校庭の平行棒が、鮮やかな黄色に塗られました。「天気も良く、風も吹いているので、明日くらいまでで乾くでしょう。」と、塗っていただいた庁務の先生が言われています。ペンキを塗るまでには、古い塗装を剥がしたり、さびを落としたりといくつもの作業があります。その一つ一つの工程を丁寧に作業されている様子が校長室からも見えていました。お世話になりました。
毎月1回、全職員で割り当てられた箇所の安全点検をします。そこでの気づきに庁務の先生が対応してくださることも多いのですが、どうにもならないことについては、教育委員会と相談をして、業者に対応していただくこともあります。最近では、給食室側の本校敷地入口に鉄の門扉がありますが、幾つかの偶然が重なると、倒れることがあるということが分かり、”絶対に倒れない”ように業者対応をしてもらいました。
「ペンキ塗り立てだから、入らないでね。」「危ないから、門は閉めて帰ってね。乗り越えたらだめよ。」といった指導は、時に、子供の好奇心をくすぐり、なかなか徹底できません。「だめ!」と言われると、ますます興味を持つのが子供です(今日もズボンや手に黄色いペンキを付けてしまった児童がいます・・・)。だからといって指導しないということではありません。指導だけ環境だけに頼ることなく、両側面から児童の安全を守るために学校と行政、そして子供たちで協力していくことが大切です。
先週金曜日、1年生教室で生活科の授業があっていました。「ごめんください」と言いながらドアを開けると、元気な声で「いらっしゃいませ!」というちびっ子店員さんたちの声がします。「今日の夕飯は、お魚にしようかな。お薦めはどれですか?」という私に、活きのいいお魚カードをお薦めしてくれる親切な店員さんたち。「あ~、喉が渇いたからジュースを買おうかな。オレンジジュース、10円で売ってくれますか?」と得意の値切りを始めたところ、戸惑いながらもうなずいてくれる優しい店員さんたち。お店屋さん役やお客さん役、色々な立場の模擬体験をして、相手意識を向上させている1年生です。
先週は、とても寒い1週間でした。平地でも雪が降り、高速道路も八代-えびの間で通行止めが続くなど、通勤通学にも影響があった1週間でした。そんな中でも、児童は毎日元気に学び、遊び、逞しく成長しています。その様子を、先週発行の学級通信から、一部抜粋でご紹介します。
不思議に思ったことを「試してみよう!」という素直な自ら学ぶ姿勢が素晴らしい1年生。誰かの「なぜ?」「どうして?」がみんなの問いにつながる。それこそ私たちが授業でめざしているものです。2年生は3年生への進級に備え、家庭学習ノートの充実をめざしています。内容は自分で選択できます。今日の自分に必要な学習内容は何か。『メタ認知能力』の向上にも役立っています。3年生は、毎時間楽しく外国語活動を行っています。英語が「すき」と思えるように、ALTや英語支援員の先生たちも担任と一緒になって工夫してもらっています。
4年生が、国語で「伝えたいことがきちんと伝わる文章を書く」力をつけるために、逆に他の人が書いた文章を推敲することで、自分が書く際の注意する点を体感しながら学んでいます。素晴らしい集中力です。字を丁寧に書く人が多くて嬉しく思います(それも一つの相手意識の表れだと思っています)。3年生は、係の話し合いをしていました。決められた役割をきちんと果たす当番活動とは少し違って、自分たちでその内容も決めている様子に頼もしさを感じました。自分たちも楽しく、そしてみんなの役に立つ活動内容を、知恵を出し合って決めています。なかには、「教育委員会」という名前の係があり、3年生のイメージの教育委員会がどんなものなのか、その活動の様子をぜひ見てみたいと思いました。
学校給食が始まったことを記念しての「給食週間」。本校は、1/24~30に設定し、給食を作っていただいている先生方が直接児童にお話をされる、お昼の放送で思い出の給食などのインタビューを流すなどの取組がありました。野菜が嫌い、麦ご飯が苦手、牛乳が苦手・・・、という声も聞こえてきますが、この機会に「なぜ、毎日お弁当ではなく、学校給食があるのか」ということを考えてほしいと思います。『ま(豆類)・ご(ゴマ等)・わ(海藻類)・や(野菜類)・さ(魚介類)・し(キノコ類)・い(イモ類)』を、毎日温かくいただけるのは本当に有り難いことですね。夏の調理場は、とんでもない暑さですが、調理員の先生方は、1年中、子供たちに安全でおいしい給食を作ることに懸命に向き合っておられます。