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2025年4月の記事一覧

「校歌を探る」シリーズ② ~ 大岳山 ~

校歌の2番の出だしは次のとおり。「♪ 雲が咲く 青い空 大岳山を仰ぎ見る♪」この地域に住んでいれば、不知火海と同じように、毎日当たり前に目に入る大岳山。学校から見ると、少し右肩上がりの富士山のようなフォルムにも見えます。左右のなだらかな稜線がとても美しい山です。日によって見え方が違います。天気や湿度なども関係しているのでしょうか。宇土半島では一番高い山になりますね。さて、大岳山の標高をご存じですか?正解は・・・477mです。熊本県高等学校教育研究会地学部会の記述によると、「大岳は宇土半島のほぼ中央に位置し、本体は輝石安山岩からなっています。火山砕屑物を放射状に噴出し南側の不知火海へなだらかな傾斜をした地形を作っています。大岳を中心とする火山活動では、何回かの溶岩や火山砕屑物を噴出した活動があるようですが、その分布や層序などまだ充分には分かっていません。」とあり、大岳山がかつて火山活動をしていたらしいということが分かります。また、サトウキビ活性会の髙濱会長からも、大岳山にまつわるお話をたくさんお聞きしていました。初日の出はもちろん大岳山山頂で見ておられたし、4月9日には、相撲大会が開かれていたとか。登山途中には、「わくど石」など、特徴のある石が数カ所にあるとのことです。そういったお話を聞くと、地元の人々との結び付きが強い山であることがうかがえます。

 また、大岳山といえば、明治9年の神風連の乱で、6人の武士が自刃した場所としても有名です。明治初期の士族反乱の一つ「神風連の乱」。6人のメンバーが追っ手を逃れ、最後をとげた場所に、「神風連六烈士の碑」があります。10年に一度、顕彰の集いが開かれているそうです。攘夷を唱え、神国日本を目指す敬神党の人々は、決起したものの政府に追われ、6名のメンバーが大岳山に登り自刃しました。明治9年10月29日、大岳山には鎮台兵と警官が押しかけて大騒ぎになったと「三角町史」に記されています。その朝、大岳山に登った一人の猟師が自害した6人の武士を発見したとのことです。

 さて、今度改めて登ってみようと思うのですが、髙濱会長からお聞きしたところ、遠くに熊本市も見え、網田や半島の北側・南側どちらも見渡せるとか。気分が上がりそうですね!阿蘇の山々も見えるそうです。人々のくらしを見つめ続けてきたであろう大岳山。その姿に、再度心惹かれるのでした。

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「校歌を探る」シリーズ①

「♪ 不知火の 青い海 汐のかおりも きらめきも♪」で始まる本校の校歌。はて、八代海とも呼ぶけれどあまり使わない・・・どうなってるんだろう・・・と改めて疑問に思い、いろいろ検索してみると、「八代海(別名「不知火海ともいう」)といった書き出しの記事がとても多いことに気付きました。たまたま職員室にいた職員に聞いたところ、目の前の海を「八代海」と呼んでいる人はいませんでした。熊本県の公式観光サイトには、次のようにあります。「旧暦8月1日(八朔)に、不知火海(八代海)上に見られる蜃気楼現象。国の名勝に指定されています。景行天皇の九州巡幸が記された日本書紀には、不知火海上で方向が分からなくなった景行天皇が、遠方に灯された火によって陸地に導かれ、『誰が火を灯してくれたのか』と尋ねたものの、誰も知らぬ火(不知火)であったという逸話が記されています。毎年旧暦の日は、観望地・永尾神社に多くの人が集まります。」この神秘的な名前は、くだもの、力士名、文学その他いろいろなものに使われ、まさに私たちにとって身近な、生きた歴史そのもの。ちなみに、平均の水深をご存じですか?24mくらいだそうです。毎日表情を変える、私にとっては原風景の海。子供たちにとっても、大切な存在ではないでしょうか。校歌の歌い出しにふさわしいと改めて思いました。

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今年も業間の時間を使って様々な活動を行います

以前もお伝えしたことがありますが、掃除が終わって5時間が始まるまでの時間を、本校では「業間」の時間と設定し、短い時間ですが、様々な活動を行っています。のびっこ集会、全校体育、外掃除(縦割り班で行います)、学級タイム、学力充実タイム、そして昨年度始めた情報モラルタイムなど・・・。これからは、運動会に備えて体を動かす時間として使うことも多くなると思います。そして、最近は気温の上昇に伴い、運動場が「青々」としてきましたので、24日(木)は、外掃除として除草を全員で行いました。一回に取ることができる量は限られていますが、運動会へ向けての環境づくりに子供たちにも一役買ってもらいたいと思います。トラックをきれいにするにはもちろん大人の手が今後必要ですが、少しずつ整備を進めます。

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地域学校協働活動の推進 ~ 学校の心強いパートナー ~

この学校だよりでもよくご紹介してきた「地域学校校協働活動」。一体何を意味するかというと、以下、熊本県教育委員会のHP資料から抜粋します。「未来を担う子供たちを健やかに育むためには、学校、家庭及び地域住民がそれぞれの役割と責任を持ちながら、地域全体で目標を共有し、子供たちを育む体制づくりを目指す必要があります。そのため、熊本県では幅広い地域住民の参画を得ながら、地域全体で子供たちの学びや成長を支えるとともに、『学校を核とした地域づくり』を目指して、地域と学校が相互にパートナーとして連携・協働して行う地域学校協働活動を推進しています。」本校でも、プール等の見守り、茶道指導、郷土料理指導、昔遊び、絵本の読み聞かせその他、実に多くの活動を地域学校協働活動として実施しています。そして、本年度は、4~6年生が取り組むクラブ活動にも、地域のゲストティーチャーにご協力いただきながら進めていくことになりました。子どもたちの豊かな学びのためにも、また、この活動の目標を実現するためにも、地域にまだまだいらっしゃると思われる人材に心当たりがあられる方、また「我こそは!」と思われる方、ご連絡いただけたら幸いです。

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子供たちの良さや持ち味が存分に生かされた楽しい対面式・歓迎遠足

11日(金)は、新1年生を迎えての対面式及び歓迎遠足を行いました。行き先はいつもの旧郡浦小学校。まず、出発前に、体育館で対面式を行いました。1年生は前に出て自己紹介。大勢の前で、好きな食べ物やきょうだいのことについてお話しし、立派な自己紹介ができました。初めてとは思えないほどで感心しました!その後、縦割り班に分かれ、班の顔見知り会。これから一年、この班でたくさんの活動をしていきます。また、班ごとに「花いちもんめ」「だるまさんがころんだ」「ハンカチ落とし」などのゲームを夢中になって楽しむ姿が見られました。 そしていよいよ学校出発。一年生は上級生のサポートを受けながら歩き、無事に目的地に到着。そこでも、2年生から「貨物列車」、3年生から「手押し相撲」、4年生から「なべなべそこぬけ」、5年生から「あっちむいてホイ」、6年生から「おんぶ競走」の歓迎を受けたのでした。たくさんのおにいさん、おねえさんから遊んでもらった一年生は、終始ニコニコでした。1年生が現在元気で登校していることがとてもうれしいですし、上級生、特に6年生が最大限の相手意識をもってお世話をしてくれています。この点も素晴らしいです!これからもよろしくね!

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