6の1 クラスの部屋

6年 家庭科 生活時間を見直そう!~家族と過ごせる残り時間は?睡眠の効果は?~

 家庭科の学習で、「生活時間」を見直す学習をしました。子どもたちの中には、スマホやゲームに夢中になってしまい家族団らんの時間がとれなかったり、どうしても寝るのが遅くなってしまい睡眠が十分にとれていなかったりする子もたくさんいるようでした。

 そこで、まず「一生のうちでお家の人と過ごすことができる時間」について考えました。一生のうちで、親子が一緒に過ごせる時間は、ある調査では「約65918時間」。日数では「約2747日」だそうです。年単位にすると「7.52年」になります。小学校卒業段階で半分が過ぎ、残り「3.76年」になります。これを聞くと、子どもたちは神妙な表情になっていました。

次に、睡眠することの大切さについて学びました。

 睡眠の効果を三つ紹介しました。

①脳や体を休める。疲れるとたまってくる老廃物を眠っているあいだに排出しています。

②風邪など病気にかかりにくくする免疫機能を高めることができます。

③成長ホルモンを出す。成長ホルモンは、背を高くしてくれたり、脳の発達をうながして記憶力をアップさせたりします。さらには、心の安定ももたらします。

 他にも、睡眠時間が短いと「太りやすくなる」そうです。成長ホルモンは、新陳代謝を高めてエネルギーをよく消費させる役割を持っており、寝不足で成長ホルモンがちゃんと出ないと、新陳代謝が低下して太りやすくなるそうです。また、睡眠時間が短いと食欲を増進させるホルモンが出てしまい、逆に満腹を感じるホルモンが出なくなって、食べ過ぎてしまうとのことです。

 このような成長ホルモンがしっかり出るのは、夜の9時から朝の4時くらいまでのため、この時間に睡眠をとったほうが、より多くの成長ホルモンを出すことができます。

 早く寝るためには、まずは、朝の光をいっぱい浴びることが必要です。脳から出てくるホルモンに「メラトニン」というホルモンがあります。このメラトニンが出てくると、私たちは眠くなり、よい睡眠に入ることができるそうです。メラトニンの原料は、光を浴びることで作られ始めます。ところがメラトニンができるまでには、光を浴びてから16時間かかるため、夜10時に寝るためには、朝6時に起きて朝日を浴びておくことが必要なのです。

  ここまで学習して、子どもたちと生活時間を見直しました。家族団らんの時間を作ったり、睡眠時間を確保したりするために、ゲームの時間を短くしようと考えたり、宿題を隙間時間に終わらせたりしようとしている姿がありました。