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昼 あの日を忘れない

 もうすぐあの日がやってきます。8月6日と9日。人類史上初めて原子爆弾が戦争で使われた日です。
 広島では、昭和20年だけで14万人、長崎で7万人の方がなくなり、その後も後遺症に苦しみながらたくさんの方がなくなりました。今でも苦しんでおられます。
 あの戦争、あの原爆を体験された方の中には「もう、思い出したくない」とおっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。その通りだと思います。
 ただ、思い出したくないけれど、これを伝えるのが自分たちの使命であると、苦しみを乗り越えて、語り部となってくださっている方もいらっしゃいます。
 今年は、終戦から数えて69年、来年は70年になります。戦後生まれが圧倒的に多くなりました。しかし、直接戦争や原爆を体験していなくても、私たち日本人にはその苦しみを語り伝えていかなくてはならない使命があるのではないでしょうか。それは、特定の人や国などに対する憎しみや恨みではなく、戦争がいかに悲惨で愚かなものであるか、今生きている人々や
これから生まれてくる子どもたちが戦争や核兵器で苦しむことが絶対ないようにするためです。
 5年生の保護者の有志の方の中に「自分たちも平和学習の支援ができるのではないか」と思ってくださった方がおいでになり、今日は、5年生に広島の原爆についてのお話をしてくださいました。そう思っていただけることそのものが大変ありがたいことです。
 子どもたちも、来年の修学旅行の学習が深まる良いきっかけとなったことだと思います。ありがとうございました。



 夏の甲子園、終戦記念日の8月15日の正午にはサイレンが鳴り、戦争の犠牲者の方々に黙とうをささげます。
 こういうことの意味することを一つ一つ子どもたちにお話しいただければ、そのまま平和教育となります。
 特別なことをする必要はありません。平和っていいなあ、いつまでも平和な世の中であってほしい、そんなことを子どもたちにお話しいただければありがたいです。