学校生活

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11月25日(火)5年生 小国町教育研究会・阿蘇郡市教育研究会 小学校国語部会 授業研究会

 11月25日の13:30~16:30、5年1組で「小国町教育研究会・阿蘇郡市教育研究会 小学校国語部会 授業研究会」が開催されました。取り扱った単元は「伝記を読み、自分の生き方について考えよう やなせたかしーアンパンマンの勇気ー」でした。阿蘇郡市から参加された方も含め、40人程の先生方が参集しました。 

 デジタル教科書を活用して自分の考えを可視化しながら、自身の考えをまとめ交流し、やなせたかしの生き方について考えを深めていきました。グループや全体の中で、たくさんの子どもたちが生き生きと伝え合っていました。

 その後、研修講師として放送大学からお二人の先生方をお招きして、授業研究会を行いました。

  講師の先生からは 次期学習指導要領の内容にも触れながら、デジタル学習基盤の充実を図りながら、子どもたちの学びを支え学びを深めていく授業づくりについての知見が伝えられ、参加された先生方も意見を交わしながら学びを深めていきました。

 

 

 

11月21日(金)4年生 見学旅行 

 11月21日(金)、晴れわたる青空の中、4年生は通潤橋と円形分水(山都町)への見学旅行に行きました。人々が力を合わせ、作った通潤橋を含む用水路のスケールの大きさ。公平に水を分かち合うための知恵と人の誇りが集約された円形分水。教科書(わたしたちの熊本)や映像で、ずっと目にしてきたのですが、本物を間近で、しかも、みんなで見るのは感動しかなかったようです。

 ガイドさんからは、通潤橋づくりを村人の先頭に立って力を尽くした布田保之助の「自分のためだけではなく、地域や人のために・・・」という思いを伝えてもらいました。子どもたちも積極的に手を挙げて質問し、学びを深めたようです。その日、ガイドさんから「小国小の子どもたちはとても素直で熱心に勉強して、とても元気をもらいました」とお礼の連絡がありました。

11月20日(木)6年生 認知症サポーター養成講座

 2・3校時に、6年生がランチルームにおいて地域包括支援センターの職員さんをゲストティーチャーにお迎えし、「認知症サポーター養成講座」の講習を受けました。脳ともの忘れについてのお話、認知症サポーターの必要性、認知症の方の対応のしかた等の説明を受け、その後グループワーク等が行われました。

 子どもたちは、認知症の人を見かけた時の接し方について、「まずは見守る」、「余裕をもって対応する」、「声をかけるときは、一人で」、「後ろから声をかけない」、「相手に目線を合わせて、やさしい口調で」、「おだやかに、はっきりと」、「相手のことばに耳をかたむけて、ゆっくり対応する」等の大切さを感じたようです。
 子どもたちは、認知症の人に限らない、すべての人に通じる接し方であることを感じたのではないかと思います。

11月18日(火)6年生人権劇 「つなぐ ~未来への一歩 今 私たちにできること~」公演

 11月18日(火)に6年生が人権劇「つなぐ ~未来への一歩 今 私たちにできること~」の公演を行いました。この作品は「第31回小国町人権啓発フェスティバル」の発表で製作されたものです。

 18日は2回の公演を実施。1回目は人権フェスティバル上映用の撮影を兼ねて、2校時に1~5年生の前で上演。2回目はその日の午後5時30分より6年生保護者・一般向けに上演しました。

 劇の題材になったのは、約80年前に小国郷で実際に起こった「地元住民によるアメリカ兵殺傷事件」です。(事件の一部は小説化)現在、熊本日日新聞で「殉空に散る」と題して毎週金曜日に十数回にわたって特集・連載されています。普段はやさしい住民たちが、戦争によって人間らしく生きようとする姿から人間が持つ加害性をむき出しにし、人間を殺めるようになってしまった実際の話を劇化しました。戦争が人を変える、戦争が人を殺めるつながりをつくる、そんな戦争の酷さを訴えた劇です。

 修学旅行が終わって約2週間。修学旅行で被爆体験をされた方の聴きとりで得た「聴き手が語り手に」、「争いごとを話し合いで解決できる人になるように」等の学びを糧にしながら、「心をひとつに」を合言葉に稽古に励んできました。この期間、体調をくずし欠席をする友だちも多い中、通し稽古が成立するように休んでいる友だちの分の台詞を覚え演じる等、みんなで力を合わせて作り上げてきました。真剣で集中力高く、なかまの力を借りながら自身の壁を乗り越えていく姿が印象的でした。

 「緊張して、声が裏返ってしまった」、「緊張しては早口になってしまった」等、まだ完璧に演じきれなかったことを振り返った子どもたち。しかし、劇を見た子どたちからは「戦争はこんなにも怖いものなんだ」、「戦争は絶対にだめだ」、「家族の命がなくなることはこんなにきついことなんだ」、「昔のことではない」、「けんかをしない」、「相手のことを思う」、「自分の意見を伝えるためにも手を挙げる」等の感想が寄せられました。

 夕方の上演では、1回目の反省を生かしさらに完成度の高い上演を終えた子どもたち。保護者のみなさんからは「よかった、感動しました」、「こんなにクオリティーが高いとは・・・」等の感想をいただきました。感想をいくつか抜粋しました。

 想像を絶する戦いが今も世界で行われていることを改めて残念に思います。私たちの「手」からつくり出す全てのことが、自分や周りの全ての人の幸せにする「手」となってほしいと心から思いました。

 約1時間の公演、しっかりと観させていただきました。・・・演じるにあたり、修学旅行での経験が生かされ、語り部さんの伝えたかったことが子どもたちにも伝わっていると感じ取れました。そして何より、子どもたち一人ひとりが真剣に全力で取り組んでいる姿、心意気が伝わってきて成長したなと感じました。

 ・・・本当のことを知る大切さ、どんなことがあっても相手を傷つけてはいけないこと、これからも忘れずに、友だちや家族、これから出会う人を大切にしてほしいです。

 あんなに長い文章を一人ひとりがしっかりと覚え、方言を使いながら役になりきって演じる姿に感動しました。私の隣に座っていた子どもが、劇が始まる前に「この劇は面白くないよ」と言っていました。「なんで?」と私が聞くと「この劇は人権の劇だから面白いとか、そういうのじゃないんだよ」と話してくれました。6年生の人権劇の内容を下の学年の子どもたちもちゃんと考えながら見ているんだなと思いました。

 戦争の勉強は、私たちもしてきたつもりでしたが、だいぶ薄れていると思いました。子どもたちの劇を見て、改めて自分たちが今、何をしなければならないのかを考えさせられました。

 今回の人権劇の取り組みでたくさんの学びがありました。6年生の子どもたちが劇の最後で語った「一人ひとりの力は小さいけれど、無力ではない。でも、その小さな力も使わなかったらゼロのまま・・・」一人ひとりの小さな力が確実に平和をつくる営みにつながっていると感じた取り組みでした。なお、11月22日(土)に開催された小国町人権啓発フェスティバルで上映され、町中の人に公開されました。「聴き手が語り手に」長崎での約束を実現することができました。