校長室から

校長室から

9月21日~25日(第4週)

9月25日(金) トイレのスリッパから見える考動力

子供たちの授業の様子を見て回る際に、トイレのスリッパを眺めると、一つだけ反対を向いていることがあります。ちゃんと並べておくのですが、次に回ったときにも同じように反対を向いています。このことについて子供たちに考えさせたいと思い、休み時間に教室を回って伝えると、「今日は、トイレに行っていません。」「ぼくは、並べました。」という返答です。子供たちの言い分は、確かにその通りかもしれません。
子供たちに身に付けてほしいのは、次の人のことを考えて履き物を揃えるという基本的な生活習慣とともに、近くを通ったときに「あれ?スリッパが並んでいない。どうしてだろう。」というような気付く力です。このように些細な変化や違和感に気付く力を磨くことで、次に自分はどうすればよいかという行動を考えることが出来るようになります。
「気付き、考え、動く」こういった一連の流れを大切にすることが、本校の子供たちに育てたい力「考動力」だと考えています。

 

9月24日(木) 彼岸花の時期を迎えて

校長室には、いつも季節の花が飾られています。先日から彼岸花が飾られており、「もう秋になるんだなあ。」と思ったところです。4連休に自宅に帰ると、やはりあちらこちらに彼岸花が咲いていました。以前勤務していた山鹿市では、菊鹿町の番所の棚田周辺に咲く彼岸花が有名で、よくニュースにも取り上げられます。
毎年思うことですが、彼岸花とは何とも不思議な花です。いつもは姿を見せていませんが、この時期になるとどこからともなくすっと茎を伸ばし、赤や白の見事の花を咲かせます。そして気付けば姿を消し、また来年のこの時期になるのを、土の中でじっと待っているのです。
子供たちには、このような季節の変わり目や自然の不思議さを感じることが出来る感性を身に付けてほしいと思っています。例えば、「赤と白の彼岸花には、どんな違いがあるのだろう。」「彼岸花は、どうやってこの季節を知っているのだろう。」「なぜ彼岸花は、田や畑の周りに咲くのだろう」といった疑問や発見があれば、そこから新たな学びが生まれます。
これこそが、本校の子供たちに育てたい力である「学びに向かう力」につながっていくと感じています。

9月14日~18日(第3週)

9月18日(金) 学校にやってくる珍客?

本校の正門側の斜面には、無数の穴が開いています。校区の方々には珍しくないことだと思いますが、山育ちの私にとっては、大変不思議な穴です。実はガネ(カニ)のすみかです。校舎の周りを通ると「ガサガサ!」と音を立てて移動します。特に、雨上がりはガネの大群に遭遇することもあります。自分の穴の前で一生懸命すみかを守っている姿は、何ともけなげで、また愛らしさもあります。
そのガネたちは、頻繁に本校に上がり込み、自分たちの学校であるかのように廊下を堂々と歩いている?ことがあります。まさに珍客です。坂瀬川小学校は、そんな自然豊かで、心安らぐすてきな学校です。
  

9月17日(木) 図書室も秋の気配・・・

子供たちがより多く図書室に足を運び、そして本に親しんでくれるようにと、学校司書の宮下先生がいつも季節に応じた図書室の飾りつけをしてくださっています。また、おすすめの本が子供たちからも見えやすくなるようなレイアウトを工夫したり、定期的な図書の入れ替えをしたりと、大変お世話になっています。
本日も図書室に行くと、紙でコスモスの花を作られていました。机上をよく見ると「花子ちゃん」という道具を使われています。「これは何ですか?」と尋ねると、行事等でよく見かける紙花を作る道具だと教えていただきました。こんな道具があったとは、知りませんでした。学級担任をしていた頃は、高学年で作らせることが多く、紙を同じ幅で折らせるのに苦労したものです。上手く折れてないものは、私が折り直しをしたりして、とにかく大変だった思い出しかありません。あの頃にこの道具があったならば・・・と感じた瞬間でした。
  

 

9月16日(水) 校長先生、来てください!

「校長先生、ちょっと来てください。」1年生は、よく校長室にやってきては、このように話しかけてきます。昨日は、手を引っ張られて1年生教室まで連れて行かれました。何だろうと思っていると、「校長先生の車の番号をここに書いてください。」とお願いされました。
今日は、「校長先生、お絵描きしたから、一つあげるね。」と紙を渡されました。1年生担任とその絵を見ながら、「これは何だろう?」と、しばらく考え込んでしまいました。英語のようにも見えますし、カタカナのようにも見えますし・・・。一番下の絵はメガネをかけているので、私でしょう。
何はともあれ、1年生との日々の会話は、私のエネルギーになっています。

 

9月14日(月) 芽が出ています

来年の春に向けて、種から花を育てる活動を行っています。先週、各学年でパンジーやキンギョソウ、ペチュニアなどの花の種を種まき用専用の培養土に蒔きました。職員室前にも培養土を用意して蒔いてありますが、朝から5年生の児童が「先生、芽が出ています。」と教えてくれました。職員は気付いていなかったのですが、よく見ると、確かに一つだけ芽が出ています。
このようにしっかりと身の回りを注意深く観察し、変化に気付き、心が動かされたことを自分の言葉で表現していく。これこそが「豊かな感性」というものではないでしょうか。このような「豊かな感性」に感動した一日でした。

9月9日~9月11日

9月10日(木)先生たちからの挑戦状!
本校では、授業だけでなく日頃の学校生活の中においても子供たちの学ぶ意欲を高めていくことを目的に、定期的に「○○先生からの挑戦状!」を掲示し、主体的に難問に挑戦する取組を行っています。低・中・高学年用の問題が貼り出されますが、子供たちは喜んで取り組んでいます。
今月は、高学年用として、次のような挑戦状が出されました。
○○先生が田植えをします。
苗の束の数は分からないのですが、5束ずつ植えると1束余ります。7束ずつ植えると2束余ります。全部で苗は何束ありますか。いくつか答えはありますが、一番少ないのは何束でしょう。
 

 

9月9日(水)校門一礼
「大きな声で 笑顔であいさつをする」

これは、人と人とがコミュニケーションを取るうえで基本となるところだと考えます。この基本は、子供でも大人でも必要なことですし、大人になって急に出来るようになるものでもないでしょう。ある会社の入社式後の研修を見たことがありますが、一日かけて、また出来るようになるまで、あいさつの練習をされていました。どのような仕事であっても大切にしておられるものです。
1学期の学校評価でも、子供たちのあいさつについて、もっと努力すべきというご意見をいただきました。そこで、新たな試みとして、朝から学校に大きな声であいさつをして登校する「校門一礼」を始めました。今日も一日しっかり学ぶぞという意気込みと、学ぶことが出来る感謝の気持ちをこめて「おはようございます」とあいさつをするようにしています。本校の自慢となるような取組にしていきたいと思います。

9月8日(火)台風一過!

昨日まで台風の被害を心配していましたが、本日は見事に晴れ上がり、気持ちのよい一日となりました。
坂瀬川小の子供たちに大きなけがもなく、元気に登校してくれました。「夜、なかなか眠れませんでした。」「坂瀬川公民館に家族で避難しました。」「親戚と一緒に過ごしました。」など、暴風雨の夜のことをたくさん教えてくれました。
ちなみに、本日のように台風が通り過ぎたあと、空が晴れ渡りよい天気になることを「台風一過」と言いますが、音だけを聞いて、「『台風一家?』って何だろう。」と思った子供もいたようです。ある教室で話題になっていました。子供たちの素朴な発言に、昨日までの疲れが吹き飛ぶ思いがしました。
何はともあれ、また坂瀬川小のいつもの学校生活が戻り、うれしくなった一日でした。
  

9月7日(月)台風10号襲来!

本日は、特別警戒の発表基準に達するほどの過去最高クラスの台風10号の接近に伴い、苓北町内のすべての小中学校が臨時休校となりました。これまで経験したことのない台風ということで、人的及び物的に大きな被害が出るのではないかと心配していました。先週金曜日に、子供たち並びに職員に対して「自分の命を守ることを最優先に考えた行動を取るように!」と伝えました。
昨日は、第1避難所となっている坂瀬川公民館にも、多くの方々が早くから避難されていました。また、本校の体育館も避難所として開設されました。深夜に最接近するということで、誰もがなかなか眠れない夜となりました。
幸いなことに、子供たちや地域に大きな被害は出ませんでした。前回の台風9号、そして今回の10号の接近を通して、改めて自然災害の恐ろしさを感じるとともに、日頃の備えの大切さを痛感した一夜でした。