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令和元年度 高森中央小学校 卒業証書授与式を行いました!!
本日(3/25)、高森中央小学校を44名の子どもたちが卒業いたしました。皆様、共に、子どもたちの巣立ちを喜び、子どもたちの未来を応援していただきますようにお願いいたします。
卒業生へ ~令和元年度 卒業式【式辞】
3/24(火)、本日行いました本校の卒業式は、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、卒業生と保護者の皆様、職員のみの参加となりました。本来なら、在校生も共有したいことが卒業式にはたくさんあります。校長先生からの式辞が、その一つでした。本日の卒業式本日出席できなかった在校生の皆さん、ぜひ、ご家族と一緒に校長先生のお話をお読みください。そして、卒業生の皆さん、もう一度、あの感動にふれてください。
式辞
例年とは違う三月。静まり返った高森中央小学校の校舎。毎年この時期、聞こえてくるうぐいすの鳴き声が、子どもたちのいない校庭に、甲高く響いてきます。そして、いつもの年と変わらぬ春の訪れが、ここ高森の地にも感じられるようになりました。
中学校へと巣立つ日を迎えた、44名の卒業生の皆さん、卒業おめでとう。
「当たり前の生活がどんなに尊いものであるか。」
三年生の時に経験した熊本地震。そして、卒業を前にしての、新型コロナウイルス感染拡大防止のための、突然の臨時休校。二度のつらい経験をすることになりました。休校の知らせを聞いた2月28日。皆さんが流した涙。その涙を忘れないでください。
今、どんな気持ちで卒業式を迎えていますか。確かに、寂しい卒業式です。それでも、皆さんたちの周りを、家族の皆さん、教育委員会の皆さん、PTA会長さん、そして、先生方が温かく囲んでくださっています。いつの日か必ず、小学校の思い出の一つとして、笑いながら話せることができる卒業式になります。今日の卒業式に参加している全ての人にとって、生涯忘れ得ぬ卒業式にできたのです。そのことに感謝しましょう。
一年前、「何事にもチャレンジする気持ちを持ち、自分の力を精一杯出し切っていきたい。私たち六年生がお手本となり、下級生を引っ張っていきます」。皆さんたちからの力強い言葉を受け、この一年の学校テーマに「挑む」を掲げ、全校で取り組んできました。
「ありがとう」。皆さんの頑張りのおかげで、高森中央小学校に、また新しい風が吹きました。響き合い、絆を深め、挑んだ小学校生活を、これからの中学校生活に活かして下さい。
保護者の皆様、本日の子どもさまのご卒業、おめでとうございます。職員一同、「思い出に残る卒業式」に向け、準備を進めて参りました。このような形での卒業式になりましたが、子どもたちは本当に良く頑張りました。「卒業おめでとう。」の言葉の後に、「がんばったね。」の言葉をかけてあげてください。六年間、本校に寄せていただきました温かいお力添え、本当にありがとうございました。
卒業生の皆さん、いよいよお別れです。中学校でも、「誇り」を持ち、「夢」を抱き、「元気」に活躍してくれることを期待します。
最後に、これまでの先生自身の人生を振り返り、今、そう思い、そう感じる、相田みつをさんの言葉をみなさんに贈り、式辞とします。
<その時の出逢いが
人生を根底から 変えることがある
よき出逢いを>
令和元年度3月24日
高森中央小学校 校長 甲斐 孝美
卒業生への思いを込めて ~ささやかな贈り物を~
3/24(火)、本日の卒業式で子どもたちへ贈った記念品は、卒業生の12年間の軌跡が記録されたDVDでした。担任の思いが込められたDVD、そのパッケージには、一人ひとりの子どもたちの名前の一文字が書き込まれています。校長先生が一字一字書き込まれたものです。長く中学校に勤務され、名前に込められた願いや思いの大切を知る授業を行ってこらえた校長先生から、子どもたちへの贈り物です。本日卒業した子どもたちが、10年後…20年後…このDVDを観るとき、今日の卒業式と仲間たちを思い出すのだと思います。
卒業式までの話 ~式を彩る『校長先生の花』~
絶対に、いつかこのホームページで紹介したいと大切にしてきたことがあります。本日(3/24)、大切な『令和元年度 卒業証書授与式』のステージを彩った花の話です。 写真の寄せ植え、色とりどりのパンジーとチューリップが誇らしげに花をつけています。この寄せ植えは、秋の始まりのころ、校長先生が土を入れ、小さな苗を植え、球根に土をかぶせ、卒業式のために準備されたものです。数ヶ月も先の卒業式に思いをはせられ、植えられた花たちは、その後も校長先生の愛情をたっぷり受けて、美しく花を咲かせてくれました。今年の冬は、阿蘇山からの降灰もあり、植物にとっては決してよい環境ではありませんでした。しかし、水やりや花摘み、注がれたたくさんの愛情で乗り越え、こんなに美しく花を咲かせました。
『校長先生の花』に彩られた卒業式のステージは、本当に美しく、子どもたちの6年間の小学校生活をたたえる、ここにしかない世界に一つだけの花たちでした!!
卒業式前日の話 ~今年だからできることを 心を一つに~
3/23(月)、高森中央小学校の職員の心は一つでした。ただ一つ、(明日の卒業式を、今年だからできる、卒業生の心に残るものにしたい。)ただ、それだけでした。臨時休校措置がとられてから、制限のある中でも何ができるのか…何をするべきか…どんな形があるのか…考え、悩み、時には思いを胸にしまい込みながら…卒業式のあり方を話し合ってきました。テレビ会議のみで卒業式の打ち合わせを行った子どもたちが不安を持つことがないように、卒業式前日は、職員のみの予行をし、改善点を出し合い、時間の許す限り、それぞれの職員が心をつくして会場を作り上げました。私たち高森中央小学校の職員は、今、子どもたちのいる学校、その当たり前のありがたさと倖せを心から実感しています。