2026年3月の記事一覧
未来行きのタイムマシンいよいよ出発の時ーいざ、前へ!ー
市房ダム湖のほとり、一万本の桜が今か今かと開花の時を待つこの良き日。水上村立水上学園において、第3回卒業証書授与式を挙行いたしました。
今日、16名の卒業生が、住み慣れた学び舎を巣立ち、新しい世界へと羽ばたいていきました。
今回の卒業生は、旧岩野小学校・湯山小学校の最後の卒業生として、また新しく開校した水上学園の「新しい学校のリーダー」として、文字通りこの学校の土台を築いてくれたメンバーです。
前期課程の児童を優しくリードし、新しい歴史を自らの手で創り上げてくれた彼らの姿は、まさに水上学園の誇りでした。
式では、在校生代表の平井さんが送辞を読み上げました。
先輩方との思い出を振り返るうちに感極まり、声を詰まらせながら語りかけるその言葉に、会場のあちらこちらからすすり泣く声が漏れ始めました。
そのバトンを受け取った卒業生代表の余利くん。
これまでの学校生活、仲間と過ごしたかけがえのない日々を振り返り、こらえきれずに涙をぬぐいながら、力強く、そして温かい感謝の気持ちを込めた答辞を届けてくれました。
そして式の最後、別れの歌として卒業生全員で合唱したのは、RADWIMPSの「正解」です。
「制限時間は あなたのこれからの人生」
歌詞の一言一言を噛みしめるように歌う彼らの歌声は、参列した保護者の皆様、地域の方々、そして教職員の心に深く響き、会場全体が大きな感動に包まれました。
式辞では、ホーキング博士の言葉を借りて「過去に戻ることはできない。だからこそ、今という瞬間の価値を大切にしてほしい」と伝えました。
それと同時に、彼らは全員が「未来行きのタイムマシン」に乗っているのだとも話しました。
これから先、何を学び、誰と出会い、どんな努力を積み重ねるか。
その一つ一つの選択が、彼らの未来を創り上げていく座標となります。
でも、道に迷ったときは、いつでもこの水上村を、この学び舎を思い出してください。ここは君たちの永遠の故郷です。
16人の卒業生の皆さん、卒業おめでとう。
未来への操縦桿をしっかりと握り、いざ、前へ。
9年生の修了式:涙と笑顔の節目
水上学園の9年生にとって、今日は1年間の課程を締めくくる大切な修了式でした。残すはいよいよ明後日の卒業式のみとなり、義務教育9年間の集大成を迎えようとしています。
式では、代表の川俣くんが意見発表を行いました。
- 涙のメッセージ:これまでの思い出がこみ上げ、涙を流しながらの発表となりました。
- 仲間の絆:行事での衝突や団結、当たり前だった日常が終わることへの切なさが語られ、他の生徒たちの涙を誘いました。
- 感謝の言葉:9年間共に成長した仲間や、本気で向き合ってくれた先生方への深い感謝が伝えられました。
副校長先生からは、最高学年として学校をリードしてきた9年生へ、温かい言葉が贈られました。
- 成長の証:この1年、悩みながらも最上級生としての責務を果たし、大きく成長した姿を「先生が保証する」と力強く語られました。
- 強み:進路に向けて自分自身を見つめ直した経験や、仲間と手を取り合い壁を乗り越えてきた絆こそが、これからの人生の強みになると強調されました。
- エール:水上学園で積み上げた日々に自信と誇りを持って、明後日の卒業式を最高の笑顔で迎えてほしいと締めくくられました。
修了式のあとは、多くの生徒にとって人生最後となるかもしれない給食の時間でした。
- お祝いメニュー:卒業を祝う赤飯が振る舞われました。
- リラックスしたひととき:教室では、仲間と共に机を囲み、ピースサインを送るなど、和やかな笑顔が溢れていました。
明後日の卒業式では、義務教育学校として開校してから3年間、学校をリードしてくれた9年生を、在校生と職員全員が心を込めて送り出します。
理科室から響く「発見」の足音:LearingbyDoing
「ゴロゴロ!」「カタカタッ」「おーっ!」。2階の理科室から賑やかな音が響いてきました。教室の中を覗くと、3年生の子どもたちが身を乗り出し、瞳を輝かせて何かに没頭しています。
今、3年生の理科では、1年間の学習の締めくくりとして「科学モノづくり」に取り組んでいます。
学びをおもちゃに詰め込んで
子どもたちの手元にあるのは、磁石、ゴム、電池、風の力……。これまで授業で学んできた科学の原理を応用した、個性豊かな手作りおもちゃたちです。
- 磁石の引き合う力を利用して、不思議な動きをする蝶々
- 回路の仕組みを応用して、スイッチを入れると元気に動き出す車
- ゴムの力を工夫した、ユニークな仕掛け
教科書に書いてある「正解」を確認するだけでなく、「どうすればもっと速く動くかな?」「なぜここでは止まってしまうんだろう?」と、トライ&エラーを繰り返す姿が印象的でした。
「生きた知識」へと変わる瞬間
これこそが、まさにLearningbydoing(なすことによって学ぶ)の本質です。
単に知識として暗記した「磁石の性質」や「電気の通り道」は、テストが終われば忘れてしまうかもしれません。しかし、自分の手で動かし、失敗し、工夫して完成させたおもちゃを通じて得た実体験は、体全体に刻み込まれる「生きた知識」となります。
理科室に満ちていた「ドタンバタン」という騒がしい音は、子どもたちが科学の不思議を体いっぱいで受け止め、思考を巡らせている心地よい足音のように聞こえました。
水上学園の子どもたちは、こうして遊びと学びの境界線を軽やかに飛び越えながら、探究する楽しさを育んでいます。ご家庭でも、ぜひ今日作ったおもちゃの「秘密」を、お子さんに詳しく聞いてみてください。きっと、誇らしげな解説が返ってくるはずです。
ヒカンザクラが見守る、それぞれの旅立ち
学校東側の斜面に、鮮やかなヒカンザクラが咲き誇っています。澄み渡る青空に映える濃いピンク色は、まるでこれからの新しい門出を祝福しているかのようです。
本日、公立高校後期選抜(一般)の1日目を迎えました。今年度の高校入試も、いよいよこれが最後の大勝負。試験会場で今まさに自らの可能性に挑んでいる生徒たちには、これまでの努力を信じ、最後まで粘り強くペンを走らせてほしいと、心から願うばかりです。
寂しさと誇らしさが入り混じる教室
一方、学校に残った、すでに進路の決まっている9年生たちの教室では、少し寂しい、しかし確かな一歩を感じさせる光景が見られました。
自分たちの手で作り上げ、教室を彩ってきた掲示物が一つ、また一つと外されていきます。学級目標、行事の思い出、日々の連絡事項……。壁が白く戻っていくたびに、この教室で過ごした時間の終わりが近づいていることを実感せずにはいられません。
「これまで積み上げてきたものを片付ける」この作業は、単なる片付けではなく、3年間の思い出を心のアルバムにしまい、次なるステージへ向かうための「心の整理」でもあります。掲示物のなくなった、少し広くなったように感じる教室の静けさは、この季節ならではの、胸を打つ感傷的な光景でした。
在校生へと引き継がれる想い
午後の体育館では、在校生たちが卒業式の練習に臨みました。整然と並ぶパイプ椅子、ピンと張り詰めた空気、そしてステージ上に掲げられた「卒業証書授与式」の文字。準備の整った式場に足を踏み入れると、別れと巣立ちの日がすぐそこまで来ていることを改めて痛感します。9年生の背中を見て育った後輩たちが、感謝の気持ちを込めて式に臨む。その姿もまた、水上学園の伝統が受け継がれていく尊い瞬間です。別れは寂しいものですが、緋寒桜が花を散らす頃には、生徒たちはそれぞれの新しい場所で、また瑞々しい芽を吹かせることでしょう。明日の入試2日目、そして週末の卒業式。一日一日を大切に、見守っていきたいと思います。
旅立ちの日に寄せて:卒業式へのカウントダウン
早いもので、カレンダーは3月を迎え、今日は桃の節句「ひな祭り」でした。校内にも春の気配が少しずつ漂い始めていますが、それと同時に、別れの季節特有の、どこか引き締まった空気が流れ始めています。今週の日曜日、3月8日に挙行される第3回卒業証書授与式に向けて、学校全体が「感謝を形にする」モードに切り替わりました。
心を込めた会場づくり
2日月曜日には、7・8年生が、これまで学校を引っ張ってくれた9年生のために会場設営を行いました。重いシートを敷き詰め、椅子を一つひとつ定規で測ったかのように真っ直ぐに並べていく。その真剣な表情からは、最高学年のバトンを受け継ごうとする自覚と、先輩への敬意がひしひしと伝わってきました。ガランとしていた体育館が、一気に「式典の場」へと姿を変え、主役たちの登壇を待つばかりとなっています。
歌声に込める「ありがとう」
一方、多目的ホールからは、1〜6年生の元気な、そしてどこか切ない歌声が響いています。昨日から始まった呼びかけや合唱の練習。1年生にとっては、優しく遊んでくれたお兄さん・お姉さん。6年生にとっては、背中を追い続けてきた憧れの存在。それぞれの学年が、9年生との思い出を胸に、言葉一つひとつを丁寧に発しています。ピアノの伴奏に合わせて響く「Tomorrow」のメロディ。気持ちを込めて歌っている子供たちの真っ直ぐな瞳を見ていると、指導にも熱が入ります。
卒業式は、単なる学校行事ではありません。送り出す側にとっては「感謝の心」を育む場であり、旅立つ側にとっては「自立の決意」を固める場です。
水上学園の全児童生徒、そして教職員が一丸となって、9年生の門出を最高の形で祝福できるよう、残りの日々を大切に過ごしてまいります。保護者の皆様、地域の皆様、当日はぜひ子供たちの立派な姿を見守ってください。
1年生からのサプライズ!心温まるバトンタッチ
いよいよ3月。別れと出発の季節がやってきました。今度の日曜日、8日は卒業式です。義務教育を終える9年生が、この学び舎に登校するのも残りわずか5日となりました。
体育館では会場設営がはじまり、業間には前期課程の児童たちが式歌や所作の練習に励む姿が見られるようになりました。学校全体が、少しずつ「その日」に向けて背筋を伸ばし始めているような、そんな独特の緊張感に包まれています。
そんな中、本日、9年生の教室でなんとも微笑ましく、心温まるサプライズがありました。
扉を開けて入ってきたのは、1年生の子供たち。手には一生懸命に作った色鮮やかな折り紙の花束と、メッセージカードが握られています。これまで優しくお世話をしてくれた9年生のお兄さん、お姉さんへ、「卒業おめでとう」の気持ちを届けにやってきたのです。
思い返せばちょうど1年前。4月の入学式で、緊張に震える小さな1年生の手を優しく引き、入場をエスコートしてくれたのが、当時最高学年になったばかりの9年生でした。
あれから1年。掃除の時間、昼休み、そして行事のたびに、1年生は常に9年生の背中を見て育ってきました。
プレゼントを手渡す1年生の姿は、1年前とは比べものにならないほど頼もしく、その成長ぶりに9年生も思わず目を細めて、とびきりの笑顔で応えていました。
「今までありがとう」「これからも頑張ってね」
言葉以上の思いが、教室中に溢れた時間。卒業を控えた9年生にとって、自分たちが注いできた愛情がしっかりと下級生に伝わっていたことを実感する、最高のはなむけになったのではないでしょうか。
お別れするのは寂しいものですが、こうして水上学園の伝統と優しさは、次の世代へと確実に引き継がれていきます。9年生が残してくれる「明るく・楽しく・元気な水上学園」の精神を胸に、1年生は明日からまた一歩、成長してくれることでしょう。