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なんとあたたかな八代弁(*^_^*)

  太田郷小学校には、近くに大きな工場があることもあり、転勤などで全国から転入生がやってきます。
  県外から来た子どもたちにとって、最初の驚きは、「八代弁」です。
  熊本弁がベースになっていますが、八代独特の言い方もあります。

 こけけー」(ここに来なさい。) 「どくさんいくと?」「どけいくと?」(どこにいくの?) 「今日くっけんね」(今日あなたの家に行きますよ。) 「今日くっと?」(今日私の家に来るの?) 「そけ、ぶいやっとけ」(そのあたりに適当に置いておきなさい。) 「そら、車んにき、見たバイ」(それは車のそばで見ましたよ。) 

 最近はテレビの影響もあり、八代の子どもたち自身も方言色が薄まってきましたが、私たちから上の世代は八代弁にどっぷりつかっています。
 特に九州外から来た子どもたちにとっては、びっくりする言葉がいっぱいのようです。

 誤解しやすいのが、ほうきで「はわく」(はく)です。また、「つこた道具ばなおしとけ」(使った道具は片付けておきなさい。)も県外の方はびっくりします。
 また、最近は使う人も少なくなりましたが、「もだゆる」「もだえる」も誤解を招きます。急がせる時に「早くしなさい、急ぎなさい」という意味だったり「どうぞこれを食べて下さい、飲んでください」と一生懸命すすめたりする時にも使います。
 それにたいして、「ぬしゃ、そぎゃんもだゆんな」(そんなにあせらなくてもいいよ。)あるいは、(気をつかわなくていいよ。)と言ったりします。

 旅行や進学で九州から出るとはずかしくて標準語を使いたくなりますが、八代弁にはとても温かい意味があると思います。
 「〇〇さんな、孫ばなんさまみぞがらすもんなぁ」(〇〇さんは、孫をとっても可愛がられるんですよ。) 「ふとか石のあってな、つっこけたったい」(大きな石があってつまづいて転んだんですよ。) 「〇〇ちゃん、ふとなったなあー」(〇〇ちゃん、大きくなったね。背が伸びたね。)
  どうでしょう。標準語にしてしまうと、どこかよそよそしいのですが、八代弁は標準語に変換できない奥深い意味と温かさがあります。

  太田郷小に転校してこられた皆さん、ぜひ八代弁を覚えてみんなと楽しく会話して下さい。また、今までいた所の方言も教えてくださいね。
 「あたたちが来たけんが、なんさまうれしかったい。友達となかゆーしてなー。たのむバイ」


※そういう私も子どものころから八代を離れたことはなく、もう40年近く前の小学生の頃、友達とけんかすると八代弁のきつ―言い方で言い合っていました。(なんや、わりゃぎゃんともしらんとや? なんてや?わりゃしっととや? なーんいよっとや、こんくらいしっとる。 どきゃんすっとや? しょんなかねー。ぎゃんして、ぎゃんして、ぎゃんすっとや、わかったや。 なんや、そぎゃんすっとや、わかった!・・・・(@_@;))・・・わかりませんよね(^_^;)

※本校の先生方の中にも出身地が八代以外の方もいらっしゃって面白いですよ。八代地方の方言では、きざにかっこつけることを(多少批判的な意味合いを込め)「しこる」「しこつける」と言ったりします。「あやつぁ、しこっとる。なまいっか。」なーんて言います。ところが、菊池出身の先生に言わせると菊池地方では草などが生い茂ることを「しこる」というのだそうです。
 同じ言い方で全く違う意味になるのも面白いですね。\(◎o◎)/!