の在来の「あかねれんこん」が作られており、赤みがかった色、細長い形、デンプン質が多いことが特徴だそうです。赤いトマト団子はつるっと、もちっとして、とてもおいしいですよ!今月もごちそうさまでした。
今月はまとめて紹介します。19日(火)の「ふるさとくまさんデー」(写真左)では、宇城地区にちなんだ献立をいただきました。メニューは、「びりんめし、白玉汁、蓮根サラダ、みかん」。また、20日(水)のキャロッピーデー(写真右)では、大根をメイン食材とし、「食パン、野菜スープ、ヒレカツ、大根サラダ」をいただきました。私は宇城の出身ですが、「びりんめし」については聞いたことがありませんでした。これは、「戸馳島」(とばせじま:三角町です)に伝わる混ぜご飯で、仏事の際に出される精進料理とのこと。絞り豆腐を油で炒めるときの音が「びりん、びりん・・・」と聞こえるということで、この名前になったとか。また、菊陽町の大根ですが、南小校区のある生産者さんのところでは、「福誉(ふくほまれ)」という品種を育てておられます。今年は雨が少なかったので、例年より収穫が遅れたとのこと。この生産者の方は、65年野菜を作っておられ、野菜作りについてノートに記録し、次の栽培に生かしておられるそうです。大根は、やっと値段が落ち着いてきたので、我が家でも煮込みやサラダ、酢の物でよくいただいています。今月もおいしい食材と献立をありがとうございました!
今月は、21日(火)が「ふるさとくまさんデー」。今回は、荒尾・玉名の特産品を使った給食をいただきました。献立は「南関あげ丼、牛乳、かつのりサラダ、みかん」。毎年いただいている「南関あげ丼」ですが、仕上がりがとてもふわふわで、するする食べてしまいます。これをいただくようになってから、我が家では南関あげを使う頻度が増えました。また、この丼の作り方を給食の先生に習って作ってみましたが、なかなか給食で食べるものと同じようにはなりません。(当たり前ですね・・・)
そこで、今回作り方を紹介します。
① 昆布とかつおぶしでだしをとる。
② だしの中に鶏肉を入れ、酒をふり、切った人参、玉ねぎ、しいたけを入れる。
③ あくをとり、しょうゆ・みりん・さとうで味を付ける。
④ かまぼこを入れる。
⑤ 南関あげを入れる。(一人当たり10グラム。短冊切り)
⑥ 味がととのったら、ねぎを入れる。
⑦ 片栗粉でとろみを付け、溶いた卵を回し入れる。
22日(水)は今月のキャロッピーデーで、小松菜をいただきました。献立は「食パン、小松菜のクリームパスタ、海藻サラダ、いちごジャム、牛乳」でした。小松菜は、暑さや寒さに強く、水や肥料を与える必要もないので、育てやすいそうです。種をまいてから1ヶ月で、20cm位の大きさに成長します。気温、湿度、水分の条件がよければ、どんどん大きく育ちます。また、小松菜は成長が早いため、ある農家さんでは、畑を変えながら1年に4回植えておられるとか。以前も書きましたが、本校の給食のパスタはとてもおいしく、個人的に楽しみにしているメニューの一つです。もちろん、今回もとてもおいしかったですよ!小松菜を使ったパスタは、我が家でも挑戦してみようと思います。どんなパスタだったかは、ぜひ子供さんに詳しく聞いてみてくださいね。ごちそうさまでした!
20日(金)は、10月の「キャロッピーデー」で、サツマイモをいただきました。(先週は、本校では「いも掘りウィーク」だったのですが、こちらはしばらくねかせた後にいただきます)献立は、「ココアパン、牛乳、八宝菜、大学芋、いりこ」でした。もちろん、サツマイモは大学芋でいただきました。南小校区のある畑では、「金時」「紅はるか」「シルクスイート」が栽培されています(よくご存じの品種かもしれませんね)。その農家さんでは、土作りや栽培方法などを含め、安心して食べられるおいしいものを作りたい、といつも考えておられるそうです。今年の夏は暑かったのですが、イモは順調に育っているとのことでした。そのサツマイモで作られた「大学芋」はお好きな方も多いと思います。今回の大学芋も、芋の甘さと飴の甘さがよくマッチしていて、とてもおいしかったです。学校で穫れたサツマイモも給食で登場予定ですので、こちらも楽しみです。
19日(木)の「ふるさとくまさんデー」では、上益城地域に関係する給食をいただきました。献立は「にらひき肉丼、牛乳、いちょう葉汁、水前寺菜のサラダ、ブルーベリーゼリー」でした。上益城地区では、昔から「にら」の栽培が盛んだそうです。「にら」の香りにはアリシンという成分が含まれており、血液をサラサラにする効果があるそうです。また、山都町はブルーべリーの産地ですね。目によい栄養素として有名なアントシアニン色素だけではなく、ビタミンやミネラルが多く含まれるため、現代人に不足しがちな栄養を補ってくれます。そして、これも毎年の定番ですが、「いちょう葉汁」。その名のとおり、にんじんや大根、里芋をいちょうの葉に、炊いた大豆や枝豆を銀杏に見立てて作られています。また、水前寺菜は、きれいな水を使い、御船町で栽培されています。300年ほど前に中国から伝わった熊本の伝統野菜です。今回も、お腹だけではなく、心も満たされるような、そんな素敵な献立でした。
今回は、二つ一緒にご紹介します。19日(火)は「ふるさとくまさんデー」で、人吉・球磨の特産物を使った給食をいただきました。献立は「ズッキーニと牛肉のカレー、牛乳、梨と大豆のサラダ」でした。球磨地方では、1998年にズッキーニの栽培が始まりました。2020年現在、約100戸の農家が栽培されているそうです。(ちなみに、ズッキーニはかぼちゃの仲間)また、21日(木)は、「キャロッピーデー」で、菊陽町のなすをいただきました。今回の献立は、「むぎごはん、マーボなす、中華サラダ」でした。なす、おいしいですよね。今年の夏もたくさんいただきました。北小校区の栽培農家さんによると、今年は春に雨が多く、夏は日差しが強かったため、育てるのがとても大変だったそうです。使用された「ひごむらさき」という品種は、熊本の伝統野菜「熊本赤なす」を品種改良したもので、果肉が柔らかく、種やあくが少ないのが特徴だとか。甘みがたっぷりで、生でも食べられます。
前期前半最後のキャロッピーデーでは、ゴーヤを使った献立「かぼちゃのごろっとスープ、コーンサラダ、ゴーヤチップス」をいただきました。子供たちは、ゴーヤチップスは好きなようで、保護者の方々とお話していると、「子供から作ってくれと頼まれます」というお話もよく聞くところ。南小のゴーヤも少しずつ実がつき始めましたが、まだまだこれから、といった感じです。(雨が多かったせいでしょうか・・・。)ゴーヤの苗1本から、100個はゴーヤの実が収穫できると言われているそうで、10月くらいまでは収穫ができるとのこと。御存知のとおり、ゴーヤは成長が早いので、花が咲いて20日くらいで収穫できるそうです。これから暑い日が続きますが、「わぁ、こんなに実がついてる!」と、こちらが感動するくらいのゴーヤの元気・パワーに励まされながら夏を乗り切りたいと思います。
7月の「ふるさとくまさんデー」では、熊本市の特産品であるトマト、なす、大豆を使った給食をいただきました。献立は、「パインパン、牛乳、ペンネとなすのトマトソース、大豆とアーモンドのサラダ」です。なすは、熊本市西部を中心にさかんに栽培されています。なすにはいろいろな種類がありますが、日本だけでも約180種類以上あると言われています。熊本市では、「筑陽なす」「大長なす」「熊本赤なす」が栽培されているそうです。また、トマトは天明・中島地区を中心に栽培されています。トマトの赤色の色素である「リコピン」の名前はよく聞きますね。大豆については、東部地区中心に「フクユタカ」や「すずおとめ」などの品種が栽培されています。私にとって、給食で出されるトマトソース系のパスタはお気に入り給食のベスト3に入ります。ぜひ、子供さんにもその味についてお尋ねになってみてくださいね!とてもおいしいですよ!
21日(水)は、6月のキャロッピーデーで、菊陽町の「トマト」をいただきました。この日のメニューは「ひのくにパン、トマトスパゲッティ、ひよこまめのサラダ」でした。菊陽中部小学校近くの、ある畑では、2月に300本の苗が植えられ、5月から収穫が始まりました。トマト栽培で大変なことは、風が強いときにビニールハウスが吹き飛ばないように、ビニールを開け閉めするタイミングを適切に判断することだそうです。自然が相手なので、判断を誤ると、大事な作物が駄目になってしまいます。本当に難しいお仕事だろうと思います。さて、菊陽町の給食のパスタのレベルはとても高い、と常々思っているのですが、今回もとてもおいしかったですよ!
19日(月)は、6月の「ふるさとくまさんデー」で、天草の特産物を使った「たこ飯、つみれ汁、ししゃもフライ、キャベツのおかか和え」をいただきました。天草なので、海の幸である、たこ・いわしを使ったメニューは想像が付きますが、実は、天草地区の高台ではキャベツの生産が盛んです。特に、2月から収穫される春キャベツは、葉が柔らかく、色も濃いのでサラダや浅漬けにおすすめとのこと。今回は、おかか和えにしていただいています。また、今回いただいたつみれ汁は、味にくせがなく、上品な味わいのイトヨリダイのつみれが使われていました。給食で出されたたこ飯は、一緒に炊き込むタイプではなく、混ぜご飯タイプ。たこの香りがして、味もしみていて、とてもおいしかったです。ご家庭で、たこ飯を作る機会は滅多にないと思いますので、子供たちにもしっかり味わってほしいなと思いながらいただきました。ごちそうさまでした。
本校に赴任して3年目となりますが、毎年印象深い献立の一つが、山鹿からの「ふるさとくまさんデー」メニューの「つなひきよいしょ、豆腐汁、いわしの梅煮、ゴーヤのひこずり」です。昨年度も書きましたが、山鹿市の名所、不動岩と権現山には民話が残っています。それは、柔らかい小豆を食べて育った不動岩と、固い大豆を食べて育った権現山が綱引きの勝負をしたところ、権現山が勝ったというもの。この民話から生まれた「つなひきよいしょ」という混ぜご飯には、もちろん大豆と小豆が入っています。また、「豆腐汁」は、三角に切った豆腐を入れるのが特徴。お祭りやお祝いの時食べられるそうで、野菜やちくわも入っています。「ゴーヤのひこずり」は、ゴーヤを炒めて、味噌や砂糖、みりんなどで味付けしたもの。熊本県は、意外にもゴーヤの生産量が全国5位なのだとか。今回は、第1回学校運営協議会の日と重なったので、委員の皆様にも食べていただきました。喜んで召し上がっていただき、嬉しかったです。来月はどこのごちそうが食べられるのでしょうか。今から楽しみです。
19日(金)の「キャロッピーデー」では、おいしいメロンをいただきました。北小校区の、とあるビニールハウスでは、アムスメロンとフェスタメロンという2種類のメロンが栽培されています。この畑のアムスメロンは、学校給食用に栽培されていて、2月5日に苗を植え、5月10日から収穫が始まったそうです。思ったとおりの良いメロンを栽培するには常に研究と工夫が必要だそうです。やはり、食べた人においしいと言ってもらえることが一番嬉しいと生産者の方は話されています。ハウスの中で、メロンが少し大きくなると、一玉ずつ赤い台の上に乗せていくのだそうです。これは、きれいに模様を出し、病気を防ぐためだとか。(知りませんでした!)今月もふるさとで育った新鮮な食材をおいしくいただきました。ごちそうさまでした!来月も楽しみです。
25日(火)の「ふるさとくまさんデー」は、水俣・芦北地域の特産物である、きびなご、サラダ玉ねぎ、甘夏などを使った献立で、「鶏めし、わかめのみそ汁、きびなごフライ、サラ玉と甘夏のサラダ」をいただきました。この地域では、昔から「鶏めし」がよく作られていたそうですが、芦北町大野地区の鶏めしの具材は鶏肉だけで、お祝い事や行事の時などに、この鶏めしでおもてなしをしたそうです。また、サラダ玉ねぎは水俣・芦北の特産物としてよく知られていますね。生産者の皆さんは、土づくりにこだわり、農薬を少なくして栽培されているそうです。きびなごはいわしの仲間ですが、身が柔らかいので包丁などを使わず、手開きにするときれいに処理できます。刺身や天ぷら、フライなどはもちろんですが、干物や煮干しにも加工されています。芦北町田浦では甘夏の栽培が盛んですが、これは70年ほど前に始まったとか。ジャムやゼリーなどの加工品も美味しいですよね。給食を通しての毎月の小旅行が今後も楽しみです。
18日(火)は、本年度最初のキャロッピーデー。当日のメニューは「たけのこごはん、いもだんごじる、ちぐさやき、きゅうりのひじき和え」でした。季節感あふれるすてきなメニューですね。北小校区の、あるビニールハウスでは、2月10日に苗が植えられ、3月から5月の間に収穫がされるとのことです。きゅうりは生育が早いので、花が咲いてから1週間ほどで十分な大きさになります。一番気をつかうのは、病気を出さないようにすること。水分や肥料、温度管理にとても気をつけておられるそうです。こんなにたくさんの手間暇と愛情をかけて育てられたきゅうりです。感謝していただきました。
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