9月17日(火)に、菊陽町中学生海外派遣事業の派遣先であるオーストラリアのバッカスマーシュ・グラマー校から、生徒さん4名が本校を訪問し、子どもたちと交流を行いました。
まず、6年生と一緒に給食を食べてもらいました。最初は恥ずかしがって話しかけることができなかった6年生も、徐々に緊張が解け、簡単な英語で趣味や好きな食べ物等について会話をしていました。
次に、5年生と習字にチャレンジ。自分の好きな言葉を筆を使って表現し、互いに交流をしました。
昼休みには、音楽室で鼻ぐり井手祭に向けて練習している4年生と合流し、和太鼓に興味を持って叩いていた生徒さんの姿もありました。
そんな姿を見ていて思ったのです。『人間って、言葉や文化等が違っても分かり合えるもんだなぁ』『違いがあるからこそ、近づいてわかろうとするんだなぁ』『実は、言葉の壁なんて大したことないなぁ』と。
また、タレントの出川哲朗さん(出川イングリッシュ)の凄さを改めて感じました。テレビ番組で、海外の街ゆく人にメチャクチャな英語で話しかけていき、何とか情報をゲットしながらミッションをクリアしていく人気企画をご覧になられたことはありますか? あのたくましい姿は、英語のある程度の知識はあっても、いざ外国人に英語で話しかけることにかなりの勇気を要する私にとって、『これでいいんだよね』と思わせてくれるものです。
注目すべきは、出川さんの「マインド」の強さです。外国人相手の心の壁を突破すること、すなわち、物怖じせずに話しかけるメンタルがとても大事です。次に、間違いを気にしすぎないこと。ついつい、単語や文法が正しくないと話しかけられないと思いがちです。失敗を気にしすぎないマインドも重要です。そして違う角度から何度もトライする姿勢とコミュニケーション力。出川さんは、相手に言葉が伝わらなくても諦めずに、伝え方を変えて何度もトライしながら必要な情報をゲットしていきます。いろいろな言葉やボディランゲージを積極的に使って、相手とコミュニケーションするのもポイントです。
今回の交流では、子どもたちはお世辞にも積極的であったとはいえない姿がありました。しかし、相手への興味は高く、何とかして英語を使ってコミュニケーションを図ろうとする姿勢がありました。そして、その結果、分かり合えて楽しいという場面を経験することができました。これこそが、英語教育の成果であり、求められる力なんだと感じました。世界中の人と分かり合い、つながることができるって最高ですよね。
熊本県教育情報システム
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