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2020年6月の記事一覧

未来につなぎたい「もの」

担任田浦先生の3年生では、総合的な学習の時間「ふるさと探検隊」に取り組んでいます。旧八校区の特色や地域のすばらしさを子供達が調べて、まとめて、伝える学習です。

すべての校区に子供達を連れて行き、本物・実物、実際の人々・生の声に触れさせたいところですが、広範囲にわたりなかなかそうは行けません。写真や動画など、できる限りの教材・素材を準備しているところです。

先日は、旧鮎帰小学校区の「日光(にちこう)」地域に取材に行きました。

「日本の棚田百選」にも選ばれている「日光の棚田」で「田植え」が行われていました。

看板がお出迎え棚田の風景

石垣に囲まれた田んぼ田植え竿の目印にあわせて「手植え」の熟練の技

日光の棚田活性会の会長井麻田様ともお話ができ、日光のことがたいへん勉強になりました。

自然の豊かさ、棚田の風景の美しさはもちろんですが、約300年以上前の「車や機械が無い時代」に、石垣を組みこの棚田を造りあげた当時の日光の人々の知恵や努力、たくましさを伝えていくためにも、米作りを続けていくという話が本当に心に残りました。

 

子供達にも、自分達のふるさと「さかもと」に、こんな素晴らしいものを残してくれた先祖や、今もそれを守り伝え続けていこうと、取り組んでいる方々がいることを学んでほしいです。

未来につなぎたいものは、「目に見えるもの」だけではなく、「目に見えないもの」もあることを実感した取材でした。

 

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「意識化」は「可視化」から

「心のきずなを深める月間」6月も半分が過ぎました。各学年でいろいろな取組が行われている中、「意識化」をさらに進める教育実践が行われています。

 複式学級である6年生の「書写」は、1年生担任の宮本幸恵先生が行います。6月のある授業「小筆を活用しよう」では、学習のまとめを短冊作成につなげました。作品は・・・

児童玄関こうさんの作品ろうかるなさんの作品

「心のきずなを深める月間」ステッカーです。児童玄関には吉永こうさんの作品、ろうかには宮本るなさんの作品。

校長室にもあります。山方こうしろうさんの作品です。

校長室こうしろうさん達筆です

他にも校内のあちこちに、6年生の作品が掲示してあります。

 

大切なことは「意識化」させることが重要です。そのためには、「視覚化」が有効な手立てです。

6年生というリーダー学年にふさわしい、宮本先生の見事な教育実践だと思います。

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夢中になって創意工夫「Drawing wark & Science」

3年生 田浦先生の「図画工作」の授業。学習のめあては、

学習のめあて

まずは、「飾り付け」 子供達は、ビニール袋に色とりどりのテープを付けたり、マジックでイラストを描いたり。

飾り付け

子供達は「クラゲ」「たこ」「人の顔」など、それぞれ「浮き上がる」もののイメージを持って取り組みます。

そして、実際に浮かべてみました。送風機の風で、空中に「フワリ」。

教室で発射

自分の作品が、「宙に浮かぶこと」を実感し、「図画工作(Drewing work)」のつくる楽しさに加え、みんなの「科学(Science)」のスイッチがON。どうやったら高く浮き上がらせることができるか、「創意工夫」の目がキラキラ。

ここで、田浦先生から提案。「来週、体育館で誰が一番浮かぶかやってみましょう。」子供達はワクワク気分で心待ちです。

そして昨日、体育館で「3年生フワフワバトル」が開催されました。まずは5時間目は、「最後の調整」の時間。カラフルな色付けをする人もいましたが、中にはテープの長さや位置の微調整をして、バランスをとることに気をつけたり、袋の口を少し絞って空気がしっかり溜まるような工夫など、「エンジニアの顔」でした。

 

6時間目、体育館に送風機がスタンバイ。3年生のみんながそれぞれの作品を手に集合し、トーナメントのバトルが

行われました。

見上げるほど!大成功!先生も参加

見上げるほど高く上がる作品や、フワフワゆっくり浮かび続ける作品など、子供達の創意工夫がそれぞれ発揮され、みんないい表情でした。

 

「ものづくりの楽しさってこれだな。」と感じさせられた授業でした。子供達は「きれい・かわいい・おもしろい」などデザインの視点から、「もっと高く・長く・ゆっくり」など機能へ視点を変え、創意工夫に取り組んでいました。夢中になれる授業っていいですね。

 

※「フワフワバトル」の他の写真を「行事アルバム」掲載しましたのでご覧ください。

 

 

 

 

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「心のきずなを深める月間」にあたり

 6月1日(月)、長い臨時休業から本格的に学校が再開し、子供達の「笑顔」と「元気な声」が戻ってきました。

 嬉しい限りです。

 6月は「心のきずなを深める月間」です。八竜小の先生方は、バラバラになっていた子供達のきずなをつなぎながら、改めて学級づくりに取り組んでいます。

 1日(月)の校内放送でみんなに伝えたことは、八竜小のすべての子供達・先生達・お家の方々でつくっていく「3つの約束」です。その約束とは、

 八竜小のみんなは、絶対いじめをしません。

 八竜小のみんなは、絶対いじめをさせません。

 八竜小では、いじめは絶対許しません。   

です。

 校内放送の後は、それぞれのクラスで、担任の先生から話を聞いたり、学級の目標を考えたりの取組が行われました。

 3年生田浦先生の教室では、3つの約束に加えて「いじめに、絶対負けないこと」について、みんなに一生懸命語りかけておられました。その話をみんな真剣な表情で聞いていました。

3年生教室田浦先生のお話

 今回の、新型コロナウイルス感染症に関しても、感染者の方やその家族・関係者、医療従事者等への誹謗中傷、予断や偏見、差別的な発言がマスコミ等で数多く取り上げられていました。心が痛むのはもちろんのこと、怒りが沸いてきたのは、私だけではないと思います。

 八竜小の子供達に、人と人とのきずなを深めることの大切さ、人の痛みが分かる優しさ、おかしいこと・間違ったことを止めさせる強さを育むことは、未来につなぐ教育の一つだと思います。

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