水上学園ブログ

2026年7月の記事一覧

小さな親切が繋ぐ、温かい笑顔の輪

夏の青空の下、スクールバスの車庫の横にある斜面に大きなカエルが登場し、笑顔でみんなを出迎えています。

実はこれ、バスの運転手さんが草刈りをする際、少しずつ草を残しながら工夫して作ってくださったアートなのです。最近、子どもたちの間でも「あそこにカエルがいる!」と大きな話題になっています。毎日、子どもたちを安全に送り迎えするだけでなく、目を楽しませようとしてくださる運転手さんの粋な心遣いに、心から感謝の気持ちでいっぱいです。

1年生の道徳「考え、議論する道徳」

そんな素敵な親切に包まれる中、教室でも「温かい心」についての学びが行われていました。1年生の道徳の時間です。

この日のテーマは、教材『はしのうえのおおかみ』をもとにした「親切・思いやり」について。子どもたちは、みんなで「考え、議論する道徳」に一生懸命取り組んでいました。

  • それぞれの体験を振り返る:これまでに自分が優しくしてもらったこと、嬉しかったことを思い出しながら意見を出します。
  • みんなで意見を交わす:ワークシートを手に持ちながら、「親切にすると、どんな気持ちになるかな?」「おおかみさんはどうして気持ちが変わったんだろう?」と、お互いの考えを熱心に伝え合っていました。

> 「優しくされると、あたたかい気持ちになるね」
> 「今度は自分も、誰かに優しくしてあげたいな」

教室の黒板には、子どもたちの素直で優しい言葉がたくさん並び、まさに「あたたかいこころ」が溢れる時間となりました。

世の中は、誰かの「小さな親切」や「思いやりの心」の積み重ねで成り立っています。
運転手さんが作ってくれた草刈りのカエルも、1年生が学んだ親切の心も、すべては誰かを笑顔にしたいという温かい気持ちから生まれたもの。

水上学園が、これからもそんな優しさと感謝の笑顔でいっぱいの学校であり続けるよう、みんなで温かい輪を広げていきたいと思います。

地域が教室!2年生の町探検で出会った「本物の学び」

梅雨が明け、いよいよ本格的な猛暑がやってきました。そんな暑さにも負けず、本日、2年生は生活科の授業「とび出せ!村のたんけんたい」として、元気に町探検へ出かけました。

最初に向かったのは、「猫寺」の愛称で地域に親しまれている生善院です。お寺に到着すると、なんとちょうど貴重な茅葺屋根の葺き替え作業が行われている真っ最中でした。今回はご住職と職人のみなさんのご厚意により、特別にヘルメットを着用して、普段は立ち入ることのできない作業現場を見学させていただきました。間近で見る職人さんの技と伝統の重みに、子どもたちは真剣な眼差しを向けていました。

次にお邪魔したのは、「愛甲畳店」さんです。こちらでは、日本の伝統的な畳が目の前で出来上がっていく様子を、驚くほどの近さで見学させていただきました。機械の動く音やいぐさの心地よい香りに包まれながら、子どもたちは熱心にお話を聞き、タブレットで写真を撮ったりノートにメモを書き留めたりしていました。

教科書を開くだけでは決して得られない、地域の歴史や職人さんの息遣いに直接触れる「本物の学び」が、そこにはありました。水上村の素晴らしい人や場所のよさに気づき、自分たちの暮らす地域への愛着がさらに深まった一日となったはずです。

温かく子どもたちを迎え入れ、貴重な経験をさせてくださった関係の皆様、本当にありがとうございました。本校はこれからも、こうした「地域とともにある学校づくり」を大切に推進してまいります。

梅雨明けの青空と、それぞれの真夏の一歩

ついに九州北部地方も梅雨明けしたとみられるとの発表がありました。
学校の周りでも一斉にセミが鳴き始め、見上げる夏空がまぶしく、昨日に引き続き厳しい暑さの真夏日となっています。

そんな本格的な夏の幕開けとなった今日から、6年生は2泊3日の体験学習へと出発しました。行き先は鹿児島県の大隅青少年自然の家です。
朝早くから多くの保護者の皆さんに見送られ、元気いっぱいにバスに乗り込んでいきました。今日の日程では、鹿屋航空基地資料館の見学や、新城海の家での海の活動などが予定されています。自然の中での様々な体験を通して、一回りも二回りも成長し、たくさんの楽しい思い出を作ってきてほしいと願っています。

一方、お留守番となる水上学園の昼休みは、WBGT(暑さ指数)の測定結果から「危険な暑さ」となりました。
そのため、熱中症予防として外遊びはぐっと我慢し、冷房の効いた室内での活動に切り替えました。そんな中、校内を盛り上げてくれたのが図書委員会主催の「カルタ大会」です。

今日は1、2年生の部が開催されました。図書委員会のお兄さん、お姉さんが優しく読み札を読んでくれる中、子どもたちは床に並んだ絵札をじっと見つめ、真剣勝負!「はい!」と元気な声が教室に響き渡り、暑さを忘れるほどの熱戦が繰り広げられていました。

外は焦げるような暑さですが、子どもたちはそれぞれの場所で、充実した夏の1日目を全力で過ごしています。

七夕の奇跡! グラウンドに響く歓声

7月7日、今日は七夕です。梅雨の終わりが近づき、台風の接近も心配される不安定な天候が続いていましたが、子供たちの願いが届いたのか、今日は久しぶりに太陽が力強い顔を見せてくれました。まるで織り姫と彦星の再会を祝福しているかのような、まぶしい青空の広がる一日のスタートです。

7月に入ってからというもの、ぐずついた天気が続き、子供たちは大好きな運動場で遊ぶのをずっと我慢していました。それだけに、昼休みのチャイムが鳴ると、待ってましたとばかりに元気よくグラウンドへ飛び出していく姿が見られました。

今、世間ではサッカーワールドカップの話題で持ちきりですが、ここ水上学園のグラウンドも、本家に負けないほどの熱気に包まれています。

最高学年である9年生は、学年全員で「男子対女子」のガチンコサッカー対決を開催!ビブスを身にまとい、制服のスカートをなびかせながらも、男子の鋭いドリブルに果敢に挑む女子生徒たち。そして、手加減なしで真剣にゴールを狙う男子生徒たち。お互いに声を掛け合いながらボールを追いかける姿は、さすが最上級生、素晴らしいチームワークと迫力です。

お兄さん、お姉さんたちの熱い戦いに負けじと、前期課程の小さな子供たちも黄色い帽子をかぶってサッカーに興じていました。体いっぱいに太陽の光を浴びながら、一生懸命にボールを蹴る姿がとても微笑ましかったです。

緑豊かな山々に見守られた広いグラウンドに、子供たちの「ナイスパス!」「いけー!」という弾んだ歓声が響き渡りました。そんな当たり前の、だけどかけがえのない活気ある日常が戻ってきたことを、心から嬉しく思う七夕の午後でした。子供たちの健やかな成長への願いも、きっと天まで届くことでしょう。

雨空を吹き飛ばす、水上学園の日常―義務教育学校の強み―

 

日曜日は県内で線状降水帯が発生するなど、梅雨末期の大雨が心配される不安定な天候が続いています。しかし、そんな雨雲を吹き飛ばすかのように、水上学園の子どもたちは今日もそれぞれの「学び」に深く向き合っています。

今日から後期課程では期末テストが始まりました。教室にはピンと張り詰めた緊張感が漂い、真剣に問題用紙に向き合う先輩たちの姿があります。

先日、本校を視察に訪れた他町の教育委員会の方々と、こんな話題になりました。
「定期テストに挑む中学生の真剣な姿を、同じ校舎内で小学生が日常的に目にするのは、学習意欲やキャリア意識にとても良い効果があるのではないか」

実は今、次期学習指導要領の改訂に向けた中教審の審議において、これからの時代に必要な「高次の資質能力」の育成が注目されています。単なる暗記にとどまらない「生きて働く知識及び技能:統合的な理解」や、正解のない時代を生き抜く「未知の状況にも対応できる思考力、判断力、表現力等:総合的な発揮」をどう育むか、という論点です。

まさに今日、期末テストが行われているすぐお隣の教室では、前期課程の5年生が国語の授業で「同じ読みの熟語」を学んでいました。子どもたちは国語辞典を片手に、単に言葉を覚えるだけでなく、既習の知識を結びつけながら(統合的な理解)、お互いに意見を出し合い、主体的に思考を巡らせていました(総合的な発揮)。

わずか数メートル先の教室では、数年後の自分たちがテストに挑む姿があります。先輩たちの背中から未来の自分の姿を予想し、自分の現在地を知る。そして、日々の学びがどう未来へつながるかを肌で感じる。

施設一体型の義務教育学校である水上学園では、中教審が目指すような、知識を統合し、未知の状況へ向かうための確かな資質・能力の基盤が、特別なことではなく「日常の風景」として当たり前に育まれているのかもしれません。

雨の日も、子どもたちの未来へつながる確かな一歩が、この校舎の中で力強く刻まれています。