お勉強の部屋(不定期で学校の勉強に関することを書いていきます。)

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10円玉の表はどっち?

 去年十二月に一年生の持久走大会を応援していた時のことです。
 病気で見学している男の子と女の子がいました。かぜをひいているとのこと。
 その男の子が「先生10円落ちてたよ」と拾ってくれたので、ついでに「ねえねえ、10円の表はどっち?」と聞いてみました。」
 すると、その子は「こっちだよ」と絵がついている方を即答しました。私はびっくりしました。
 「1年生だから、10がかいてあるほうをえらぶだろう・・・」と思ったからです。


 「ぼく、どっちが表か知ってるんだよ」と言ってその子は「絵がかいてある方が表」と解説までしてくれました。
 「すごいねー」と私は感心するばかりでした。
 ところで、なぜ絵がかいてある方が表なのでしょう?実はこれに関する法律はないのだそうです。
 いきさつは長くなるのですが、とても短く説明すると・・・
 『かつて貨幣(硬貨)に使われていた「菊の紋章」の側を表と呼んでおり、この基準が長く用いられてきました。しかし、第二次世界大戦後、貨幣の図柄に「菊の紋章」が使われなくなり、裏表が特定できなくなりました。そこで、これまで「菊の紋章」の反対側、つまり裏面側に必ず年銘(〇〇年)があったことから、年銘のある側を裏としたものです。』(造幣局Q&Aより)
 ・・・ということだそうです。いろんなことを知るって楽しいですよね。
 ついでに10円玉にえがかれている「平等院鳳凰堂」について。
 「平等院」は「鳳凰堂」をはじめ複数の建築物で構成された寺院です。平安時代に建てられました。世界遺産にも登録されています。
 実は、「10円玉にえがかれている鳳凰堂」と「現在の鳳凰堂」は少し違います。これまで数回の改修が加えられてきており、昨年最新の改修が終わりました。10円玉の鳳凰堂は改修前の姿です。(でも、どこが違うかわかりますか?私にもよくわかりません。)
 ちなみに、知り合いに写真を撮ってもらいましたので10円玉の絵と比べてみてください。


※現在の鳳凰堂 平成27年1月4日撮影                        皆さん、わかりましたか?
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