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8月3日(月)学校再開にあたって

 令和2年7月豪雨から1か月あまりが過ぎました。未曾有の大水害により、球磨村では人の方々の尊い命が失われました。ここに謹んで亡くなられた皆様の御冥福をお祈りいたしますとともに、御家族・御親族・お知り合いの皆様には衷心よりお悔やみを申し上げます。また、浸水被害や道路の途絶などにより御自宅での生活ができず、避難所や御親戚のお宅などで過ごされておられる方々、そして停電や断水等により不便な生活を経験された方々など、被災された全ての皆様に心からお見舞い申し上げます。

 そのような中、球磨村の小中学生が全員無事であったことには 大変安心いたしました。8月3日(月)に村内3校で授業を再開しましたが、これは、子どもたちに1学期の最後をぜひ球磨村の学校で締めくくってほしいという、村教育委員会と学校職員の強い思いがあったからです。しかし、渡小学校は、校舎が1階の天井まで水没して使用できないため、一勝地小の教室の一部と運動場に設置した教室(5教室)を使用することになりました。また、避難所や親戚宅など村内外の広範囲に住んでいる児童生徒のために、多良木線、錦・相良・山江線、人吉線といった村外に向かうスクールバス路線が整備されました。

 これから渡小児童は新しい場所での生活が始まり、しばらくは慣れないことも多いかと思いますが、どちらの学校の子どもたちも同じ球磨村の児童として、渡小の先生方と協力しながら大切に育てていきたいと思います。また、水害前に人いた一勝地小児童のうち、現在人が転出をしています。しかし、村内での生活のめどが立てば、また一勝地小に戻ってこられる予定の御家庭もあります。残っている子どもたちと一緒に、そのときを楽しみにして待ちたいと思います。