校長のつぶやき

2025年6月の記事一覧

2025.6.27 5年青空のもとで田植え

昨日とは打って変わって、青空に見守られながらの田植えとなりました。

 減農薬稲作研究会から3名の方においでいただき、ご指導いただきました。

「カエルや虫がおる~」といった声も初めは聞こえましたが、だんだんと真剣においしいお米になるように願いを込めて、赤い球のところに黙々と苗を植えていく姿がありました。

 

ご指導いただいた方の話によると、今年は苗が大きくしっかりしているので、田に植えたときに良く立っているということでした。苗作りからていねいに取り組んだ5年生の頑張りが役立ったといえるでしょう。

 

ここから収穫まで、どんなお世話や観察ができるでしょうね。

おいしいお米ができあがるよう、心を込めて関わっていってほしいですね。

0

2025.6.26 5年どろんこ代かき

降りしきる雨の中ですが、5年生が代かきを体験しました。

初めはおっかなびっくりという感じで、友だちに導かれてつま先をちょっと入れてみるということの繰り返しだった子どもたちでした。

 

減農薬稲作研究会の方から説明を聞き、田んぼに肥料をまき、足でならしていきました。

すっかり田のヌルヌル感に慣れ、「校長先生も一緒に入ろうよ!きもちいいいよ!」と声をかけてくれました。

午後から出張が入っていたので今回は見るだけにしましたが(残念…)、とても楽しそうな子どもたちの声と姿でした。

だんだんとどろんこの子たちも増え、いい感じの表情になってきました。 

最近は、自然の土や泥、水といったものに触れる機会が少なくなりました。今回、初めて田んぼに入った子もかなりたくさんいたようです。

私が教師になったころ、熊本市立保育園の園長をしていた母から「子どもは『地磁気』にたくさん触れさせなん」と言われたことを思い出しました。子どもは体と心全体を使って学ぶ存在です。大きくなるにつれ、すでにある情報から学ぶことが増えるけれども、学びを受け止め、生かす感性は教えられて身につくものではありません。直接触れ、感じ、たくさんの失敗の中から自分なりの良い感性を見つけ、自分の生き方の軸の一部にしていくことはとても大事なことだと思います。

そういう意味を含め、子どもたちの笑顔はとてもすてきでした。

 

明日は「田植え」です! 

0

2025.6.25 小中連携授業改善研修会

午後から、中央中学校の全ての先生方と美里町教育委員会の先生方が次々と来校されました。

今日は「美里町小中連携授業改善研修会」が本校で開催され、3年生の国語の授業を参観していただきました。

子どもたちはこれから取り組む物語文「ワニのおじいさんのたから物」でどんな力を付けたいか、どんな学習計画を立てて学習したらよいかを考え、話し合って決めるという授業でした。

 

これまでは、先生が学習計画を立て、先生の問いに答えながら学びを深めるといった、「問題解決型」の授業が多かったかもしれません。

しかし、複雑で変化の多い未来を創り、生き抜く人間に成長するためには、主体的に「課題設定」し、「解決のための見通しと実践」を他と協力して行う力が求められています。そういったことに、3年生の子どもたちは積極的に取り組み、学習計画である「学習カレンダー」を作っていくことができました。感動しました!

 

この後、この子どもたちの姿と学習の進め方について、集まった先生方で研修会を行いました。

熱心なグループ討議と報告のあと、私も時間をいただいてお話をさせていただきました。

 

自分の未来は自分だけのものです。自分の夢や幸せな未来を実現するのも自分です。そのために何を、いつ、どんなことをするか。それを様々な場面で経験し、感性を含めて自分のものにしていく必要があります。

学校や家庭、地域は、子どもたちのそんな挑戦を全力で支え、応援する立場です。

教師も学び続けます。がんばります!

0

2025.6.25 5年水俣に学ぶ肥後っ子教室 事前授業

2時間目に、元テレビ局の記者で水俣病患者の方々とも関係の深い大木先生にご来校いただき、7月11日に肥後っ子教室で水俣を訪れる5年生にお話をしていただきました。

まず、「水俣病はうつらない」ことを話されました。菌やウイルスではなく、「メチル水銀」という化学物質が症状を引き起こす原因だからです。また、胎児性水俣病も「遺伝ではない」ことも話されました。メチル水銀に侵された魚を食べ、そのメチル水銀が胎盤を通っておなかの中の赤ちゃんの体に入ったことが原因だからです。

 

さらに、「知らない」ことが差別や偏見を引き起こすため、知ってもらうために行動している患者のみなさんの強さについても話されました。子どもたちはその本当の強さに驚き、感想を伝えていました。

 

患者の方々は症状のためにできないことも多いけれども、できることもいっぱいあることも伝えていただき、今取り組んでいるコンサートやSUP大会のことも紹介してくださいました。

 

「かわいそう」「こわい」という関係ではなく、水俣病について正しく知り、良きなかまとしてともに歩むことができるよう、水俣に行って学びをさらに深めてほしいものです。

大木先生、お忙しい中に貴重なお話をしていただき、ありがとうございました。

0

2025.6.23 こころのひまわりプロジェクト

朝から激しい雨が断続的に降っています。やはりまだ梅雨の期間なのだと実感させられています。

 

さて、情報委員会では、心のきずなを深める月間に伴い、「こころのひまわりプロジェクト」を行っています。

図書室の前に展示してある「こころ本」を借りて読んだら、花びらを1枚ずつ足していくプロジェクトです。

期限まであと1週間ほどになりました。どんなすてきな心のひまわりが咲くのでしょうか。楽しみです。

0

2025.6.19 フッ化物洗口 開始です

準備が整い、本日から「フッ化物洗口」が始まりました。

町職及び町会計年度任用職員の先生方により洗口液等の準備をしてくださいました。

1年生にとっては初めてのフッ化物洗口なので、様子を見に行ってみました。

「味とかついてるの?」「何色?」「保育園でフッ素とか した」という声が飛び交っていました。

担任の山下先生の説明のあと、それぞれ液を口に含んで、1分間の音楽を聴きながらぶくぶく。

「保育園でもこれやったことあるよ」「えー、わたしはじめてだった」などの反応がありましたが、みんな落ち着いて初めてのフッ化物洗口をすることができました。

 

今月は「歯と口の健康月間」でもあります。未来に渡っておいしく食べ続けることができる歯と歯茎を守るためには、フッ化物洗口だけでなく、日頃の食後の歯みがきやうがい、栄養や硬さのバランスの取れた食事も重要です。ぜひご家庭でもお声掛けをお願いします。

0

2025.6.19 チーム中央小「美しい学校」

梅雨の晴れ間とは言えないほどの猛暑が続いていますが、読者の皆様は元気でお過ごしでしょうか。

学校では、クーラーの室外機がセミの鳴き声に先んじてうなりをあげています。

校内の草たちも大喜びですくすく。ですが、「環境美化」の観点からは うぅん… という状態です。

 

そんなことを考えていた昨日(18日)、

気温がぐんぐん上がる午前中、用務員の吉田先生が痛めた腰をだましだまし、花壇の草を黙々と取って一輪車に積み上げておられました。「草がずっと気になっていたんですよ」と笑顔で声を返してくださいました。

昼休み前には北園教頭先生が「夏は汗をかかんと気持ち悪いですよね」とおっしゃって、そっと運動場に行かれ、緑地部分を芝刈り機できれいにしてくださっていました。

「美しい学校にしたい」という思いを実現するために、自分にできることを進んで行動されているお二人の姿に感銘を受けました。

 

今朝は、運営委員会の子どもたちが2名、職員室にやってきました。

「放送していいですか」

「今日は今から運動場の草取りをします。みなさん運動場に集まってください」

みんなで「美しい学校」にするための取り組みができた朝となりました。

 

身近な人の、「良い」と思うことをたとえ一人でも実行しようとする勇気や、同じ目標を達成するために協力し、自分にできることを精一杯しようとする判断力・行動力というものは、良い意味で「うつる」のだなと改めて実感しました。

私も「チーム中央小」の一員として、そういう人になれるようがんばります!

0

2025.6.18 保小交流(1年生授業参観・連絡会)でした

17日(火)の午後は保小交流で、1年生の授業参観でした。

1年生は卒園した保育園の先生方が授業を見に来られるということで、朝からそわそわ。

「だれが来ると?」「もう来なはる?」と給食準備中もおしゃべりが絶えません。

5時間目、青葉中央保育園、堅志田保育園、海東保育園の先生方がおいでになりました。

1年生はとっても張り切っていました。先生方も近くに行って頑張りを見てくださいました。

授業後、校長室で連絡会を開催しました。

保育園の先生方のこの子たちへ注いでこられた愛情を強く感じました。思いをしっかり受け継ぐとともに、幼児期の自己中心的な主体性から学齢期の周囲と協働する主体性へと高められるよう、子どもたち一人一人とていねいに関わっていきたいと思います。

ご来校いただいた先生方、ありがとうございました。

0

2025.6.17 読み聞かせスタート

本校ではありがたいことに、月に1回、地域ボランティアによる読み聞かせが行われております。

今日は、本年度の第1回目の読み聞かせがありました。

1年生。子どもと親の相談員である柴田先生が担当してくださいました。

 

2年生。主任児童委員の大木さんが担当してくださいました。

 

3年生。若宮神社の日方さんが担当してくださいました。

 

4年生。PTAの森川さんが担当してくださいました。

 

5年生。昨年度まで学校運営協議会会長であった村上さんが担当してくださいました。このあと、ギターをひきながら子どもたちと一緒に歌を歌われました。

 

6年生。元外国語指導支援員の渡辺さんが担当してくださいました。電子黒板と動画でのお話でした。

子どもたちの言葉は耳から入ったものから形作られます。赤ちゃんがそうであるように。

そこに絵や文字が重なって言葉の世界が広がり、表情や声色によって感情が育ち、心が耕されていきます。

TicTokなどの動画ではそうはいきません。

ぜひご家庭でも読み聞かせを積極的に取り組まれてはいかがでしょうか。

読んで聞かせた方もとても幸せになりますから。

 

本日ご来校いただいた皆様、本当にありがとうございました。

0

2025.6.17 桜梅桃李

雨が上がった朝、雲が沸き上がった山並みの向こうに透き通った青空が見え始めました。

子どもたちの元気なあいさつが心に響きます。

花壇では、様々な野菜が実をつけ始めました。

これらの実をみていると、「桜梅桃李」という4文字熟語を思い出しました。

さくら、うめ、もも、すもものことで、これらの4つの植物はすべて花が咲き、実を結びます。

元々は仏教の言葉らしいのですが、「桜は桜の、梅は梅の、桃は桃の、李は李の特徴を改めることなく生きているように、私たち人間もそれぞれありのままの姿で人生の花を咲かせ、実を結ぶことができる」ということを表した言葉です。私が大学生のころ初めて聞いて、メモした言葉です。

 

学校や学級には様々なよさや特長をもつ人がいます。勉強が得意な子、スポーツが得意な子、歌が好きな子、絵が好きな子…それぞれに得意なことや好きなことがあります。

それぞれがもつ自分の良さに気づき、本当に好きなものを見つけるために、いろいろなことに挑戦してほしいものです。

山の向こうの青空がそう語りかけていました。

0