2025年7月の記事一覧

長期休業明けの自殺予防に係る文部科学大臣メッセージ

 いよいよ、子どもたちが楽しみにしていた夏休みが始まりました。夏休み前の全校集会で、子どもたちに「どんな過ごし方をしても、この夏を自分の成長につなげてほしい」という思いを伝えました。

「バーベキューをしておいしかった」「○○ランドに行って楽しかった」――そんな夏の思い出はもちろんすてきです。でも、旅行に行く人もいれば、家でゆっくり過ごす人もいます。それぞれの家庭の過ごし方が違うからこそ、大切なのは「この夏、自分は少し成長できたな」と思えることです。特に、家の仕事を家族の一員としてやってみること、本を読んで想像の世界を広げること、そして命を大切にすること――この3つは、夏休み中にぜひ意識してほしいと話しました。全国では毎年816もの命に関わる事件・事故が起きているそうです。「自分は大丈夫」と思ったその油断が、取り返しのつかない事態を招くこともあります。学校で飼っていたウサギのアリスが先日亡くなったことにも触れ、「命は一度失うと戻らない」という当たり前のことを改めて考える時間になったと思います。交通事故や水の事故を防ぐには、「これくらい大丈夫」と思わないこと、そして「やめよう」と勇気を出して言うことがとても大切です。

 集会の間、子どもたちは一生懸命に話を聞いてくれました。このように一人ひとりが前向きに学び、心を育てていけるのは、日頃から温かく支えてくださる保護者の皆様や地域の方々のおかげです。前期前半を無事に終えられたことに、心から感謝申し上げます。

 夏休み明け、子どもたちが一回り成長し、元気いっぱいの笑顔で学校に戻ってくるのを、職員一同とても楽しみにしています。事故やけがのない、安心で楽しい夏休みになるよう、ご家庭でも温かい見守りと声かけをどうぞよろしくお願いいたします。

ありがとうございました!~授業参観・PTA研修会・学級懇談会~

 7月14日(月)、授業参観・PTA研修会・学級懇談会を実施しました。お忙しい中、たくさんの保護者の皆様にご来校いただき、ありがとうございました。授業参観では、縦割り班による活動の様子をご覧いただきました。異年齢で関わる中で、上級生が下級生をリードしたり、自然と助け合ったりする姿に、子どもたちの成長を感じていただけたのではないでしょうか。

 またPTA研修会では、「親の学びプログラム」のトレーナーの方をお迎えし、すごろくトークを通した親同士の対話を行いました。リラックスした雰囲気の中で笑顔があふれ、顔見知りの関係が少しずつ広がる“ゆるやかなつながり”が生まれる時間となりました。続く協議では、参加された保護者の皆様から、「子どもたちの話にしっかり耳を傾けていこう」「気持ちを受け止めながら、丁寧に関わっていきたい」といった温かく前向きな意見が多く出され、子育てへの想いが共有される場となりました。研修のまとめとして、印象に残った言葉をご紹介します。

・学校は、社会に出るための練習の場
・これから子どもたちの前には、悩みや困難がきっと待ち構えています。
・それを乗り越えたり、かわしたりしながら、子どもたちは少しずつ成長していきます。
・困難も「豊かな経験」として受け止められるような心を育てたい。
・そのために必要なのは、“しなやかな心”。
そして、「子育て四訓」として紹介された以下の言葉にも、多くの共感が寄せられました。

・乳児はを離すな
・幼児は肌を離せ を離すな
・少年は手を離せ を離すな
・青年は目を離せ を離すな

 それぞれの成長段階に寄り添いながら、関わり方を見つめ直すきっかけとなる学びとなりました。学級懇談会では、学校生活の様子や、夏に向けた家庭との連携についても様々なお話がありました。夏休みまであと少し。子どもたちが安全に、充実した日々を過ごせるよう、事故防止や生活リズムなど、ご家庭でも話題にしていただければと思います。これからも、家庭・学校・地域があたたかくつながりながら、子どもたちの育ちを支えていきたいと考えています。

博物館がやってきた!

本校ではこのたび、熊本県博物館ネットワークセンターから、「学校移動展示用パッケージ」をお借りしました。これは、標本や植物、化石・岩石などを間近に見ることができる移動型の展示です。熊本県では、県内どこに住んでいても博物館活動にふれられるように、「熊本県総合博物館ネットワーク」の整備が進められており、この移動展示もその取組の一つです。展示が設置されると、子どもたちは目を輝かせて集まってきました。「かっけーこれ!」「スズメバチはもっと大きいのがいるんだよ」等々(^^)。中でも印象的だったのは、低学年の児童が指さして、「これ、とかげ?」と言ったときのこと。その声にすぐ反応したのは、そばにいた高学年の児童でした。「これはアカハライモリっていうんだよ」と、教えてあげる姿がとても頼もしく感じられました。タブレットやスマートフォンで簡単に調べられる時代ですが、やはり実物にはかなわない——子どもたちの反応が、それを物語っていました。この体験が、自然や科学への興味をさらに深めるきっかけになってくれたらうれしいです(^^)

★ショート動画

 「博物館がやってきた!」(低学年)

 「博物館がやってきた!」(高学年)

互いに尊敬し合える社会に~人権月間:隣保館・児童館訪問~

 6月4日(水)、全校児童と職員で大津町人権啓発福祉センター(隣保館・児童館)へ校外学習に出かけました。今回の学習では、人権についての理解を深めることを目的に、館内の見学や講話を通して多くのことを学びました。

 まず、隣保館の中を見学し、施設の役割やこれまでの活動について紹介していただきました。展示されていた差別落書きや、そうした被害を受けた方々の思いに触れながら、子どもたちは真剣な表情で話を聞いていました。それぞれが差別の痛みに心を寄せている様子が伝わってきました。続いて、支部長様から、実体験をもとにした講話をしていただきました。ご自身が受けてきた差別や、それに立ち向かってきた思いを率直に語っていただきました。「差別は、差別する側がいるから存在する」「自分は差別をなくす側の人でいたい」といった言葉は、子どもたちの心にも強く残ったようです。質問タイムでは、児童から「どうすれば差別はなくなるのですか?」などの質問があり、「差別は、自分で見ようとしないと気づかない」という答えを印象的に語られました。最後の、6年生の児童代表が述べたお礼の言葉の中には、「差別は、見ようとしなければ見えないものだとわかった」「親に“生んでくれてありがとう”と感謝したい」「支え合って生きていきたい」という気持ちが込められており、学んだことが心に深く根づいていることを感じました。

 翌日の全校集会では、校長からも次のような話をしました。

・「人権」という言葉は少し難しく感じるかもしれないが、簡単に言えば「みんなが安心して、仲良く、楽しくすごすために大切な考え方。人をバカにしたり、仲間外れにしたりすることは人権を大切にしているとはいえない。自分がされていやなことは人にしない。人にもさせないことが大切。

 今回の隣保館学習が、これからの生活、人生において、人権についてしっかりと考えていくきっかけになればと思います。すべての子どもたちが安心して学び合い、互いを尊重しながら成長していけるよう、学校としても力を尽くしてまいりますので、ご家庭でも「人を大切にする心」についてお子さんと話題にしていただければ幸いです。

からいも苗植え!

予定していた6月9日(月)は天候不良のため見送りとなりましたが、翌10日(火)、午後のわずかな雨の切れ間を逃さず、全校児童で無事にからいも苗植えを実施することができました!事前に地域の方が畑を丁寧に耕し、黒いマルチを張り、植えやすいように穴まで空けていただいておりました。おかげで、子どもたちはスムーズに苗を植えることができました。ご協力に心から感謝いたします。作業中には、上級生が1年生に「しっかり下の方を土に入れるんだよ」「右側に倒して植えるんだよ」と優しくアドバイスする姿も見られ、異学年の関わりの中で学び合う貴重な時間となりました。短い時間での作業となりましたが、どの子もテキパキと動き、協力しながら苗を植え終えることができました。作業のあとには、空からまた静かに雨が降りはじめ、まるで苗の成長を後押ししてくれているかのようでした。これから太陽の光と雨の恵みを受けて、からいもがしっかり根付き、ぐんぐん育ってくれることを願っています。「からいもくん」も喜んでいることでしょう!秋の収穫が今から楽しみです(^^) 
《追記》6月11日(水)の給食放送当番さんからは「収穫が楽しみです!みんなでしっかり観察しましょう!」とスピーチがありました(^^)

★超ショート動画はこちら!