学校生活
無観客試合
プロ野球の試合で、ホームランボールが誰もいない観客席に飛び込んでいるシーンがニュースであっていました。
新型コロナウイルス感染拡大を受け、無観客で行われた試合でした。
他にもライブ、ゴルフ、競馬、マラソン(お笑いも・・・)が、中止や延期や規模縮小など、いろいろなところに影響が出てとても深刻です。
本当は中原小学校も2月27日は授業参観の予定でした。
1年生は「たいせつないのち」でからだのせいけつやプライベートゾーンなどを学習する予定でしたが、延期となりました。
2年生は、自分のからだの成長を、「いのちのたまご」のところからさかのぼって学習してきました。
名前の由来も知って、漢字で書けるようになり、さあいよいよ!授業参観が『出産』の予定でした。
・・・しかし授業参観が中止に。
この事態の時に慌てて・・・ではなく「明日へジャンプ」のまとめとして落ち着いて授業をしたいということで(もう臨月ですけれども)予定の内容は延期されています。
3.4年生はたくさんの時間をかけ、タブレットで家族新聞を作りました。
小さいときのことをおうちの方に聞いて、また思い出に残っている家族のイベントのこと、これまで育ててもらっていることへの気持ちなどを、ロイロノートで紙芝居風に作りました。
リハーサルまで終わっていたのですが、発表は延期になりました。
5.6年生も保護者の方に参観していただくことを予定して、ロイロノートに準備をしていました。
2月28日。
来週月曜日から2週間の休校が決定、授業参観ですることにしていた予定の内容を今日するかしないか・・・1~4年生と同じように延期を・・・・いやいや、もしも休校が延期になったら6年生は・・・
ということで、保護者の方に見ていただくことはできませんでしたが、発表となりました。
5年生は家族の一人に焦点を当てて取材をし、まとめをしていました。
仕事の内容と、どんな思いで仕事をしているのかをインタビューし、教えてもらったこと、調べてみての自分の今の考え・・・と構成がしっかりしていました。
まとめ方だけでなく、発表の仕方も 「学びのツール」(既習学習を活用する)はここにも。
タブレットはキーワードと写真のみ。原稿にたよらず、クラスメイトの顔を見て「みなさんは、おうちの方がどんな仕事をしているか知っていますか?」とつかみに質問をしたりして、1枚目のスライドからみんなをひき込んでいました。
早起きをして学校へ行っている父のことを「理科を(理科だったら)教えてくれる」とかいっていましたが、毎年夏休みには自由研究にチャレンジしていますね。
毎年夏休み明け、母の心の俳句もうまれます・・・ちなみに今年は。
「発芽見る 豆の実験 夏危険」(臭い!)
「にらめっこ 豆にもやしに 息子の夏」でしたね。
休みの日に学校について行ったら、花や生きものに水をあげたりしてお世話をしていたそうです。
牛を飼っているお父さん。
毎朝のミーティングでも、牛の世話をしたことを話してくれますし、イラストなども、自分もかわいがっている子牛が登場します。
牛の仕事を始めたのは、「物心ついたときから牛がいた」なのだそうですね。
毎朝早く起きることは知っていましたが、少々熱があっても仕事をしているそうです と。
町の広報などにも、表彰されていたのが載っていましたね。
(厳しい訓練なども多かったと思うのですが)何よりも勉強がきつかった と話してくれたお母さんの仕事のこと。
今回のお母さんの仕事調べを通して、自分も人を救う仕事に就きたい と。
ブルーインパルスの写真の時は、うぉ~~~と声があがっていました。
建設業と、木を切る仕事もされています。
学校もプールの入り口や運動場の工事でお世話になりました。
「お父さんは、山がきれいになると持ち主の方がよろこぶ それがうれしいのだそうです。」
仕事の道具や内容を調べ、もしものときのことがあるので、命がけの仕事であることを知りました。
またあらためて、木は教室や校舎の壁など、身近にあることにも気付きました。
途中で、発表の仕方や内容についてのおかえしがありました。
中湯田から通学している子が
「あなたのお父さんから、道が暗いところの木を切って明るくしてもらった。安全に登校できている。」と、話を聞いて、頭の中でつながったことを発表してくれました。
「私の父が何の仕事をしているか知っていますか?」
米の収穫の時期は、夜も遅くなり、とても忙しいことを、6年生のお兄ちゃんの同級生は、中学年の時に社会で見学に行ったことがあるので知っています。
「お父さんは、農家の人が喜ぶのがうれしいと言っていました」と。
歯科医院の受付をしているお母さんのことです。
自分も歯医者に行ったことはあるけど、今回仕事の内容を取材して「いろんな事に気を使うんだな」とよくわかりました。
だから、朝早く出勤しているのは、いつものことだったけど、その朝の忙しい中に自分の準備もしてくれることに「ありがとう。無理せずがんばって欲しい」と言っていました。
JAの今は畜産課で、牛の角きりや、パソコンで事務的な仕事もしているそうです。
あまりお休みがないし、朝6時頃からセリに行くこともあるのだそうです。
「この仕事をしていてうれしいことは?」とたずねたら
「農家さんに感謝されることがうれしい」と答えてくれたそうです。
6年生です。
「自分が産まれたときのことを知っていますか?」
心に残っていること(獅子舞が来てこわかった)(自転車にのれたとき)(卒園式ごろ、昼寝しないで、リカちゃん人形で遊んでいた)などのエピソードに続いて、小学生になってからの修学旅行の思い出。
これからの中学校では、部活動で姉のように吹奏楽部に入りいろんな楽器をマスターして、中原小のぎんなん祭に来たいと思っていること。
将来は動物・介護の仕事をしたいことを発表しました。
自分もみんなも「笑顔」にしたい と。
小さいときに病気をしたこと、入学式の時に緊張したこと 複式学級になったときの気持ち ぎんなん祭での発表のことなどをふりかえって、自分の心の中の記憶と、周りの人からそう見えていたんだなということのちがいなど、スライドでは見えない こころの部分の成長を紹介。
将来は自動車製造の仕事をして、車が好きな父にも車を買ってあげたい と。
赤ちゃんのころ、母の肩を噛んだりしていたそうです。
「味は覚えていないけど」なんて感想はみんなをクスッとさせていました。
中原に来る前の学校でのエピソード(3年生のとき、習字の時間に先生に叱られたこと)や転入してきた頃、まだあまりうまくいかなかったことなど、不安があったこともするっと。
現在6年生でリーダーとして努力してきたこと、団長なども経験して今思うことを、中学校や将来につなげて。
おうちの方から、はじめて寝返りをしたときのことや、お母さんを「おたあさん」と言っていたこと、自分の小さいときのエピソードを聞いて、「自分勝手だなと思った」などと話す顔が、時々おとな 半分子どもでかわいかったです。
6年生になってリーダーとして率先して!のつもりでもうまくいかず、去年までの6年生はどうしていたかを考えたり悩んだりもしたそうです。
将来なりたい仕事はふたつあるけど、とにかく人に仕事を任せられる、信頼される人になりたいと発表してくれました。
5年から6年 6年から中1への今、ちょっと立ち止まって、今のくらしや自分を見つめたこどもたちに、先生は
「この節目で、『今』は当たり前ではないこと、『平和』であることはなぜか、立ち止まって考えて次に進んでほしい。」
と話してこの時間を終わりました。