掲示板

令和7年 8月

8月8日(金)

【本日も多くの職員が出張に出かけています。午前9時から30分間電気工事のため、停電になりました。その間、校舎内外の清掃活動をしました。】

【明日は8月9日です。昭和20年8月9日、午前11時2分、原子爆弾「ファットマン」が長崎市上空に投下されました。一瞬のうちに多くの方々が亡くなられ、多くの方々が今なお後遺症に苦しんでいらっしゃいます。今年は戦後80年です。平和の大切さ、戦争の悲惨さを一人一人がじっくり考えるいい機会だと思います。】

【昨日の雷すごかったですね。本校には私(昭和32年生まれ)と同年代の職員が、私を含めて3人います。職員室で昼ご飯を食べている時です。私が小さい頃、雷が鳴ったら、蚊帳(かや)を張り、その中に逃げていた話をしました。2人の先生方にも共感してもらいました。その後、熊延鉄道の話。また、熊本市内では、現在市電は田崎~健軍間・上熊本~健軍間の2つの路線ですが、私たちが小さい頃には、川尻線や子飼線に乗った話などもしました。最後には、どこどこに映画館があった話やどこどこにボーリング場があった話などで盛り上がりました。】

【算数おもしろ問題】

①   おこづかいの問題です。あなたが1か月にもらうおこづかいを決めるならば、どちらのおこづかいのもらい方を選びますか。

A:毎月、1日(ついたち)に1万円もらうもらい方。

B:1日に1円もらう。2日には2倍の2円。3日には2円の2倍の4円。4日には4円の2倍の8円というように、毎日、前日の2倍のおこづかいをもらうもらい方。ただし、月の半分の15日で終わりにします。AとBどちらのもらい方を選びますか。筆算や電卓等で計算してみてください。

解答

①1日目1円→2日目2円→3日目4円→4日目8円→5日目16円→・・・→15日目16384円になります。15日間の合計金額は32767円です。あなたはどちらを選びましたか。

② 三角形の面積を求める問題です。三角形の面積は底辺×高さ÷2で求めることができます。そこで、下記の2つの三角形の黒い部分を合わせた面積を求めてみましょう。これは等積変形といって、面積を変えずに形を変えて考える問題です。

 

 

②解答

 

Eを通り、辺ADに平行な直線をひきます。その直線上に点Fをとります。△AEDと△AFDは底辺が同じで、高さも等しいので面積が同じになります。同様に△BEC=△BFCになります。△AFHは長方形AGFHの半分の面積です。同様にして、△AFD+△BFCの面積は長方形ABCDの面積の半分になります。よって、△AED+△BEC面積は15×10÷2=75 答え75㎠になります。

➂    クイズです。100―1=何色でしょうか。(ヒント:漢字)

④   下のかけ算九九表にある数字を全てたしたらいくつになるでしょうか。規則性を見つけ、計算で求めてみましょう。

⑤円に直線を3本ひいて、いくつかに分けます。下の図のように、6つに分ける分け方があります。他に、4つ・5つ・7つに分ける分け方を考えてみましょう。

 

⑥ 読解力を高める問題です。頭の中で考えることもいいですが、順番に整理すると、考えやすくなりますよ。問題:一郎さん、花子さん、太郎さんがそれぞれ色紙を持っています。一郎さんは80枚、花子さんは一郎さんより5枚多く、太郎さんは花子さんより7枚少なく持っています。3人の枚数を同じにするためには、花子さんから一郎さんと太郎さんへそれぞれ何枚わたせばよいでしょうか。

⑦論理的に考えていく問題です。Aさん、Bさん、Cさん、Dさんはどこの国の人でしょうか。下記の文を読んで考えてみましょう。

①    4人は、日本人、アメリカ人、イギリス人、フランス人です。

②    Aさんは、アメリカ人ではありません。

③    Bさんは、フランス人ではありません。

④    Aさん、Dさんは、アメリカ人か日本人です。

 

解答

➂100ー1=百ー一=白 白色でした。

④1の段は1+2+・・・+8+9=45になります。2の段は45×2=90、3の段は45×3=135、・・・、9の段は45×9=405です。すべてをたすと45×(1+2+・・・+8+9)=45×45=2025になります。

 

⑥まず、3人の持っている枚数を考えてみます。

一郎さん80枚、花子さん85枚、太郎さん78枚になります。次に3人の枚数を同じにするので、(80+85+78)÷3=243÷3=81。3人が81枚になればよいので、花子さんから一郎さんへ1枚。花子さんから太郎さんへ3枚わたせば、3人の枚数が一緒になります。

 ⑦ ②と④から、Aさんは日本人であることがわかります。その結果、Dさんがアメリカ人ということも分かります。残るはBさんとCさんです。イギリス人かフランス人になりますが、➂からBさんはイギリス人、残ったCさんがフランス人というのが分かります。

 

【5回目 愛、深き淵より】40数年前はパソコンもなければ、インターネット通信などもありません。情報は紙媒体が主流です。教員になってすぐ、国語、算数、理科、社会、・・・道徳、学級活動、児童会、クラブ活動・・・などをまとめてあった本がありました。当時数十万円したと思いますが購入しました。また、1年1組せんせいあのね(鹿島和夫先生)や兔の目(灰谷健次郎先生)、また甲佐町出身の丘修三先生の「ぼくのお姉さん」などもよく読んでいました。そんな中、友人から星野富弘さんの「愛、深き淵より」を教えてもらいました。星野さんが、1970年群馬県の中学校で体育教師になられたばかりの頃です。放課後のクラブ活動で、器械体操の指導中、頸髄(けいずい)を損傷し、手足の自由が失われました。その後、口に筆をくわえ、詩画集をだされた人物です。とにかく衝撃を受けたことを覚えています。入院されている星野さんは、お母さんと大げんかをされていました。その時、1ぴきのハエが星野さんの顔の上をぶんぶん飛んでいます。大げんかをしていたにもかかわらず、お母さんは、手でそっとハエを払ってくれました。感動する文や言葉、絵がたくさんあります。星野さんが熊本県立美術館に来られた時、会いに行ったことを覚えています。詩画集「風の旅」や「かぎりなくやさしい花々」の本も購入しました。令和6年4月28日、星野富弘さんが永眠されました。

 

【6回目 ピグマリオン効果とゴーレム効果】

保護者の皆様、「ピグマリオン効果」という言葉を聞かれたことはありますか。ピグマリオン効果とは、教育心理学の用語で、他者から期待されると成績が向上する現象(げんしょう)をいいます。「頑張っているね。」「すごく伸びてきているよ。」「さすがだね。」「すごいね。」「さらにあなたはよくなるよ。」など多くの肯定的な言葉をかけることにより、子どもたちは、さらにがんばろうとする力が倍加します。

しかし、ここで教員は注意しなければいけないことがあります。一人の児童ばかりに声かけをして、不公平を生まないようにすることです。クラス全員の児童に、それぞれのよいところ、がんばっているところなど声かけをし、伸ばしていくことが大切です。家庭でも子どもたちのよさにしっかり声をかけてもらうと嬉しいです。

逆に、期待されないことで、成績が低下する現象を「ゴーレム効果」といいます。ゴーレム効果にならないように、子どもたちのよさやがんばりを多いに褒(ほ)めていきたいですね。家庭でも子どもたちをたくさん褒めてください。褒めることがないと言われるご家庭は、褒める場や機会をつくって、子どもたちを褒めてください。ご協力よろしくお願いします。