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令和6年度

故郷に赴任して思うこと

私は旧郡浦小学校に昭和50年4月に入学し、5年生まで木造の旧校舎で過ごしました。長い石段と味のある木造校舎外観が今でも鮮明に記憶に残っています。(廊下掃除に気合いが必要でした)5年生の時に新しい校舎(現在は使われていませんが)ができ、とても嬉しかったのを覚えていますが、不思議なことに覚えているのは旧校舎の風景が圧倒的に多いです。教室から見える田んぼは、秋には黄金色に輝いていました。そして、学級園で育てていたアサガオやひまわりの色、先生が読んでくださった絵本のお話、友達と遊んだ校庭の風景等々・・・。そして、進学した青海中学校は、現小学校敷地にありました。学校から見える不知火海の優しい色が大好きでした。部活で走っていた、海岸に下る坂道を数十年ぶりに通ってみました。年齢を重ねるほど、昔のことがより鮮明によみがえってくるようです。自分の学びの原点は、すべてこの地にあったのだと実感します。そして、自分の学びや成長を支えてくださっていたのは、当時お世話になった先生方、地域の方々なのだと改めて気付きます。ここでの学びが自分の世界のすべてであり、未来への希望につながっていました。今、目の前にいる子供たちにも、学校が、それぞれの未来や希望が見える「窓」となるよう、質の高い義務教育を提供していかなければなりません。保護者の皆様、地域の皆様とともに、そのような教育を実践していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

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