お勉強の部屋(不定期で学校の勉強に関することを書いていきます。)

2014年12月の記事一覧

お正月のしきたり

 お正月に関わるいろいろなしきたりがありますが、言葉の意味を知るのも勉強になりますよ。

〇おおみそか

大晦日(おおみそか)は、1年の最後の日です。昔のこよみでは毎月の最終日を晦日(みそか)といいました。晦日のうち、年内で最後の晦日、つまり12月の晦日を大晦日と言ったそうです。

〇かがみもち

鏡餅(かがみもち)とは、もちを神神様にそなえる正月飾りです。

鏡餅という名前は、昔の鏡の形に似ていることによります。昔の鏡は青銅器でできていて丸い形でした。神様の祭で使っていたそうです。

〇としこしそば

年越し蕎麦(としこしそば)とは、おおみそかにえんぎを担いで食べる蕎麦です。

江戸時代には定着したそうで、蕎麦は他の麺類よりも切れやすいことから「今年一年の災厄を断ち切る」という意味で、大晦日の晩の年越し前に食べるとも言われています。

〇じょやのかね

除夜の鐘(じょやのかね)は、1231日の除夜(大晦日の夜)の深夜0時をはさむ時間帯に、お寺のかねをつくことです。多くの寺で108回つかれます。これは、人間の煩悩(迷いや苦しみ、欲など)108あり、これをとりのぞくためとも言われています。

しょうがつ

正月(しょうがつ)は、年の初めのことです。前の年が無事に終わった事と新年を祝う行事でもあります。正月飾りをし、正月行事を行なったり正月料理を食べて盛大にお祝いをしたりします。

三が日や松の内と混同されたりしますが、本来131日までが正月です。

〇おとしだま

お年玉は、本来正月に新年を祝うために贈られる品物のことをいいます。現在では特に子どもにお金をわたすことをいうことが多くなっています。

お年玉の習慣は中世にまでさかのぼり、主として武士は太刀を、町人は扇を、医者は丸薬を贈ったそうです。

〇はつゆめ

初夢(はつゆめ)とは、新年のある夜に見る夢です。この夢の内容で、1年をうらないこともあります。新年最初に見る夢とされることは少なく、現代では元日(11日)から2日の夜、または、2日から3日の夜に見る夢とされることが多いようです。

 

出典・参考 Wikipedia

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熊本市と八代市で違う訳

 今日は、県内ニュースで「明日(木曜日)は小中学校の終業式です。」というのを聞かれた方もいらっしゃったと思います。
 「あれっ、太田郷小は金曜日が終業式なのに、なぜ?」と思われたかもしれませんね。
 実は、学校の春休み、夏休み、冬休みなどは、それぞれの市町村教育委員会が定める「学校管理規則で定まっています。
 ちなみに熊本市は

〇4月の春休み・・・ 学年始休業日 4月1日から4月6日まで

〇夏休み・・・・・・・  夏季休業日     7月21日から8月31日まで

〇冬休み・・・・・・・  冬季休業日   12月26日から1月6日まで

〇3月の春休み・・・ 学年末休業日 3月25日から3月31日まで

となっています。
 一方八代市は

〇4月の春休み・・・ 学年始休業日 4月1日から4月7日まで

〇夏休み・・・・・・・  夏季休業日     7月21日から8月31日まで

〇冬休み・・・・・・・  冬季休業日   12月27日から1月7日まで

〇3月の春休み・・・ 学年末休業日 3月に5日以内で校長において指定する日

となっています。

 少しずつ違いますね。他の市町村も同様にそれぞれ教育委員会が規則を定めています。

 だから八代市立の小中学校はまだ冬休みではないのです。でも、年間のトータルではほぼ同じくらいのお休みになります。

 (ちなみに、北海道の札幌市は夏休みも冬休みもそれぞれ25日間と定められています。地域の事情を考慮して規則は決められているんですね。)
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敬語ってむずかしい3 (学校で習う敬語)

 これまで、二回敬語について書いてきました。
 敬語について取り上げたのは、子どもたちの使う敬語は、学校で学習するばかりでなく、家庭や社会、メディア(←実はこれが一番影響します。)の影響を受けているからなのです。
 小学校では、以下のように段階的に敬語の指導をしています。






  現学習指導要領 「国語」 における『敬語』に関する記述部分
〔第1学年及び第2学年〕
 〔言語事項〕
 (ア)  丁寧な言葉普通の言葉との違いに気を付けて話し,また,敬体で書かれた文章に慣れること。
  かっこ「丁寧な言葉と普通の言葉との違い」については、日常の場面に応じて使っている話し言葉を中心にして気付き、先生や家の人、さまざまな学習の場面で出会う人などに対して、具体的な場面で丁寧な言葉遣いで話すことができるように指導することが大切である。
 「敬体で書かれた文章」については、まず、入学して初めて出会う教科書の敬体の文章に読み慣れるようにし、漸次、自分でも使い慣れるように指導していくようにする。とじかっこ

〔第3学年及び第4学年〕
 〔言語事項〕
 (ア)  相手やその場の状況に応じて丁寧な言葉で話し,また,文章の敬体と常体との違いに注意しながら書くこと。
  かっこ「相手やその場の状況に応じて丁寧な言葉で話す」とは、相手やその場の状況に応じて、丁寧な言葉を正しく使うこと、また、必要に応じて使うようにすることである。丁寧な言葉を使うのは、話し手の意図を感じたり、聞き手に対する思いが込められたりすると、一層効果的である。とじかっこ

〔第5学年及び第6学年〕
 〔言語事項〕
 (ア) 日常よく使われる敬語の使い方に慣れること。
  かっこ相手と自分の関係を意識させながら、尊敬語や謙譲語をはじめ、丁寧な言い方などについて指導する。敬語の役割や必要性が自覚されてくる時期であるので、相手や場面に応じて適切に敬語を使うことに慣れるよう、児童の日常の言語生活につながる指導方法を工夫することが大切である。とじかっこ



 お分かりのように、4年生まではおもに「ていねいな言葉」という表現で「丁寧語」と「常体、敬体の違い」の指導を行います。
 そして本格的には、三種類の敬語(尊敬語、謙譲語、丁寧語)について5年生から学習します。
 子どもたちは生活の中で「尊敬語」や「謙譲語」も自然に身につけていくのですが、誤解して覚えてしまうと学校で学習してもなかなか直らないこともあります。
 でも、やっぱり、敬語ってむずかしいですね。(例えば、目上の人に「ご苦労様です」というのは失礼にあたると感じる人と感じない人が半々なのだそうです。やっぱり言葉は生きています。)

<補足>
 文化審議会の国語分科会は、2007年2月2日に「敬語の指針」の答申を提出しました。
 これまで、敬語は、「尊敬語・謙譲語・丁寧語」の3つに分ける考え方が一般的でしたが、この指針では、謙譲語と丁寧語がそれぞれ細かく分けられ、5分類となっているのが大きな特徴です。 くわしくは文化庁のページをご覧ください。
 実は、最近まで私も知りませんでした。<(_ _)>
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敬語ってむずかしい・・・2

 前回書きました「させていただく」とともに気になるのが、「されてください」です。
 これは、実は私もつい使ってしまうことがあります。また、私たちの立場から保護者の方に対してよくつかう言葉です。
 しかも、言われた方もあまり違和感なく受けいれているので、「ことばのゆれ」の範囲かなと思うこともあります。
 文法的に考えるとどうでしょう。
 「されてください」は、敬語として分類すれば二重の「尊敬語」になります。
 「される」・・・「~する」の尊敬語・・・「山田様は、ブラジルのコーヒーを愛飲されているそうですね。」
 「ください」・・・お〇〇くださいの形でつかう尊敬語・・・「今回は、試しにこちらのジャマイカのコーヒーをお飲みください。」
では、文法通りにこの二つを同時に使うとどうなるでしょうか。
 「山田様、こちらのコーヒーをお飲みされてください。」??????
 おかしいですね。この「されてください」を使う人の多くは、二重敬語になるからとても敬意の高い表現であるだろうと思いながら使っているはずです。ところが上の例のように、文法通りに作ってしまうと明らかにおかしな文になります。
 つまり、本来は「お〇〇ください。」とするところを「されて」+「ください」としたいがために、「お」を抜いて「されて ください」と違和感があまりないような形になってきているのではないでしょうか。
 それでも、やはり文法的には間違いでしょうね。その上、「される」は受身形で使うこともあり、誤解を招きかねません。
 されるは、単独・言い切りの形で、「されます」「されました」などと使うのが自然だと思います。(相手に対して何かを依頼するときは、「される」は使わない方がいいでしょう。)
 くださいも、「お・・・ください」の形で「お話しください。」「おこしくだい」と単独で使う方が間違いがなくなると思います。。
 ついでにはなりますが、「れる」「られる」は動詞に接続し、敬意を表す助動詞にもなりますし、受身をあらわすこともあります。使い勝手がいいので、つい使ってしまいますが、ひたすら『れる』「られる」をくっつけるのではなく、できるだけ使いたい動詞の敬語の形を覚えた方がいいのではないでしょうか。
 例えば「たべる」➡「食べられる」ではなく、「めしあがる」
     「する」➡「される」ではなく、「なさる」

 また、二重敬語は前回も書きましたが、場合によっては、慇懃無礼、嫌味な感じを与えるので、日常生活の中ではあまり使わない方がいいという意見もあります。
 さいごに、上の例文を直すとこうなります。
 「山田様、どうぞこちらのコーヒーをおめしあがりください。」(二重敬語)、あるいは「お飲みください。」(単独敬語)
 大事なことは、無理に敬語を並べ立てるのではなく、正しい敬語を一つしっかり覚えて相手に対して「敬う心」をもって接することだと思います。(自戒を込めて)
 ※屁理屈が多くてすみません。
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敬語ってむずかしい 

 みなさんは、自分の考えを整理する時はどのようになさっていますか?メモや、文に書き出してみるという方も多いでしょう。私も文を書いてみます。書くことで初めておかしなところに気づくことも多いのです。(でも、このホームページでも数多くの表記や用語の間違いがあるようで、本当にすみません。<(_ _)>)
 さて、外国の人が日本語を覚えるのは大変難しいといわれています。
 その要素の一つが「敬語」です。私たち日本人でも敬語の使い方で迷うことは多いですよね。
 今回は、その「敬語」の話です。
 最近、テレビを見ていてとても気になる表現が二つあります。
 ひとつは「させていただく」もうひとつは「されてください」です。
 今回は、「させていただく。」についてです。
 「させて」+「いただく」というように謙譲の意味の言葉を重ねて使うことで、相手に対して強い敬意を表そうとしていると思うのですが、場面を考慮せず使ってしまうと場にそぐわない表現になります。
 自分がしようと思っていることが相手の許可が必要である場合に「させて」という謙譲語を使うのですが、別に許可もいらない場面でひたすら「させていただきます」「させてください。」と乱発するのは慇懃無礼(いんぎんぶれい・・・いやみな感じ)であると受け止める人も多いでしょう。私などは特にそう感じます。
 例えば、会議などで当然話をしなければならない時に、「私の考えを説明させていただきます」、さらには「説明させてください。」という言葉まで使って前置きをする人がいます。
 しかし、許可のいらないことに「させて」を使うのは間違いです。
説明いたします。」(謙譲語)、あるいは説明します。」(丁寧語)で十分敬意は表れています。
 「させていただく」を使っていいのは、例えば、事情の急変で体育館が使えなくなり、無理をお願いして隣の学校の体育館を使う許可をもらった場合に「無理なお願いをして申し訳ありません。今日はこちらの体育館を利用させていただきます。ご配慮ありがとうございます。」(・・・もっと柔らかい表現なら「使わせていただきます。」・・・くらいでしょうか。)
 結局、二重敬語や謙譲語を使っておけばいいというような安易な考え方では、かえって相手に対して失礼になる場合もあるということです。
 (そういう私も、敬語ではこれまでずいぶん失敗しています。)

 あと一つの「されてください。」はまた別の機会に。
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