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6年生が5年生に平和授業を行いました

 6年生は、修学旅行への取組を中心に、各教科等で平和学習を続けてきました。そこで、10月からの学習の集大成として、学んだことをまとめ、来年度6年生になる現5年生に伝える授業を設けました。5年生にとっては、大きな事前学習の機会です。また、6年生にとっては、相手意識を持って伝える内容・伝え方について自覚的に準備し、それを披露する場でもありました。6年生の言葉によると、この活動は、「平和な社会をつくるための行動の一つ」でもあります。12月19日(金)の2時間目、私も修学旅行に同行した一員として、授業を参観させてもらいました。

 発表の内容は、「①修学旅行・原爆・戦争について」「②フィールドワークについて」「③田中安次郎さん(フィールドワークでガイドをしていただいた方で、原爆の被害に遭われました)から学んだこと」「④平和の実現に向けて」の4部構成。それぞれの内容は、班に分かれて準備し、プレゼンテーションも使いました。

 担任の山田先生曰く「子供たちが、自分たちで主体的に準備を進めた」とのことでした。聴かせてもらった感想は「素晴らしい」の一言!多くの学びや思い、情報があるにも関わらず、要点を大変うまくまとめ、わかりやすい表現・話し方で説明してくれました。聴いている5年生の表情からも、内容がしっかり伝わっていることが分かりました。この発表から、6年生が取り組んだ平和学習の充実度がとてもよく分かりました。

 最後に、5年生からお返しを出してもらいました。ある子供が、「原爆で差別にあった人たちの苦しみは、水俣病で差別にあった人たちの苦しみに通じるものがある」という趣旨の発表をしてくれました。この発表を聴き、5年生の、これまでの環境学習の充実も感じました。本当に嬉しく思います。どちらも人間が作り出してしまった悲劇です。こんなことを二度と起こさないように私たちは学び続けなければなりません。充実した時間をありがとう!