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音楽の翼2024

朝の登校の様子です。

 

子供たちがいろいろ話しかけてくれます。

 

今日、休み時間の廊下で、「校長先生、この前の名札はどうなりましたか?」と4年生に聞かれました。

 

12月5日、昼休み、運動場に出かけて、逆上がりをして見せた際に割れてしまった、名札です。

 

「よく覚えていますね、ほらあのときのとどこが違いますか?」「あっ、ストラップが違います。それからネクタイも。」「そうだね、ストラップは赤から青に交換しました。今日のネクタイは無惨ですよ、明日は何かな?当ててみてね。」

なんて楽しい会話が弾むのもコミュニケーション能力だと思います。さりげない会話が次のコミュニケーションを生み出します。

 

6年生、朝のボランティア、ありがとうございます。

 

「カメラ向けられると、ピースしそうになります。」「カメラは気にしないでくださいね」

 

 

 

 

今日は2校時、音楽の公開授業でした。

音楽を楽しむ、ステキな授業でした。

I先生がメロディを奏でるかのように紡ぎ出す言葉に、子供たちが反応し、それは一緒にひとつの音楽を演奏しているようでした。すばらしかったのは、

①始業と同時に音楽の世界に子供たちを誘(いざな)いました。

②強弱、変化、旋律、先生と子供たちが音楽言葉で会話をします。

③「もう1回聴こうか?」と言ってもそこにはちゃんと狙いがあって鑑賞の深化及び進化を図っています。意図ある2回目です。

④旋律の変化、楽器の変化、速さの変化、という音楽言葉が子供たちから出てくると、先生の名言「ここまでわかれば今日は簡単ぴょんぴょんぴょんです」と返します。意味はわかりませんが、先生が子供たちを肯定しているなんとも言えないいいムードが漂います。ステキな笑いです。

⑤名言「終わったらかっこいい姿勢で私を見つめて、私を目で追って」ですね。急ぎなさい、ではない、作業を促す言葉かけです。

⑥曲想、強弱、速度からひとつ選び印象をタブレットのシート上で貼り付けていく、シンプルでとてもわかりやすい作業です。

⑦ここで3回目の鑑賞です。きちんと目的を示します。さらに聴かせている間に、先生は子供たちのシートをチェックして学び具合を把握します。コスパ、いやタイパ(タイムパフォーマンス)です。

⑧曲が何部構成でできているか、3つ、4つ、5つ、と意見が分かれました。意見交流の規模もきちんと配慮してから始めます。やさしいです。分けたわけを発表しますが、シートが発表のサポートになっていて、子供たちは抵抗なく発表できます。

⑨5回目の鑑賞、友達の意見を聞いて、変わるかを確認、変化を発表させます。微妙な変化を感じ取るステキな発表が出てきます。

⑩3つに分けたとき、5つに分けたときの、各部のネーミングを子供たちと考えます。こういう言葉ってすごく大切ですね。

⑪さらに3つに分ける形式の名前を子供たちと紡ぎ出します。ア行形式、ハンバーガー形式、サンドイッチ形式、とどんどん出ますが、そんな言葉が出てくる時点で、もう子供たちは今日の授業のゴールに達しているのが確認できます。

I先生は、人柄で授業をしていると思いました。子供たちとお話をするように、会話を楽しむかのように、授業をしていました。ステキです。観ている私も幸せな気持ちになりました。授業で子供たちを幸せにしていると思いました。そしてここまでの長きに渡るI先生の確実すぎるキャリアアップを思いました。とてもステキでした。

 

 

3校時は地区児童会でした。

安全な移動のため、放送の指示により低学年から移動を始めます。

すべての地区児童会を撮影しました。

  

地区児童会は地区長さんたちが担当の先生と協力しながらがんばって会を進行します。

かなりのクラス(15地区)にまたがるのもすごいですが、それぞれの地区の人数もすごいです。

体育館には、教室では収納できない、人数の多い地区が3つ集まっています。

総勢270人以上、ひとつの学校分以上の人数です。

7年前、教頭でいたときに、地区児童会の様子をホームページで紹介したことがあります。

それを観た保護者の方から、「まるでひとつの学校じゃないですか?」とコメントをいただいたことがあります。

その人数の、その会を、子供たちで進めることには大きな経験値があると思います。冬休みが安全安心で暮らせるように、しっかり確認することができました。地区長さんや副地区長さん、書記のみなさん、おつかれさまでした。あれ?写真が15枚ないですね・・・。

担当の先生から体育館の地区三班のしっかり話を聞いている様子の写真を送ってもらいました

地区児童会をまわっている間に見つけた人権学習の学びの足跡・・・。

 

 

 

今日もおいしい給食ありがとうございました。

 

 

午後、4年生はハイヤの歴史を学びます。来ていただいてありがとうございます。

その前に、校長室で、ASOVIVAプロジェクト様から、図書券を贈呈いただきました。本当にありがとうございます。私もいずれ町遊(町はみんなの遊園地)に参加させていただくことになると思っています。

 

 

 

 5校時はT先生の理科の公開授業でした。

 

①授業の準備がバッチリでした。子供たちが進めやすいように準備がされていました。

 

②ふりこ、子供の既成概念がやや崩れるおもしろい単元です。

 

③シラバスが用意され、進め方が自分で確認できる展開でした。

 

④スプレッドシートで、役割分担、選択した実験、進捗状況等が一目瞭然となっています。

 

⑤準備がなされていると、子供たちが自分たちで進めていく自治の力で学習を進めます。

 

⑥段取れる子供たちってステキですね。

 

⑦子供たちがチーム力を大切にしていて、みんな出ると言うこと常に意識しているのもとてもよかったです。

 

⑧相手意識力って力が、あらためて大切だなと感じました。

 

⑨学習を進める中で、ひとりの子をほめました。段取り力で班の実験を進めやすいようにがんばっていた子です。「引っ張ることができるリーダーって結構いるんだけど、あなたは友達の学習を待っていたよね、待てるリーダーってすごいんだよ、これからもがんばってね」と。

T先生が綿密な脳内プランを現実にダウンロードし、子供サイドで再構築し、子供たちにわかりやすく伝えているからこその授業だったと思いました。ありがとうございました。

※授業後に上の⑨でほめた子にもう一つ付け加えました。今日の記事の冒頭で12/5昼休みの運動場に取材に出かけた話をしましたが⑨の子はハンドベースボールをしていてナイスショットを撮りたくてしばらくそこにいたのですが、「実はあのときね、あとから後悔したんだけど、あなたの投げる球を打ってみたいなあと思ったんです。今度昼休みに対決しよう。」と伝えました。⑨の子は一緒に野球をする子たちに「実は校長先生が・・・」とうれしそうに話していました。この対決の模様は後日お知らせします。

 

 

 

時を同じくして、MTTの方に来ていただいていたハイヤの学びは地域学校協働推進員のA先生に撮影をお願いしていました。

 

こちらです。

 

校長室に来ていただいたとき、お話をしたのですが、子供たちが旅立つ世界とふるさとは必ずどこかで数回リンクすると思っています。

 

そのときにふるさとを想う気持ちが強ければ、そこで何かしらの化学変化が起きると思います。

 

ここで言う化学変化というのは、ふるさとに戻ってくる、遠方からふるさとを応援する、今現在住んでいる場所でふるさとでしてもらったことを還元する、いろいろあると思っています。

いろいろなふるさとの想い方があると思います。だけど共通しているのは、今このとき、子供たちが体験する地域文化伝統の学びが影響すると言うことです。だからこうやって学ばせていただくことには大きな意味があると思っています。

 

 

本当にありがとうございました。

 

今日のタイトル「音楽の翼2024」

音楽で人生を教える、ステキだなあと思います。地域文化伝統で人生を教える、ステキだなあと思います。理科の不思議から人生の探究を教える、ステキだなあと思います。学校の学びをはじめ、いろいろなことは、きっと同じ場所につながっているんだなあと思います。

 

探究と言えば、昼休みに校長室に「オクラの種です」と種を持ってきてくれた子がいました。「調べてみよう」とすぐグーグルレンズを当てて調べると、「フウセンカズラ、です」、と検索結果が出ました。「似てるけど違うのかなあ」と教室に帰しました。

次の休み時間、その子が再度校長室に来て、「校長先生、落ち葉などの捨て場でオクラの房のカケラを見つけたら種が入っていて、見てください、一緒です。」と見せてくれました。私はこう答えました。「あなたはすごいねえ。自分の疑問を諦めずに探究を続けた。そして新しい事実にたどり着いた。これってすごいことだよ。」とほめました。さらに「このオクラの種とさっき見せてくれた種が本当に同じものであるかは十分観察する必要がありますね。是非そこもがんばってみてくださいね。」と付け加えました。理科の探究は、人生への探究へとつながっている、と私はあらためて思いました。

 

以上、校長、木村でした。

今日も最後まで観ていただきありがとうございました。