2025年11月の記事一覧
2025.11.18 4年国語「ごんぎつね」の授業
3時間目に4年生の授業を見に行きました。
昔からある「ごんぎつね」の国語の授業でした。今日は最終場面ということで、子どもたちが単元の最初から疑問に思っていた大きな課題「ごんはかわいそうなきつねなのだろうか?」について追究する学習でした。
主人公であるごんと対役である兵十の心の距離を視覚的にとらえながら、自分の考えを作っていく子供たち。いっぱい書き込みのされた本文から根拠を探す姿がありました。
そういったことに興味関心をもって、主体的に取り組むことができるようになってきている4年生の姿をうれしく感じました。
その後、自分の考えを班でさらに協議し深め合う学習へと進みました。
「ごんはかわいそうなきつねなのだろうか」という問いに対し、〇と✖の答えが出ました。
〇と回答した子は、「兵十を幸せにするという夢を実現できなかったから」など。
✖と回答した子は、「死んだけれども、兵十のそばにいて、ひとりぼっちじゃなくなったから」など。
どちらも素晴らしい読み取りができていました。どちらも正解だと思います。
登場人物の心情の変化とその構造に対して、いかに叙述をもとに自分の考えとその理由をもち、深められるかが4年生国語における物語の授業の大きな価値です。
そういう意味でも4年生たちのすてきな学びの場面に出会うことができました。すばらしい4年生の姿でした!
2025.11.18 5年道徳「家族のために」の授業
2時間目に5年生の教室に行くと、「家族のために」という道徳の授業があっていました。
集中して自分の考えを整理し、まとめている姿がさすが高学年!という感じです。
考えを書いた子は担任の谷口先生に見せに来るシステムのようです。
さらに、早く書けた子からどんどん相手を代えながら意見交流をしています。考えと理由を大事にした対話ができていました。さすがです! あとからは、私にも話しかけに来ました。すばらしい!
谷口先生と子どもたちとの温かくも軽妙な対話を通して思いを確かめたり深めたりする様子が見られました。
最後は、GReeeeNの「父母唄」を流され、温かくしっとりした中で授業が締めくくられました。
♪ 幼い頃 あれは夏の日 あなたの背中で寝た帰り道
遊び疲れ 僕遅くなり あなたに心配かけていた日々
あれからいくつか年月も過ぎ 少し生意気盛り 反抗期
体当たりで叱るあなたの心の奥に 少し触れました ・・・
すてきな学習をしているなと思いながら、教室を後にしました。
2025.11.17 5年茶道体験教室
いま世界は「抹茶」ブームの真っ只中。抹茶味のラテやアイスといったスイーツが火付け役となり、世界中の消費者がこのきめ細かな粉末のお茶を追い求めているそうです。
2024年の抹茶を含む日本の粉末緑茶の輸出額は輸出茶全体の75%にあたる272億円に達し、2019年の3倍となっている点からも、そのブームの大きさが感じられますね。
さて、美里町はお茶の産地としても有名であり、子どもたちも茶園の整備や茶摘みなどに触れることな多いものの、「お茶を淹れて飲む」という習慣が昔よりは減ってきている家庭が多くなっています。
そういったこともあり、東家先生にお願いして、今年も5年生による茶道体験教室を開催しました。
まずは座学。穏やかな言葉としぐさで子どもたちの興味関心をひきつけながら、テンポよく進んでいきます。
こうやってみると、日本文化や生活の中に茶道の世界が大きく影響を与えていることを感じました。
続いて実技です。
東家先生のお点前をまねて、手を動かしてみました。
それから、お菓子をいただきました。「お先にいただきます」など、心配りを大事にした言葉かけも学びました。
教えていただいたお作法に沿って、「亭主」役のグループが茶筅を使ってお茶をたて、「客」役のグループにふるまいます。器の回し方にも作法があります。丁寧にまねて上手にいただくことができました。
5年生のキラキラ・わくわくした眼が印象的な茶道体験教室でした。
終わった後に私も東家先生から一服立てていただきました。お茶をたてる一つ一つの動作と、器からてのひらに伝わるあたたかさ、そして立ち上がる抹茶の香りが至福の時間を生んでくれました。
東家先生、お手伝いいただいた中原先生、本当にありがとうございました。
2025.11.14 息白き 霧の朝
在雲外蒼天(雲外に蒼天あり)
雲の上には青い空が広がっているように、困難を乗り越えた先には明るい未来があるということを示唆した有名な言葉です。
今朝は前がよく見えないほどの濃い霧(あるいはもや)に包まれた世界の中を通って学校へ来ました。
吐く息も白くなり、冬の訪れを一層感じた朝でした。
しかし、日が昇るとともに霧が晴れ、すてきな青空が広がり始めました。
朝から子どもたちは「全校おにごっこ」を楽しんでいます。青空のもとで元気で、笑顔で駆け回っている姿を見ると、幸せだなぁと感じるとともに、今日の朝の天気のように子どもたちとこの地域の明るい未来も強く感じました。
ただそれだけの話です。
でも、その「ただそれだけの話」がとってもすてきなことだと私は思うのです。
幸せって、そんなもんです。それでいいんです。
2025.11.13 気が気でない 黄巻きがさ
いつものように校内をうろうろしていると、放送室の前に何やら掲示がしてあることに気づきました。
情報委員会が貼っていたようです。
これには、読み方の指令文「早口ことばのおきて」も付いていました。
おきてに従って、特訓してみました。途中、廊下の先の体育館へ向かう扉が「ガチャッ」と2回大きな音を立てましたが、集中を切らさずトライを続けました。
おかげで、言葉が滑らかに出るようになった気がしました。朝の口の体操に早口言葉はもってこいですね!
その横には本の紹介も掲示されていました。
その足で、ルイスのいる中庭の池を横目に見ながら図書室に向かったのは言うまでもありません。
モーニング早口ことば、おすすめです!
2025.11.13 美里町内小学校6年生交流会(オンライン)
来週20日(木)~21日(金)は、美里町内の3小学校が修学旅行に行く予定です。
そこで、1週間前の今日、6年生の交流会を行いました。通信状況の問題もあって、音がうまく届かないこともありつつ、3つの小学校をオンラインでつないで、修学旅行に向けて学習した内容を発表し合いました。
進行は、砥用小学校の6年生がしてくれました。
開会のあいさつの担当は、中央小学校の6年生です。
音が他の2校にもうまく届いたようで、たくさんの拍手をいただきました。
最初は中央小。平和祈念像や被災した山里小学校、浦上天主堂、長崎原爆資料館などについて、画面共有しながらプレゼンテーションを行いました。クイズなども入っており、楽しく考えながら発表を聞くことができました。
その後、励徳小学校さんや砥用小学校さんのプレゼンテーションを見ました。
どちらも内容や画面作りに工夫がされてあり、学びの深まりを感じることができました。
最後にそれぞれの学校から感想を伝え合いました。本校からは2名が発表し、「それぞれの学校でいろいろ調べてあってよくわかった」「わかりやすい発表で楽しかった」などの意見がありました。
修学旅行の時にまた再開し、一緒に学びをさらに深めることを約束して閉会となりました。
1週間後には修学旅行に出発です。
1日目は長崎を訪れ、平和とは何か、それを維持し続けるために自bぬンには何ができるのかを現地でしっかり考えます。
2日目は、福岡のキッザニアを訪れ、将来の自分の職業や夢の実現について体験的に学びます。
心に残る2日間の旅になればと思います。楽しみですね!
2025.11.12 校内人権月間の学級目標ができました!
以前投稿しましたように、11月は「校内人権月間」です。
人権・環境委員さんが正面玄関前や児童玄関の掲示板に呼びかけやポスターなどを貼って知らせています。
各学級でも、今月は人権学習を行います。それに向けての学級目標を短冊に書いて意識を高めています。
児童玄関にきれいにまとめて掲示してあったので紹介しますね。
それぞれの学級で話し合い、紡いだ言葉だと思います。それを実現するために、自分は具体的にどうするのかを決め、行動してくれたら、すてきな学校になっていくのではないかなと感じました。
今月の子どもたちの活躍がますます楽しみになってきました!
2025.11.11 火災避難訓練
『2分31秒22』
これは、理科室から発生したと想定した火災避難の放送が入ってから、避難場所への集合及と点呼が終わって児童全員が座り終えるまでの時間です。みんな指示に従って静かに素早く行動し、静かに待つことができました。
避難後に設けられた校長からの話の場面で、私は先週11月4日に東京で発生した学校火災を引き合いに出し、「運が良かったからみんな無事に逃げることができたのかな?」と問いました。
子どもたちからは、「ちゃんと訓練をしていたから」などの返しがありました。
私は、「いつもの訓練を思い出し、それを『当たり前』にやったからです」と答えました。
「〔話を最後まで、わかるまで聞くこと〕〔場に応じた行動を落ち着いて冷静に行うこと〕などが自分の命を守るための避難行動としてとても重要なことですが、これは日ごろの学校生活のどの時間にでも鍛えられることです。そういったことを意識していきましょうね」と伝えて、消防署の方へのお話につなぎました。
避難の際に「火事だー!」と大きな声で周りの人に知らせることが避難するときに最初にするべきことだそうです。また、火を少しでも弱くし、出る煙を少なくするために、避難するときに火災現場の窓や扉を全部閉めて、新しい空気が入りにくくすることが大事なのだそうです。
そのあと、消火器の使い方訓練を代表の子どもたちや先生が行いました。
最後に、生活安全委員会副委員長の6年生が「消火器の正しい使い方がわかりました」「家庭でも話題にしていきたいと思います」といった感想を交えながら、代表としてお礼を伝えることができました。
これから寒い日が増え、火を使う機会が増えると思います。もし火災が発生したらどうするか、ご家庭でもぜひ話題にしてみてください。
ちなみに、1・2年生はその後のお楽しみとして、消防車(ポンプ車)の見学を、目をキラキラさせながら行っていました。消防士の方も答えに窮するぐらい、「あれは何ですか」「どう使うんですか」などのたくさんの質問が出ていました。おいでいただいた宇城広域連合消防本部 美里分室のみなさま、ありがとうございました。
2025.11.11 11月の楽しい読み聞かせ
今日は月に1回の読み聞かせの日でした。朝から7名の地域の方が駆けつけてくださいました。
自己心理を見つめなおすような読み聞かせ、聞き手の子どもたちと語り合いながらの読み聞かせ、All Englishでの読み聞かせ、ギターを奏でながらの読み聞かせなど、それぞれの方が持つ才能とアイデアがあふれた読み聞かせの会となりました。
「読み聞かせ」は大人を含め、あらゆる人の情操を高めるとともに、多様性に触れ、モデル像に出会い、「きっと自分もこうなれるのではないか」という自己効力感を高めてくれる素晴らしい活動だと思います。
読み聞かせに来てくださる地域の方への感謝と同時に、こういった機会に恵まれている子どもたちをうらやましく思います。
2025.11.10 立冬を過ぎて
学校へ出勤して駐車スペースに入ってきたところ、一面に鮮やかなオレンジ色が広がっていました。
何だと思いますか?
キンモクセイの花が散っていたのです。
強い風でも吹いたのでしょうか。雨が降り落したのでしょうか。
11月7日(金)は暦の上では「立冬」でした。
確かに冬の訪れのようにぐっと気温が下がった日はあったのですが、日中は25℃以上ある日が続き、体がついていっていない気がするのです。
どうもそれは人間だけではなさそうです。
校内の葉が全て落ちてしまった桜の木に1輪、2輪と、花が咲いているのです。
桜の目覚まし時計が、この変な気温変化に騙されてしまったのではないでしょうか。
動物も植物も、この気候の変化に振り回されているようです。
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