校長室から

校長室から

10月11日~10月14日

10月13日(木) 「くまもとのこころ」授業参観

本県には、郷土の先人の伝記や逸話などから人間の生き方や考え方を共感をもって学び取ったり、伝統や文化の継承などから郷土に対する愛着を深めたりすることができる道徳教育用郷土資料「くまもとのこころ」が作成されています。本日は、その「くまもとのこころ」の教材を使った道徳科の学習を全学年で実施し、保護者の方々に見ていただきました。
1年生「光るえんがわ」(北里柴三郎)、2年生「おかあさんのプレゼント」(江上トミ)、3・4年生「電灯記念ひ」(記念碑)、5年生「今、君の瞳はかがやいているか」(谷口巳三郎)、6年生「大関 栃光」(栃光正之)の教材を使い、自己の生き方についての考えを深めるための学習を計画しました。
それぞれの学年で、子どもたちの実態を考え、工夫した授業が行われていました。中心発問で子どもたちが考えた意見に対して、担任がインタビュー形式で揺さぶりをかけながら、さらに意見を深める授業も行われていました。
「くまもとのこころ」には、すばらしい伝記や逸話が掲載されていて、数年前までテレビでも放送されていました。授業での活用だけでなく、保護者や地域の方々へも、教材の素晴らしさを発信できるような取組を考えていきたいと思います。
  
  

10月12日(水) ベースボール型ゲーム

5時間目に、運動場から子どもたちの楽しそうな声が聞こえていました。6年生の体育で、ベースボール型ゲームの授業が行われていました。先日、朝から正門付近の落ち葉を掃いていると、昨年度の6年生の保護者の方から声をかけられました。話の流れの中で、子どもたちの遊びの中で、野球をする姿を見なくなったという話題になりました。私たちの小学生時代は、今のようにゲーム等はありませんでしたから、明けても暮れてもボールを投げたり打ったりしていた記憶があります。人数が揃わなくても、それなりに工夫しながら野球のようなゲームを楽しんでいました。
体力テスト等の結果を見ても、遠投の力や瞬発力などが課題として出てきますが、本日授業で行われていたようなベースボール型ゲームを通して、チームで競技する面白さ覚え、友達と休日に遊ぶメニューに加えてくれたらと感じました。
  

10月11日(火) 子どもたちの遊びも様々・・・・

昼休みに、「校長先生、一輪車の空気を入れてください。」と5年生の子どもたちに頼まれました。一輪車置き場が校長室の横にあることから、私が本校に赴任した頃から子どもたちがよく頼みに来ていました。今日は、久しぶりに頼まれ、張り切って3台ほど空気入れを頑張ったところです。
昼休みに外遊びをする子どもたちを見ていると、一輪車が流行ったりむしとりが流行ったりと、その時々で内容が違います。最近は、地域の方が作ってくださった「竹ぽっくり」が大人気で、交代しながら遊ぶ子がたくさんいます。本日一輪車に空気を入れたので、しばらくは一輪車に挑戦する子が増えてくることでしょう。
外遊びには、絶好の季節となりました。思いっきり外を走り回って、この季節を楽しんでほしいと思います。

10月3日~10月7日

10月7日(金) 「おもちゃランド」へようこそ!

2年生の生活科で「せかいで ひとつ わたしの おもちゃ 」という学習があります。その学習のまとめとして、1年生を招いて自分たちの作ったおもちゃで遊んでもらうという「おもちゃランド」の学習が行われていました。それぞれのおもちゃのブースに分かれ、準備をしているところから見せてもらいました。どのおもちゃもよく工夫されていましたし、遊ぶルールなども自分たちで考えていました。招かれた1年生は、2年生の説明を聞いた後、楽しく遊んでいる様子が見られました。その様子を見ている2年生も、うれしそうな表情をしていました。おもちゃの使い方を一生懸命1年生に教える2年生の姿を見ながら、成長を感じた時間でした。
  

10月6日(木) 坂小の道徳教育の充実に向けて

学校における道徳教育は、自己の生き方を考え、主体的な判断の下に行動し、自律した一人の人間として他者とよりよく生きるための基盤となる道徳性を養うことを目標とする教育活動であり、社会の変化に対応しその形成者として生きていくことができる人間を育成する上で重要な役割をもっています。その道徳教育は、道徳科を要として学校の教育活動全体を通じて行うものであり、本校でも大切に指導に当たっています。
本日は、全職員で2年生の道徳科の授業を参観し、よりよい授業の在り方について学び合いました。講師として、道徳科の指導教諭として、県内広く活動されている先生をお招きし、本校の実践についてアドバイスをいただく機会を設定しました。
教材を通して、みんなで使う物をどのように使えばよいかを考える授業を見せてもらいながら、子どもたちが生き生きと道徳的価値について考えを深めている姿を見て、一人一人の確かな成長を感じました。また、講師の先生からも、坂小の子どもたちの感性の豊かさをほめていただきました。
学び多きこの授業研究を、本校の道徳教育のさらなる充実に生かしていきたいと思います。
  
10月5日(水) 3年ぶりに開催できた陸上記録会

新型コロナウイルス感染症の流行により、2年間開催を見送ってきた小体連苓北部会陸上記録会を実施しました。苓北町内4小学校の5年生以上の子どもたちが集まり、自分の目標に向けて一生懸命競技する機会を作れたことに喜びを感じました。
本年度は、初めて坂瀬川公民館のグラウンドを使って記録会を実施しました。子どもたちが全力を発揮できるように、公民館館長並びに地域の方々が整備を行ってくれました。地域の方々の温かさを、改めて感じました。また、本校の高学年の子どもたちも、準備や後片付けを精一杯がんばってくれました。
新型コロナウイルス感染症対策、熱中症対策を考慮し、以前に比べ競技数を大幅に見直した形で実施しましたが、一人一人の子どもたちが、自分の種目に一生懸命取り組む姿が見られました。さらに、他校の子どもたちの頑張っている姿に、刺激を受けた子もいたようです。
陸上記録会後の子どもたちのさわやかな表情が、大変心に残った一日となりました。
  

10月4日(火) ようこそ 先輩!

本日、坂瀬川小学校の先輩で、以前100メートル走の日本タイ記録を出され、オリンピックの候補選手にまでなられたことのある 西川軍一さん をお迎えし、3年生以上の子どもたちに講話をしていただきました。実業団で競技人生を終えられた後、アメリカに渡り、様々な活動を55年間行ってこられました。所用で坂瀬川に帰郷されていることを坂瀬川公民館館長に教えていただき、この機会を実現させることができました。本当に有り難く感じました。
お話をうかがう中で、ふるさと愛に溢れる方であることを感じました。ご自身も「I Love 坂瀬川」と表現させましたが、ふるさと坂瀬川の子どもたちに、笑顔で、夢や希望をもって挑戦することの大切さを語ってくださいました。また、世界のどこに行っても、あいさつが大切であることもお話しいただきました。さらに、何事においても準備をしっかり行って臨むと良い結果につながることも教えていただきました。
大先輩のお話に、子どもたちも目を輝かせながら聞いている様子が見られ、今回の講話を行って本当によかったと感じました。
  

10月3日(月) 楽しい休日の様子を教えてくれました

3年生以上の子どもたちが家庭学習で取り組んでいる自計学(自分で計画を立てて学習する)ノートを定期的に見せてもらい、私からコメントを書いていることは、以前お知らせしました。1・2年生の子どもたちは、楽しい思い出を綴った日記を見せてもらっています。
本日は2年生の日記を見せてもらいましたが、休日の楽しい思い出がたくさん書いてありました。「家族と公園に行って、たくさんどんぐりを拾いました。」「天草ハイヤまつりに行って、リンゴあめを買ってもらいました。」「サッカーの練習でマラソンをしました。練習試合では、2点入れたけれど3点取られたので負けてしまいました。」等など、楽しい休日で心に残った様子を一生懸命に書いてある日記ばかりで、読んでいる私の方が楽しい気持ちになりました。
日記を読ませてもらい、その時々の子どもたちの表情を思い浮かべながらコメントを書くことは、私の楽しみの一つとなっています。

9月26日~9月30日

9月29日(木) やっぱり給食でカレーは人気のようです!

本日の給食は、秋野菜のカレーでした。昨日から、「校長先生、明日はカレーです。」と教えてくれる子もたくさんいて、楽しみにしていることが分かりました。中には、「2学期で楽しみにしていること」の掲示コーナーに「給食のカレー」と書く子もいるぐらいです。苦手な子もいますが、どちらかといえば、今も昔も給食のカレーは人気のようです。毎日、子どもたちがどんな表情で給食を食べているかを見るために教室を回っていますが、いつもよりも速いスピードで食べている子が多かったように感じました。また、とびきりの笑顔を見せてくれる子もいて、幸せな気持ちになりました。「校長先生、今日の晩ご飯もカレーです。」と教えてくれる子もいました。よくある出来事ですね。
  

9月28日(水) 「校長先生、いってきます!」

本日、3年生が社会科の学習で、「店ではたらく人と仕事」の調べ学習として、町内にあるスーパーマーケットへ見学と聞き取りに出かけました。小型のスクールバスを利用させていただき、「校長先生、見学に行ってきます。」と元気に声をかけてくれました。3年生の子どもたちとバスまで歩いて行き、お見送りをしましたが、バスの中からもずっと手を振ってくれました。その様子を見ながら、2時間もかからずに学校に戻ってくるのですが、何となくさびしくなりました。
見学から帰ってきた子どもたちは、魚売り場の方と話したことなど、楽しそうに教えてくれました。日頃、家族の方々と買い物に出かける場所ではありますが、子どもたちなりに新たな発見があり、有意義な学習となったようでした。
 

9月27日(火) 持続可能な地域学校協働活動の在り方を求めて

坂瀬川小校区の子どもたちを地域ぐるみで見守り、心身共に健全な子どもたちの育成を目指して活動する「すくすく芽生えの会」の組織を改編しました。詳しくは、学校だよりでお知らせしたところです。本日は、実際に子どもたちの支援を行っていただく「支援ボランティア」の方々に集まっていただき、ご意見等をいただく会を行いました。話し合いの中で、「クラブ活動で魚釣りをするなら、○○さんにも声をかけると手伝ってくれるよ。」「うちの家族も、子どもたちの登校を見守って歩いているようだから、登録していいよ。」など、温かいご意見をいただきました。
平成10年にこの組織を立ち上げられた方々の思いに触れる中で、地域の優しさや素晴らしさを感じます。時代が変化し、児童数も減少してきましたが、この「すくすく芽生えの会」を持続可能な組織としていくために、地域の方々と知恵を絞り、工夫を加えていきたいと思います。
 

9月26日(月) 台風の影響がこんなところに・・・・

先週、台風14号が九州を縦断しました。雨風は強かったのですが、学校や地域にさほど大きな被害がなく、安心したところでした。しかし、その台風の影響が意外なところに見られています。今回の台風接近に当たり、本校は海側から雨風を受けたようです。吹き付けた雨風が海からの塩分を含んでいたらしく、校地の樹木の葉が一気に枯れ、大量の落ち葉となって散っていました。昨日まで三連休でしたが、あまりにも落ち葉が多かったので、地域の方が落ち葉はきをしてくださっていました。本当に有り難いことです。また、子どもたちも一生懸命落ち葉を集めてくれました。「校長先生、ここの落ち葉だけで、リアカーで4回は運ばないとダメですね。」と笑顔で話してくれました。
地域の方々、子どもたち、そして先生方で力を合わせながら、この坂瀬川小の環境を守っているのだと感じた一日でした。
  

9月20日~9月22日

9月20日(火) 主体的に片付けに取り組む子どもたち

猛烈な勢力の台風14号が、3連休中に九州を直撃しました。子どもたちや地域に大きな被害がでないようにと願いながら、ニュースに注視して過ごしていました。幸いなことに、校区に大きな被害はなく、ホッと胸をなで下ろしたところです。
激しい風雨の影響から、樹木の多い本校の校地には、大量の葉っぱや木ぎれが散乱していました。朝から正門付近を片付けていると、登校した子どもたちがすぐに外に飛び出し、台風対策で校内に入れていたものを元の場所に戻したり、竹ぼうきで落ち葉はきをしたりし始めてくれました。子どもたちと本校の先生方のおかげで、あっという間に元の学校の姿に戻りました。また、掃除の時間に、運動場を回ってたくさんの木ぎれを集めてくれる子もいました。
「うつくしい」学校づくりに向けて、主体的に関わってくれる子どもたちと先生方に心から感謝しています。

9月12日~9月16日

9月16日(金) 自計学をがんばる坂っ子

本校の3年生以上の子どもたちは、家庭学習で「自計学」に取り組んでいます。自計学とは、「自分で勉強することを計画し、家庭で学習する」というものです。1ページの使い方をそれぞれが工夫しながら、日々の学びの積み上げを大切にするこの取組も、今年で3年目になります。委員会活動で「自計学コンクール」を計画し、1ページを無駄なく、内容をしっかり考えたノートを紹介したりする実践から、自計学のレベルもずいぶん向上してきました。
私も定期的にすべての学年の自計学ノートを見せてもらい、一人一人にコメントを書かせてもらっています。本日は3年生と4年生の自計学を見せてもらいました。「どんなことを勉強しようかな?」としっかり考え、1ページに向かった様子が伝わり、とても感心しました。
これからも、子どもたちの自計学ノートにコメントを書きながら、家庭学習をがんばる坂っ子を応援していきたいと思います。
  

9月15日(木) 2学期最初の読み聞かせ

朝の時間を使い、2学期最初の読み聞かせを行いました。苓北町の読書推進ボランティアグループ「たんぽぽホール」の方にも来ていただき、1年生に読み聞かせをしていただきました。また、他の学年には、担任以外の先生が読み聞かせを行いました。読み聞かせは、子どもたちも楽しみにしている時間であることが、その時の表情からも伝わってきます。
「このお話を知っているかな?」と尋ねられると、「知ってる。だけど聞きたい。」や「知らない。おもしろそう。」など、子どもたちから様々な反応が返ってきます。子どもたちを見ていると、お話の世界に引き込まれ、徐々に姿勢が前のめりになっていく子もいます。そんな子どもたちの様子を見ていると、この読み聞かせの時間は、本校で大切にしていかなければならない時間だと改めて感じました。
  

9月14日(水) 子どもたちが主体的に学ぶ国語の授業を求めて

5年生で国語の授業を公開し、職員で授業の進め方を学び合う校内研修を行いました。講師として、熊本県立教育センターの指導主事の先生をお迎えし、国語の授業づくりの考え方や、子どもたちが主体的な学びに向かうための教師の仕掛け等、多くの助言をいただきました。
本校は小規模の学校であることから、他学年の授業を参観する機会が少ないのですが、5年生の子どもたちが、学習リーダーを中心としながら学びを進めていく姿が勉強になったという意見が多数聞かれました。また、グループ活動では、グループのリーダーがメンバーからの意見を引き出し、学びを深めていく様子が見られ、学ぶ点が多い授業となりました。ここで学んだことをもとに、各学年の子どもたちの発達段階に応じた国語の授業の充実に生かしていきたいと思います。
  

9月13日(火) 様々な場面を想定して

本日、避難訓練を実施しました。今回の避難訓練では、本校の子どもたちの動きや職員の対応の在り方を苓北交番の方々に見ていただき、様々な視点からご意見をいただきました。子どもたちの校内放送や担任からの指示の聞き方等については、適切であった評価していただきました。緊急時の職員の対応については、様々なケースを紹介していただき、大変勉強になりました。また、今後注意すべき点についても教えていただき、早速マニュアルの見直しを行うことにしました。
学校内で日々生活している私たちが見落としがちである部分も、このように第3者の方から指摘していただくことは、大変貴重な機会であると感じます。この機会を生かし、今後もさらに子どもたちの安心・安全な学校生活を守るために、力を尽くしていきたいと思います。

9月12日(月) 「自由」or「自分勝手」?

6年生の道徳科の授業を見せてもらいました。「修学旅行の夜」という教材を使いながら、自由と責任について考える授業でした。自由と自分勝手の違いについて、身近な出来事を挙げながら考えていました。「それって、人に迷惑をかけているから、自分勝手じゃない?」「いや、自分の自由な時間なんだから、いいんじゃない。」といった意見が飛び交っていました。担任が様々な事例を通して揺さぶりをかける中で、自由には自己責任が伴うことに意識が向いていったようです。
世の中で起こっている出来事に目を向けると、「自由」と「自分勝手」の境目が曖昧なっていると感じることがあります。子どもたちには、自立的で責任のある行動についてのよさをしっかりと理解し、自分はどうあるべきかを考えて行動できる力を身に付けていってほしいと思います。