ぼくは水かけ当番
ゆうと君の学校生活は、水かけで始まります。水道でジョウロいっぱいに水をくむと正門から100m離れた野菜畑へ。そして5畝ほどある野菜の新芽にまんべんなくかけていきます。
「どうして君は、毎日水をかけに来てくれるの?」
「だってぼくは、水かけ当番だから。」
「ニンジンに熱心に水をかけるのはどうして?」
「ぼくたちは、ウサギのお世話をしてるでしょ。おいしいニンジンを育てて食べさせてあげたいから。」
と、なんだかうれしそう。
そんな話を担任の星子先生にすると、
「水かけ当番を決めて、させているわけではないんですけどね・・。」
微笑みながら先生もうれしそう。