令和5年度までの学校生活

冬休み明け集会

 2024年・令和6年1月9日(火)の朝活動の時間に冬休み明け集会をしました。インフルエンザや新型コロナウイルス感染症予防や時間の有効活用のために教務主任の田中先生の司会進行で、リモートで行いました。

 冬休みは、クリスマスや大掃除、お正月の行事など、年末年始に各家庭で代々受け継がれてきた、それぞれの家庭の文化を体験し、継承する、楽しくて大事な休みだと思います。子どもたちは、きっとたくさんの体験をして家族の絆を深め、楽しく過ごしてきたことでしょう。

 まず最初に、「みなさん、今日は、笑顔の登校ができましたか。」と尋ねると、「ハイ」という返事と、「・・・」微妙という反応を感じました。どちらの気持ちもわかります。そこで、「今年もみんなが、“笑顔の登校 感謝の下校”のできる横島小学校をみんなで力を合わせてつくっていきましょう。」と呼びかけました。

 その後に、「能登半島地震」について話しました。

 私たちが穏やかな元日を過ごしていた1月1日の午後4時過ぎにおこった震災は、石川県や新潟県、富山県、福井県に大きな被害をもたらしました。今日、1月9日(火)時点で、石川県では、168名の方が亡くなられ、323名の人びとが安否不明になっておられるそうです。また、凍てつくような寒さの中、たくさんの方々が避難生活をされています。家屋や建物の損壊、水道や道路の被害も多く出ています。

 謹んで亡くなられた方々に哀悼の意を表します。また、震災被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。

 テレビのニュースでは、降り積もった雪の中で、懸命に捜索活動をされたり、復旧作業に尽力されたりしておられる姿を見ました。活動や作業に従事されておられるみなさんに心から敬意を表します。

 東日本大震災から13年、熊本地震から8年めとなる今年の、しかも元日にこんな震災がおきるなんて想像もできませんでした。しかし、これからも自然災害に私たちは遭うと思います。恐怖を感じます。けれども私たちは、生き抜かなければなりません。そこで私は、今日あらためて子どもたちと命を守るために自分ができること、やらなければならないことを確かめたいと思いました。その合言葉として、「自分の命は、自分で守る。」(自助)、「人の命は、みんなで守る。」(共助)を声を出して確認しました。自然の中では、私たちは微力です。人間の力では、どうしようもないことが多くあります。だからこそ、自分にできること、そばにいるみんなと力を合わせてできることで生き抜いていける道が開けると思います。これからも子どもたちと先生方、そして、保護者や家族、地域のみなさんと共助し合いながら、子どもたちの命を、自分の命を守っていきたいと思います。

 集会の最後に冬休み前集会で話した、「一年の計は元旦にあり」について子どもたちにたずねました。きっとそれぞれが考えてくれたことと信じます。私は、孔子の教えの「恕」から、今年一年を「相手の身になって思い、語り、行動できるようなる。」ができるようにしたいと話しました。

 そして、今年一年も横島小学校の全ての子どもたちの命が守られ、みんなが、“笑顔の登校 感謝の下校” ができる横島小学校になるように、先生方と子どもたち、保護者、家族、地域のみなさんと力を合わせて尽力したいと決意しました。