2022年3月の記事一覧
ありがとうございました。
いよいよ最後となってしまいました。とても、さびしい気持ちでいっぱいです。赴任した2年前、教育活動をスタートさせた直後に、5月末まで感染症拡大防止のため再度の休校となったことを思い出します。その後、感染症防止対策を徹底してまいりました。その結果、今日まで感染者を出すことなく教育活動を行うことができました。保護者の皆様、地域の皆様のご理解とご協力があってのことと考えます。学校行事におきましては、これまでの形で「運動会」や「ぎんなん祭」等を行うことができず、大変申し訳ありません。しかし、形を変えながらも「中止ではなく、できることから始めよう」と全職員で努力してまいりました。その一つに、「中原ウォークスタンプラリー」があります。子どもたちは、縦割り班で中原のなかをフィールドワークしました。知らないことが多くあったようです。小学校で「中原」のことを知り、中学校で「南小国町」のことを知って、大人になってほしいと願っています。この取組は今後も継続させていただければ幸いに思います。最後になりますが、中原小学校の教育に、多くのご支援を賜りまして本当にありがとうございました。今後も継続して保護者の皆様、地域の皆様のお力添えをいただきますよう、よろしくお願いします。修了式で子どもたちに話した内容を掲載し、お別れのご挨拶とさせていただきます。
「みなさん、おはようございます。そして、進級おめでとうございます。昨日、6年生2名を中原小学校から送り出しました。とてもさびしい気持ちでいっぱいですが、6年生が受け継ぎ、発展させてくれた伝統をさらに発展させていくことが、在校生あなたたちの使命だと思います。中原小学校のシンボルである『いちょう』の木。『いちょう』には雌株と雄株があります。本校の『いちょう』は、種子である『ぎんなん』ができますので雌株です。裸子植物ですが、ちゃんと花が咲きます。葉っぱと同色系で分かりにくく、高い位置の枝の近くで見られます。日本には、室町時代より前に入ってきたとされています。『種の起源』を記したダーウィンは、『いちょう』を『生きた化石』と呼びました。地球上で植物が繁茂したのが約1億5千万年前で、そのころの植物で『いちょう』だけが現存し、ほかの植物はすべて化石となっているからです。そう考えると、とても貴重な木であることが分かります。植物名の『公孫樹(いちょう)』は、公(父)が撒いて、孫の代で実ができるという意味になります。『いちょう』は大きく育ち、長生きするので『長寿』という花言葉がつけられています。目立ちませんが、厳しい冬を乗り切り、『ぎんなん』を実らせるために花を咲かせます。とても、すごいなあと思います。そして、これまで先輩方が築いてこられた伝統を見つめてきました。そんな『いちょう』は、あなたたちをいつも見守っています。校長先生はこんな思いで、あなたたちの成長を見てきました。校長室だよりのタイトルを『Ginkgo flower いちょうの花』と名づけた理由です。さあ、今度はあなたたちの番です。特に、5年生のがんばりに期待します。そして、それを支える4年生の活躍も楽しみです。3年生、2年生、1年生も学年が一つあがり、新入生8名を迎えることになります。お姉ちゃん、お兄ちゃんとして優しく接してくれることを望みます。コロナウィルス感染症をはじめ、病気にかからないこと、ケガをしないこと、春休みの約束です。そして、4月8日に元気な顔で登校してきてください。それでは、最後に『元気、元気、元気!with T』これで、お話を終わります。」
南小国町立中原小学校 校長 森 隆浩
別れと涙の退任式
「出会いがあるから別れもあります」と、退任式を進めている先生の言葉に・・・「ああ、そうだなあ」と感じながら始まった退任式。今年は転出される先生方が多く、6名の先生方が転出・退職されます。
6人の先生が紹介されました。その後、お一人お一人のご挨拶がありました。まずは、校長先生からでした。
お話の中で、新しい学年への思いを話されました。次の学年でがんばること等・・・ふと、体育館の後方に目をやると、体育館が少し冷えるためジャンパーを着ていましたが、式が始まるので脱いで置いてありました。しかも、きれいにたたんでありました。初めて複式になる新3年生の心意気を感じました。
「最後にいきますよ。最後ですよ!!」と言われ、いつもの「元気!元気!元気!with T」
校長先生は、きっと新しい学校でも新しい「合い言葉」をされることでしょう!今度はどんな「合い言葉」か楽しみです!転出される先生方の学校でのエピソード、自分の趣味やこれからのこと等を聞きながら、先生方の涙も子どもの涙もあり、別れを惜しんでいました。
各学年の代表が花束とメッセージを渡す場面です!
マスクをしたままですが、最後に中原小学校の「校歌」を歌いました。このメンバーで歌う最後の「校歌」だと思うと、感慨深いものがありました。
忘れられない卒業式
卒業式が始まる前から・・・始まっています。今日は、卒業式。朝から在校生は掃除をして、式場や教室をきれいにした後、もう一度、確認したり練習したりのリハーサルです。町の「南チャンネル」が取材に来られ、テレビカメラも準備完了です。今日の担当のカメラマンさんは、何と中原小学校の出身の方です。中原小学校の「校歌」を聞いて、校歌の歌詞を見つめながら「涙が出てきます」と懐かしそうに語られました。
二人で支え合い、悩みながら歩き続けてきた二人です。もちろん、複式の5年生と協力し合いながら中原小の伝統を受け継ぎ、今日という日を迎えました。
校長先生からの式辞の中で・・・「さあ、最後に合い言葉を」と言われ、「元気!元気!元気! with T(Tradition=伝統) 」今年度最後の全校児童・全職員による共同作業をやり遂げました!!
決まりました!!
卒業生退場!!
体育館の入口で担任と二人の卒業生が最後の一礼をして、体育館を後にしました。
6年生を送る会
昨日(3月3日)、「6年生を送る会」を行いました。目的は、①6年生の卒業を前に、全校児童で楽しい時間を過ごし、互いに感謝の気持ちを伝え合う。②送る会に向けての取組をとおして、児童の企画力や実践力を伸ばすことです。まん延防止等重点措置が継続されているため、Zoomを活用して、昨年度とはまた違った工夫のある会となりました。在校生が縦割りの4班に分かれ、それぞれ企画と準備を行いました。4つの場所に6年生が出向いて交流を行いました。交流の様子はZoomで他の班に伝えました。それでは、4つの交流を紹介します。
◯1班の企画は「わなげビンゴ」でした。わなげでビンゴをつくるというものです。ビンゴをつくるのは、とても難しいようでした。なかには、上手にわなげをする児童もいました。
◯2班の企画は「ジェスチャーしりとり」でした。しゃべることなく、体で表現するため、その動作に笑いが起こっていました。
◯3班の企画は「すわって玉入れ」でした。1分間という時間でしたが、玉入れには余裕がありました。入った玉を数えるとき、かくれた場所から玉が見つかっていました。
◯4班の企画は「新聞ビリビリつなげ」でした。1枚の新聞を切れないようにして、なるべく長くなるようにやぶきます。最後はグループでやぶいた新聞を1つにつなげ、どちらが長いか競いました。長さは、とても微妙でした。
6年生はそれぞれの交流で感想を求められていましたが、全校児童による精一杯の「おもてなし」に感謝していました。楽しい時間を過ごすことができました。最後に教室にもどった6年生には、全校児童からプレゼントとして「感謝カード」が贈られました。表紙には1年生が描いた似顔絵がありました。
6年生へ。これまで中原小学校をリードしてくれました。本当にありがとうございました。なにごとにも「初め」と「終わり」があります。その連続があなたの人生をつくります。お別れは悲しいですが、中学校での新しい出会いがあなたを待っています。中原小学校での思い出を大切にして、中学校でも自分らしさを発揮してくれることを願っています。