互いに尊敬し合える社会に~人権月間:隣保館・児童館訪問~
6月4日(水)、全校児童と職員で大津町人権啓発福祉センター(隣保館・児童館)へ校外学習に出かけました。今回の学習では、人権についての理解を深めることを目的に、館内の見学や講話を通して多くのことを学びました。
まず、隣保館の中を見学し、施設の役割やこれまでの活動について紹介していただきました。展示されていた差別落書きや、そうした被害を受けた方々の思いに触れながら、子どもたちは真剣な表情で話を聞いていました。それぞれが差別の痛みに心を寄せている様子が伝わってきました。続いて、支部長様から、実体験をもとにした講話をしていただきました。ご自身が受けてきた差別や、それに立ち向かってきた思いを率直に語っていただきました。「差別は、差別する側がいるから存在する」「自分は差別をなくす側の人でいたい」といった言葉は、子どもたちの心にも強く残ったようです。質問タイムでは、児童から「どうすれば差別はなくなるのですか?」などの質問があり、「差別は、自分で見ようとしないと気づかない」という答えを印象的に語られました。最後の、6年生の児童代表が述べたお礼の言葉の中には、「差別は、見ようとしなければ見えないものだとわかった」「親に“生んでくれてありがとう”と感謝したい」「支え合って生きていきたい」という気持ちが込められており、学んだことが心に深く根づいていることを感じました。
翌日の全校集会では、校長からも次のような話をしました。
・「人権」という言葉は少し難しく感じるかもしれないが、簡単に言えば「みんなが安心して、仲良く、楽しくすごすために大切な考え方。人をバカにしたり、仲間外れにしたりすることは人権を大切にしているとはいえない。自分がされていやなことは人にしない。人にもさせないことが大切。
今回の隣保館学習が、これからの生活、人生において、人権についてしっかりと考えていくきっかけになればと思います。すべての子どもたちが安心して学び合い、互いを尊重しながら成長していけるよう、学校としても力を尽くしてまいりますので、ご家庭でも「人を大切にする心」についてお子さんと話題にしていただければ幸いです。
熊本県教育情報システム
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