2020年12月の記事一覧
佐伊津の産業について考えよう4~水産業
11月26日(木)、5年生が総合的な学習の時間で、佐伊津町の水産業について学習するために、佐伊津漁港へサワラ漁の水揚げの見学と体験を行いました。
もともと9月に予定していた学習でしたが、その当時は不漁続きで魚がいないとうかがい、見学をあきらめていました。
11月に入り、サワラが捕れだしたという情報を推進員さんがキャッチされ、トントン拍子で見学の実現となりました。
漁港では、まずサワラの水揚げ作業を見学しました。水揚げされたサワラはキラキラしていてとてもきれいでした。漁師さんが一匹一匹を丁寧に優しく取り扱っておられるのが印象的でした。
その後、子供たちは漁協の建物の中で、サワラとキスの箱詰め作業と冷蔵庫への運搬を体験させていただきました。箱に並べられた魚にラップをかけ、その上にたっぷりと氷を詰めて、冷蔵庫へ運びました。
子供たちは初めての体験で戸惑いながらも、懸命に作業することができました。
子供たちの感想です。
「ぼくは、箱の中に氷を入れるのが楽しかったです。理由は、社会で魚の新鮮さを保つために箱に氷を入れるということを知って、それを実際体験でいたからです。まだ知りたいことがいっぱいあるので、もう少し水産業のことについて知りたいです。」
「氷を入れたり、ラップをしたり、運ぶ作業でした。家でしたことがあったけど、久しぶりにして楽しかったです。家ではあまり手伝いをしていなかったけれど、体験したときに「したかったのに・・・」と思ったので、家でたくさん手伝いをしたいと思いました。」
学校での学びを見学で学び直したり、体験をすることで家の手伝いに広げて考えたり、現地学習を通して、5年生は様々な職業に出会い、多様な生き方や価値観を学ぶことができていると感じます。
自分が体験したことは長く記憶に残ります。子供たちが将来どんな職業につくのかは分かりませんが、小学校で得た様々な出会いや体験、学習が進路選択を幅を広げていくことでしょう。
佐伊津町に様々な思いや信念を持って働く大人がいらっしゃることは、大きな財産です。
佐伊津漁協様、ご多用な中ご協力いただきありがとうございました。
今後も引き続き子供たちの成長につながる学習を工夫して行ってまいります。地域の皆様のご支援とご協力、そして情報提供をお願いいたします。
学校の応援団2
12月3日(木)明瀨地区にお住まいの明瀨さんのご協力で、畑を整地していただきました。
ご自宅からトラクター等を持ってきていただき、堅くなった土を深く掘り返していただきました。
これまでは我々が鍬や小さな耕運機を使って耕していたのですが、なかなか良い土を作ったり、整地することができませんでした。
明瀨さんに耕していただくことで、あれだけ沈んでいた土が、掘り返されることでふんわりとした畑の土になり、その量も2倍に増えたように見えます。
今年は学校の落ち葉等でできた自家製の腐葉土も畑にまきましたので、立派な冬野菜ができるだろうと今から楽しみです。
ご多用な中に、子供たちのためにご尽力いただきありがとうございました。
11月30日(月)、民生委員の益田さんよりキンセンカの苗を100本いただきました。
ちょうど学級園の植え替えをしておりましたので、大変ありがたかったです。
肉厚の立派な苗です。
しっかり育てて、花を咲かせ、長く学校を明るくしてくれるようにしたいと思います。
佐伊津の産業について考えよう3
11月24日(火)、5年生は総合的な学習の時間にババ商店さんの工場見学を行いました。
保護者の方お2人に引率のお手伝いをしていただき、工場に向かいました。
10月に事前学習でお世話になった社員の方を含め、たくさんの社員の方々が出迎えてくださいました。
今回の見学にあたって、ババ商店さんでは小学生の見学を受け入れられるのが初めてとのことで、社内で打合せを何度もされたり、安全に見学ができるコースを作るために工場内を整理されたりされたそうです。
全体への説明があった後、工場見学コースとクレーン操作体験コースの2班に分かれて、見学がスタートしました。
工場見学では、加工の材料となる鉄板や鉄筋、鉄板をレーザーで切断するための大きな機械、大きな鉄パイプを曲げる機械、溶接の様子など、たくさんの現場を見ることができました。
クレーン操作体験では、機械の説明や加工品の重さを当てるクイズも行いました。クレーン操作はリモコンで行いますが、天井のレールを縦に横にさせると、なかなかの迫力がありました。
子供たちの質問の中から…
工場長さんに、仕事をしている中で大変なことと、よかったと思うことを教えていただきました。
大変なことは「納期を守ること」だそうです。これを続けていくこと自体が「信頼」につながるのだと感じました。
また、よかったことは、会社の入社して間もなく、初めてできた商品をお客様のところへ持っていったとき、「良いものを作ってくれてありがとう」と言われたことで、これを今も鮮明に覚えていらっしゃるそうです。
最後に社長さんのお話がありました。
「働くこととは、誰かの役に立つことでお金をもらうこと。鉄で天草の産業を盛り立てる会社として頑張っていきたい」
お二方の言葉はひょっとすると子供たちには難しい部分もあったかもしれませんが、自信とプライドを持って天草のために頑張っておられる姿、その想いは届いたのではないかと思います。
自分の住んでいる地域に世界とつながる工場があることを初めて知った子供たちはどんなことを考えたのでしょうか。
これからこの学びを学校生活や学習に生かせるよう、学びを深めていきたいと思います。
大変ご多用な中にご協力いただいたババ商店の皆様、紹介してくださった地域学校協働活動推進員さん、ありがとうございました。