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今年も充実した学びができました!~ 6年修学旅行

11月19日(水)・20日(木)の2日間、長崎、佐賀方面へ修学旅行に行ってきました。もちろん第一の目的は平和学習を深めること。約1ヶ月半前、後期が始まった時点から、6年生は担任の先生と事前学習をじっくり進めてきました。とてもすてきな旅のしおりを完成させていて、事前学習の充実を感じさせるものでした。

 さて、旅行中ですが、子供たちは公共のマナーをしっかり守り、場に応じた行動・振る舞いを心がけていました。多くの修学旅行生はもちろんのこと、町の住人の方々とも度々すれ違いましたが、子供たちは自分からあいさつを心がけていました、さらに、時間いっぱい活動しようとする前向きさもあり、とても嬉しく思いました。多くの人が亡くなり、また、現在も多くの人々が祈りを捧げている長崎市中心の各戦争関連施設では、語り部さんのお話をしっかり聴き、写真や資料をじっくり見て、様々なメッセージを受け取っているかのようでした。昨年度もお世話になった語り部の田中さん(80代)からは、温かく、そして人間としての生き方を考えさせられるような貴重な言葉をたくさんいただきました。後の感想交流では、「田中さんが言っておられたように・・・」「田中さんの言葉で〇〇がとても心に残った」という感想が圧倒的に多かったです。田中さんは、真剣なまなざしの子供たちを見て「本当にいい子たちだね~」と、何度もつぶやいておられました。

 解散式でも言いましたが、戦争や平和のこと、命のこと、人権のことなどは、それらについて考え、学ぶことに「終わり」はありません。考え続けることによってのみ、この社会がよりよいものに近づいていく原動力を生み出せるような気がしています。

 昨年度も田中さんが示してくださった言葉があります。それは、「『平和』とは、何でもない、当たり前の、平凡な日々の連続」という言葉。私自身、昨年聞いたときと、今年聞いたときでは、また違った感じ方をしました。現在、11歳、12歳の子供たちはどのように考えたのでしょうか。様々な困難をくぐってこられた方々の言葉は非常に重いです。毎日、ただ目の前のことに流されてしまいそうなときは、深呼吸してこの言葉と向き合いながら生活していこうと思います。保護者の皆様をはじめ、今回子供たちに大きな学びを経験させてくださったすべての方々に感謝申し上げます。