日誌

校長室から

私たち大人が心がける必要があります

愛読している新聞記事に、次のような記事を見つけました。以下、一部を引用します。

 

人は小さい頃からいろんな失敗をします。同じ失敗でも人によって受け取る解釈が違います。「もうだめだ」と落ち込む人がいる半面、失敗を「もっと頑張れ!」というメッセージだと受け取って、さらに頑張る人もいます。
 同じ体験に対してなぜこんなに違った反応をするのか。それはその人が過去にどういう「枠組み」の中で失敗したかで違ってきます。つまり過去に失敗した時の周りの反応はどうだったか、です。
 たとえば小さい頃、オネショをした。「またオネショして」と叱る母親もいれば、「冷たかったでしょ。風邪ひかないでね」と優しく慰める母親もいます。
 悪い点数のテスト用紙を持って帰って母親に見せた。それを見て深い失望のため息をつく母親がいます。こういうため息は「なんでこんな悪い点数だったの!」という言葉よりキツいです。
 しかし、「よく見せてくれたわね。偉いね。次、頑張ろうね」と励ます母親もいます。こう言われると、悪い点数を取ったことを「失敗」と思わず、「次、頑張ろう」という意欲が湧いてきますね。同じ事実でも周りの人の反応で、その体験の意味が全く違ってくるんです。
 つまり、すべての体験は人間関係の中で起きているのです。その失敗にどういう意味があるのかは、その人の人間関係が決めているんです。その時、周りにどういう人がいたかが重要なのです。

 

早稲田大学名誉教授/「テレフォン人生相談」パーソナリティ 加藤諦三

(㈱NHK文化センター京都支社が開いた講演会より/宮崎中央新聞からの引用)


 私たち大人は、子供たちの「人的環境」です。どんなに美しい「物的環境」の中にいても好ましくない人間関係の中で育てばその後の生き方・考え方に大きな影響があるのは十分想像できます。

 私たちは子供たちに「よく見なさい」「よく話を聞きなさい」と言っています。だから子供たちは私たち大人をよく見ていますし言葉を聞いています。自分の言動が子供たちの目に耳にどう映っているのか届いているのか、子供の立場に立って振り返らなきゃと思ったことでした。
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「三角灯ろうづくり」と「スクールミュージアム」

 1 三角灯ろうづくり

10月27日(土)の土曜授業は、10月鶴の子スクールを兼ねて三角灯ろうづくりにチャレンジしました。

吉海さんと長野さんを講師に迎え、たくさんアドバイスをいただきました。子供たちとスクール生の皆さんはペアになり、和紙に、楽しい絵や自分たちの名前を書き込んでいきました。手作り竹ひごで組み立てた型枠に、和紙をのりで貼り付けてできあがり!みんなで作ったこの灯ろうは、温泉センター玄関に展示していただけるそうです。みなさんもぜひご覧くださいね。

 先日は、地域の方が一生懸命作成してくださっている「竹灯り」の作成現場を見学しました。これらの竹灯りも飾られるという「紅葉祭」が11月3日(土)に湯出神社で行われるそうです。一覚さんから子供たちに太鼓出演の依頼があり、今、一生懸命練習している太鼓演奏を披露することになりました。出番は12時ごろとのことです。よかったら子供たちの晴れ姿を見においでください。

2 11月鶴の子スクール「スクールミュージアム」

熊本県出身の著名な版画家「浜田 知明」さんと、ロシアの世界的画家「シャガール」の作品計16点が11月8日(木)、湯出小学校多目的ホールにやってきます。

日頃は熊本県立美術館に展示してある作品です。今回、その出張展示ですから学芸員の方が来校されて直接説明等を聞くことができます。日程は次のとおりです。

 スクール生ではない方も、「自由鑑賞」の時間にご覧いただくのは自由です。せっかくの機会ですので、来校いただいて「芸術の秋」をご一緒に楽しみましょう!お待ちしています。 

  1 開場      10:30

  2 鶴の子スクール 10:45~11:25

   (スクール生+5・6年)

  3 自由鑑賞    11:35~14:00

  4 1~4年鑑賞  14:10~14:55

  5 自由鑑賞    15:05~16:00

3 ふれあい感謝祭
(1)日時 11月11日(日)11:00~13:30
(2)場所 湯出小学校体育館、多目的ホール
(3)内容 つきたてもちとだご汁のふるまい、ステージ発表
(4)参加者 どなたでも参加できます。
     招待状の届いていない方は事前に連絡くださると助かります。
      ℡ 68-0018

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2学期が始まりました

「2学期の始業式で話したこと」

 白露を過ぎて、すっかり朝夕は涼しさを感じるようになりました。平成30年北海道地震の被災地厚真町ではすでに最低気温が5.4℃(9月11日)というニュースが流れていました。湯出小ではまだまだ暑い!というのが実感ですが、確実に季節は移り変わっているようです。

9月3日の始業式では、2つのことを話しました。

1 「自分の命は自分で守る」

湯出地区のハザードマップを示しながら、ここ湯出地区は土砂災害特別警戒区域になっていることに絡めて、8日(土)の防災教室、9日(日)の水俣市総合防災訓練への心構え等を伝えました。結果として水俣市総合防災訓練は中止となりましたが、子どもたちに「防災意識のタネ」は蒔くことができたと思っています。

2 「できるかできないか」ではなく「やるかやらないか」だということ

やる前から自分の心にブレーキをかけている限り何事も前には進まないことや、やり始めてみると案外やりがいを感じたりできたりするものだということを自分の体験談を基に話しました。

子供たちには「夢を持って挑戦する」人になってほしいと思います。この文言は学校教育目標にもうたっており、そのためには自己肯定感、自己効力感を育むことが大切です。10年後、20年後は、見通せないほどのスピードで変化しそうですが、自分で「幸せだ」と感じることのできる人生を送ってほしいと願ってやみません。

「体育祭の練習始まる。
  ~連合体育祭は9月30日(日)~」

 

 9月11日(火)に結団式を行い、練習も始まりました。今年のテーマは

 『あきらめない みんなの絆で 湯出を 笑顔に』

                             です。

 連合体育祭プログラム編成委員会が9月14日(金)に行われ、いよいよプログラムや選手名簿が整います。子供たちも各団団長を中心に精一杯頑張ります。地域の皆様もどうぞ一緒に楽しみましょう。9月30日(日)、湯出小学校運動場でお待ちしています。

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水俣市総合防災訓練があります。

 平成30年9月9日(日)、水俣市総合防災訓練が土砂災害を想定してここ湯出地区を中心に実施されます。

 目的は、災害が発生した場合の初動から応急対応までの一連の想定で、各関係機関(水俣市、地域の自主防災組織、消防、警察、自衛隊等)が連携しながら訓練を行い、地域の方々の避難及び防災に対する意識を高めることです。

平成23年3月の東日本大震災、平成28年4月の熊本地震、そして、最近の台風や大雨の被害等、本当に日本列島各地で様々な自然災害が起こっています。ここ水俣市でも平成15年に湯出地区、宝川内地区を中心に大規模な土砂災害に見舞われたことは決して忘れることのできない悲しい出来事でした。

日頃の備えがあれば少しでも防災、減災につながります。訓練はとても大切です。

今年度は、水俣市の総合防災訓練がここ湯出地区で行われるのは絶好の機会です。ぜひ、皆さんで誘い合って参加しましょう。

下に概要は示しましたが、詳細は9月1日号の市報等で確認することができます。

 本校児童は、この日を登校日とし、全児童・職員で参加します。

通常通り学校に登校しますが、午前8時30分に水俣市に大雨・洪水警報、9時に土砂災害警戒警報が発表されるという設定です。そこで、学校では災害対策会議を緊急に開き、子供たちを集め、迅速に避難所である旧湯出中学校へ避難させます。

 避難後は、地域の皆さんと一緒に、「災害伝言ダイヤル」を体験したり、陸上自衛隊ヘリコプターの救助の様子を見学したり、防災に関する体験学習等を行う予定です。

 炊き出し訓練も行われます。水俣市や湯出地区の婦人会の皆さんの御協力を得て、カレーがふるまわれます。

「自分の命は自分で守る」・・・・。そのためにできる準備はしておきましょう。

ぜひ、ご参加ください。お待ちしております。

【 訓 練 概 要 】
 防災行政無線、熊本県防災情報メールサービス等により、土砂災害警戒情報等を得た地域の皆さんが、避難場所(旧湯出中学校)に避難し、自治会協力員等と連携して避難所開設・受付等を実施します。また、孤立したとの前提で、救助部隊の投入及び孤立者の救助等、災害対応訓練を実施します。 

【 日 時 】
 平成30年9月9日() 午前830分~正午まで
 雨天決行。気象警報が発表された場合は訓練を  中止します。延期はありません。


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湯出小における 学校版環境ISOの取組

水俣市内の小中学校では、環境ISOの概念を取り込んで、水俣の海、山、川そして大気を守り、次の世代に伝えていくため、二酸化炭素の削減、資源の有効利用、環境負荷の軽減、環境保全などの行動を宣言し、取り組んでいます。(水俣市HPから抜粋)

本校ではこの宣言を、6月21日(木)環境委員会による児童集会において行いました。

学校版環境ISOの宣言項目(下参照)が示されると、子供たちは「頑張るぞ」という引き締まった表情になりました。
 そして、今年度の環境委員会による重点項目は「ごみの分別をきちんとします」ということで、「ごみの捨て方はどっちかな」クイズが始まりました。「給食のデザートの空容器の捨て方で正しいものは次のどれでしょう」「①洗って乾かしてから廃プラに出す ②洗わずに廃プラに出す ③洗わずに燃やすごみに出す  さあ、正解は?」・・・という感じです。さすがに高学年はよく分かっていましたが、低学年には難しかったようです。
 毎年800万トン近くが海へと流れ出ているというプラスチックごみ。海で生活するあらゆる生き物たちが餌とごみの区別がつかずに、間違えてプラスチックを飲み込んでしまい、誤飲、誤食をくり返すことで、胃などの消化器にごみがたまり続け、やがては餌が食べられずに死んでしまうという深刻な被害が出ていることはよくニュース等で聞きますね。もっと多くの人たちが水俣の取組に学んでくれたら・・・と思います。そして水俣市で育った子供たちは、この分別という良い習慣を持ち続けてくれたらいいなと思っています。 
    ☆湯出っ子環境ISO宣言☆
   〇使わないときは電気を消します
   〇手洗いの時は水をこまめに止めます
   〇掃除を時間いっぱいがんばります
   ◎ごみの分別をきちんとします
   〇家でもISOに取り組みます

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