小中連携とは・・・
 皆さんは、「中一ギャップ」という言葉を聞かれたことがありますか。
 文部科学省 中央教育審議会 初等中等教育分科会 「学校段階間の連携・接続等に関する作業部会」 のまとめた「小中連携、一貫教育に関する主な意見等の整理 (骨子案) 
平成24年4月23日 」によりますと、中一ギャップとは
 【児童が、小学校から中学校への進学において、新しい環境での学習や生活へうまく適応できず、不登校等の問題行動につながっていく事態が指摘(いわゆる「中1ギャップ」)】
と表現しています。
 つまり、小学校から中学校に進学した直後の中学一年生において様々な問題が起こり、それが問題行動につながったり、不登校につながるなどして本人を深く悩ませることになることをまとめて「中一ギャップ」と呼んでいます。

 この中一ギャップの主な要因について、同文書では以下のように指摘しています。

○ 中1ギャップの原因として、小学校から中学校に進学する際の接続が円滑なものとなっていないことが考えられる。
その背景として、例えば、以下のことが考えられる。
<学習指導面>

◇ 小学校では学級担任制、中学校では教科担任制(授業形態の違い)
◇ 各児童生徒の小学校時点における学習上の問題が中学校と十分共有されていない

(学習上の問題の共有が不十分)
<生徒指導面>
◇ 中学校は小学校と比較して生徒に課せられる規則が多く、小学校よりも規則に基づいたより厳しい生徒指導がなされる傾向(生徒指導方法の違い)
◇ 各児童生徒の小学校時点における生徒指導上の問題が中学校と十分に共有されていない
(生徒指導上の問題の共有が不十分)
以上に加え、上級生や教職員との人間関係も小・中学校間で違いがあるといった多様な背景がある。


 さて、八代第二中学校校区では、第二中学校、太田郷小学校、龍峯小学校の三校で連携を図り、この中一ギャップ解消のための取組を行っています。
 基本方針、組織、児童生徒の実態調査については下記に資料を掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
 もちろん、これは学校が主体となって取り組むことではあるのですが、保護者の皆様のご協力なしに成果は上がりません。
 中学一年生や小学六年生のお子様がいらっしゃる保護者の皆様には特に下記資料に目を通していただき、三校の取組をご理解の上忌憚のないご意見、ご要望、また情報等もお寄せいただければありがたいです。
 学校、家庭、地域が一体となって「中一ギャップ」という言葉は第二中学校校区には全く聞かれない、そんな校区にしていきたいと思います。