ちょっと、多様性
朝の登校の様子です。
子どもたちの気持ちのよいあいさつで私の一日が始まります。
たくさんの気持ちのよいあいさつをありがとう。
正門前に立っていると、児童会のスマイル委員会の子どもたちと担当の先生が来て、一緒にあいさつ運動をすることになりました。
こういうこともいいですね。
6年生、朝のボランティア、ありがとうございます。
今日の2校時は公開授業でした。4年道徳です。「心と心のあく手」という教材を使って、「親切・思いやり」について考えます。
このお話は、下校中の「ぼく」が、重そうな荷物を持ったおばあさんと出会い、迷って「荷物、持ちます」と声をかけるも、「ありがとう。でも家まですぐだからいいですよ。」と言われ残念な気持ちになり、家に帰り母に、そのおばあさんの事情を聞き、おばあさんの気持ちを知ります。数日後のとても暑い日、「ぼく」はまたおばあさんと出会い、声をかけるのではなく、じっと家まで見守る、という話です。
テーマ「親切にするときに大切なことってどんなことだろう?」
①最初の親切を断られ、母から事情を聞いたところまでを読み、「ぼく」の気持ちを考えます。
②次に、数日後にもう一度おばあさんと出会った場面で、「自分なら声をかけるか?かけないか?」考えます。アプリのフィグジャムを使ってポジショニング(自分の気持ちに位置を示すこと)をします。そして、その位置に自分の気持ちを置いた理由について友だちと話し合います。
③それからじっと見守った「ぼく」の気持ちを考え、今日のテーマ「親切にするときに大切なことってどんなことだろう?」について交流しました。
子どもたちは、①の時点から、1つの価値ではなく複数の価値の葛藤に触れて意見を発表します。とてもすばらしいです。
世の中には「これは〇です、×です」と言いきれることは少なく、いくつかの価値が混在していて、そのはざまで迷うのが人間なのだろうと思います。
子どもたちにはいろいろな価値(多様性)があることに気づき、相手の判断や言動を理解しようとする思いやり(他者理解)を身につけてほしいなあと思います。
またゆさぶりの発問も見事で、「『声をかける』『声をかけずに見守る』おばあさんにとってどちらがうれしいと思いますか?」と聞かれ子どもたちはまた一歩深い思考に入りました。
授業が終わる頃、黒板はたくさんの価値であふれました。きっと子どもたちの思考もそうだったと思います。「親切・思いやり」という価値について学ぶも、やはり多面的に考え、多様性を許容するというスタンスは大切だし、授業で多様性を認めつつ、子どもたちもまた多様性を許容できる人になってほしいと思いました。
また授業では、自分の考えを発表するだけでなく、「推薦します」と手を挙げるシーンもありました。ステキですね。いい考えを書いている友だちを紹介する場面です。これも他者理解のステキなシーンだと思いました。
最後は、昨年度この学年を担任したS先生からのメッセージ動画を視聴しました。ステキです。
授業の様子です。
1年算数、計算カードがたくさん並べられていて、きっとめくると答えだと思います。
1年算数、問題を式に表す?難しいけどがんばりましょう。
1年算数、「どんなしきになるのかな?」
1年道徳「みんなでなかよくあそぶためにたいせつなことはなに?」
3年理科、体育館で車を走らせます。
楽しみですね。
子どもたちもがんばって、先生もがんばって、変化と進化が生まれます。
何事も少しずつだと私は思います。
でもその少しずつが大切なのだと思います。
子どもたちが帰ったあとも、子どもたちのためにがんばっている先生たちの姿があります。
今日は少しうまくいかなかったけど、明日は少し修正を加えようと、試みる先生の姿があります。
そんな姿もすべて含めて、子どもたちの成長につながればいいなと思います。
今日のタイトル、「ちょっと、多様性」
これは、子どもに限らず、この頃よく考えるのですが
どうやったら心って成長するのかな、と思いませんか?
先ほど紹介しました、4年道徳の授業の様子にも書きましたが、いろいろ考え方はあると思いますが、
1つは多様性の許容ではないかと考えるわけです。
友人間でも家族間でも職場の同僚でも、うまくいかないときってひとつは価値の衝突じゃないですか?
SEKAI NO OWARIさんのヒット曲 Dragon Nightに「人はそれぞれ正義があって争い合うのは仕方ないのかも知れない だけど僕の正義がきっと彼を傷つけていたんだね」というフレーズがあります。
価値は人それぞれです。
それを受け入れる人もいれば、少し抵抗がある人もいるかも知れません。
おそらく自分の価値だけで進もうとすると衝突が起きてしまう・・・。
世の中には、いろいろな価値がある、人も同じとは限らない、ということを知っておけば
価値は多様性である、と知っておけば、避けられる衝突があるのかも知れません。
今日の4年生の授業で、子どもたちが、友だちのいろいろな価値を認めつつ、学習を進めていました。
これを重ねるとどうなるのか?価値の許容を重ねるとどうなるのか?
私は価値が深まると思いました。
きっと子どもたちが進む未来はもっともっと多様性の時代だと思います。現代は一方的な価値で行動してのトラブルが増えていると思いいます。世の中にはいろいろな人がいて、いろいろな価値があることを知っていればトラブルを回避できるかも知れないとも思います。
いろいろな価値があることを教えてあげたいなあと思います。
いろいろな価値を許容することは生きるうえで大切だよということを教えてあげたいなあと思います。
なんか、理論で突っ走りましたが、ご意見聞かせていただければ、私の価値も深まります。
写真で紹介しているのは、5年図工です。発想の転換で教室周辺にあるものに変化を加えています。こんな考え方も多様性を学ぶ1つなのかも知れません。
以上、校長、木村でした。
今日も最後まで観ていただきありがとうございました。
今日6年生からステキな折り紙のプレゼントです。ドラゴンです。