水上学園ブログ

2026年2月の記事一覧

心に刻む、最後の一ページ

本日、9年生にとって、本校で最後となる読み聞かせが行われました。

今回、教壇に立ってくださったのは、長年、水上学園の子供たちを温かく見守り続けてくださっている永石様です。

教室に響く木魚と笑い声
今日の主役は、絵本『だじゃれ日本一周』。
しかし、ただの読み聞かせではありません。永石様が手書きで用意された各都道府県のダジャレ短冊を一枚一枚めくるたびに、生徒がリズムよく「ポク!」と木魚を叩いて音頭を取ります。

「上手い!」と思わず唸るような高度なものから、思わず吹き出してしまうようなユニークなものまで。受験期という緊張感の中にいる9年生の教室が、一気に温かな笑いと拍手に包まれました。

心と体をほぐす「魔法の時間」
読み聞かせの合間には、永石様から受験生へのエールとして、指や肩の体操、さらには太極拳を取り入れた深呼吸法も伝授していただきました。
凝り固まった体と心を解きほぐすその時間は、まさに今の彼らにとって何よりのプレゼントだったように思います。

「ふるさと」を胸に、未来へ
そして最後。卒業してこの村を離れていく子供たちへ、永石様が込めた願い。
それは、「この村の、この学校の素晴らしさを忘れないでほしい」という強い思いでした。

締めくくりに全員で歌ったのは、唱歌『ふるさと』。
歌詞の一つひとつを噛みしめるように、手話を交えながら皆で声を合わせました。手話で紡がれる「山」や「川」の動きは、そのまま彼らが育ったこの水上の風景そのものです。

永石様、長年にわたる温かいご支援と、卒業生への愛情あふれる最後の授業を本当にありがとうございました。

9年生の皆さん。
今日感じた温もりと、この村の風景を心の糧にして、自信を持って新しい世界へ羽ばたいていってください。

氷の世界と自然の驚異

今朝の冷え込みは、まさに身を切るような厳しさでした。あさぎり町上の測候所ではマイナス10.3度という、今季最低気温を記録。学校に到着すると、校庭も校舎の屋根も、うっすらと雪化粧をした静寂な「氷の世界」が広がっていました。

登校してきた湯山地区の子どもたちに話を聞くと、「家の周りはもっとすごかったよ!」と、驚きと興奮が混ざったような声が返ってきました。大人は寒さに身を縮めてしまいますが、子どもたちはこの非日常をどこか楽しんでいるようでもあり、そのたくましさに少しだけ心が温まりました。

しかし、この記録的な寒波は、目に見えないところで爪痕を残していました。

週末、水道管の凍結を防ぐために、学校ではあらかじめ大元の止水栓を閉めるなどの対策を講じていました。万全を期したつもりでしたが、自然の力は私たちの想像を超えていました。なんと、蛇口付近の配管が凍結によって破裂してしまったのです。

日中は破裂箇所が凍り付いていたため、誰一人として異変に気づくことはできませんでしたが、午後3時を過ぎ、少しずつ氷が解け始めたその瞬間、一気に水が噴き出しました。慌てて対応にあたりましたが、改めて自然の猛威と、水の膨張エネルギーの凄まじさを思い知らされる出来事となりました。

厳しい寒さのピークはどうやら越えたようですが、油断は禁物です。学校現場では、依然としてインフルエンザ等の体調不良による欠席が続いています。

保護者の皆様、地域の方々におかれましては、室内の保湿や換気、規則正しい生活など、体調管理にくれぐれもご留意ください。子どもたちが明日も元気に登校できることを願っております。

志を胸に:第8学年 立志式


「第8学年 立志式」を挙行いたしました。ご多用の中、多くの保護者の皆様にご参列いただき、生徒たちの門出を共に見守っていただけたことに心より感謝申し上げます。

■ 「元服」から「自立」へ
立志式の由来は、古くからの「元服」にあると言われています。現代において、14歳・15歳という年齢は刑法上の取り扱いも変化し、「自分の行動に責任を持つ」ことが強く求められる時期です。いわば、精神的な大人への第一歩を踏み出す、人生の重要な節目です。

「十五にして学に志す」
よく立志式に際して引き合いに出される言葉として、論語の有名な一節「吾十有五にして学に志す」という言葉があります。
先行きが不透明で、変化の激しい現代社会。これからを生き抜く生徒たちには、どんな変化にもしなやかに対応する力、そして周囲と手を取り合う協調性やコミュニケーション能力が不可欠です。
しかし、その土台として最も大切なもの。それこそが、自らの進むべき方向を定める「志」ではないでしょうか。

■ 今日の決意を、一生の宝に
一人一人が前に立って述べた「立志の決意」。
震える声で、あるいは力強い眼差しで語られたあの言葉を、どうか胸に深く刻んでほしいと願っています。
壁にぶつかったとき、迷ったとき、今日この場所で誓った「志」が、君たちの行く手を照らす道標になるはずです。

8年生の皆さん、君たちの前には無限の可能性が広がっています。
今日という日を糧に、自信を持って前へ進んでいきましょう!

参加していただいた保護者の皆様、誠にありがとうございました。家庭と学校で手を取り合い、これからも子どもたちの成長を支えていきましょう。どうぞよろしくお願いいたします。

伝統の味に挑戦!7年生が挑む「サバの味噌煮」


日増しに春の気配が感じられる季節となりました。本日、調理室からは何とも食欲をそそる、甘辛い良い香りが漂ってきました。のぞいてみると、7年生が家庭科の授業で「サバの味噌煮」の調理実習に励んでいました。


魚料理は、火加減や味付けのタイミングが難しく、中学生にとっては少しハードルの高い献立かもしれません。そこで今回は、担任の教諭だけでなく、学校栄養職員にも協力を依頼し、専門的な視点から「魚の扱い方」や「煮崩れしないコツ」などを直接指導してもらいました。


生徒たちは、生魚の感触に少し緊張気味。まずは生姜を丁寧に切り、煮汁を合わせる作業からスタートです。

「サバの皮を上にして入れるんだよ」「煮汁が沸騰してから入れると臭みが出にくいよ」

といった栄養士のアドバイスを真剣に聞きながら、一工程ずつ慎重に進めていました。


落とし蓋をしてコトコトと煮込むこと数分。ふっくらと仕上がったサバに、照りのある味噌ダレが絡む様子を見て、生徒たちの顔には自然と笑みがこぼれていました。


実習後の感想を聞くと、「意外と簡単にできた!」「魚の骨に苦戦したけど、自分で作ると美味しい」と、手応えを感じたようです。自分たちの手で「日本の伝統的な家庭の味」を作り上げたことは、大きな自信になったことでしょう。


保護者の皆様、今夜はぜひお子様に、今日の調理実習の様子を聞いてみてください。そして、もし機会があれば、休日の献立に「わが家のサバの味噌煮」を一緒に作ってみてはいかがでしょうか。学校で学んだ技を、ぜひご家庭でも披露してほしいと願っています。

 

 

春の陽気に誘われて、自分たちの「楽しい」を創り出す

今日は立春
朝の厳しい冷え込みに「春はまだかな」と首をすくめていたのも束の間、昼間にはおひさまがポカポカと顔を出し、まるで新しい季節の訪れを祝っているかのような、穏やかで温かい一日となりました。

そんな春の気配を感じる中、4年生の教室では、学年最後を締めくくる「お楽しみ会」に向けた、熱気あふれる大事な大事な学級会が行われていました。

「自分たちの力」で決めるプロセス
黒板には、子どもたちから出された楽しそうな案が並びます。

ドッジボール
フルーツバスケット
バレーボール
おにごっこ

どれも魅力的ですが、時間は限られています。ここからが4年生の腕の見せどころです。
「それはどんなルール?」「みんなが楽しめるかな?」といった活発な質問。
さらには、「前の時に楽しかったから」「これは苦手な人もいるかもしれないから」と、しっかりと理由を添えて賛成や反対の意見を出し合いました。

相手の意見を尊重しながら、よりよい活動を目指して対話を重ねる姿。
最終的には、納得感を持って「2つの活動」を採用することに決まりました。

義務教育学校としての「自治のバトン」
今回の学級会は、多くの先生たちも参観しました。
本校のような義務教育学校では、こうした「自治的な資質・能力」を、発達段階に応じて9年間でどう育んでいくかが非常に重要です。

低学年で自分の思いを伝える楽しさを知り
中学年で相手の意見を聞き、折り合いをつけることを学び
高学年で集団の未来を自分たちで切り拓く

このように系統立てて学びを積み重ねることで、自分たちの生活を自分たちでより良くしていく「市民性」が育ちます。今日の4年生の話し合いは、まさにその大切な一歩でした。

先生たちの研鑽の場にもなった今回の授業。今後の子どもたちの成長が、ますます楽しみになりました。
自分たちで決めたお楽しみ会、当日が待ち遠しいですね。

水上学園のこれからの教育活動に、どうぞご期待ください!